
道路のずっと向こうに見える、青い四角い大きな物体は・・・

1辺3.64メートルもある10帖の巨大な凧!!!

しかも、颯太の名前入りの凧!!!!!!!
これは何かというと、静岡県浜松市に古くから伝わる、端午の節句に合わせて長男の誕生を祝い大凧を揚げるという風習。室町時代に、当時浜松を治めていた飯尾豊前守の長男の誕生を祝って住民が大凧を揚げたのが起源と言われていますが、今では次男以降や女の赤ちゃんも、お祝いをするそうです。
夫の実家が浜松にある為、今回、颯太もこの「初子祝い」をして頂けることになりました。

5月3日の凧揚げの日に向けて、この日は凧の糸目付け。なんと町内の皆さんが集まって下さり、その町に新しく産まれた赤ちゃんの為に、皆で協力してこの大凧に糸を付けて下さるのです。
我が子の名前が刻まれた凧を見た瞬間、またこんなにも大勢の方が、颯太の凧のために集まって糸を付けて下さっている光景を見て、あまりの感動に、しばらく涙が止まりませんでした。

父親、母親も、凧の糸目付けを少しずつ手伝います。

手伝うというか、穴を空けるのを体験させて頂いただけなので、殆どお役にはたてていないのですが・・^^;

おじいちゃんに抱かれて糸目付けを見学する颯太。
そうちゃん、きみの凧なんだよーー。

糸を付けるために、凧を裏側にひっくり返すだけでも、何人もの手を必要とする大作業です。

巨大な凧を支えるために、凧の表面全面に、何十本もの凧糸が結びつけられます。

それぞれの糸が絡まないよう気をつけながら、何十メートルも伸ばしていきます。

そしてその何十本もの糸を、一本の太い縄状に撚っていきます。これは職人技とも言える技術が必要で、年配の方から怒られながら若い人達が覚え、代々受け継がれて行くのだそうです。

1時間ほどかかって、無事糸目付けが終わり、颯太を囲んでラッパを鳴らしながら皆で万歳三唱。パパに肩車されながらきょとんとする颯太。

颯太を囲んで、糸目付けをして下さった町内の皆様と一緒に。当日はこの皆様が颯太の凧を皆で協力して揚げて下さいます。
私達の参加させて頂く町では、今年は6人の赤ちゃんの凧を揚げる予定とのこと。同じように浜松中170もの町が参加する為、凧揚げ大会当日は、遠州灘の中田島砂丘の大空を何百もの凧が舞うのだそうです。
うーーー、糸目付けだけでこんなに感動してしまったのに、当日この凧が青い空に舞ったら、涙で凧が見えないかも・・(T_T)
日本に伝わるこんなにも素敵な風習にこうやって参加させて頂いて、本当に幸せな気持ちでいっぱいです。
ゴールデンウィークの浜松祭りでの凧揚げ。無事終わったらまたブログでもご報告させて頂きます!