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レッスン&コンサートトークの授業

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今日はエルトン先生の3回目の個人レッスン。1回目はドビュッシー3曲、2回目はラフマニノフの楽興の時をレッスンしてもらったのだけど、3回目の今日は、1回目と同じドビュッシー3曲(妖精パックの踊り、ヒースの茂る荒れ地、喜びの島)をもう一度レッスンしてもらうことにした。

やはりどうしても私は全ての音をはっきり「メロディ」として弾いてしまう傾向があるみたい。ドビュッシーの場合は特に、音の並びが、メロディではなく、ただのmotionを表していたり、風や色の変化を表していたりする。全てを「歌」のように弾いてしまうと、写実的なドビュッシーの世界は表しきれないのだなと改めて実感した。例えば思い切って腕の力も解放して、音を風に乗せて飛ばしてしまうような感じにすると、自分でも想像していなかったようなふわーっとした音色が出せたりする。あっという間の1時間半。すごく楽しかった。来週の火曜、このドビュッシー3曲でロイヤルアカデミー内のランチタイムコンサートに出ないかと先生が薦めて下さって、本当に小さな小さなコンサートだけど、こっちに来て記念すべき第1回目の本番なので、すごく嬉しい。初めて与えてもらった大切な機会として、精一杯頑張りたいなと思う。それとは別に新しい譜読みはベートーベンのエロイカバリエーション、久しぶりの古典だからこれも楽しみ。


午後のコンサートプレゼンテーションの授業は、「プログラムノート(曲目解説)の書き方と、コンサートでのトークについて」。
曲目解説の書き方もそうだが、特にコンサートでのトークについて教えてもらえるというのは、日本では滅多にないことなので、貴重な機会だ。今までもトーク入りのコンサートを何度かさせて頂いたことはあるけど、いつも自己流だったので、こうやってきちんと教えてもらえると、とても勉強になることが多かった。main point のまとめ方や、視線、スペースの使い方、スピード、口調、また、クラシック聴くのが初めての人が多く集まっているコンサートの場合、子供が多い場合、専門家が多い場合、など、シチュエーションによって変えなくてはいけないことや、逆にどんな場所でも最低限伝えた方が良いこと、などなど。

レクチャーの後半では、何人かの生徒が即興でその場でトークをさせられる。皆即興とは思えない位、堂々としててトークも上手い。授業での実際の発表の時には、全員、演奏前に英語でこんな風にトークをしなくてはいけない。うーーーん、すごい不安。

ところで、授業中に、先生が「今までトーク入りのコンサートをしたことがある人?」という質問に、殆どの人が手を挙げていた。先生自身そのあまりの多さに驚いて「こんなにいるのねー!時代が変わったのねーーー!」と言っていた。確かに少し前までは、トーク入りのコンサートなんて、観客に迎合するみたいでクラシックの厳格な雰囲気が崩れるとか、そういう保守的な考えがまだ根付いていたのかもしれない。

日本でもトーク入りのクラシックコンサートはどんどん増えてきているし、いまや「トーク能力」も世界中の演奏家にとって必須のスキルになってきているのは間違いないと思う。
by sayaka-blmusic | 2005-09-27 06:41 | ロイヤルアカデミー学校生活
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