<   2010年 07月 ( 9 )   > この月の画像一覧

<ご報告>赤ちゃんを授かりました

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ご報告です。

お腹に赤ちゃんを授かりました。
妊娠5ヶ月目(17週)で、来年のお正月あたりに出産予定です!

最近のブログの写真を見て、
「さやかちゃん、もしかしてちょっと太った・・?? (^ー^;)」
というメールを知り合いから頂いたりもしていたのですが、そんな訳でした。

妊娠が分かったのは、今年の5月初め頃。
結婚したときからずっと赤ちゃんが欲しくてほしくてしょうがなかった私は、
今まであまりにも「妊娠したかも!!!」の想像妊娠騒ぎが多かったため、
もはやオオカミ少年と化していて、
最初に夫に報告したときも、「またまた〜」となかなか信じてくれず(笑)

でも、病院に行って、一緒にスキャンで豆粒のような赤ちゃんの胎のうを確認したときは、夫も私も初めて実感できて、大感動・・。

そして6週目位から、本格的にツワリが始まり、
ピアノの練習や、生徒さんのレッスン、夕飯の支度など以外は、
ベッドに這いつくばって呻き苦しむ日々の始まり・・。それが約2ヶ月半続きました。いやーーーー完全にツワリをナメてました。こんなに辛いものだとは思わなかった・・。

でももっと酷くて水さえ飲めなくなって入院しちゃう人もいるみたいなので、
それに比べたら私はまだ軽い方だったのだと思います。

というわけで、この日記に書いていた、生徒さんの発表会や、イタリアのコンサートは、まさにツワリの真っ最中〜〜、だったわけですが(写真では引きつった笑顔を見せていますが・・)イタリアのコンサートでは、なんと本番10分前に、ツワリが突然嘘のように「ぴたっ」と収まり、本番中は不思議なほど全く感じず、そして打ち上げの最中に一気にツワリ大復活・・!!!赤ちゃんが分かっていたのか(?!)、それとも緊張でマヒしていただけなのか、いやーー不思議です。

そしてピグミーのコンサートの辺りから、だんだん良くなってきて、
17週に入った今は、数日に一回ツワリがぶり返す時があるくらいで、
殆ど元気になりました。

現在17週の赤ちゃんの大きさは、身長約15〜17センチ、体重140グラム位とのこと。15週位から、時々胎動もポコポコウネウネ感じられるようになって、お腹の中で、完全別行動をしているもう一つの命が、ちゃんといるんだという実感を、もっと感じられるようになってきました。
2回目のピグミーのコンサートのときには、特に一番リズミカルなドビュッシーの「喜びの島」を弾いている最中に、一緒にポコポコ内側から蹴っていました(笑)

ちなみに、12週のスキャンの時点で、
既に男の子と判明!!!

普通分かるのは早くても16週位と聞いていたので、
心の準備が出来ていなくて、「えええええぇえぇ!」

中国系の女性の技師さんだったのですが、スキャンの最中、

「日本人も男の子の方が嬉しいんでしょ〜?男の子よ〜〜!」

(中国では、一人っ子政策などのこともあるため、男の子を切望するパターンが多いらしく、きっと日本人もそうだろうと、勝手に思い込んでいたみたいです)

と、私が尋ねてもいないのに一方的に教えてくれてしまいました・・(^ー^;)

私は男の子でも女の子でもどちらでも良かったので、
ただただあまりにも早く判明したことに驚くだけだったのですが、
夫は「一緒にウィンドサーフィンができる!」と大喜び(笑)。

もちろんまだ100%確定ではないのですが、
実際どちらだったとしても、
元気に産まれてくれれば、ほんとそれだけで十分です(^ー^)


予定日は2011年1月6日で、
イギリスの地元病院(NHS=国立病院)で、出産予定です。
NHSでは、イギリス人も外国人も、登録手続きさえしていれば、
検診もお産も、なんとぜーーんぶ無料!なのですが、

スキャンが基本的に12週と20週の2回しかなかったり、
問題が無ければ出産当日に退院させられることもあったり・・(ひぃぃぃっ!)と、
かなり日本とは違うシステムなので不安も沢山ですが、
この日記で、イギリスの妊娠・出産事情や、体験記も時々書いて行けたらと思っています。

上の写真は、2年前に結婚式を挙げたSt.Mary's Churchに、
先日夫と一緒に妊娠のご報告に行った時に撮った写真です。
by sayaka-blmusic | 2010-07-31 20:38 | ロンドンでの日常生活 | Comments(20)

ピグミー 第二回公演無事終了&オリジナル曲動画アップ


7月23日(金)に行われたチャリティートーク&コンサート 「アフリカピグミーの森へ」第二回目のコンサート、無事終了しました。7月9日に行ったピグミー研究者の服部志帆さんとのコラボレーションイベントの追加公演です。(第一回目のレポートはこちら

