イギリスの暴動、ロンドンは少し落ち着いてきたとはいえ、近所でも火炎瓶持った若者が夜うろうろしていたりとまだ油断ならない状況です。暴動の件については書きたいことが山!とあるのですが、これについてはまた後日書くとして、取りあえず前回の続きです。
—————————ーーーーーー ということで、イギリスで離乳食(5〜6ヶ月)続編です。(その1はこちら) 私自身、離乳食に関しては、作り始めて2ヶ月しかたっていない超素人ですが、離乳食って、現役(?)でいれる期間ってほんの少しなので、自分の記録の為にも、あと同じくイギリスでこれから離乳食を始める方に少しでもご参考になればと思い、書き残させて頂きます。 まず、離乳食を作るにあたって、なんといっても超!!!便利だったのが、日本で買って実家から転送してもらった離乳食調理グッズと冷凍小分けパック!! 私の使っていたのは「くまのプーさん離乳食じょーず」という、こし器と2種類のすりおろし器、レンジ蓋などがセットになっているもの。このような離乳食調理セットは日本では一般的なものだと思いますが、イギリスには似たようなものは見ないので、本当に重宝しました。この2ヶ月は殆どこれと小鍋のみで作ったといっても過言ではないです。 こちらもめちゃくちゃ重宝しました。日本製の繰り返し利用可能な冷凍小分けパック。イギリスにも似たものはあるのですが、日本のものの方がサイズが豊富&値段が安いので、これからイギリスで離乳食を作られる方、是非日本から大量に取り寄せておくことをオススメします! 私が使っているのはこちら 「chuchu離乳食保存用小分けパック」(初期は30mlと60mlを使いました)。 ちなみに小分けパックのイギリス版はこちら。 イギリスでは近所の薬局にも売っているほど大人気のBrother Maxの離乳食容器。キューブ状で隙間無くジョイントできるようになっているので、お鍋から直接一気に6つに入れられたり、裏側についているゴム部分を押すと冷凍のままポコっと取り出せたり、ペンが付属していて、中身の内容をかけるようになっていたりと、これはこれでかなり実用的。外出先に持って行く時にも便利なので、主に出来上がった状態の離乳食を冷凍させる時に使っています。(このBrother Maxの容器、日本でもアマゾン等で売っているみたいです。) で、これらの道具を使って、一週間に一度まとめて離乳食をどばーーっと作って、一気に冷凍するという方法を取っています。 日本の離乳食本などでは、素材毎に下ごしらえしたものを冷凍しておいてその日その日に手を加えて調理、という方法が主流ですが、イギリスでは、予め最終形までまとめて作って冷凍し、食べる時にはチンするだけ、という方法が主なようです。(←ずぼらなイギリス人らしい・・笑) 食べさせる時にラクなのはイギリスの方法で、その日その日に応用が効くのは日本の方法、どちらもメリットがあるので、私は両方の方法をミックスして冷凍しています。 以下、ご参考までに私が現在、一週間に一度まとめて行っている方法です。あ、自己流なところも多々あり、間違っているところも多々あるかもしれませんので(^-^;)、あくまでも一例としてご参考にして頂ければと思います。 —————————ーーーーーー 離乳食前期まとめ作り覚書 1.おかゆを炊く。 お米からお鍋で炊く、ゴハンから作る、など色々な方法がありますが、色々試した結果、一番簡単で失敗なくできる方法ということで炊飯器で作ってます(お米0.5に対してお水4〜5を入れて普通に炊く)。炊く時のお水はVolvicなど軟水のミネラルウォーターを使っていますが、BRITAの水でも大丈夫だそうです。使っているお米はアジア食材屋などでも手に入り易いイタリア産こしひかりの「ゆめにしき」。 2. 一方、和風だし、野菜スープをそれぞれ作っておく。 野菜スープは、数種類の野菜を煮てこす。和風だしは昆布+鰹ベース。「だしマニア」の夫が日本から持って来ていた鰹の塊と、出し削り器が大活躍!できたスープは、それぞれ製氷器に入れて凍らせてキューブ状にしておく。 3 おかゆを炊いている間に、野菜や果物数種類を用意。 さつまいも、キャベツ、りんご、トマト、ブロッコリー、ほうれんそう、ズッキーニ、にんじん、バターナッツスクウォッシュなどなど。(もちろん最初からいきなり全種類使うのではなくて、徐々に種類を増やして行きました) 4. 野菜をそれぞれ、茹でるかレンジで加熱してみじん切りしてつぶすor裏ごしする。あるいはすりろしてからレンジで加熱。