2009年 05月 13日 ( 1 )

ロンドンのカレー街「Brick Lane」とバングラデシュの新年

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Baishaki Melaとはロンドンで行われているバングラデシュの新年のお祭り。

ベンガル暦での新年は本来4月14日なのですが、ここロンドンでは少し遅れて5月に、バングラデシュ人が多くすむ東ロンドンの街「Brick Lane」にて、毎年お祭りが開催されています。なんとヨーロッパで開催されるアジアのお祭りとしては最大規模とのことです。

この日記でも何回か登場した、バングラデシュ系イギリス人の友達Jebiに誘ってもらって、
先週末、一緒に行ってきました。

Brick Laneの通りの側にあるメイン会場の公園「Weavers Fields」に着いてみると、上の写真のように、色とりどりのバングラデシュの民族衣装を着た家族連れや若者達で、既に相当な賑わいになっていました。

公園には移動遊園地が来ていて、観覧車、各種絶叫マシーン、お化け屋敷、なぜかバンジージャンプまであり、奥の方にはバングラデシュ料理の屋台が並んでいました。

ステージではバングラデシュの伝統音楽や、
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ベンガル語によるラップミュージックなどなど、あちこちで色々なパフォーマンスが繰り広げられていました。

それにしても凄い人手。この狭い狭いエリアに、このお祭りの為になんと毎年8万人もの人々がイギリス・ヨーロッパ中から集まってくるんだそうです。

そもそもロンドンだけでバングラデシュ人の人口は17万人にも上るのだとか。
ジェビのように、両親の代で移住してきて本人はロンドン生まれでイギリス国籍を持っている、というようなパターンの二世や三世も入れると、きっとその数は更に多いはず。

旧イギリス植民地で、イギリス連邦に加盟しているというバックグラウンドがあるにしても、国土わずか日本の3分の1という小さな国から、これだけ多くの人々がロンドンに移住して生活しているというのは衝撃的な事実です。

今までに住んだことのあるWarren streetやActon townも、バングラデシュ人の多い地域でした。「ロンドンに来る前は日本で働いていた」という人も多く、近所のニュースエージェントのレジ打ちのバングラデシュ人が、かなり流暢な日本語を話すので驚いた経験が一度ならず何度もありました。


さて、もう少しメイン会場を堪能しても良かったのですが、あまりの人の多さに一瞬でめげてしまい、Jebiの弟さん&そのお友達と合流して、公園から離れたBrick Laneの通りへ。

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この通りは、お祭り期間中に限らず、ロンドン随一のカレー街として有名。
Old Streetに住んでいた頃は割と近くだったので、カレーを食べに何度行ったことがありました。私から見ると、どのお店がバングラデシュ料理でどのお店がインド系なのか分からないので、だいたい半々位ずつなのかと思っていたら、彼らによると9割近くはバングラデシュ系らしいです。

夕方18時でもまだランチをやっていたお店に入り、早速注文。

ちなみに、Brick Laneのカレーレストランに来る度に楽しみにしているのが、
バングラデシュ料理やインド料理の前菜としてポピュラーな、「Papadam (パパダム)」。

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Papadam はお通しのような感じで、無料で出てくる店もあるし、頼んだとしても1~2ポンド位しかしません。薄いおせんべいのようなパリパリした生地の上に、マンゴーチャツネや、チリペースト、ヨーグルト、たまねぎなど、自分の好きな具を好きなだけ乗せて食べるのですが、これがかなりハマってしまう味で止まらなくなってしまい、いつもメインのカレーにたどり着く前に相当おなか一杯になってしまいます。

写真には取りそびれましたが、この日はカレーの他にタンドーリチキンやビリヤニ(チャーハンみたいなもの)、レンズ豆のスープなどを注文して皆でシェアしました。

日本人である私には十分本場の味に思えるBrick Laneのカレーですが、バングラデシュ人からするとやはり「西洋化された味」で、「日本人にとってのWagamama(イギリス最大の日本食レストランチェーン)みたいな感じだと思う」とのことです。いやぁ・・Wagamamaよりはずっといい気がするけど・・。でも確かに、昨年Jebiの家でご馳走になった本物のバングラデシュ家庭料理は、辛いだけじゃなくて味が深くて、物凄く美味しかったです。(その時の日記はこちら

新年ということで、ブリックレーンの通り沿いには、バングラデシュの国旗も沢山掲げられていました。

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上の図はバングラデシュの国旗。
バックの緑色は「緑の大地」、赤は太陽を表すと同時に「独立戦争で死んだ人たちの血」を表すのだそうです。

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そしてこちらは日本の国旗。

国旗の形や色は一番似ている国同士かもしれません。
ジェビは「似ているけど、日本の国旗は「太陽が昇る」というポジティブな意味なのに対して、バングラデシュのは血・・、残念ながらネガティブな意味なのよね・・(^-^;)」と苦笑していました。

ちなみにバングラデシュの国旗の赤丸部分が、少しだけ左に寄っているのは、風になびいた時に、ちょうど真ん中に見えるようになる為だそうです。パラオの国旗も同じ理由で少し左寄りなのだとか。


ということで、改めてロンドンが多民族の町、人種の「るつぼ」であることを実感した一日でした。15世紀には既に、ロンドンの人口の5%~10%を少数民族が占めていたとのことなので、そのコスモポリタンとしての歴史も相当長いことになります。人種間婚姻率もアメリカよりずっと多く、また現在イギリスの大企業の半分は外国人によって経営されているのだそうです。二世や三世なども含めると、いまやロンドンの外国人人口は3割、4割、いや半数以上とも言われているのも分かる気がします。

ロンドンに移住して生活しているバングラデシュ人は、本国バングラデシュで暮らす人々に比べるとかなり裕福な部類に入るのだと思うし、このブリックレーンを見てバングラデシュの本当の面が見えたとは必ずしも言えないということは分かっているけれども、

バングラデシュやインドの食文化、ジャマイカ人の文化、ユダヤ人の習慣、韓国人の食事、などなど世界中の人々の生活や文化をこの街の中で垣間見ることができるロンドンは、まさに「小さな地球」だな・・・と改めて思います。

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最後に記念写真を一枚。

Brick Laneは、ロンドンに住んでいるカレー好きの方はもちろん、観光でロンドンにいらっしゃる方にも、少し変わったロンドンの一面を見れる穴場観光スポットしておススメ。ただ、かなり治安の悪い地域なので、女性同士で行くのであれば昼間の方が無難だし、昼間でも気をつけた方がいいと思います。

数えきれないほどカレー屋さんが並んでいますが、今まで行った中で一番美味しかったのはCity Spiceというお店。今は店名が変わってShampan IIというレストラン名になっているみたい。経営元やシェフが変わってなければ今でも美味しいはずです。


<追記>
私、国名は「バングラディッシュ」だと思ってたのですが「バングラディッシュ」は誤りで、日本語での正しい表記も「バングラデシュ」らしいです。
by sayaka-blmusic | 2009-05-13 03:50 | ロンドンの不思議