上の図は、ト音記号の「ド」。
小さい子に楽譜の読み方を教える時、
まずこの「ド」を形を覚えてもらうことになるのだけど、
(ロンドンの生徒さんには基本的に、英語の方が得意な子は英語読みの「CDE」、
日本語の方が得意な子は「ドレミ」で教えています)
いきなり「はい、これがド!」と頭ごなしに教えても、
なかなか3,4歳の子達にとっては覚えにくい。
やっぱり何か絵や物の形と一緒に覚えた方が
子供達にとってははるかに覚えやすいです。
よく言われるのが
「ドレミの歌」にちなんで、
「ドーはドーナツーのドーーーーー」だけど、
うーん、少し形的には無理がある気がする。
他には良く音楽教材とかに使われているのが
「ドはどんぐりのド」だけど
これも何だか違う。。。
色々考えた末、私的にベストだと思って使っていたのが、
ドは土星のド!
しかしこれには問題があって、そもそも5,6歳以下の子達で
土星の存在や、土星の形を知っている子はほんの僅か。
中には意味が分からないまま「ドはドセーノド」と
呪文のように覚えてくれるけなげな子まで出てくる始末。
ううむ。これではかわいそうだ。
そんな中、先日6歳のSくんにレッスンしていた時のこと、
Sくん、ドの全音符を指差して、突然
「あ、ロンドンのちかてつのしるしだーーーー。」
!!!!!!!!!
確かに!
帰りに改めてロンドンの街中を見渡してみると、
ロンドン地下鉄の各駅の表示はもちろん、
地下鉄駅構内の色々な表示や、
ロンドンのバス停のマーク、
チケット売り場のマークに至るまで、
ロンドンは「ド」の嵐だったことに気づいた私。。。
駅周辺なんかに行くと、この「ド」のマークが
多いと10個くらい視界に入ってくる。
全く気づかなかったわー。
ありがとうSくん!
「ド」はロンドンの「ド」だね!