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ファイナルリサイタル直前 悶絶日記 No.4 「修了リサイタル試験当日」

ぎゃあああああああ。。。。

ああああ。。。。

ああ。。


悪夢にうなされ、最悪の目覚め・・・・・・・。
練習に向かうものの、全く集中できない。

昨日の夜まではあんなに
「イメージ!!!!」とか思ってわくわくしてたのに、
朝起きたらまた
「ちゃんと弾かなきゃ」病が再発・・・・・・・。

ううううううううこんなんじゃいけないこんなんじゃいけない。

そう思えば思うほど焦ってくる。

あまりの緊張に失神しそうになってきて、
ベッドにパタっと倒れこむ。

私は普段、コンサートや試験などでは、
どちらかというとそんなに緊張しない方なのだけど、
今回のこの緊張の仕方は自分でも異常。。。


本番直前の学校の練習室にて、
ラストの1時間の練習。



暗譜の確認や、間違えそうなパッセージの最終練習とか
「ちゃんと弾く」ための練習をしだすと、
余計緊張してくることは目に見えているので、

「イメージイメージイメージ」
そう自分に言い聞かせながら、ピアノに向かう。


最後までイメージが定まりきらなかった、ラフマニノフ「音の絵」の第2曲目「海とかもめ」、と第8曲目を、もう一度挑戦してみる。

すると、「海」と「かもめ」としかイメージがなかったこの曲が、どんな海なのか、どんな空気でどんな空虚感なのか、突然降ってきたように、イメージがわーーーーーーーーーっと五感でキャッチできた気がした。

これだ!この感覚!!!!!!


「葬列」に続く第8曲目も、突然、
(この曲って、曲全体が「回想」なのかもしれない・・・。)
と思いついたら、
出だしのはかないpのメロディも、ゆらゆらとうごめく左手のハーモニーも、
途中で出てくる右手の、まるで泣いているかのような切ない旋律も、
消え入るように終わるラストも、
不思議なくらいしっくりきた。


大丈夫。きっとできる。きっとできる。

最後まで「イメージ」にしがみつこう。


本番10分前。
未だ緊張で震える手をにぎりしめながら舞台裏へ向かう。
by sayaka-blmusic | 2006-06-02 21:06 | ラフマニノフについて
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