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イギリスの田舎海岸Hastingsのんびり半日旅


久しぶりに、コンサートなどの本番の直前でも直後でもない、のんびりした週末!

無理のない程度に、どこか気分転換に遠出したいなぁと思っていたら、夫が現地イギリス人たちのウィンドサーファー仲間と、イギリス南東部の海岸Hastings(ヘイスティングス)にキャンプ旅行に行くことに。

私は、今の体調でテントや車で一晩寝るのは不安なので、夫や皆さんは1泊2日、もしくは2泊3日のところ、私だけ最終日から合流。

下の地図のAの地点がロンドン、Bの地点がHastingsです。

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ヘイスティングスまでは、ロンドン・ビクトリア駅から各駅停車で約2時間。通常片道25ポンド位なのですが、数日前に早割チケットを買うとなんと5ポンド! 地下鉄の初乗りは4ポンドなのに、5ポンドでロンドンから南の海岸まで行けてしまうなんて、交通費が高いんだか安いんだかよくわからん国です(笑)

ということでぶらり各駅停車一人旅2時間でたどりついた海辺の街、Hastings。

夫に車で駅まで迎えにきてもらって、ビーチ沿いで前日からキャンプをしていた皆さんと合流。

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イギリスの海、というとイメージがわかない方も多いかもしれませんが、ビーチリゾートは一応イギリス内至る所に点在しています。

特に、イングランドの南西の果てにあるCornwall(上の地図のCのエリア)はエメラルドグリーンの海で最高!そしてオイスターの街として有名なWhitstableも、ロンドンから気軽に行けるのでおすすめ。(その時の日記はこちら。その後、カキにあたった騒動もありましたが・・)

それに比べると、Hastingsは何にもない海ですが、近くには、英国で一番美しい村に選ばれたこともあるRyeの村(2009年4月9日の日記参照)もあって、ほのぼのとしたイギリスの田舎らしい海です。ちなみに水の色は茶色で、キレイでもなんでもありません(笑)

さてさて、今回の私の目的はとにかく海をみながらひたすらのーーんびりすること。

防波堤の上にたつと、

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左を見るとどこまでも続く海。

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そして右を見ると白く点々と続く羊の群れ。右向けば羊、左向けば海って、なんとも新鮮な光景です。

なんでもウィンドのメンバーの一人であるクライブ曰く、海の近くで育った羊は、塩分の多い土壌で育つ草を食べるため、塩味の強い羊肉になるのだとか・・。真偽のほどは不明。

ちなみに最近のイギリスは、8月にも関わらず全く気温が上がらずとても涼しくて、普通の服の上にジャケットを来て、更にウィンドブレーカーを来てちょうど位。

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ウィンドサーフィンの出廷の準備をする皆さん。今回の参加メンバーは4人。夫以外皆イギリス人なのですが、中にはなんと北イングランドのミドルズブラから毎週片道6時間ほどかけてこのイギリス南部の海に通っている人も!

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どこまでも続く地平線に向かって、風の力だけでびゅーんと突進して行くウィンドサーフィン。眺めているだけでも気持ちいいので、きっと実際に乗っている側は、最高に気持ちいいだろうなぁと思います。

ウィンドサーフィンは以前2回だけトライしたことがあり(その時の初体験日記はこちら)、セールアップで指をいためそうになったのですぐに諦めてしまったのですが、あの時に少しだけ体験した、風の力で水面を走って行くあの感覚は、忘れられない快感でした。 私も指の心配さえなければ、もっとやりたかったなぁと思います。

今回来ていたイギリス人達も皆、口をそろえて、ウィンドサーフィンは本当に中毒になるよねぇ〜と言っていて、あぁ夫だけじゃないんだなぁと納得。ウィンドサーフィンの中毒性は、日英関係なくグローバルなもののようです。


さて、ウィンドの後は、お待ちかねのご飯タイム!

このウィンドサーフィングループのリーダー格であるクライブの彼女であり、毎回キャンプにも同行しているブラジル出身のアンディ(写真右)が、毎回のキャンプの度に、全員分の食事を朝昼晩と作ってくれてるとのこと。

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なーんと、このアンディ、ナイフ一本さえあればいつでもどこでも、
まな板無しで、手のひらの上で、
野菜のみじんぎりまであっという間に作ってしまう!

しかも料理用ナイフでなく、アウトドア用カーナイフで!!!! (O_O;)

下の写真のクスクスに入っている野菜も、全て手のひらの上でのみじんぎり。
神技です・・。

その技術と手順たるやあまりにプロフェッショナルで、私は手伝うスキすらありませんでした(^-^;)

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なんでも、アンディーは、ブラジルの熱帯雨林で生まれ、8歳まで靴というものを一切はかずに木登りをしながら育ち、12人の子供のいるおばあさんに育てられて、小さい頃から大人数のための料理を教わってきたそう。

そこでは、もちろん食べ物は自給自足。物心ついたときには、その辺の雑草をナイフと手のひらを使って刻んだりして遊んでいたんだそうです。

今でも、アウトドアで、限られた材料と道具を使って、こうやって大勢の人に料理を作って食べてもらうのが何よりの喜びだとのこと。

素晴らしすぎる・・(ToT)

先日のピグミーのイベントを思い出しました。森の中で自然と共生しながら、分かち合いの精神で、村人みなで分け与え合いながら暮らしているピグミーたち。

きっとアンディにも通じるところがあるんだろうなぁと思います。

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上の写真は、古くからブラジルの熱帯に住む人たちの主食の一つであったマンジョカ(キャッサバ芋)のフライ。外はパリパリ、中はホクホクですごく美味しかったです。アンディは、木の皮のように硬いキャッサバの皮をいとも簡単に剥きながら、ブラジルの熱帯雨林で育った頃の話を色々してくれました。

私が参加できなかった昨日の夜は、皆にフェイジャーダ(ブラジルの牛肉と豆の煮込み料理)を作ってくれたのだとか!

「高級レストランに出てくるようなお洒落な料理は作れないけど、これが私にとってのCookingなの」

と、笑顔でいいながら、みんなが喜ぶ料理を、魔法のようにあっという間に作ってしまうアンディ。

こんな女性になれたら素敵だなぁ・・と心から思ってしまいました。
手のひらでみじん切り・・は、私がやったら指ぜんぶ無くなっちゃいそうなのでやめておきますが(笑)


さて、話は戻ってHastings。

イギリスの田舎に行くもう一つのお楽しみは、地元の小さな食材店(ローカルショップ)巡り。近くの農場や海など、地元で取れた新鮮な野菜や卵、魚などを買うことができます。

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ロンドンではなかなか新鮮なものが手に入らない海産物、いのししのソーセージ、トマト、タマネギなどの野菜を買い、帰りは車にてロンドンへの帰路につきました。

約2時間弱でロンドンの我が家に到着。私にとっては半日間のプチ海旅行でしたが、心からリフレッシュできた半日でした。

蒼い海と燦々と降り注ぐ太陽のビーチリゾートもいいけれども、涼しい風と羊に囲まれたイギリスの鄙びた海岸も、これはこれですごくいいなぁと思います。
by sayaka-blmusic | 2010-08-04 01:44 | イギリス国内旅行日記
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