ケイトさんが、すごーーーく綺麗だったのももちろん印象的だったのですが、もう一つ印象に残ったのは、結婚式の中で合唱団が歌った、ジョン・ラター(John Rutter)がこの結婚式の為に特別に作曲した合唱曲「This is the day which the Lord hath made」がめちゃくちゃ良い曲だったこと。聴いていて鳥肌がたってしまったほどでした。
この「訳分からんメロディの方が高尚、わかりやすいポップなメロディは低俗」 という風潮は、クラシックの現代作曲分野だけでなく、ポップス界にもあるようで、私がロンドンで通っていた作曲の学校や即興演奏のレッスンにおいても、誰にでも歌うことができそうな分かり易いメロディを書くと先生に「It's a bit cheesy ...(ちょっと安っぽいね・・)」とか言われ、その結果、生徒達はとにかく複雑で分かりにくい凝ったものへと偏って行ってしまうという傾向が確かにありました。