2007年 03月 23日 ( 1 )

ロンドンの時刻表

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上の写真は何かというと、
ロンドンのバスの時刻表。

え、時刻「表」じゃない?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これで立派な時刻表の役割を果たしてしまっているのです。

上の表の場合の意味は
「およそ6分から10分毎にバスがきます。以上。」

そして、下の写真は、ロンドンのセントラルラインのある駅の時刻表

ロンドンの時刻表_e0030586_16484390.jpg

始発時刻、終電時刻、
そしてその間の時間は
「3分から10分に一度電車が来ます」
という記述のみ。

わずか3行で見事に簡潔してしまっている時刻表。
しかも3分から10分って、かなり時間の幅がある気が。。。

山の手線の時刻表のように、豆粒のような字で、2、3分刻みですばらしく細かくずらーーーーーっと並べて記載され、しかもその時間の通りに忠実に電車が到着する日本の交通網とはあまりにも対照的。



ロンドン内の地下鉄やバスは、一日の本数がよほど少ない便でない限り、このような時間表示になっています。(BRなどの鉄道は別。)

最初ロンドンに来たときは、このあまりのシンプルさというかアバウトさに、唖然としてしまったものですが、慣れてしまうと意外とこの方が分かりやすくて便利なのです。

ちなみに、これらの時刻表に対応して、駅構内やバス停の電光掲示板はどうなっているかというと、
ロンドンの時刻表_e0030586_16491882.jpg


ロンドンの時刻表_e0030586_16494253.jpg

このように、どこどこ行きが、今から何分後に来るか、ということがリストアップされています。
これも便利、というかとっても楽。何せ時計を見なくても今から何分後に来るかがわかるので、時計を取り出す必要がないし、現在の時間から逆算して何分後に来るかを計算する必要もない。






ところで、この時刻表や電子掲示板を見ていると
知り合いのイギリス人の方が、ふとこぼしていたある言葉を思い出します。

「日本人の方と話していて、どうしても慣れないことが一つあるんです。待ち合わせなどで日時の約束をする時、私達イギリス人は通常、

『来週の水曜日』『2週間後の木曜日』

というように今から何週間後の何曜日かという形で言うことが多いんですが、日本人の方々って

『28日』『16日』

というように、日付で言うことが多いですよね。
日付で言われてしまうと私達イギリス人は、「えええとそれって何週間後の何曜日でしたっけ」、と混乱してしまうし、私が「来週の水曜日」というと、日本人の方は「ええとそれって何日でしょうか」となってしまうことが多いんです。」


うーーーん、確かにイギリス人の人達って数週間後の予定でも、日付で言わずに、何週間後の何曜日、というように表現することが多くて、特にロンドンに来た当初は私も混乱してしまうことがよくあった気がする・・・。



これって、最初に挙げた時刻表や電光掲示板の話と共通するところがあるような気がします。


365日、24時間という決まったスケールの中で、きっちりその時間や日にちを指し示そうと心掛ける日本人の感覚。

それに対して、自分が今いるこの地点から何分後、何週間後というように相対的に指し示すイギリス人の感覚。



もちろん人にもよると思うし、どちらが良いということではないと思うのだけれども、

イギリスの、この妙にいい加減な感覚というか、
カレンダーや時計を気にせずに、自分が今いるここの場所から「何分後」「何週間後」と手を伸ばせるようなこの感覚は、

案外ゆったりとしていて好きだったりするのです。
by sayaka-blmusic | 2007-03-23 16:54 | ロンドンの不思議