最近ずりばいを始めて、腹ばいの姿勢で遊ぶのが好きになってきた我が家の双子。そろそろ何か自分で音が出せるおもちゃも楽しめるかなぁと思い、Fisher-Price社から出ている、腹ばいで遊べるロールピアノのおもちゃを買ってみました。
フィッシャープライス社「レインボーコロコロピアノ」。
5つの鍵盤を、押すのではなく、手前のロールをぐるぐる回すことで鉄琴のような可愛い音が出るユニークなミニピアノです。電池を使わないので、電子音ではない自然な音が出るというところにも惹かれました。
昨日届いて開封すると、早速ことすずちゃんは競い合うようにローラーをぐるぐる回して大喜び。
しかし衝撃的だったのはその音階。。。
5つ鍵盤があったら、普通の発想だったら長音階のド、レ、ミ、ファ、ソ、(もしくは移調したファ、ソ、ラ、シb、ドなど)で調律されていると思うですが、このピアノはなんと「ファ、ソb、ラb、シb、ド」。つまりFフリジアンスケール(ミからミファソラシと鳴らした時と同じ音程間隔です)という、かなりマニアックな音階での調律!!
弦が張られているわけではなく鉄琴タイプなので、途中で狂った訳ではなく最初からこの音程なのだと思います。それに、85年もの歴史を持ち幼児玩具研究の世界的パイオニアでもあるフィッシャープライス社が、「テキトーに音程つけたら変な音階になっちゃいましたーーテヘ」って訳では絶対にない・・はず・・。
よく見るとこのおもちゃ、「森」がテーマになっている様子。森といえばエキゾチック、エキゾチックといえばフリジアン音階・・。
もしも、おもちゃの開発チームが
①「子供のおもちゃピアノといえばドレミファソというステレオタイプを壊したい!」
②「世の中には、長音階と短音階だけではなく、色々なモードスケールがあるということを、赤ちゃんのうちから自然と耳に馴染ませておくべきだ」
③「森がモチーフだから、民俗的な響きがするフリジアンスケールがぴったりだ!」
ってな論議が重ねられた上であえてこの音階になってたのだとしたら、拍手ものです。
しかも、普通にドレミファソ〜より、こっちの音階の方が、赤ちゃんに揺らぎというか安らぎの効果があるような気もしなくもないし。
ただし、このピアノで普通に「咲いた〜咲いた〜」や「ぶんぶんぶん」とかを弾くと、かなり不可思議な世界にいざなわれますが・・。子供の音楽教育に良いのか悪いのかは全くもって謎です(笑)