ぎゃあああああああ。。。。
ああああ。。。。
ああ。。
悪夢にうなされ、最悪の目覚め・・・・・・・。
練習に向かうものの、全く集中できない。
昨日の夜まではあんなに
「イメージ!!!!」とか思ってわくわくしてたのに、
朝起きたらまた
「ちゃんと弾かなきゃ」病が再発・・・・・・・。
ううううううううこんなんじゃいけないこんなんじゃいけない。
そう思えば思うほど焦ってくる。
あまりの緊張に失神しそうになってきて、
ベッドにパタっと倒れこむ。
私は普段、コンサートや試験などでは、
どちらかというとそんなに緊張しない方なのだけど、
今回のこの緊張の仕方は自分でも異常。。。
本番直前の学校の練習室にて、
ラストの1時間の練習。
暗譜の確認や、間違えそうなパッセージの最終練習とか
「ちゃんと弾く」ための練習をしだすと、
余計緊張してくることは目に見えているので、
「イメージイメージイメージ」
そう自分に言い聞かせながら、ピアノに向かう。
最後までイメージが定まりきらなかった、ラフマニノフ「音の絵」の第2曲目「海とかもめ」、と第8曲目を、もう一度挑戦してみる。
すると、「海」と「かもめ」としかイメージがなかったこの曲が、どんな海なのか、どんな空気でどんな空虚感なのか、突然降ってきたように、イメージがわーーーーーーーーーっと五感でキャッチできた気がした。
これだ!この感覚!!!!!!
「葬列」に続く第8曲目も、突然、
(この曲って、曲全体が「回想」なのかもしれない・・・。)
と思いついたら、
出だしのはかないpのメロディも、ゆらゆらとうごめく左手のハーモニーも、
途中で出てくる右手の、まるで泣いているかのような切ない旋律も、
消え入るように終わるラストも、
不思議なくらいしっくりきた。
大丈夫。きっとできる。きっとできる。
最後まで「イメージ」にしがみつこう。
本番10分前。
未だ緊張で震える手をにぎりしめながら舞台裏へ向かう。