世界最大のマラソン大会「ロンドンマラソン」

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先週末、ロンドンマラソンを観に行ってきました。

ロンドンマラソンは世界中から10万人近くの応募の中から抽選などで選ばれた約3万5千人が参加できるという、世界最大の市民スポーツ大会。
市民のためのスポーツ大会であると同時に、プロのマラソン選手にとっての真剣勝負の場でもあり、過去には日本人では瀬古利彦選手や谷口宏美選手が優勝しています。

さて、このロンドンマラソンでは、例年約50万人ものロンドン市民がコース沿いの沿道でランナー達に声援を送り、また地元のジャズバンドなどが、観客へのエンターテイメントとランナー達への応援を両方兼ねて演奏を行っているとのことです。

今年は、友達が地元ジャズオーケストラでトランペットを演奏するというので、
その応援と、マラソン観戦を両方兼ねて観に行ってきました。

私が観戦していたのはスタート地点から30分程のCanada Waterの辺り。
交差点の道路脇にバンドのブースが設けられ、ここでバンドの演奏が行われます。
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スタート時間が近づくにつれて、沿道の観客の数もどんどん多くなっていき、
いざ選手がこの地点を通過する頃になると、何重もの人垣ができていました。

招待選手(女性)、 車椅子選手、招待選手(男性)、一般選手と
時間差で別々にスタート地点を出発するため、
最初にやってきたのは女性の本命エリート選手たち。

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すごいエネルギーの固まりが一瞬で駆け抜けていって、
あまりのエネルギーに見ているだけで大感動。

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次に来たのは車椅子選手のトップグループ。

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次は男性選手のトップグループです。(注:先頭の二人はペースメーカー)

世界一流のマラソン選手の走りなんてテレビでしか見たことが無かったので、
こうやって生で見てみると、全く迫力が違います。
「本物」のオーラとかエネルギーって、何の分野だとしても関係なく、無条件で人に感動を与えるものだな・・と改めて思いました。

2年前に初めてアスコット競馬場で最前列で競馬を見て(キングジョージにハーツクライが出た時です)、目の前数メートルの距離を馬が駆け抜けていった時に、あまりのエネルギーの爆発に感動して思わず涙が出てきてしまった時の感覚を思い出しました。


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さて、時間を置いて、一般選手たちがスタートしこの地点に到着。
何せ数万人。どこまでいっても人、人、人・・・。
ひっきりなしに「どどどどどどどどどど・・」と人の波が襲ってきます。

ピエロの格好やピンクパンサーの着ぐるみなどなど、仮装をして走っている人もかなりいました
(あの格好で、よくあんなに速く走れるなーと思う)。 4人位で囚人の仮装をしてロープで全員繋がったまま走っているグループも。

沿道に詰め掛けた観客達は皆、自分の知り合いだけに限らず
「Go! John」「Go! Helen!」などなど、ランニングシャツに書かれた名前を見つける度に、
知っている人だろうと知らない人だろうと、片っ端から名前を叫んで応援しています。
私は何だか恥ずかしくて声を上げて応援はできなかったけど、
あーなんだかこういうのっていいなぁ・・と本当に見ていて温かな気持ちになれました。


しかし、一般選手が来始めて数十分たった頃から、
徐々に雲行きが怪しくなり、
ぽつぽつと雨が・・・。

朝は快晴、昼から大雨。しかも4月半ばだというのにみぞれ交じり!!

ここのところ1週間位、ほぼ毎日続いているこのパターンは、
この日も例外なく襲ってきました。

次第に大降りになってきて、あまりの大雨に、バンドの演奏は中断。
ランナー達はずぶぬれのまま走り続けます。

もう少し見ていたい気持ちもあったのですが、傘を持っていなくて全身びしょびしょになってしまったので、やむなく観戦を諦めて退散してきてしまいました。

ちなみにその後しばらくして天気は回復したので、ランナー達は晴天の中ゴールできたようです。

結局35,044人(応募者は9万人以上。抽選で選ばれるらしいです)の参加者中、なんと34,420人近くものが42,195キロを完走したとのこと(当日夜6時半時点)。

市民一般参加の人たちは、10キロ位だけ走って残りはリタイヤすればいいやーという記念参加の人が殆どかと勝手に思い込んでいたので、子供やお年寄りを含め、殆どの人が完走と聞いて、本当に驚きました。

後から聞いたところによると、市民の一般参加の人たちの多くは、それぞれ
「ガンリサーチ団体への寄付」「飢餓対策団体への寄付」など目的をかかげ、
「完走したら募金して下さい」というように友達や知り合い、会社などから寄付を募り、
当日完走して募金が集まったら予め決めておいたボランティア団体に全額寄付する、というのが恒例になっているそうです。

自分の楽しみだけでなく、チャリティとしての目的や、応援してくれている人たちの思いも背負っているため、仮装してようとなんだろうと、思いは皆真剣なんだなぁと思う。
それにしてもこれだけ多くの人たちが42.195キロを完走したというのはスゴすぎる・・・。

「誰でも参加できるなら、せっかくだから私も申し込んで5,6キロだけでも(残りはリタイア)走って雰囲気だけでも楽しめばよかったー!」なんてチラっと思っていたけど、相当甘い考えでした・・。


ということで、ロンドンマラソンはイギリス最大のスポーツイベントであると同時に、
イギリス最大のチャリティイベントで、各ランナーを通じて非営利団体などへ寄付される総寄付金額は、なんと毎年60億円(!)近くにもなるということ。

そしてこれこそが、ロンドンマラソン創設者達が目指した、本当の意味での「市民のイベント」なんだそうです。


あーーーなんだか圧倒されます。
人と人が呼びかけあって、4万人もの人が一斉に走って、それで本当に必要としているところへこれだけのお金が動くって、上手く言えないけど、本当にスゴイことだと思う。




ちなみに後からニュースを調べてみると、この日のロンドンマラソンは

●101歳のランナーが参加し、世界歴代最高年齢完走!(後に94歳と判明しギネス取り消しとなり年齢詐称で今ニュースになっています。
94歳でも十分スゴイと思うのだけど・・・)

●全盲の英国人ランナーが7日間・7大陸・7連続のフルマラソン挑戦のラストとして参加し完走!

●タンザニア北部の村で暮らすマサイの戦士6人が、村に井戸を作るための資金集めのために参加し、
民族衣装に身を包んだ上に盾と槍まで持って走り、そのうち4人は完走!



などなど、日本のニュースにも取り上げられるほど話題満載だったようなのですが、


下調べをしないで行ったため、見所は全部見逃してしまいました。がーん。
by sayaka-blmusic | 2008-04-17 07:43 | ロンドンでの日常生活
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