第一回目と会場も同じでプログラムもほぼ同じだったのですが、今回違ったのが、司会進行役! 第一回目の時に司会をして下さったCultural Consultantの西原さんが、今回はご都合が悪くなってしまったのです。今回のイベントのトークは対談形式で進んでいくため、司会進行役は必須。

さて代役をどなたにして頂くか・・と探していた時に、白羽の矢が立つ・・というか刺さって(?!)しまったのが私の夫(^-^;) 

志帆さんと相談した結果、そもそもこの話が始まった時から経過を全て知っていて、リハーサルも第一回目も全て見てきてくれている夫にお願いしようということになり、第2回公演に向けては、仕事が終わった後に夜遅くまで打ち合わせに参加してもらったりして一緒に用意を進めてもらいました。うぅぅ本当に感謝です。

ということで、初めての夫婦共演(?!)です。

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トーク中の志帆さん&司会進行の夫。ジャンルは違えど同じ研究者同士(夫は眼科医で緑内障の研究をしています)ということもあり、前回とはまた違った観点からのトークのやりとりも新鮮で、私もピアノ席で聞きながら色々な発見がありました。

今回は会場を横に使い、プロジェクタースクリーンではなく白い布を壁一面に張り、大画面で見て頂けるようにしてみました。(実際の会場は真っ暗なので、画像はもう少し見易いです)。 ピアノは向こう側にあります。

小さなイベントスペースだったのですが、今回も、満席となる60名以上の方にいらして頂き、真っ暗な会場で、ピグミーの焚き火のスライドを大画面に見ながらドビュッシーの「月の光」を演奏していると、まるで会場の皆さんと一緒に、アフリカの夜の森の中で、焚き火を囲んでいる錯覚になりました。

そうそう、今回のイベントの中で、ピグミーの写真とラフマニノフは全く合わなかったという話もさせて頂きました(笑)ラフマニノフピアニストと自称(?)している以上、なんとかラフマニノフの曲も一曲弾いてみたかったのですが、実際に家でスライドを流しながら合わせて弾いてみると、北国ロシアの哀愁や苦しみを歌ったラフマニノフの音楽と、南のアフリカの森でのびのび暮らしているピグミーの姿とは、面白い位に全くマッチしなかったんです(笑)

そして一方ドビュッシーの曲は、アフリカなどの民族音楽でも使用されている平行5度の音程や、エキゾチックなイメージを連想させるリディアン音階や全音階を多用しているせいか、ピグミーのスライドに不思議なほどピッタリ!!

そんな訳で、今回オリジナル曲以外の、クラシック曲からの選曲は全てドビュッシーとなりました。

終わった後、ピアノ、トーク、司会進行の出演者3人で記念写真。
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そして、受付を手伝って下さって皆さんと一緒に記念撮影。
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今回も、沢山の方のご協力でイベントを無事終了させることができました。本当にありがとうございます!

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<2回の公演を終えてみて>

9日の公演も、23日の公演も、
終わった後、メールなどで、色々な方から色々なご意見を頂きました。
演奏の感想もですが、 それだけでなく、ピグミーの支援のあり方に対する貴重なご意見などなど・・。それぞれ違う立場からのご意見で、全く正反対の両極端の意見などもあったりしたのですが、全て「なるほど」と思わせられることばかりで、とても色々なことを、考えさせられました。

特に今回のようなチャリティイベントでは、お客様に募金を募ってお金を出して頂くからには、出演者一同が、イベント全体を通して何が伝えたいのかを、明確に伝えるという責任があるし、そのために構成をどうするか、プログラムには何をどう載せるか、言葉をどう選ぶかなど、隅々まで考えなくてはいけないことに、改めて気づきました。

今まで、普通のいわゆるクラシックコンサートを行う時には、
ピアノの練習だけをして、当日ピアノを弾いて、ピアノの感想を頂いて・・とある意味お気楽な立場で良かったのが、このようにチャリティイベントを企画するということは、全く違う難しさ、大変さがあるなぁ・・と、身をもって感じました。

音楽、なかでもクラシック音楽は特に、先進国の、しかもある一定の富裕層の娯楽のためだけの役割になってしまうことが多い気がします。もちろんそれが悪いわけではないけれども、そこだけに留まってしまうと、いつまでもクラシック音楽の敷居や壁の高さは壊れないし、いつまでたっても、現実社会や今実際で起きている世界の問題とはかけ離れたところでの音楽となってしまう。

今回、ピアノだけ弾いていたら、決して学べなかった沢山のことや、
決して出会えなかった沢山の方々に、
このイベントを通して出会うことができました。

途上国支援には、ICUにいた頃からずっと興味があって、いつか関わりたいと思っていたけれども、「クラシック音楽」と「途上国支援」というキーワードは、なかなか結びつけることが難しくて、今までなかなか形にすることができませんでした。

