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ファイナルリサイタル直前 悶絶日記 No.1 「バーバーチェロソナタの本番」

今日は1月のプレゼンテーションでも共演したアメリカからの留学生、チェリストのミッシェルとの、アンサンブルの本番。
かれこれ室内楽パートナーになってからもう半年。
最近では、お互いの呼吸や間合いも、かなり自然と分かって合わせられるようになってきました。
英語のコミュニケーションでは未だにミッシェルに苦労かけっぱなしだけど、
・・・・いいんです。音楽で通じていれば(^-^;)


今回の曲はバーバーのチェロソナタ全楽章。

私はバーバーというと、
ピアノ曲の「エクスカーションズ」の印象が強すぎて、
楽しくて明るい曲を書く作曲家、というイメージだったのだけど、
このチェロソナタはそれとは全く対照的な渋ーーーーーーーい曲。
でも、お洒落な和音やメロディがいっぱい詰まった魅惑的な曲です。

ところで、バーバーはアメリカを代表する作曲家の1人。
日本人作曲家の作品は、日本人から聴くと、
(ああ、やっぱり日本的だな)、と思えるフレーズがあったりするけど、
バーバーの作品は、アメリカ人からすると、どういうところがアメリカ的なの?とミッシェルに聞いてみたところ、
それは「開離配置の和音」らしいです。

開離の和音とは、簡単に言うと、
たとえばC majorの和音が「ド、ミ、ソ」だとしたら
これを「ドミソ」のように、普通にくっつけて並べるのではなく、
一つずつ飛ばして
「ド、ソ、ミ」というように、間を空けたような開放された響きにしてあるのが
開離の和音(Open voicing)。

使ってる音は同じなのに、
並べ方を変えるだけで、
全然響きや印象が変わってくるものなのです。

開離和音の多用は、マーラーやブラームスなどの特徴という印象があったけど、
アメリカ人作曲家の特徴でもあったとは知らなかった!!

確かに、そう思って、改めてこのバーバーの曲を弾いてみると、
開離和音のあまりの多さに驚く。

へえええええええ面白い。


春頃から、少しずつ練習&本番を2人で積み重ねてきたこのバーバーだけど、
今日の本番では、今までで一番チェロとピアノの呼吸がぴったり合ってた気がする。

すごく久しぶりに、
「音楽って楽しいーーーーー!!」って心から感じながら演奏することができた。

最近、自分の修了リサイタル試験のための練習では、
ちゃんと弾くこと、何とかして仕上げること、
ばかりに気を取られていて、

こういう感覚、忘れていた気がするな。。。


正直なところ、ソロのリサイタル試験の直前に、
アンサンブルで別の試験があるのって、すごく気が重かったんだけど、

でも逆に、直前にこの試験があってミッシェルと一緒に演奏できたことで、
こういう「音楽」を楽しむ感覚、思い出すことができて、本当に良かった。

ありがとうミッシェル!!
by sayaka-blmusic | 2006-05-30 23:55 | ロイヤルアカデミー学校生活
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