人気ブログランキング | 話題のタグを見る

今年初本番 ギルドの館Drapers' Hallにて

今年初本番 ギルドの館Drapers\' Hallにて_e0030586_21363585.jpg


2009年、書初めならぬ弾き初め。
ロンドンのシティにあるDrapers' Hallにて、在英日系企業の多くが所属する在英日本商工会議所(Japanese Chamber of Commerce and Industry in the United Kingdom -JCCI UK-)の新年賀詞パーティにて、バイオリンの宮川朋与さんと一緒にデュオお演奏させて頂きました。会には、新・在英日本大使の海老原大使はじめ、主な日系企業から200人以上のビジネスマンの方々がいらしていて、新年の挨拶などを交わされていました。私も色々な方とお話させて頂いたのですが、思いもかけず偶然このブログを前々から読んで下さっていた方などにもお会いできて、本当に嬉しかったです。

実は昨年も、この会でゲストアーティストとして呼んで頂いて演奏させて頂いたのですが(その時の日記はこちら)、今回も改めて目を見張ったのは、この会場の美しさと歴史の長さがかもし出すの重厚さ。壁から天井まで、一面美しい絵画と装飾で埋め尽くされています。1200年代から存在するDrapers' Companyが、16世紀にヘンリー八世から購入したというこの建物。500年近くもの長い歴史がDrapers's Companyと共に刻まれているということになります。

今年初本番 ギルドの館Drapers\' Hallにて_e0030586_2135146.jpg

今年初本番 ギルドの館Drapers\' Hallにて_e0030586_21355216.jpg

今年初本番 ギルドの館Drapers\' Hallにて_e0030586_2136841.jpg


中世ヨーロッパの同業組合「ギルド」が同業者のミーティングの場を作ったのが、このDrapers' Hallはじめ、ロンドンの各所に点在する「ギルドホール」の始まりだそうです。
中世の商工同業者組合のミーティングの場であったギルドの館で、現代の商工会議所のミーティングというか新年会が開かれるというのは、なんだか歴史を超えた繋がりを感じて素敵だなぁ・・と思います。


さて、会のオープニングに宮川さんと一緒に演奏させて頂いたのは、
新年にちなんで明るい曲を、ということで、

ビバルディ:「四季」より「春」
クライスラー:愛の喜び
クライスラー:美しきロスマリン
クライスラー:テンポ・ディ・メヌエット (この曲、あまり知られていないですが超良い曲です)
クライスラー:メヌエット
ベートーベン・バイオリンソナタ Op.24「春」 一楽章

ベートーベンの「春」に関しては、のだめカンタービレで、のだめと峰くんがこの曲を演奏した時に、千秋がのだめ達の演奏に対して、「お前達のは春じゃなくて正月だ!」と言っていましたが、私達、正真正銘お正月の曲としてめでたく弾いてしまいました。まあ、日本では「新春」っていうことだし、いいのかな・・。

今年初本番 ギルドの館Drapers\' Hallにて_e0030586_21343889.jpg


朋与ちゃんと一緒に会場で記念写真。
普段はLSO(ロンドンシンフォニーオーケストラ)の事務局で、イギリス人に混じってバリバリ働いていらっしゃる彼女。演奏だけでなく、音楽マネジメントの分野でも、日本人として世界の第一線で働いている姿は本当に尊敬です。同い年ということもあってとても話が合い、リハーサルなども盛り上がって楽しかったです。

ちなみにこの日私が着ているグリーンのドレスは、妹あすかが結婚祝いにプレゼントしてくれたドレスです。ありがとうあっちゃん!さっそくロンドンでも着させてもらいました!


-------------------------------

ところで今回沢山弾かせて頂いたクライスラー、
実は私の敬愛するラフマニノフと深ーい関係にあります。

クライスラーが初めてラフマニノフに会ったのは1903年。ウィーンで行われたラフマニノフのコンサートで、彼のピアノコンチェルト2番の自演を聴いて感動し、その後時々会う仲になったとのことです。その後、ラフマニノフがアメリカに亡命後は更に定期的に会うようになり、マネージャーがお互い同じ(Charles Foley)だったこともあり、仲は急接近。お互いの曲を編曲しあう位、お互いの音楽をリスペクトしていたそうです。

クライスラーによるラフマニノフの曲の編曲には、

- Daisies(「ひなぎく」私も良くコンサートで演奏している大好きな曲です)などの歌曲作品
- パガニーニの主題による変奏曲18変奏     などなど


逆にラフマニノフによるクライスラーの編曲は

- 愛の悲しみ
- 愛の喜び

ちなみに、クライスラーによるラフマニノフ編曲は、割と原曲を忠実にバイオリンバージョンに編曲、という感じなのですが、逆のラフマニノフによるクライスラー編曲は、ラフマニノフらしく、和声からメロディから凝りに凝っていじりまくって超難曲に仕上がっています・・・。

この他にも、ラフマニノフは 晩年の名作「コレルリの主題による変奏曲」を、クライスラーに捧げている他、「交響的舞曲(シンフォニックダンス)」のバイオリンパートのボーイング指定のアドバイスをクライスラーに仰いだりもしていたのだとか。(「クライスラーからボーイング指定をしてもらった!」とラフマニノフが自慢してたと、大指揮者オーマンディの証言が残っているそうです 笑)  ラフマニノフとクライスラーは二人一緒に録音も残しています。

---------------------------------------------

ということで、すっかり話が脱線してしまいましたが、
今年も、演奏活動も、ロンドン生活も精一杯頑張っていくことができればと思っています。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
by sayaka-blmusic | 2009-01-15 21:54 | コンサート関連
<< 音叉(おんさ)セラピー体験 (... 激寒!女子サッカー新年初練習@... >>