(お芋類やかぼちゃ等はレンジでチン、ほうれんそうやズッキーニ等はお湯で茹でる、りんごは水から茹でてつぶすのがふわふわになってオススメ) 裏ごしって、大量にするのって結構大変で筋肉痛になります。。。 で、どろどろ状の野菜が色々な種類できあがります。 この状態で味見してみると、まず甘さにびっくり。普段、野菜をそのままの状態で加熱してピューレにしたものって食べないから、野菜そのものってこんなに自然な甘さで美味しいんだなぁと思わされます。 5. これらを小鉢or小鍋で好きな用にミックスして、必要があれば、お湯かミルクか野菜スープ、和風だしでのばしてなめらかにしたり、片栗粉でとろみをつけて、小分けパックへうつす。 すると、例えば —かぼちゃ+りんご = かぼちゃとりんごのピューレ —にんじん+おかゆ=にんじんがゆ —ほうれんそう+和風だし=ほうれんそうの和風あん —ズッキーニ+ブロッコリー+キャベツ+野菜スープ=緑の野菜とろとろミックス —トマト+おかゆ=トマトリゾット風 のように、組み合わせ無限大の離乳食が一気に数十個できあがります^^ 組み合わせは適当——です。ひとさじずつ色々なものを混ぜて味見して・・料理というより科学の実験(?)みたいで楽しいです。 同時に、後でアレンジできるように、ミックスせずに単品のままのもいくつか作っておきます。 6.できあがったものを、更に冷凍用フードバックに入れて冷凍庫へ。 左はおかゆ系、右はおかず系+素材単品。食べる時には、おかゆ系からひとつ、おかず系から1〜2個、違う色のものを選ぶと、自然と栄養バランスが整います(笑)30個位作っても、1日2回、1食につき2,3個食べるので、あっという間に無くなります。。。 その他冷凍できない食材、豆腐、きな粉(日本食材屋で購入)、ヨーグルト、バナナなどなどは、食べる日にその場で用意して、冷凍していたものと組み合わせて用意。(例:豆腐+冷凍のだしと片栗粉で、豆腐の和風だしあんかけ、など) もちろん最初の頃は一日に一つずつ食材増やして試して行くのだけど、一通り試してからは、一気にまとめて多種類を作るこの方法が本当に便利でした。 この方法だと、一週間に一度作る時だけ2〜3時間かかるけれども、毎日の離乳食の用意は5分以内で済みます。冷凍庫と小分けパック様々です! —————————ーーーーーー 日本の離乳食の本に載っていないけれど、イギリスでは一般的な野菜で、離乳食初期に重宝したものとしては、 ●バターナッツスクウォッシュ(butternut squash) ひょうたん型のかぼちゃです。日本のかぼちゃよりクリーミーで、裏ごしもしやすく、切ってチンしてつぶすだけであっという間にできあがるので便利。イギリスの離乳食本には初期メニューから必ず登場する食材。りんごと相性抜群です。 ●ズッキーニ(Courgettes) 加熱するとすぐ柔らかくなるし、クセがなくほんのり甘みがあって、どの野菜とも相性が合うので、色々なものと組み合わせて使っています。裏ごし、みじん切り、どのような使い方でも赤ちゃんが食べ易いのも利点。 ●イギリスのさつまいも(Sweet Potato) イギリスのさつまいもはこんな感じで先っぽがとんがっていて、 上の写真のように中身が黄色いです。この色はベータカロチンが多いことによるらしく、色といい栄養素といい「にんじん??」という感じですが、味は、本当に面白い位、さつまいもとにんじんとかぼちゃを足して3で割った味がします(笑) モソモソ感が少なくベータカロチンが豊富ということで、これまた離乳食向き。(日本の味のさつまいももアジア食材屋などで手に入るので、これはこれで別の野菜として使っています) ●とんがりキャベツとぺったんこキャベツ キャベツは、在英日本人の間では、日本のキャベツに近いのは上のような先のとんがったHeart Pointed Cabbageが日本のキャベツに近いということで使っている方が多いです。 ですが、個人的にはこれ以上にオススメなのが、 スペイン産の「JAROMA-Kohl」という上の写真の平たいぺったんこキャベツ。イスラム系やユダヤ系の地元野菜スーパーで手に入ります。クセがなく茹でると甘みが増すので、離乳食にもぴったり。 安いし、生でも美味しいし、大人の食事にもおすすめです。 あと、ほうれんそうに関しては、アジア食材店でも大抵シナシナ&ボロボロのものしか手に入らないので、スーパーでパックで売っているBabyleaf Spinachを茹でて使っています。