一昨日12月12日(日)、出産前最後の演奏本番が無事終わりました(^ー^)
この日の2日前に日系病院での妊婦検診があり、この検診で少しでも異常があったり具合悪かったりしたら急遽あすか一人に演奏をお願いすることに決めていたのですが、幸い、お医者さんから「母子ともに順調で、赤ちゃんもまだそんなに下がってきていないので、演奏旅行に行っても大丈夫でしょう」とのお墨付きを頂き、無事行けることに。 会場は、ロンドンから北に22マイル離れたHertfordshire州にある「Brocket Hall」というマナーハウス(貴族の元館)。 最初にこの地にBrocket Hallが建てられたのはなんと1239年に遡り、 その後、現在の建物は、イギリスの数々のお城やマナーハウスの建築を手がけたイギリス人建築家James Paine氏によって、1760年に再建築されたそうです。 長い間、イギリス王室の狩猟のための別荘として、ビクトリア女王はじめ王室や皇族の人々に愛されてきたBrocket Hall、現在は会員制の最高級ゴルフクラブになっています。 このBrocket Hallに付随するAuberge du Lacというミシュランで星獲得もしているというフレンチレストランのオーナーシェフが、お得意様たちを集めて、Moet&Chandonとのコラボで晩餐会をすることになり、その晩餐会でのピアノ演奏を担当させて頂くことになりました。 私自身、以前このBrocket Hallにて、ここのレディースキャプテンのJanさんの企画でチャリティピアノリサイタルをさせて頂いたことがあるご縁で、今回の晩餐会のゲストアーティストとしてお声をかけて頂いたといういきさつです。 中は、まさにお城というか宮殿というか、天井画も壁画も素晴らしい内装です。ここで演奏させて頂くのはちょうど3年振りですが、改めて美しさに息を飲んでしまいました。 ピアノもアンティーク調のグランドピアノ。 お揃いのドレス再び♪ ところで、今回のドレスは12月3日に着たのと同じドレスなのですが、こうやって同じ服で比べてみると、わずか10日間で、ずいぶんお腹が更に急激に大きくなったなぁと思います。臨月に入ると急ピッチでお腹が巨大化するという噂は本当でした・・。あすか曰く「この柄だと、なんだか恐竜の卵が入っているみたいだね・・」。 ——————————————— さて、ゲストアーティストといっても、今回は晩餐会は、何よりも「 Auberge du Lac 」のシェフによるお食事がメインなので、いわゆる「パフォーマンス」として演奏を聞いて頂くのは、メインコースが終わってデザートの前の5分間のみ。この5分は、あすかとの「威風堂々」の連弾をすることに。 大変なのはそれ以外の部分!! なんと、 - ドリンクレセプション1時間(ジャズ曲) - ディナータイム3時間半(静かめのクラシック曲) の合計4時間半を、えんえんピアノを弾き続けてほしいというリクエスト!! これを、あすかと半分ずつで30分位で交代交代なのですが、それでも一人当たり2時間以上・・。 というか、主催者の方から頂いた当初の話では、レセプション1時間&ディナータイム2時間の合計3時間ということで、私もあすかもそれぞれジャズ&クラシック合わせて1時間半分位の曲を用意していったのですが、思いのほかディナータイムがどんどん長くなり、結果的に4時間半という長丁場に・・!! しかも、通常のディナーパーティなどでのバックミュージック演奏は「皆さんお話に夢中で音楽は誰も聴いていない〜〜^-^;」という状況であることも多いのですが、今回の晩餐会では、お客様の層がさすがに上品なのか、クラシックを好きな方が多いのか、食事をされつつも静かで結構「聴いて頂いている」状態。なので、こちらとしても出来る限りの「良い演奏」をさせて頂きたいし、 あすかも私も、思いつく限りのレパートリー大放出。