アイスランドの火山噴火により、火山灰によるエンジン故障の危険があるため、
ヨーロッパ各地では昨日から飛行機の全面運行休止。
今日になり、スコットランドなど一部では運転を再開したものの、イギリスでは今の時点でまだ復帰のめどはたっていないようです。しかも、噴火活動はまだ収まっていないので、たとえ一度再開してもまた同じように空港閉鎖になる可能性も残っています。
ロンドンでは、灰が降ってきているとかは今のところ全くないのですが、それより影響が大きいのはなんと行っても飛行機関連。我が家でも、夫が昨日から飛行機でオランダに出張予定だったのが、飛行機の便キャンセルにより断念。更に、半日先に現地入りしていた夫の同僚のかたは、逆にロンドンに帰ってこれなくなるという事態に。
それなら陸路でユーロスターだ!という案は、UK中の人たちが同じことを考えているので、案の定ユーロスターは数日先まで即完売。予約サイトはパンク、問い合わせ電話窓口もパンク、発着駅のSt.Pancrasも「とりあえず駅に行けばなんとかなるかも!」と思った人たちで溢れ返り、ウェブサイトでは「チケットを確実に持っている人以外は駅に来ないで下さい!!」と警告が出るほど。 もーーしっちゃかめっちゃかです。
その他、日本から遊びに来ていたご両親が帰れなくなった方、お友達が遊びにくるはずが来れなくなった方などなど、身近な範囲だけでもかなりの数の方が影響を受けていて、いかに私たちにとって飛行機が身近になりそれに頼っていたかを改めて実感させられました。
我が家のイギリス人大家さん(70代)も、明日から旅行していたコスタリカ旅行も危うくなってきてしまい、「私の知っている限り、飛行機の歴史始まって以来の事態だわ・・。」と肩を落としていました。
あまりにも飛行機が便利で安く(電車より安いです)、ヨーロッパ各国までの移動が簡単なので、イギリスが島国だということをすっかり忘れそうになっていましたが、こういうことがあると、やっぱり島国ってメリットだけでなくかなりのリスクもあるなと思います。
イギリスは大陸間との移動にユーロスターがあるからまだ良いけれども、
もしこれが日本だったら、空の便を閉鎖されたら、とりあえず皆船で大陸まで移動・・??!!!
どう考えてもイギリス以上に大混乱になる気が・・。
飛行機という移動手段を手に入れ、
世界が狭くなった! 飛行機さえあればいつでもどこにでも世界中行ける!!
という錯覚に陥ってしまっていた私たちだけど、
どんなに科学技術が発展しても、
大自然の力を前には、こんなにもどうすることもできないのだな・・と、改めて思わされています。
しかもこんな時にタイムリーにも、本日東京では4月中旬なのに雪という異常気象とのこと。
人間は決して自然より偉い存在ではないということを忘れないようにと、地球があちこちからメッセージを送っているような気がしてなりません。