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生徒さんの発表会無事終了!

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昨日、ロンドン西部のSt.Mary’s Church, Ealingにて、生徒さんの発表会が無事終わりました!私自身のコンサートも何度か開かせて頂き、 前回(3年前)の発表会や、私自身の結婚式も挙げた、想い出いっぱいの大好きなチャーチです。

私は現在、ロンドンにて約30人の生徒さんを教えさせて頂いているのですが、帰国やお仕事、体調不良など諸事情により出演できなかった方もいて、今回発表会に出演できたのは子供と大人合わせて20人の生徒さんでした。

今教えている生徒さん方は、私自身が2008年の一時帰国後ロンドンに戻ってきてから新しくいらした皆さんなので、ほぼ全員がピアノ歴1、2年、もしくはブランク後再開1、2年の方々。殆どの方にとって、生まれて初めてのピアノ発表会です。

日本でピアノを教えていた時には、大人の生徒さんが約半分、残りの半分は音大・音高受験生などだったので、平均年齢がかなり高かったのですが、今現在、ここロンドンでは、なぜか生徒さんの平均年齢がものすごーく低くて、例えば4歳児だけで5人いて(!)始めた時には皆3歳。ピアノの先生というより幼稚園の先生状態です(笑)

というわけで、発表会のプログラムの最初は、4歳の生徒さんが連続5人でした! 
最初1年前にうちに来た時には、特に男の子たちは元気が良すぎて(笑)、ピアノというものは「弾く」ものだということも、楽譜と音が一個ずつ対応しているということも全くわからず、ピアノの下に隠れてかくれんぼしたり、はしゃいで部屋を走り回ってレッスン中2分位しかピアノの椅子に座ってくれなかった子達もいたけれども、1年たって、こうやって「ドレミの歌」や「喜びのうた」など、まがりなりにも曲らしい曲を、元気よく本当に楽しそうに弾いている様子を見て、あーーピアノ教えていてよかったなぁ・・と涙が出そうになってしまいました。

そして4歳児軍団(笑)の後は、5歳から14歳の主に小中学生の生徒さん10人の演奏。

本番2ヶ月前に骨折をしてしまい、1ヶ月間は右手だけを必死に練習して、左手のパートは歌いながら練習をしていたSくんも、この日無事に両手で立派に弾き通しました! 英国王立音楽検定(ABRSM Grade Test)の受験と平行して用意してきて、発表会の曲を練習する期間が短く、どうなることかと心配したAちゃんとLちゃんも、練習計画表を作りながら短期間で猛努力して、無事完成!

皆それぞれ、現地校の他に、補修校、塾とめちゃくちゃ忙しい中(海外に住む駐在員のお子さん達は現地校の勉強と日本のカリキュラムに沿った勉強を平行して続けて行かなくてはいけないので想像を絶する忙しさです)、なんとかピアノを練習する時間も見つけて、本当に頑張っているなぁと頭が下がる思いです。

そして最後の5人は大人の生徒さん方。大人になってからピアノを初めてまだピアノ歴8ヶ月のSさんは「ドレミ」の弾き方から始めて8ヶ月で驚異的な進歩を遂げ、なんとモーツァルトのソナタKV331のテーマとトルコ行進曲、しかも簡易バージョンでなく本当のバージョンをバッチリ完奏! 先日の日記に登場したナターシャも、映画「アメリ」のテーマとグリーグの小曲を情感たっぷりに演奏しました。大人の生徒さん達が、わずか1、2年の間に、これだけ一生懸命練習して成長されている様子を目の当たりにしていると、「大人になってから何か新しいことを始めて打ち込むことの素晴らしさ」を感じられずにはいられないのと同時に、私自身そんなに濃い密度で成長できているだろうか・・と思わされます。

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終わった後の写真撮影で、偶然(?)にもサウンドオブミュージックのごとく背の順にキレイに並んでくれたみんな。終わったあと、せんせーーーーーー!とパタパタかけよってぴたーーーっとくっついてきてくれる子供達、最高に可愛いです!!! 

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そして最後に、大人組も加わって全員で記念撮影。

自分のコンサートの後は、「ああああぁぁぁ疲れた・・無事なんとか終わった・・」と、つい疲労感が先立ってしまうのですが、発表会では、20人分、20倍の感動と喜びと、大満足の笑顔に出会えて、幸せすぎる瞬間でした。今回諸事情で出演できなかった方々も、次回は是非参加できたらいいなぁと思います。


実は私自身は、初めての発表会というのは残念ながら全くナンにも記憶に残っていないのですが(笑)今日出演した4、5歳のみんなは、大人になった時、今日の日のことを覚えているのかな・・。

何十年もたった後、ロンドンのかたすみの小さな素敵なチャーチで、ピアノを弾いた思い出が、その頃も彼らにとって「音楽が好き」という気持ちの原点の一つになっていたら、こんなに嬉しいことはないなと思います。
by sayaka-blmusic | 2010-05-24 01:51 | ロンドンでの日常生活
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