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ラフマニノフリサイタル無事終わりました + コンサート裏話

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昨日、無事ピカデリーサーカスでのラフマニノフリサイタル「Preludes +」が終わりました。

お天気にも恵まれ、数日前にはあられが降っていたのが嘘のような暖かさで、
春を通り越して一気に初夏の陽気でした。

お陰様で沢山の方々にいらして頂き、ここロンドンでお世話になった方々やそのお知り合いの方々、ブログを読んで駆け付けて下さった方、また、ピカデリーサーカス駅近くという場所柄、通りがかりの沢山の方々にもいらして頂き、本当に嬉しかったです。

この3年間、ロンドンで経験してきたこと、感じたこと、出会ってきた方々、
色んなことを思い起こして、弾いている間も胸がいっぱいになっていました。

チャーチのステンドグラスから降り注ぐ日だまりの中での、
温かな時間と、ラフマニノフの音楽を、皆様と共有できたこと、本当に嬉しく思います。

当日の演奏曲目は以下の通りでした。

松本さやか ラフマニノフリサイタル 「Preludes +」

・ラフマニノフ プレリュード Op.3-2 (Bells in Moscow)
・ラフマニノフ プレリュード Op.23-6
・ラフマニノフ プレリュード Op.23-5

・ラフマニノフ Lilacs(リラの花)
・ラフマニノフ Daisies(ひなぎく)
・ラフマニノフ 交響曲第2番 第3楽章 (piano solo version arranged by Sayaka Matsumoto) (ブログで作成過程を報告していたあの曲です 笑)

・ラフマニノフ プレリュード Op.32-3
・ラフマニノフ プレリュード Op.32-12
・ラフマニノフ プレリュード Op.32-13

・ラフマニノフ 18th Variation from Paganini Rhapsody
(piano solo version arranged by Sayaka Matsumoto)

・ラフマニノフ ピアノコンチェルト 第2番 第1楽章(アンコール)
(piano solo version arranged by Sayaka Matsumoto)



いらして頂いた方々、またコンサートの成功を応援していて下さった方々、本当に有難うございました!!



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<余談>


実は、あのコンサート当日のリハーサル時、ちょっとしたハプニング(?)がありました。

11時からのリハーサルに合わせてチャーチに到着すると、
何故か5、6歳くらいの現地の子供達が、合計30人ほど、教会内部のあちこちでペタンと座り込んで、写生大会をしていました。どうやら地元の小学校のアートの課外授業か何かのよう。

チャーチの管理人の方が、「もう終わるところなんで、子供達のことは気にせずに練習を始めて下さい」とのことだったので、子供達の邪魔にならないように、静かな曲からポロポロとリハーサルをし始めました。


1曲弾き終わると、いつのまにか


(@ @) (@ @) (@ @) (@ @)
じーーーーーーーっ。

30人くらいの子供達が行儀良くピアノの横にずらーっと体育座りをして、
つぶらな瞳で一斉にこちらを見上げている!!

コンサート主催者のGodfreyさんがニコニコ近付いてきて、

「サヤカ、もし良かったらここにいる子供達のために短いトークコンサートをしてあげてくれないかい?今日弾く曲の中から1曲でいいから。」

との提案。

子供達の前で演奏したり話したりするのって、純粋な感性の前でごまかしが聞かないから一番緊張するんだけど、うううどうしよう・・。しかもラフマニノフの曲なんて、子供達に受け入れてもらえるかしら・・。うー不安。

と思ってる間にも、既に子供達は体育座りで完全に準備OKで

(@ @)(@ @)(@ @)(@ @)(@ @)(@ @)(@ @)(@ @)
じーーーーーーーーーーーーっ

と事の成り行きを至近距離で見ているので、断れるはずもなく、

えーいもうなるようになれーーと

「みなさんこんにちはーーー!」
と子供番組のお姉さんに成りきったつもりで始めました。あー恥ずかしい。

でも、子供達皆ものすごーく元気に反応してくれて、
色々な質問にもまるで競い合うようにどんどん手を挙げてくれました。(この辺りは欧米人の子供達ならではかも・・)。ラフマニノフや曲の簡単な紹介をしたりした後に、ラフマニノフのプレリュードの23―5を演奏したら、ラフマニノフという分かりにくい曲なのにも関わらず、子供達、
曲調の変化に合わせて「Beautiful!」とか「Wow!」とか声を上げながら、興味津々で聞いていてくれました。

終わった後、一斉に色々な質問や感想を言いに駆け寄ってきてくれて、中には片言の日本語で、「アリガトウ!」とか「サヨナラ!」と言ってくれる子までいました。

その小学校の先生方は「思いがけないサプライズプレゼントをありがとう!」と言って下さったけど、私の方こそ、大きなサプライズプレゼントをもらった気がします。

ラフマニノフは子供には分かってもらえないかもしれない、なんて、
奢った考えだったな・・と思う。
1月にロイヤルフェスティバルホールに聴きに行ったロンドンフィルのラフマニノフの交響曲2番の演奏で、6歳位の女の子が、50分の大曲を、身を乗り出してじーーっと聴いていたことを、ふと思い出しました。

「分かる」とか「分かりにくい」とか、そんなことで音楽を分けようとしていた私が、
一番「音楽そのもののチカラ」を分かっていなかったのかもな、と
ふと思い起こされました。


緊張した気持ちを抱えてリハーサルを始めようとしていた矢先の、
予想外の嬉しいハプニングに、
なんだかすっかり、余計なもやもやが吹き飛んで、
まっさらな気持ちで音楽と向き合う、音楽の原点に立ち帰れた気がしました。

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そんなこんなで、ロンドン市内での最後のソロコンサート、無事終了致しました。
今は、次の目標の、ブリストル大聖堂でのあすかとの2台ピアノリサイタル(6月3日)に向けて用意を開始しています。

3年間のイギリス留学生活のラスト1ヵ月半。
悔いの残らないよう走りきることができたらと思っています!
by sayaka-blmusic | 2008-05-09 09:56 | ラフマニノフについて
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