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モチベーションを作る -5歳の男の子から学んだこと-

昨日、5歳の男の子、Sくんのレッスンをしていた時のこと。

ピアノをはじめたばかりのSくんは、
まだ一緒に音符を読みながら譜読みしてあげないと
新しい曲がひけない。

アルプス一万尺(こっちだとYankee Doodleとかいう題名になってる)
のメロディを「ド、ド、レ、ミ、ド、ミ、レ、ソ」
と一緒に一音ずつ歌いながら譜読み。

やっと最後まで行き着いて、
それじゃもう一回やってみようか、ということになる。

普通だったら、このくらいの年齢の男の子だったら、
「ええええ、もう一回?やだーー」
とか
「何回ひけば終わり?!」
とかなりそうなところだけど、

Sくん、なにやら
楽譜の1段目の最後と2段目の最後に怪獣の絵を書き出した。

あ、こらこら、楽譜にお絵かきしちゃだめーと喉まで出かけたところで、Sくん

「ぼくね、この怪獣たおすの。
いちだんめが、かんぺきに2回ひけたら、怪獣の手をたおせるの。
で、3回ひけたら足をたおせて、4回ひけたらあたまもたおせて、やっつけられるの。」

!!!

「でね、いちだんめの怪獣たおしたら、にだんめの怪獣たおしにいくの。
こっちはつよいから、5回ひかないとだめなの」

!!!!!!!!!

で、結局、
私が「もう一回弾きましょうねー」とか一言も言わないまま、

Sくんは自ら喜び勇んで、
「じゃ、かいじゅうたおしにいってきまーす」

もくもくと何回も、完璧に弾けるまで繰り返し弾き始めた。

ちゃんと弾けるたびに
「手、たおせたーー」
とか
「足、たおせたーーーわーーい!」
とか言いながら、
怪獣の手の部分とか足の部分に
「たおせた印」の×マークを書きこんでいく。

いやーーーーーすごい。
すごいの一言です。


大人が
「上手くひけたら、ごほうびでこれあげるねー」とか
物で釣って、
モチベーションを高めてあげるならともかく、

5歳の男の子が、
こちらが何も言わないのに、
自分でモチベーションを高めて楽しくできるために
(って本人はその意識ないんだろうけど)
自分だけの方法を編み出してしまうなんて。

無事、目標の二段目のボスまで倒し終わると、
Sくん、また新しい怪獣を書き出して、

「この怪獣は大ボスだから8回ひけないと倒せないの。
来週たおすのー」

・・・・・・。
参りました。感服です・・・・。


きっとこの子は
勉強でも何でも、
無意識のうちに、自分がやる気になって楽しく出来る方法を
見つけ出す才能をもってるのかもしれないな・・・。

大人になってもずっとその感覚なくさず、持ち続けてほしいな、
と思います。


小さい子供たちから学ぶことって、
本当にたくさんあります (^-^)
by sayaka-blmusic | 2006-05-11 21:07 | ロンドンでの日常生活
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