2009年 03月 27日 ( 1 )

久しぶりの母校ホール

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ロイヤルアカデミーオブミュージック(英国王立音楽院)大学院のバイオリン科コンチェルト試験の伴奏で、久しぶりに母校のホールで演奏してきました。

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会場はロイヤルアカデミーのメインホール、Duke's Hall。
卒業してからは殆ど来る機会がなかったのですが、在学中は、自分自身のコンチェルト試験や卒業試験、友達の伴奏などで何度も演奏した思い出のホールです。

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このホールで演奏するのは、2年前にチェロのMichelleの卒業試験でブラームスのチェロソナタを弾いた時以来なので、かなり久しぶりになります。

今回伴奏させて頂いたのは、バイオリニスト原田亮子さんの伴奏で、チャイコフスキーのバイオリンコンチェルト第1番。ちなみに「のだめカンタービレ」のヨーロッパ編で千秋が指揮者コンクールの最終審査で指揮をした、「ラッラ~~ソファラドソ~ラソ~~」という、あの名曲です。

今でこそ、ドラマに使用される程に超有名な曲ですが、完成した当時は、チャイコフスキーがこの曲を捧げた大ヴァイオリニスト、アウアーから、「バイオリンソロパートが難しすぎて演奏不能」と烙印を押され、楽譜を受け取り拒否されたんだそうです・・・( ̄□ ̄;)  しかも初演ではオーケストラもやる気がなく酷いな演奏で、初演の批評は散々な酷評だったのだとか。なんだかラフマニノフの交響曲1番の初演エピソードと似ています。

原曲はバイオリンとオーケストラで演奏される曲ですが、音大のコンチェルト試験では、全生徒にオーケストラ付きで審査する訳にもいかないので、通常オケパートをピアノが演奏する形で試験が行われます。
こんな風に、バイオリンやチェロなどのコンチェルト伴奏で「一人オーケストラ」を経験できるのも、ピアノの醍醐味だなぁ・・と思います。

バイオリンの原田亮子さんの演奏も、伴奏していてうっかり聴き入りそうになってしまうほど深い音で素晴らしく、本番は無事終了。ラフマニノフとも深い関係にあるチャイコフスキー(ラフマニノフにとって、チャイコフスキーはモスクワ音楽院時代の大先生でした)の代表作の一つでもあるこの名曲を、彼女と一緒に、久しぶりに母校のホールで演奏できて、とても幸せなひと時でした。



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ところで久しぶりに行った学校は、入り口にデジタル掲示板が出来ていたり、学食がオンラインで予約出来るようになっていたりと、急にハイテク化されていて驚きました!

日本人からすると、学校の掲示板がデジタルでも、珍しくもなんともないのですが、
何せ1823年に創立されたイギリスで最も古い音楽学校。校舎をはじめ、未だに化石のような古い設備を使い続けているロイヤルアカデミーにとっては驚きの進化です!!

練習室の予約も、ネットワーク化されたシステムがあって、学校内色々なところに設置された端末から、予約できるようになっていました。これも私の在学していた3年前にはまだ無かったシステムです。

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とはいってもエレベータ(リフト)は、未だに手動でドアを開ける木製式(入学した頃衝撃を受けました)。在校生の話によると、相変わらずしょっちゅう壊れているみたいです。
電光掲示板の前に、こっちを直した方がいいような気がするのだけど。。。。

古いものを大切に(?)しつつ、
変なところだけ最先端技術を取り入れるアンバランスさは、ある意味イギリスらしいな・・^^;、と思います。

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メイン校舎正面にあるステンドグラスと螺旋階段。
きっとこの建物が建った100年以上前からずっと変わっていない景色です。
ここを下から見上げると、ちょうど4年前に初めてロイヤルアカデミーに足を踏み入れて、
ここでこれから勉強するんだ・・という不安と期待で、ドキドキしていた感覚を思い出します。
by sayaka-blmusic | 2009-03-27 21:11 | ロイヤルアカデミー学校生活