でも、普段のレパートリーで、ディナーのバックにも適している静かめのクラシック曲は意外に少なく(ラフマニノフは殆どの曲がど派手だし・・)だんだん案が尽きて行く・・。 ということで予定外の長時間マラソンとなり、交代のたびにあすかとお互い、 「まだ「静かなクラシック曲」の持ちネタある??」 「尽きそう 泣」 「私も (ToT) 」 「ひいいいまだ最後のメイン料理が終わるまで2料理分の時間が残ってるよ〜、持つかなぁ」 などと言いながら、ドビュッシー、ラフマニノフ、ショパン、モーツァルトなどの静か目の曲でなんとか繋ぎ・・それでも持ちネタが足りなくなり、最終的には、妹も自身のクラシック曲のオリジナルアレンジバージョンや、私も自分のオリジナル曲シリーズも登場(笑) やーーーっと、メイン料理が終わり、デザートの前に、今日のゲストアーティストの2人として紹介して頂き、デザートの前の催しとして、ラストパフォーマンス。 そして12月3日にも演奏させて頂いた、おなじみ、エルガーの威風堂々の連弾バージョン!やっぱりこの曲はイギリス人の第2の国歌と言われているだけあって、大喜びして頂きました! 大きな拍手をして頂いて、ほっーーーーーっと一息。これにて、4時間半の演奏持久走、やーーーーーっと終了です!! いつも夕方から夜にかけてお腹が張るのに、今日の演奏中は不思議と一度もお腹が張ることがありませんでした。6月のイタリアでのコンサートの時も、本番中はぴったりとツワリが止まって収まっていたし、私の勝手な都合にも関わらず、困らせないように演奏中良い子でいてくれたお腹の赤ちゃんに本当に「ありがとう」です。そして何かあった時のためにと、今回もずっと会場横の部屋で待機してサポートしてくれていた夫にも、本当に感謝です。 着替えが終わり、入り口であすかと記念撮影。あすかと一緒じゃなかったら、とても無理でした!!本当に感謝・・。 終了したのは夜23時半。あまりにもクタクタで、ロッジに直行です。 ホールのお隣にあるロッジに宿泊させて頂いたのですが、このロッジの部屋がまたすごく可愛くて、あすかも「お城だ〜!!お姫様ベッドだ〜!」と大はしゃぎ。 ゆーっくりお風呂に入って休んだ後、ぱったりとベッドへ。 あすか自身も疲れているだろうに、長時間の座りっぱなしの演奏で浮腫がひどくなってしまった私の手や足を、私が眠りにつくまでずーーっと、あすかがマッサージで揉みほぐしてくれていました。本当にありがとう・・ (T T) ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 一夜明けて、12月13日。 ロッジから朝もやの中見えるBrocket hall敷地内の湖。 Brocket Hallから直接ヒースローへ向かい、あすかはいよいよ日本帰国です。 ヒースロー空港にてあすかと。12月3日と12日の二回の本番、一緒に演奏してもらえたことはもちろん、滞在中ずっと、思うように動けない私に代わってゴハンを作ってくれたり、あらゆる面でサポートしてくれました。感謝してもしきれないです。 そして、ちょうどこの日から、私は37週0日。 正期産の期間に入り、暦の上でも、いつ産まれてもおかしくない期間に突入しました。 出産前の演奏の本番は、これで無事全部終了。 生徒さんのレッスンもほぼ終わり、やっと「産休」です♪ もう赤ちゃんの体重的にも2500グラムを超えているので、いつ産まれても大丈夫なのですが、 「本番も終わったし、正期産に入ったし、いつ産まれて来てもいいよ〜」 と話しかけていると本当にすぐに出てきてしまいそうな気がするので(笑) 「あともう少し、ゆっくりお腹の中にいていいからねぇ〜」 と話しかけながら、ゆっくり待ちたいと思います (^-^)
by sayaka-blmusic
| 2010-12-15 03:46
| コンサート関連
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