携帯ひったくり事件その後

そういえば私、昨年秋にロンドンで銀行口座を開いた時に、オプションの携帯電話保険を強く勧められ、イギリスには「携帯電話保険」なんてあるんだ・・・??と物珍しさに釣られて申し込んでいたのでした。

保険ってホントに役立つ時もあるんだなーと思いながら、銀行付属の保険会社に申請の申し込みの電話をかけると、まずポリスステーションに行って被害届の報告をして、crime reference numberというのをもらってきて下さいとのこと。

携帯電話盗まれた位じゃ、まともに警察で取り合ってもらえないんじゃないかと思いつつ、レファレンスナンバーをもらうために、仕方なく最寄のポリスステーションへ。
ロンドンで警察署に行くのはこれが初めて。
入り口から入ると、窓口の手前に、どどーんと大きな張り紙が!

「携帯電話盗難の被害届をしにきた皆様へ」

( ̄口 ̄;)

こんな張り紙が入り口の一番目立つところに貼られてる位、携帯電話盗難が頻繁に起きてるということらしい。全盗難の中でトップの割合を占めるという噂は本当だったようです。
張り紙には携帯電話盗難の被害届をする際に必要な書類や確認事項などが、箇条書きで書かれている。

窓口で、携帯ひったくりの被害届をしにきた旨を伝えると、
警察署員は「ああハイハイハイ携帯電話盗難ねー」と慣れた口調で、事情聴取のためのPC画面を用意し始めた。

事情聴取では、犯行現場、時刻、犯人の服装や人種、推定年齢はもちろん、何をしている時にどんな手口で、どんな姿勢で盗られたのか、どのくらい抵抗してどうやって振り切られたのか、挙句の果てに、犯人の目の色、髪のカール具合、まゆげの形、歯並び(!)まで、こと細やかに質問される。そんなに全部ちゃんと覚えてる位なら、冷静に取り返してるってばさ。。。

あとは、周囲にCCTVは(ロンドン中にある監視カメラ)はあったかとか、携帯電話自体の個別番号やネットワークについて答えたあと、ようやくレファレンスナンバーを発行してくれた。

家にかえって、早速保険会社に再び電話し、レファレンスナンバーを伝える。
この保険システム、携帯電話分の金額を振り込んでもらえるという保証ではなく、前の機種と同じ新しい携帯電話を保険会社が送ってくれるというシステムらしい。
でもタダではなく余分に30ポンドかかる。うーーん。でも新しく買ったらもっと高いから保険つかっちゃった方がよさそう。

で、翌日、
保険会社から申請書類が届いた。携帯電話盗難「専用」の申請書類。
ちなみに昨日中にネットワーク会社と警察が連絡を取り合ったらしく、ネットワーク会社から新しいSIMカード(新しい携帯で前の番号を使う為のカード)も同時に届いた。

なんていうかシステムがしっかり出来上がっちゃってるんですね。携帯電話盗難にまつわる一連のシステムが。

そのシステムのお世話になっておいて、こんなこと言える立場じゃないのですが、
よくよく考えてみると、これってすっごい奇妙な現象なような気が・・・・・。

街をうろつくひったくり不良達、
ボーっとしてて携帯電話をひったくられる、私のようなうっかり者の被害者達、
ひったくり少年達から盗難携帯電話を買い取り白ロムとして販売する違法商店の数々、
携帯電話保険を主力事業の一つとする保険会社の数々、
それを食い止めているのかサポートしているのか分からないネットワーク会社&警察、

そこには、「携帯電話盗難市場」という表には見えない巨大市場が、ロンドンには確かに存在していることを感じて
なんだか不気味にぞぞーーっとした気持ちになりました。
by sayaka-blmusic | 2006-03-29 17:57 | 事件&ハプニング
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