卒業式!!

6月29日。今日はロイヤルアカデミーオブミュージック(英国王立音楽院)の卒業式でした。
ついこの間、入学したばかりのような気がするのに、気がついたらもう卒業。
本当にあっという間の、でも本当に充実した一年間でした。

私の在籍していた大学院過程Performance Diplomaコースは
通常2年間のコースなのですが、
規定の試験さえ全てパスすれば1年で卒業することもできるので、
2年目はコンクールやコンサート等、イギリスにいながら色々なことにフリーな状態で挑戦してみ年に充てたいと思い(&2年目の学費節約の為)
色々悩んだ末、1年での卒業を選択しました。

卒業式!!_e0030586_2346381.jpg

卒業式の会場はアカデミーの真正面にあるSt.Marylebone Parish Churchという大きな教会。これまでは(大きな教会だなぁー)と思いつつも中に入る機会がなく前を通り過ぎるだけだったので、足を踏み入れるのはこれが初めて。
卒業式!!_e0030586_23332150.jpg

Anglican Church独特の、カトリックとプロテスタントが融合したような独特の雰囲気の装飾で、天井などもとても美しいです。

ロイヤルアカデミーブラスアンサンブル(管合奏)とオルガンの音色で卒業式がいよいよ幕開け。

滅多に聞けないブラスアンサンブルとパイプオルガンの荘厳な融合、

に聞きほれる余裕もなく、

私がひたすら気になっていたのは、
慣れない黒ガウンと四角いハット。。。

ガウンからかぶせる赤と黄色のフードが肩幅と合わなくて
戻しても戻しても、どーーーしても肩からずり落ちまくりる。
頭のハットもサイズが合わず、ピンで留めてもすぐ落ちる。

落下防止のため必死に頭を傾けないように平行に保ってたら、
だんだん頭が痛くなってきた上に、三半規管がおかしくなってきたのか気持ち悪くなってきた。うーー。

卒業式!!_e0030586_2334148.jpg

学部卒業生、大学院卒業生、1人1人名前が呼ばれて卒業証書が手渡されていく。
このあたりは日本の卒業式ととてもよく似ています。

卒業生は大学、大学院全て含めて200人くらい。
普段はピアノ科とせいぜいバイオリン科やチェロ科の人としか交流がないので、
こんなにアカデミーにはたくさん学生がいたんだと今更ながら驚く。
ミュージカル科、メディア&応用音楽科、ジャズパーカッション科、などなど
クラシック以外の分野の音楽学生もたくさんいる。
もしもう一年在籍していたら、こういうクラシック専攻以外の人達ともコラボレーションしてみたかったな。。。

卒業証書授与の合間には、過去にロイヤルアカデミーを卒業して現在活躍している有名アーティスト達に贈られる賞の授賞コーナーもありました。
今年はRock界で活躍しているAnnie Lennox(アカデミーの学生だった時はなんとフルート専攻だったらしい!)「ノッティングヒルの恋人」の映画サウンドトラックなどを担当したTrevor Jones氏(アカデミー作曲科の卒業生)などが受賞。
私は恥ずかしいことに殆ど名前を知らなかったのでへぇーと思って拍手してただけだったのですが、周りのみんなは立ち上がって写真を撮ったり歓声上げたり大騒ぎ。


卒業式のラストのプログラムは、
Outstanding studentships in 2005/2006の発表。
今年の卒業生の中から特に優秀だった生徒何人かに対し、賞が贈られるのですが、
The Vice-Principal's Special Award(副校長特別賞) で
「Sayaka Matsumoto!」
と呼んで頂いた時は、本当に本当に嬉しかったです。

卒業式!!_e0030586_2335884.jpg

ずり落ちるフード&ハットと格闘しながら受賞。。
特にファイナルリサイタルでの演奏を評価して頂けたみたいです。
大好きなラフマニノフで評価して頂けたのは、やっぱり何より嬉しかったです。

ちなみに、全学科全コースの中で一位の卒業生に与えられる
「The Queen's Commendation for Excellence」(女王の推賞)は
バスーン(ファゴット)科のChristopher Cooperさんが受賞されました。



卒業式が終わって教会の外に出ると、ロンドンでは珍しいくらいの一面の青空。

ああ、これで本当に終わったんだな・・・卒業なんだなぁ、と実感。

今まで、小学校、中学校、高校、大学といくつもの卒業式を経験してきたけれども、
こんなに頭の中に「感謝」の二文字が溢れてきたのは初めて。

慣れない初めての海外生活も、ロイヤルアカデミーでの学校生活も、
本当に色々な人に支えてもらったお陰で、何とか一年間生き延びてこれたんだな、と思います。

本当に素晴らしいレッスンをし続けて下さった担当教授のChristopher Elton先生や、
特別教授のSatz先生、モーツァルトを特訓してもらったDaniel-Ben Pienaar先生、
室内楽のMicheal Dussek先生、
日本から見守ってくれていた家族や友達、
イギリスに来てからずっと支えて応援してくれた方々や、出張レッスンで教えている子供達、
ブログのコメントやメールを通していつも応援の言葉をかけて下さった方々、
本当に本当に、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

私自身は今後はまだしばらくロンドンに滞在して、
個人レッスンでピアノの勉強をしたり、子供達へのレッスンの仕事を続けながら、
ヨーロッパ内のコンクールに挑戦したり、色々なメンバーと室内楽を演奏していきたいと思っています。

当面の目標は9月末のイタリアのコンクール。
国際コンクールは2001年の仙台国際コンクール以来なので本当に久しぶりですが、
なんていうか、今までともまた違う新しい気持ちで挑戦できそうな気がする。


まだまだ先の見えない手探りの人生だけど、
いつでも感謝の気持ちを忘れずに、
今しかできないことを精一杯、頑張っていきたいと思っています。
by sayaka-blmusic | 2006-06-30 23:46 | ロイヤルアカデミー学校生活
<< ロンドンに来てちょうど一年 QUEENミュージカル 「WE... >>