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ローマ日記「コンサート当日編」

ローマに到着した翌日6月19日(土)、さっそくコンサート当日。
15時までは会場入りやリハーサルが出来ないため、お昼はホテルの近くのスポーツバーのようなところで、ランチを食べながらワールドカップの日本vsオランダ戦を応援! 前半のみを観戦して、日本の健闘ぶりにすっかり元気をもらい、ホテルに帰ってメイクやイメトレなどの本番準備。


その後、ソプラノの登川直穂子さんと待ち合わせて、会場の Santa Maria Degli Angeliへ。
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Santa Maria Degli Angeliは、ローマの玄関口テルミニ駅前にありミケランジェロが設計した大聖堂として有名ですが、ローマ時代はなんと浴場で、ミケランジェロがその遺跡の雰囲気を壊さないようにデザインしたのがこの教会なのだそうです。

コンサートはこの Santa Maria Degli Angeli に付属するオーディトリアムにて。15時30分から会場入りでリハーサルでした。

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リハ中。うーーん、響きが気持ちいい〜。

ピアノの音は、不思議なもので、ピアノのメーカーはもちろんのこと、会場の作りや、その土地の湿気、全く響きが変わってきます。

私の印象だと、ロンドンは非常に湿気が少なくて(というか少なすぎて)、更に石造りのチャーチなどでコンサートをすると、硬い音になりすぎたり、音が反響しすぎて自分の耳に届きにくかったりすることがある。

逆に日本の場合、湿気が多い上に、石作りのチャーチなどでない普通のホールなどで演奏すると、音を吸われすぎて、もこもこもこっとした響きに感じてしまう。

その点、ローマは、湿気が程よくあって、この会場の作りもサイズも丁度よく、とっても弾きやすい!

いつまでも弾いていたい〜と思っている間に、リハーサル終了。


そしていよいよ本番。

登川直穂子さんのソプラノとステファノ氏のピアノ伴奏によるプッチーニ&ヴェルディは、ロンドン&ハンガリーの時から更にパワーアップしていて圧巻!でした。隣の楽屋にいても、思わず耳が吸い付いて離れなくなるほど。

私のソロは、ドビュッシー「喜びの島」、ショパン「黒鍵」「革命」、ラフマニノフ「ソナタ2番」「コンチェルト2番ソロバージョン」etc…
ローマの開放的な雰囲気に助けられて、いつもより自由に弾けた気がします。

アンコールは私自身のオリジナルピアノソロ曲より「ロンド」と、
直穂子さんの プッチーニ「トスカ」歌に生き、恋に生き。

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無事終了後、直穂子さん、伴奏のステファノ氏と一緒に3人で。

ちなみに、ローマみたいに暑—い場所でも、本番直前はやっぱり氷のように手が冷たくなってしまう私の頑固な末端冷え性ですが、いつもの巨大タライの代わりに今回持って行った料理用ボウルが大活躍!お湯を張って数分の手浴でほかほかに。やっぱりこの大きさで十分でした(笑) 


演奏終了後、近くのイタリアンレストランにて、関係者やお客様のうちの何人かと一緒に打ち上げが行われました。

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Primoで出てきたアマトリチャーナとカルボナーラ、おいしい〜!と思って食べていたら、イタリア人の皆さんは、「私だったらもっと上手く作れるわ〜とか」、「この味だったらあの種類のパスタの方が向いてる」とか批評会に・・。イタリア人のパスタに対する思い入れを垣間見た気がしました(笑)

こうやって、コンサートにいらして頂いたお客様と、コンサート後にご飯を食べながら沢山お話させて頂いたり感想をお聞きしたりしていると、「よかった!コンサート本当に楽しんで頂けていたんだ!」と実感することができて、とっても嬉しかったです。

ローマ観光編につづく。
by sayaka-blmusic | 2010-06-28 01:10 | コンサート関連
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