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<Part 1> ブリストル大聖堂コンサート (到着~リハーサルまで)

いよいよ6月12日はブリストル大聖堂でのコンサート本番当日。
当日は朝イチから会場リハーサルが入っているため、前日の6月11日の午後にブリストル入りしました。

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ロンドンから電車で1時間半ほどでブリストルに到着。
ブリストルに来るのは、去年の2台ピアノコンサート以来なので、丁度一年振りです。

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ブリストルは10世紀頃から商業港として栄えた街らしく、海沿いには停泊しているフェリーやボートなどが沢山見え、港町ならではの雰囲気です。

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宿泊するホテルにて、コンサートの主催者の方々と一緒に記念撮影。

今回のコンサートは、「High Sheriff」というブリストルの執政長官が主催する、ブリストル市の年一回のイベントで、主催者側やスポンサーの方々も約1年半ほどかけて気合を入れて企画して下さったという今回のイベント。 

到着してすぐに、主催団体(ブリストル大聖堂財団)の担当者Jake(写真一番左)が興奮した表情で、

「もうずっと前から用意して楽しみにしていたから、昨日あたりから僕、もうOverexcited(楽しみで興奮しすぎちゃってる)なんだよ」

こんな風に、コンサートを企画して下さっている主催者の方に、純粋に「楽しみでしょうがない!」と言って頂けると、プレッシャーとかとは正反対に、私達まで釣られて緊張より楽しみで仕方がない気持ちになってきて、本当に嬉しかったです。

そのJakeから、プログラムがすごく満足のいく出来なので是非見て欲しいといわれ、早速主催団体のオフィスへ。 

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Jakeの自信作だけあって、本当にキレイな仕上がりでびっくり。

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「へええっ!」と新鮮だったのは、各作曲家の写真入りの曲目解説。それにしてもガーシュインとモーツァルトと、ディジー・ガレスピー(彼のマンテカの2台ピアノバージョンを弾くので)と、ラフマニノフの写真が、同じ1ページにあるというのは何とも新鮮な光景です(笑)

こうやって本番前に自分の出演するコンサートのプログラムを手にすると、いつもきゅっと気が引き締まります。 このプログラムを手にするお客様方に、届く演奏ができるか・・・。いよいよ本番は翌日です。

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一晩ゆっくり寝て、いよいよコンサート当日。
リハーサルの為に、朝から会場入りです。

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コンサートの行われるブリストル大聖堂は、1140年に最初に建築されたという長い歴史を持つ建物。ホール式という広間型の平面を持ち、側廊と身廊が同じ高さの建築技法を用いたことが特徴で、ホール式教会として世界でも有数の例なのだとか。

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大聖堂の入り口の門。

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大聖堂の中に入ると、ちょうど調律師さんが調律を終えたところで、
まずはあすかと一緒に二台ピアノのリハーサルからスタート。

天井が高く石造りの大聖堂では、まるでお風呂場の中にいるような長い残響の中で、自分の音と相手の音を両方キャッチするのが難しく、 音の響きやバランス作りに慣れるまで、二人ともかなり時間がかかってしまいましたが、一時間ほどすると段々慣れてきてむしろ気持ちよくなってきました。

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ちなみに、リハーサル中と言っても、大聖堂は観光客向けにオープンされたままだったので、かなりの人数の方が客席に座ってリハを聞いて下さっていました。 更に地元の小中学生が入れ替わり立ち代り団体でリハーサル見学に来ていたので、リハーサルといえど全然気が抜けず、ほぼ本番状態・・・。


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お昼を挟んで、リハーサル後半戦は、いよいよオーケストラとのコンチェルトのリハーサル。
上の写真は、あすかとオーケストラによるガーシュインの「ラプソディ・インブルー」のリハーサル中。

アンサンブル・オーケストラと聞いていたので、20人位の小編成のオケかと勘違いしていたのですが、実際は75人とフルオケに近い人数。大聖堂の響きも加わって、至近距離のオケの音はかなりの迫力。

今回協演させて頂いたのは、エメラルド・アンサンブル・オーケストラというオーケストラで、BBCのドキュメンタリーなどTV番組向け録音の他、UK全土で年間70回以上のコンサートを行っているというProfessional Orchestraです。 オケの方々もとてもフレンドリーで、リハーサル時間以外にも、色々温かく話しかけて来て下さって嬉しかったです。


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あすかのリハに続いて、次はさやか&オーケストラによるラフマニノフのピアノ協奏曲2番3楽章のリハーサル中。 

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指揮者のPeter Stark氏&コンマスのRoger Huckle氏との打ち合わせ中。 
指揮者のPeter Stark氏は、本当に温かく素晴らしい方で、短いリハーサル時間の中、私達が本番で思い切り演奏ができるよう、私達のような若い(?)アーティストにも、決して上から目線の態度でなく、あくまでもソリストの目線に立って色々調節や提案をして下さったり、こちらの意見を尊重してくださったりと、本当に感謝でした・・。 


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最後にアンコール用の、チャルダシュのリハーサル。今回は、この曲を、オーケストラと鍵盤ハーモニカ(あすか)とピアノ(私)で合わせようという試みで、この日初めてこの組み合わせで試してみたのですが、なんとか上手くいきそうで安心。オーケストラのメンバーは、ほぼ全員が「鍵盤ハーモニカ」を見たことがなかったらしく、皆興味深々で、リハーサル後は「その楽器、なんていう名前??」と質問の嵐!(笑)

ということで、朝イチから夕方16時頃まで、お昼ご飯以外ほぼぶっ通しのリハーサルで、くたくた・・。19時半からの本番に向けて、二人ともホテルに帰って一時休憩。

<Part2 本番編>に続く
by sayaka-blmusic | 2009-06-17 00:29 | コンサート関連
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