今回、オリジナル曲の作曲や即興演奏の勉強を本格的に始めたことや、なによりも 服部志帆さんに出会わせて頂いたことをきっかけに、このイベントを実現させることができて、

私にとっても志帆さんにとっても、このようなコラボレーションは全く初めての試みで、一体でどうなるか不安も沢山でしたが、思い切って挑戦してみて、本当に良かったなぁと思っています。

また、今回ピグミーのイベントのために作曲・演奏したオリジナル曲たちは、いつの日か、ピグミー支援のチャリティーを目的にしたDVDかCDの形にまとめられたらいいなぁと夢見ています。

今回のイベント実現のためにご協力頂いた沢山の方々、当日お手伝い頂いた皆様、当日会場にいらして頂いた皆様、ピグミー支援の為の募金をして下さった皆様、イベント後、貴重なご意見を下さった皆様、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!

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< そして翌日・・>


そして金曜日に無事に公演が終わり、
あぁ、これで半年間準備してきた公演が2回とも終了したんだなぁ・・と、
放心状態となっていた先週末、

イベントで使った機材や荷物などの片付けが終わって、ぼーーっと一息ついていると、ジリリリリと自宅のドアのベルが。

ドアを開けてみると、私のピアノの生徒さん(大人の方)の一人であるHさん。
23日の公演にいらして下さった方です。


Hさん「先生!『ピグミーの森ケーキ』を焼いてきました!」

私「えええええ!!」

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包みには、イベントのプログラムに使用したピグミーの男の子の写真のコピーを貼付けて下さっていて、その上に、今回演奏した私のオリジナル曲の題名からとって下さったケーキの名前、

「Yando no a bele Cake」

と書かれています。「Yando no a bele」とは、ピグミーの言葉で「森のおさんぽ」という意味です。(志帆さんはピグミーの言葉が話せるので、今回の曲名は全て志帆さんに命名してもらいました)

包みを開けてみると、焼きたててでまだ温かいバナナケーキのいい香り〜。

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バナナと、はちみつと、ナッツたっぷりのバナナケーキです。

23日のイベントの時に、志帆さんが、ピグミーの主食の一つはプランテンバナナであり、はちみつも大事なカロリー源で木に登ってとることなどを語っていたので、それにちなんで、作って下さったそうです。

この2日間、疲れやらなんやらで、少ししょぼーーんとしてしまっていた時だったので、ケーキの美味しさに加えて、Hさんのお気遣いや優しさが更に心に染みてしまい、ケーキを食べながら思わずほろりと来てしまいました。

Hさん、本当に、本当に有り難うございました・・。


その「森のおさんぽ」ケーキの元となった曲も含む、今回のイベントのために作曲した7曲のうちの3曲を、当日に使用したスライド付きで、限定公開設定でYouTubeにアップさせて頂きました。ピグミーの写真も満載なので、もしよかったら見てみて頂けたら嬉しいです。


「Yando no a bele 〜森のおさんぽ〜」  作曲・演奏 松本さやか
森と共生するピグミー達が、気ままに森をおさんぽしている様子や森の仲間達(花や虫など)を描いた一曲です。





「Mbe 〜神の踊り子たち〜」 作曲・演奏 松本さやか
エジプト、の時代から「神の踊り子」と呼ばれてきたピグミーたちの、歌や踊りの様子の写真などからインスピレーションを得て作曲した曲です。






「Memories of the Forest〜やさしさにふれた時〜」作曲・演奏 松本さやか
志帆さんが初めてピグミーの森へ行き彼らと出逢い、以来合計3年間一緒に彼らと生活を共にしたエピソードや写真に曲を付けさせて頂きました。




動画の写真提供は、服部志帆さんと、京都大学カメルーン研究者の皆様です。
by sayaka-blmusic | 2010-07-29 00:10 | コンサート関連 | Comments(2)

「アフリカ・ピグミーの森へ」無事終了!


先週金曜日の夜、ピグミー研究者、服部志帆さんとのコラボレーションイベント「チャリティ・トーク&コンサート アフリカ・ピグミーの森へ」が無事終了しました。

このイベントを行うことになった経緯、ピグミーについての簡単な説明などについては、前回の日記をご参照頂ければと思います。

開場はロンドン、Oxford Circus駅近くにあるSchott Music Shopの地下イベントスペース。

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グランドピアノとスクリーン&プロジェクターをステージに配置。
映像付きのコンサートをすること自体私にとって初めてなので、とっても新鮮です。

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開始前、服部志帆さん、司会をして下さった西原佐季子さんと一緒に記念写真。

と、この辺りまではよかったのですが・・。

お客様も集まり、いよいよ開演間近となった時、
突然スクリーンが真っ暗!!!!

