人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!


先週金曜日の夜、ピグミー研究者、服部志帆さんとのコラボレーションイベント「チャリティ・トーク&コンサート アフリカ・ピグミーの森へ」が無事終了しました。

このイベントを行うことになった経緯、ピグミーについての簡単な説明などについては、前回の日記をご参照頂ければと思います。

開場はロンドン、Oxford Circus駅近くにあるSchott Music Shopの地下イベントスペース。

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_21184752.jpg

グランドピアノとスクリーン&プロジェクターをステージに配置。
映像付きのコンサートをすること自体私にとって初めてなので、とっても新鮮です。

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_21184827.jpg

開始前、服部志帆さん、司会をして下さった西原佐季子さんと一緒に記念写真。

と、この辺りまではよかったのですが・・。

お客様も集まり、いよいよ開演間近となった時、
突然スクリーンが真っ暗!!!!

うっ!! まさかプロジェクターの故障??!!
今回のイベントはトークも演奏もプロジェクターが必須なので、プロジェクターが使えなかったら、イベント自体が成り立たなくなってしまう!!( ̄ロ ̄lll) !!!

と関係者一同真っ青になりながら、あれこれ配線を確かめてみると、どうやら延長コードの接触の問題。とりあえず、プロジェクターの故障とかじゃなくて良かった・・。それに開演後じゃなくて開演前に判明して本当に良かったです。

会場スタッフの方達が代わりの延長コードを探して下さっている間、お客様にしばしご歓談して頂きながら待っていて頂き、15分遅れ位で、ようやく無事にコンサート開始。(お待たせした皆様、本当に申し訳ありませんでした)

当日プログラムは以下の通りでした。

チャリティトーク&コンサート「アフリカ・ピグミーの森へ」

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_2118556.jpg

<出演者>

トーク:服部志帆(地域地域研究博士、京都大学大学院所属日本学術振興会特別研究員、ロンドン大学客員研究員)
ピアノ・作曲:松本さやか(ピアニスト)
司会進行:西原佐季子(Cultural Consultant)

スライド写真提供:服部志帆、京都大学ピグミー研究室の皆様

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_2118508.jpg

60人ほどのキャパシティの会場だったのですが、予約して下さった方&当日飛び入り参加の方で合計70名ほどの方がいらして下さいました!本当に有り難うございました。

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_21184879.jpg

スライドと共にピグミーの説明をする志帆さん。ピグミーは約4500年以上前からアフリカの大地に住み、現在でもアフリカの森になんと約20万人のピグミーが住んでいます。

志帆さんのお話は聞く度に新しい発見があって、今まで何度も打ち合わせをしてきている上に、2回も通しのリハーサルを聞かせて頂いているのにも関わらず、何度聞いても本当に興味深いです。

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_21185061.jpg

次にスライド+ピアノ演奏。
プログラムは、志帆さん&司会の西原さんによる対談形式のトークと、私のピアノが交互に入れ替わる形で進められました。

私の演奏曲目は、ドビュッシー3曲、 ピグミーの写真や音楽のインスピレーションを元に、今回のイベントのために作曲した私自身のオリジナル曲8曲と、完全即興演奏の1曲。どれも、予め用意したスライドと合わせて弾く形だったので、このメロディに入った時にこの写真のタイミング!という思い入れがあるのですが、弾きながらスライドのタイミングを見てぴったり合わせるは実際大変! 年末のジルベスターコンサートで0時0分に曲の終わりを合わせる指揮者の方の苦労が少し分かったような気がしました(^-^;)

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_2118525.jpg

ピグミーの住居の説明をする志帆さん。ピグミーの人々は、驚くほどシンプルな家財道具で生活しています。しかも食べ物も家財道具も服も、全てを村人皆でシェアする「分かち合い」の社会。少しでも「人より多く富を蓄えよう」としてしまいがちな先進国の暮らしとは、全く異なる価値観です。

合計3年間(!)も、実際ピグミーの村で彼らと一緒に、村人の一人として共に生活をしてきた服部さんだからこその、臨場感溢れるお話に、お客様も私も一同皆引き込まれました。

そしてここで、 現在第一線でピグミー研究と支援をされているロンドン大学のJerome博士からの特別スピーチ。 
「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_21185343.jpg

少し大きめのリュック程の大きさのカゴをおもむろに取り出すJerome氏。

「皆さんは、今お持ちの財産全てを、このカゴの中に入れることができますか?」

なんと、ピグミーの人々は、このカゴの中に、全ての家財道具を入れ、森のキャンプを点々とするのだそうです。横に広げているベッドすらも、くるくると畳むとハリセンのように小さくなり、このカゴの中に収まります。 