これだと、最初から穂先だけなので漉すのも簡単なので便利です。 野菜自体は、オーガニックで手に入るものはオーガニックで買っていますが(ロンドン内ならAbel&Coleの宅配サービスがオススメ。送料99ペンスでリーズナブルなオーガニック野菜を配送してくれます)、それだけに固執すると食材の種類も限られてしまうので、普通に近所のスーパーで買っている野菜も沢山使っています。 あと、上記以外に、時々あげていたのが、 ●ベビーシリアルとベビーライス これらはブーツなどイギリスの薬局の離乳食コーナーにあります。ライスやシリアルといっても、中身は粉末状です。お湯やミルクだけで作れるので、いざという時に便利。左のシリアルの方、味がちょっと甘ったるい感じがしてしまうのと、ドロドロで流動食っぽいので、超初期以外は向かないかもしれません。 右のBaby Riceは、かなり重宝しました。冷凍しておいたおかゆがうっかり切れてた!という時や、作った離乳食を食べ終えてまだお腹が少しだけすいてそう、というような時は、必要な分だけパパッと作れて便利。堅さも月齢によって自由に調節できます。ちなみにInstructionでは粉ミルクを入れて作るように書いてありますが、これだといわゆる欧米のポリッジみたいな味になるので、Instructionを無視してお湯でとくと(笑)日本のおかゆに近い味になります。日本のおかゆより少し甘め。スペイン米が使用されているようです。 ●Petits Filousのヨーグルト こちらは、ロンドンの大抵のスーパーで手に入る、フランスのミニヨーグルト「Petits Filous」。6ヶ月から離乳食にもOKと商品にも記載があります。普通のプレーンヨーグルトはどーしてもすっぱがって嫌がるので、先輩ママさんに薦められてこれをあげ始めたら、びっくりするほどパクパク。実はこのヨーグルト、私自身ツワリ時にコレだけは食べれたというヨーグルト。颯太もお腹の中で味を覚えてたか。。。??! —————————ーーーーーー 以下、離乳食の先輩ママの皆様に質問です。もしこれを読んでいる方でアドバイス頂ける方、是非コメント頂けたら嬉しいです! ●疑問その1 ロンドンでは新鮮な魚等がなかなか近所で手に入らないので(日本食材屋さんでお刺身を買って離乳食に使っているママさんが多いみたいです)、初期の間は、タンパク質源は殆ど豆腐ときな粉、ヨーグルトに頼ってしまっていて、つい最近やっと白身魚をあげ始めたところです。今後は少しずつバランス良くいろいろなタンパク源をあげていきたいなと思っているのですが、中期におすすめのタンパク源メニューのオススメを教えて頂けたら嬉しいです。 ●疑問その2 パン粥も時々あげているのですが、イギリスの食パンの栄養表記を見ると、一枚あたり食塩が大人の一日の摂取量の7%も入っているらしく、これって赤ちゃんにとって多すぎるんじゃないかと疑問 。。。。 日本でパン粥をあげていた皆様、使っていた日本のパンって塩分どの位でしたでしょうか? ●疑問その3 離乳食中期に入ると、食べる量も種類も増えて、上記のような作り溜め方法にも限界が出て来ると思うのですが、要領よく作れる裏技を伝授して頂けたら嬉しいです m(_ _)m ーーーーーーーーーーーーーーーーー 離乳食前期の記念に、夕飯時に一枚パチリ。この日のメニューは、きなこのおかゆと、ほうれんそうとズッキーニのトロトロ、バターナッツスクワッシュとりんごのピューレを完食! いやーーーそれにしても、なんだかんだいって、離乳食、楽しいです♪ 自分なりに色々考えながら作った離乳食を、ぱくぱく食べてくれる姿を見るのは、おっぱいを必死に飲んでくれているのとまた違った可愛さがあって、すごく幸せな気持ちになります。 とはいっても、現在はまだ赤ちゃんにとっては、離乳食よりも圧倒的に母乳からの栄養の方が多いので、離乳食の栄養バランスを考えると同時に、まずは自分の食生活を気をつけなくちゃ、ですね(^^;) 自然育児の観点からいうと、離乳食の進め方はなるべく遅い方がいいとも言われているらしく、極端な話、1歳になるまでおかゆだけでも大きな問題はないんだそうです(!) なので気楽—に中期も進めていくことができればと思います。 離乳食中期が終わったらまたレポートを書かせて頂きたいと思っています。
by sayaka-blmusic
| 2011-08-15 02:30
| イギリス妊娠出産育児
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