Sandwich村近くのB&Bに泊まった翌朝、ケント州を南下し、田畑の間を流れる水路がどこか日本の田園地帯を思わせる、Romney Marsh(ロムニーマーシュ)へ。

のどかな風景をしばらく走ると、気づいたら右も左も一面の菜の花畑に。
ちょうど満開のタイミングだったみたいです。

菜の花の中で記念撮影。
気候も穏やかで、ロンドンより少しだけ暖かい気がしました。

更にしばらく走ると、ファーム沿いの道路脇で卵を販売していました。販売といっても、「勝手にお金を置いて卵を持って行って下さい~」という日本の農家にも時々ある無人販売形式。ちなみに1ダース(12個)で1.60ポンドというのは、ロンドンのスーパーの約半額位。早速2ダース分買ってみました。ちなみにロンドンに帰って早速食べてみたのですが、生でも調理しても本当に美味しかったです。半分の値段で二倍の美味しさって、やっぱり田舎は凄い!
その後、ケント州東南の海沿いにある、Ryeという小さな村へ。ここは何年か前に「Best Beautiful British Village」に選ばれたこともある村だそうです。

ちなみに上の写真の建物「Mermaid Inn」は1156年創業の宿なんだそうです。言われてみると確かに、前日の日記に登場した12世紀の建物「Pilgrims」と造りが似ている気がします。
歩いてすぐに一周できてしまうくらいこじんまりとした村でしたが、丘の上の塔に向かって続く石畳の道はとってもお洒落で可愛いらしい景色でした。今ではすっかりのどかな村ですが、昔はヨーロッパ大陸からやって来る脅威に対抗するために築かれたイギリス南東の防衛の港の一つとして栄え、 15世紀にはイギリス南東部で最も重要な港だったそうです。
Ryeやその隣村のCamber近辺の海沿いにはRye Bayと呼ばれる海岸線が続きます。

まるで海の上を歩いているような不思議な感覚。海面(地面)に鏡のように影が映って幻想的な光景です。
ここはローマ時代からの干拓の名残で湿地帯のようになっていて、完全に陸地でも完全に海でもない不思議な陸地がずーーっと続いています。

海の上を歩く犬、の図。
海岸の手前にはCamber Sandsという砂丘があり、辺りには見たことのない植物も沢山。Wild Lifeの宝庫だそうです。

Ryeの村の玄関口には、その日の早朝に取れたばかりの地元の魚を売る魚屋さんがありました。もちろん値段はロンドンと比べると破格!ここでSea Bass(スズキ)やニシンなどを買って帰ったのですが、どれも唸る程美味しかったです。イギリスのシーフードも捨てたもんじゃありません。

というわけで、あっという間に過ぎた2日間のケント州旅行。
ロンドンから少し足を伸ばすだけで、ロンドンでは滅多に食べれない新鮮な魚介類や、宝石のような景色に出会えるケント州。また時間ができたらゆっくりと行って、今回立ち寄らなかった村にも行ってみたいな・・と思います。