本当に本当に必要なものだけを持って、仲間と分かち合いながら、そして自然と共生しながら、究極にシンプルな暮らしを送っているピグミーさん達。しばし色々なことを考えさせられる私達・・。


「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_21185295.jpg

Jeromeのスピーチに続いて、プログラムの最後のセクションは、再びピアノ演奏。
1曲目は、ピグミーの森の写真1分ずつ6枚のスライドに合わせて、合計6分の完全即興演奏です。私がこの日一番緊張していたプログラムでもあります(^-^;)

出だしの3つの音を、3人のお客様から、その場でドレミファソラシドの中から頂いて、それをモチーフに即興演奏をスタート。この日、3人のお客様から頂いたのは「ファ、ラ、ド」。

本番の中のプログラムの一部として正式に即興演奏するのは私にとって今回が初めてだったので、一体どうなってしまうのか自分でもわからなくてもーーードキドキです。

ピアノソロ即興演奏に関しては、オーストラリア人の即興演奏ピアニストの先生に、ロンドンで前々からレッスンに通っているのですが、先週のレッスンの時に、その即興演奏の先生に、

「あの・・やっぱり本番いきなりじゃ不安なんで、ちょっとでも大枠とか、使う和音進行くらいは決めておいたほうがいいんでしょうか?」
と尋ねると、

「絶対にやめといた方がいい。中途半端に決めると、それにとらわれて、逆に上手く行かなくなる。全神経を、写真から受けるインスピレーションに集中させて、全てその場で完全即興した方が絶対にいい音楽ができる!」

とのお言葉。
ひいいい、そんなこといってもやっぱりこわい・・と思いながらも、先生の言葉とピグミーの写真の力を信じて、あえて何も決めずに思い切って挑戦! 会場のあたたかさと、ピグミーの皆さんから、写真を通して、次の音や和音を教えてもらっているような感覚になり、無事6分間の即興演奏を終えることができました。この日一番自分自身の素直の気持ちを音に込められたのは、この即興演奏だった気がします。

そして、最後の2曲を演奏中、ピグミー支援のためのチャリティ袋を回させて頂きました。

そもそも、今回のイベントの一番の目的は、ピグミー支援のためのコミュニティセンタープロジェクトのためのチャリティ。

現在アフリカの森に約20万人住んでいるピグミーたちですが、先進国による森林伐採や、西洋思想だけに基づいた自然保護活動(動物だけを保護して、森と共生している先住民を追い出す国立公園作りなど)の影響で、住む場所を失いつつあるという現状が、Jeromeと志帆さんより説明されました。

皆様のご協力で、今回のイベントで集まった寄付金は、お陰様で目標額の600ポンドに到達しました!この日皆様にご寄付頂いた寄付金と、文房具類は全て、志帆さんを通して直接カメルーンに届けられピグミー支援(コミュニティセンタープロジェクト)のために使われます。

そして全てのプログラムが無事終了。
自分も出演したはずのイベントなのに、イベント中、沢山のことを学んだり、新しいことに驚いたり、考えさせられたり、本当に充実していたし楽しいひとときでした。

終わった後会場にて、カメルーンで飲まれている「ハイビスカスティー」と、アフリカのお菓子「プランテンバナナチップス」をご用意。服部さんがロンドンのアフリカンマーケットで探し出してきて下さったものです。お客様と一緒に歓談しながら頂きました。「プランテンバナナ」はピグミーさんたちの主食の一つでもあります。


今回の公演は、主に在英日本人向けのイベントということで告知していて、イベント自体も日本語で行ったのですが、それにも関わらず、イギリスのピグミー研究&支援関係者も駆けつけて下さったのもとっても嬉しかったです。

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_21185363.jpg

ピグミー支援のために活動しているイギリス人&アフリカ人の混合ユニットバンド「BAKA BEYOND」のボーカリストのスーさん。

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_21185588.jpg

前にブログにも登場した、ケント大学でピグミー研究を行っているビリー。

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!_e0030586_2118526.jpg

そして今回特別スピーチもして下さった、ピグミー支援の世界第一人者であるロンドン大学のJerome博士。しほさんと一緒に3人で最後に記念撮影。

今回のイベントにいらして下さった皆様、またイベントの為にご協力やお手伝い頂いた皆様、本当に本当にありがとうございました。

今月7月23日の追加公演をお申し込み下さった皆様、更にパワーアップした公演にできるように頑張りますので、どうか楽しみにしていて下さい!

今後このイベントの英語バージョンもやろう!とか、日本でもシリーズ化して全国でチャリティトーク&コンサートをやろう!などなど、服部さんと一緒に色々話しているところです。近い将来、是非実現したいと思っています。
by sayaka-blmusic | 2010-07-13 21:38 | コンサート関連
<< ピグミー 第二回公演無事終了&... いよいよ今夜!! 「アフリカ・... >>