今日で出産から無事6週間がたちました。
日本では、生後1ヶ月をひとつ目の区切りとして1ヶ月検診などがありますが、イギリスではそれが6週目にあたります。生後初めての病院(GP)での検診も生後6週、母子揃ってのアクティビティなどの参加なども、6週目の検診を終えてからと規定してあるものも多く、色々な意味でこの「生後6週」が一つの区切りとなっているようです。 この6週間で、颯太は約2キロ体重増加して5キロ近くになり、お陰さまで順調にすくすく大きくなっています。 私の方は、先々週に2日ほど乳腺炎で熱を出して寝込んでしまいましたが、その後は無事復活し、今はすっかりぴんぴん元気にしています。ただ、油物をかなり控えないとすぐ再発しそうになるので、最近は蒸し野菜や野菜スープメインの粗食生活・・。うーーーーお肉やケーキが恋しいです。 颯太は相変わらず夜は2時間ごと位に起きるし、昼も抱っこしていないと大泣きだし・・と決してラクではないけれども、体が慣れてきたせいか、少し心に余裕が持てるようになってきた気がします。 出産後1ヶ月が母親も父親も一番大変というのはよく言われることだけど、でもきっと一番大変なのは赤ちゃん本人。 無菌状態の平和な子宮で10ヶ月過ごしていたのが、いきなり雑菌だらけ刺激だらけの世界に放り込まれて、今は息するのも泣くのもおっぱい飲むのも、全てが全力なんだと思う。 必死にじたばた泣いた後、一生懸命「ひうっく、ひうっく」と可愛い音たてながらおっぱい飲む我が子を見ていると、寝不足も抱っこの腕の疲れも、不思議なくらいふっとびます(^—^) ——————————— <お散歩デビュー!> 最近の新しいことといえば、10日位前に颯太と一緒に近所のお散歩デビューをしたこと! 産後1、2ヶ月は赤ちゃんは外に出さないという指導を受ける日本とは対照的に、イギリス人は生後すぐからあちこち連れ出すことに殆ど抵抗を感じないらしく、また病院でも「◯週まではあまり外に出さないように」という指導も全く行われません。 生後5日目位の時、訪問検診に来たMidwifeに 「いつ頃から赤ちゃんを外に出しても大丈夫なんですか?」 と質問したら、 「もちろん今すぐでも何も問題ないわよ〜」 と(どうしてそんなこと聞くのかしら?)とでも言いたげな感じで、笑いながら言われてしまいました。 イギリス人の中には、出産後、翌日の退院と同時に、病院からそのまま赤ちゃんと一緒に地下鉄で家に戻る人までいます・・( ̄ロ ̄lll) とはいっても、やっぱり赤ちゃんの抵抗力とか色々心配なので、私は日本式に習って一応1ヶ月近くたってから恐る恐る外界デビュー。 最初の数回は、休日に夫と一緒に付き添ってもらったのでスムーズだったのですが、その後初めて颯太と私の二人だけで外に出た日は大変! ベビーカーのセッティングがよく分からず手間取って20分位かかってしまい、更に颯太に着せる防寒具に迷って(これじゃ寒いかなぁ〜、これじゃ暑すぎるかなぁ〜)と着せたり脱がせたりを繰り返し・・そうこうしているにおっぱいの時間になってしまって、おっぱい→おむつ→お着替えやり直し→と、結局準備だけで1時間近く・・。 そしてなんとか用意を終えて、いざ二人きりの「初デート」へ出発! 行き先は自宅から徒歩5分の商店街。 ![]() まだまだベビーカーの方が大き過ぎて、ベビーカーに埋もれているような状態ですが・・(笑) ![]() 何百回と歩いたはずの道なのに、颯太と二人で歩くと、全く違う景色に見えました。 ベビーカーだと、ちょっとした道路の段差でもすごく大変だったり、お店によって、ベビーカーでも入りやすいところと、通路が狭過ぎて入り口までしか入れないところがあったり。ドアを通る時に誰かがドアを支えて持っていてくれるだけですごく助かったり(今まで私、何回ベビーカーの人にドア支えてあげただろう・・と我が身を振り返って反省・・)。今まで全く意識していなかった沢山のこと。 ![]() この日済ませなくてはいけなかった、颯太の病院登録、銀行の用事、薬屋さん、夕飯の買い物などを無事終えて帰宅。 わずか40分ほどの外出だったのに、あまりに緊張していたせいか「大冒険を終えた〜!」という感じでした。大緊張していた私をよそに、颯太はベビーカーの揺れがよっぽど心地よかったらしく40分間ずーっと爆睡してました(^-^;) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー “Yesterday is history, Tomorrow is mystery, and Today is a gift. That is why we call it present.” “昨日は過去のこと。 明日は未知のもの。 今日は贈り物。 だから「現在」(present)のことを「プレゼント」(present)と呼ぶのです” 中学生の頃ホームステイをして以来、ずっと「イギリスの第二のお母さん」のように見守って下さっている元ホストマザーのJennyから、先日頂いた手紙に書かれていたフレーズです。 ルーズベルト夫人のスピーチで有名な言葉で、原文は Alice Morse Earleという作家の言葉だそうです。 今の自分にダイレクトに伝わってくる言葉で、すごく、心に染みました。 出産して人生初の育児を始めてから、 今まで感じたことのないような幸せを感じていると同時に、 今まで感じたことのないような言葉に表しきれないような不安ものしかかっていて、 この先どうなっていくのか、 考え始めると不安は尽きないけど、 きっと、今この瞬間に必要なものは、私自身が気づいていないだけで、きっとちゃんと全て与えられているのだと思う。 いつどんな状況でも、 今この瞬間への精一杯の感謝が、 この先の日々への、何よりのエネルギーの素になると信じながら、 一日一日を大切に過ごしていきたいなと思います。
by sayaka-blmusic
| 2011-02-18 03:57
| イギリス妊娠出産育児
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