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緊張の克復方法

今日はロイヤルアカデミーの特別講座、「音楽家のためのメンタルトレーニング」の、第3回目のワークショップに参加してきました。

緊張の仕組みを学んだり、実際に本番前に精神状態を整える方法を学んだり、音楽家にとって、本当に実践的に役立つ授業です。

今日のテーマは「本番前に頭に浮かぶ、ネガティブな考えを乗り越えるには」。

確かに本番直前、舞台裏では、緊張のあまり
もうだめだー、とか、絶対失敗するー、という気持ちが頭から離れなくなることはよくある。

4人ずつのグループに分かれてディスカッションし、普段の本番前にに、どのようなネガティブな考えが頭にうかんでくるか、意見を出し合う。

ちなみに私のいたグループは、ピアノ専攻2人、チェロ専攻1人、バイオリン専攻1人。

「私にはやっぱり才能はないかもしれない」
「解釈が理解されなかったらどうしよう」
「先生や観客の期待に応えられないかもしれない」
「途中で分からなくなって止まってしまい大恥かくかもしれない」
「もっとうまい他の人と比較されて何か言われるんじゃないか」

などなど、どんどん意見が出てくる。
どの意見も「私のもその気持ち分かる分かる!」というものばかり。

どんな国でも、何の楽器を専攻していても、国際コンクールで活躍しているような人でも、皆同じように緊張するんだな、と思うと何だか正直少し気が楽になった。

面白かったのは、皆「大きなホールでの演奏より、小人数の前での小さなコンサートの方が緊張する」ということで意見が一致したこと。
「こんな小さなコンサートで緊張するのはおかしい」
と思い過ぎることで、余計緊張してしまうんだそうだ。

その後、それぞれの考えへの対処方法をまた皆で話し合う。

こんな風に、本番前の自分の精神状態を冷静に見つめ直したり、他の人の場合の話を一度に色々聞いたりすることは滅多にないので、本当に貴重な経験になった。


ところで緊張って、人間だけじゃなく、動物が生きて行くための本能として備わってるものらしい。

ライオンが敵に会った時、
選択できる方法はたった2つ。

戦うか、逃げるか。

この二つの間で迷った瞬間、筋肉が収縮し、フリーズしてしまう。心拍数はあがり、呼吸は浅く速くなる。

ピアノの本番も同じ。
舞台裏まで行ったら
もう逃げたくても逃げられない。
その結果、舞台までは逃げずに出て行っても、
実際「逃げ」の演奏(安全運転的な面白みのない無難な演奏)をしてしまうことは、よくあることだと思う。


ところで、授業で教わったことの中から、あらゆる場面の緊張の解消に役立つ実践方法を一つご紹介。

緊張してきたら、片目ずつを隠してかわりばんこにゆっくり右端から左端を見渡し、これを左右の目両方で交互に何度か繰り返すといいらしい。

緊張してくると、脳の活動が左脳に偏ってくるらしい。片目ずつ均等に使うことで、偏ってる脳の働きを均等にして、緊張をおさえることができるんだそうです。
by sayaka-blmusic | 2006-01-20 08:58 | ロイヤルアカデミー学校生活
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