ラフマニノフの名曲、というと真っ先に挙げられるのは、浅田真央選手ソチ5輪使用曲としても有名な「協奏曲第2番」ですが、この曲に負けず劣らずラフマニノフの名旋律ベスト5に入ると個人的に思っているのは「交響曲第2番第3楽章」。ですが、その名の通り「交響曲」ですので普通はオーケストラのみで演奏され、なかなかピアノでは気軽に聴いたり弾いたりする機会がありません。
10年前、もっと沢山の方にこの珠玉のメロディを知って頂ければと思い、一人でも演奏することができるピアノソロバージョンに編曲し、東音企画のミュッセから楽譜を個人出版させて頂いていました。最近、楽譜を購入して下さった方の何人かから「この編曲バージョンの実際の演奏を、YouTubeなどで聴けますか?」というお問い合わせを頂いたのをきっかけに、今回、PTNAのピアノ曲事典のYouTubeチャンネルから、音源初公開させて頂くことになりました。
録音は、2008年頃イギリス在住時に、よくコンサートをさせて頂いていた、ロンドン西部のSt.Mary's Churchにてライブ録音した音源です。記録目的の簡易録音だったので、録音音質も決して良いとはいえませんが、この音を聞くと、ヨーロッパのあの乾いた空気やチャーチの高い天井の中で、ピアノの音が気持ち良く響いていくあの感覚を思い出します。ちょうど10年前の懐かし音源ですが、もし良ければぜひ聴いて頂けたら嬉しいです。(原曲は11分ほどの曲ですが、4分ほどに短縮してあります。)
↓こちらです。
楽譜はこちらからご購入頂けます。
ミュッセ 交響曲第2番 第3楽章 (朝岡さやか編曲 ピアノソロ用)
https://www.musse.jp/scores/8612
ラフマニノフの交響曲や協奏曲を、ピアノソロに編曲して演奏することを、個人的に「ひとりラフマニノフシリーズ」と命名し(笑)、これまでに、この交響曲2番3楽章の他にも、協奏曲2番1,3楽章や、パガニーニの主題による狂詩曲16変奏などを、ピアノソロ用に編曲しています。が、まだまだ編曲したいラフマニノフの名曲が沢山〜!!ライフワークの一つとして、コツコツ増やしていけたらなと思っています。