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楽譜浄書基礎コース修了!

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ICS(国際コンピュータ楽譜センター)の楽譜浄書の基礎コース、前期後期無事終了!作曲やピアノの仕事と直接的には関係がないけれど、今後の作曲の仕事に少しでも役立てば・・と思って、妊娠中から通信コースで初めていたのですが、実際本当に勉強になりました。

楽譜浄書とは、手書きなどの楽譜を、出版譜仕様に美しく整える作業のことです。今までFinale(楽譜作成ソフト)は自己流でいじっているだけだったけど、これを機会にイチから学べて本当に良かったです。強弱記号やスラーなどの位置はもちろんのこと、符尾や連桁(8分音符や16分音符をつなぐ横棒)の角度や長さにも、こんなに細かいルールがあるとは、驚きでした。物心ついた時から当たり前に接していた「楽譜」にこんなに奥深い世界があること、初めて知りました。

私が受講した基礎コースでは、ピアノ譜はもちろんのこと、合唱譜や管合奏譜の作成の実践も含まれていて、浄書のプロを目指す人の他にも、私のようにピアニストや作曲家、音楽の先生などで、それぞれの仕事に役立てる為にこの浄書コースを受講する人たちも多くいるそうです。

今回受講してみて、浄書が音大の授業で全専攻で必修になったらいいのに・・と心から思いました。楽譜を「作る」側に立ってみて初めて分かることが沢山。浄書の勉強を始めてから、初見でピアノの楽譜を見て演奏する時にも、びっくりするくらい隅々まで強弱記号や演奏指示が目に飛び込んでくるようになりました。作曲に関しても、今まで即興で直接Logicに打ち込みながら作るのがメインだったのですが、同時にFinaleにも楽譜として別途入力して視覚化しながら作ると、完成図がイメージしやすかったり、和声的に不自然な場所を発見できたり、「木を見つつ森を見つつ」のようなことがしやすかったりと、今までとはまた違う感覚で作曲できるようになったのも良かったです。

それに何より、このFinaleでポチポチ入れていく作業が、私はやたら好きみたいで、入力作業していると不思議なほど心が落ち着く・・。写経が心の安定に繋がるのと同じような感覚かもしれません。双子が寝ている間にポチポチ音符やら休符やらを打ち込むのは、束の間の安らぎのひとときです。

今回は基礎コース前期後期のみの受講ということで、まだまだ浄書の世界の入り口を覗いただけですが、時間に余裕ができたら応用コースも受講して、フルオケのスコアも作れるようになりたいなと思っています。ちなみに、ICSは、カリキュラムや教材、先生の添削指導など、何から何まで物凄く良かったので、浄書のスクールを探している方、ICSは本当にオススメです。通信コースがあるので私のように子育て中でも可能です。ICS国際コンピューター楽譜センター→http://www.ics-j.com/

修了記念に、取り敢えずまずは手書き譜で山になっているこれまでの自分のオリジナル曲を、一つ一つFinaleに入力してみようと思っています♫
by sayaka-blmusic | 2015-08-11 23:05
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