2006年 05月 30日 ( 2 )

ファイナルリサイタル直前 悶絶日記 No.1 「バーバーチェロソナタの本番」

今日は1月のプレゼンテーションでも共演したアメリカからの留学生、チェリストのミッシェルとの、アンサンブルの本番。
かれこれ室内楽パートナーになってからもう半年。
最近では、お互いの呼吸や間合いも、かなり自然と分かって合わせられるようになってきました。
英語のコミュニケーションでは未だにミッシェルに苦労かけっぱなしだけど、
・・・・いいんです。音楽で通じていれば(^-^;)


今回の曲はバーバーのチェロソナタ全楽章。

私はバーバーというと、
ピアノ曲の「エクスカーションズ」の印象が強すぎて、
楽しくて明るい曲を書く作曲家、というイメージだったのだけど、
このチェロソナタはそれとは全く対照的な渋ーーーーーーーい曲。
でも、お洒落な和音やメロディがいっぱい詰まった魅惑的な曲です。

ところで、バーバーはアメリカを代表する作曲家の1人。
日本人作曲家の作品は、日本人から聴くと、
(ああ、やっぱり日本的だな)、と思えるフレーズがあったりするけど、
バーバーの作品は、アメリカ人からすると、どういうところがアメリカ的なの?とミッシェルに聞いてみたところ、
それは「開離配置の和音」らしいです。

開離の和音とは、簡単に言うと、
たとえばC majorの和音が「ド、ミ、ソ」だとしたら
これを「ドミソ」のように、普通にくっつけて並べるのではなく、
一つずつ飛ばして
「ド、ソ、ミ」というように、間を空けたような開放された響きにしてあるのが
開離の和音(Open voicing)。

使ってる音は同じなのに、
並べ方を変えるだけで、
全然響きや印象が変わってくるものなのです。

開離和音の多用は、マーラーやブラームスなどの特徴という印象があったけど、
アメリカ人作曲家の特徴でもあったとは知らなかった!!

確かに、そう思って、改めてこのバーバーの曲を弾いてみると、
開離和音のあまりの多さに驚く。

へえええええええ面白い。


春頃から、少しずつ練習&本番を2人で積み重ねてきたこのバーバーだけど、
今日の本番では、今までで一番チェロとピアノの呼吸がぴったり合ってた気がする。

すごく久しぶりに、
「音楽って楽しいーーーーー!!」って心から感じながら演奏することができた。

最近、自分の修了リサイタル試験のための練習では、
ちゃんと弾くこと、何とかして仕上げること、
ばかりに気を取られていて、

こういう感覚、忘れていた気がするな。。。


正直なところ、ソロのリサイタル試験の直前に、
アンサンブルで別の試験があるのって、すごく気が重かったんだけど、

でも逆に、直前にこの試験があってミッシェルと一緒に演奏できたことで、
こういう「音楽」を楽しむ感覚、思い出すことができて、本当に良かった。

ありがとうミッシェル!!
by sayaka-blmusic | 2006-05-30 23:55 | ロイヤルアカデミー学校生活

芝生のチカラ

芝生のチカラ_e0030586_23245173.jpg

今日は、今週金曜日のファイナルリサイタル試験のためのリハーサル。
本番が行われる学校内のメインホール「Duke's Hall」で、
1人あたり、それぞれ45分ずつ、事前にリハーサルをすることができます。

といっても、本番は70分のプログラムなので、
45分間のリハーサルで弾ける曲はそのうちの一部。
ラフマニノフと、モーツァルトを中心に通して、あっという間に終了・・・。

ううううう。。。。
モーツァルト、実際ホールで弾いて見ると結構コワい。。
ラフマニノフ間に合わない。。。。

焦る気持ちを抑えようと、
リハーサル後、帰り道のRegent's Parkでひとやすみ。
学校と我が家のちょうど中間にRegent's Parkがある感じです。

芝生のチカラ_e0030586_23251675.jpg


楽譜の入ったカバンを枕にして、芝生にごろーーーんと寝っころがる。
きもちいい。。。。。。

太陽はまぶしくて暖かいのに、背中だけがひんやりする感じ。
地面すれすれのところからかぐ芝生の香り。


この感覚、

合計7年間通っていた、母校ICUのバカ山(本校舎前の芝生広場。何故か代々、通称「バカ山」と呼ばれてる)を、すごーく思い出します。
高校時代は、友達と秘密の相談がある時に、
大学時代は、レポートに行き詰った時に友達と現実逃避のために
しょっちゅう、あの芝生にごろーーーんとしに行ってたな。
あのバカ山、ICUの高校生、大学生のみならず、地元の人達にも
すっかり「三鷹の癒しスポット(?)」として愛されていた気がする。
芝生でランチ中の学生達に混じって、地元の子供たちがちょこちょこ走り回ってたり。


あの頃も、すごく思ったけど、
芝生って不思議な力があるよなぁ。。と思う。

時間がゆったりになって、
なんだか、頭の中の風通しまで良くなる感じ。


ロンドンって、
ここRegent's Parkはじめ、
Hide ParkやBattersea Park, Hamstead Heathなどなど
市民が自由に憩える大きな公園や芝生広場が、たくさんある。

ロンドンの全体地図を見たことのある方は、公園の占める割合のあまりの大きさに、
驚いた記憶がきっとあると思います。
ちなみに、ロンドンの市民1人あたりの公園面積は30.4㎡で、
これは東京23区内での数値と比較した場合の約10倍以上にあたるのだとか。

ロンドンに住む人達が、なんとなくゆったりして見えるのは、
この公園や芝生のチカラもあるのかもしれないなー。


今日(5月28日)は休日ということもあって、
家族連れがたくさん。

ファイナル試験が終わったらお弁当と読みかけの本もって、またゆっくり来たいな。
by sayaka-blmusic | 2006-05-30 23:28 | ロンドンでの日常生活