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一日目前半「牡蠣の町ウィスタブル」 はこちら)
牡蠣の町ウィスタブルを名残惜しく後にし、午後はウィスタブルから南東に少し行ったところにあるSandwichという小さな村へ。

この村はSandwichの語源にもなったとも言われている中世の小さな村(Sandwichの由来となったSandwich伯爵の領地だった村)です。

中世から続くという、町を取り囲む壁やチャーチなどが印象的でしたが、インフォメーションセンターが閉まっていたこともあり、ガイドブックも持っていなかった私たちはどこが見所か分からず半迷子状態でぐるぐる街を回って出てきてしまいました。

「Pilgrims(巡礼者達)」と呼ばれる建物。迷子状態になっている最中に何気なくとった写真でしたが、帰ってきてから調べたところ、この建物はノルマン時代(1100年前後)に造幣局だったと考えられている場所で、ここで作られた当時のコインは大英博物館に展示されているのだそうです。
このような長い長い歴史を持つ建物がいくつも、あまりにさりげなく建っているので、特に目を留めずに通り過ぎてきてしまったのですが、下調べをきちんとしてから来れば、きっともっともっと発見や感動が大きかったのかなぁ・・と今頃になって少し後悔。

サンドウィッチで見かけた素敵な名前の通り。「No Name Street」

通り沿いにはおそろいの名前の「No Name Shop」がありました。
実際サンドウィッチ村を見て回っている最中は、情けないことにこういう「わかりやすい発見」しか見つけられませんでした。うーん、次回は予習してから行きます・・。
その後、Sandwichからすぐ近くのStapleという村へ向かい、今日の宿泊施設であるB&B「The Three Tuns」へ。

B&Bの正面にある牧場では、顔の黒い羊たちがお出迎え。 なぜか皆カメラ目線・・・。

ここは、グレートブリテン王国ができたばかりの1712年に農家として建てられ、その後1750年ごろから、地元のエールを売るパブとなり、その後B&Bとなったそうです。これまた長――い歴史を持つ建物。イギリスにはこのように、古い歴史を持つパブや水車小屋、お城などが改築されてB&Bやホテルになっていたり、1月に泊まったFarm Stayのように農場が宿を提供していたりと、日本には見られない様々な宿泊施設が沢山あります。

ちなみにこのB&Bは、今でも地元の「Real Ale」が貯蔵されているということで、バーカウンターとレストランが併設されていて、夜には宿泊客以外にも沢山のお客さんが来ていました。夕飯はここで頂いたのですが、豚の心臓や内臓をハンバーグのような形にした料理など、イギリスの伝統料理をリーズナブルな値段で頂くことができました。
ケント州サンドウィッチ村近くのB&B 「The Three Tuns」のHP
http://www.thethreetunsstaple.co.uk/
「イギリス・ケント州1泊旅行 2日目」へ続く