うっ!! まさかプロジェクターの故障??!!
今回のイベントはトークも演奏もプロジェクターが必須なので、プロジェクターが使えなかったら、イベント自体が成り立たなくなってしまう!!( ̄ロ ̄lll) !!!

と関係者一同真っ青になりながら、あれこれ配線を確かめてみると、どうやら延長コードの接触の問題。とりあえず、プロジェクターの故障とかじゃなくて良かった・・。それに開演後じゃなくて開演前に判明して本当に良かったです。

会場スタッフの方達が代わりの延長コードを探して下さっている間、お客様にしばしご歓談して頂きながら待っていて頂き、15分遅れ位で、ようやく無事にコンサート開始。(お待たせした皆様、本当に申し訳ありませんでした)

当日プログラムは以下の通りでした。

チャリティトーク&コンサート「アフリカ・ピグミーの森へ」

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<出演者>

トーク:服部志帆(地域地域研究博士、京都大学大学院所属日本学術振興会特別研究員、ロンドン大学客員研究員)
ピアノ・作曲:松本さやか(ピアニスト)
司会進行:西原佐季子(Cultural Consultant)

スライド写真提供:服部志帆、京都大学ピグミー研究室の皆様

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60人ほどのキャパシティの会場だったのですが、予約して下さった方&当日飛び入り参加の方で合計70名ほどの方がいらして下さいました!本当に有り難うございました。

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スライドと共にピグミーの説明をする志帆さん。ピグミーは約4500年以上前からアフリカの大地に住み、現在でもアフリカの森になんと約20万人のピグミーが住んでいます。

志帆さんのお話は聞く度に新しい発見があって、今まで何度も打ち合わせをしてきている上に、2回も通しのリハーサルを聞かせて頂いているのにも関わらず、何度聞いても本当に興味深いです。

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次にスライド+ピアノ演奏。
プログラムは、志帆さん&司会の西原さんによる対談形式のトークと、私のピアノが交互に入れ替わる形で進められました。

私の演奏曲目は、ドビュッシー3曲、 ピグミーの写真や音楽のインスピレーションを元に、今回のイベントのために作曲した私自身のオリジナル曲8曲と、完全即興演奏の1曲。どれも、予め用意したスライドと合わせて弾く形だったので、このメロディに入った時にこの写真のタイミング!という思い入れがあるのですが、弾きながらスライドのタイミングを見てぴったり合わせるは実際大変! 年末のジルベスターコンサートで0時0分に曲の終わりを合わせる指揮者の方の苦労が少し分かったような気がしました(^-^;)

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ピグミーの住居の説明をする志帆さん。ピグミーの人々は、驚くほどシンプルな家財道具で生活しています。しかも食べ物も家財道具も服も、全てを村人皆でシェアする「分かち合い」の社会。少しでも「人より多く富を蓄えよう」としてしまいがちな先進国の暮らしとは、全く異なる価値観です。

合計3年間(!)も、実際ピグミーの村で彼らと一緒に、村人の一人として共に生活をしてきた服部さんだからこその、臨場感溢れるお話に、お客様も私も一同皆引き込まれました。

そしてここで、 現在第一線でピグミー研究と支援をされているロンドン大学のJerome博士からの特別スピーチ。 
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少し大きめのリュック程の大きさのカゴをおもむろに取り出すJerome氏。

「皆さんは、今お持ちの財産全てを、このカゴの中に入れることができますか?」

なんと、ピグミーの人々は、このカゴの中に、全ての家財道具を入れ、森のキャンプを点々とするのだそうです。横に広げているベッドすらも、くるくると畳むとハリセンのように小さくなり、このカゴの中に収まります。 

本当に本当に必要なものだけを持って、仲間と分かち合いながら、そして自然と共生しながら、究極にシンプルな暮らしを送っているピグミーさん達。しばし色々なことを考えさせられる私達・・。


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Jeromeのスピーチに続いて、プログラムの最後のセクションは、再びピアノ演奏。
1曲目は、ピグミーの森の写真1分ずつ6枚のスライドに合わせて、合計6分の完全即興演奏です。私がこの日一番緊張していたプログラムでもあります(^-^;)

出だしの3つの音を、3人のお客様から、その場でドレミファソラシドの中から頂いて、それをモチーフに即興演奏をスタート。この日、3人のお客様から頂いたのは「ファ、ラ、ド」。

本番の中のプログラムの一部として正式に即興演奏するのは私にとって今回が初めてだったので、一体どうなってしまうのか自分でもわからなくてもーーードキドキです。

ピアノソロ即興演奏に関しては、オーストラリア人の即興演奏ピアニストの先生に、ロンドンで前々からレッスンに通っているのですが、先週のレッスンの時に、その即興演奏の先生に、

「あの・・やっぱり本番いきなりじゃ不安なんで、ちょっとでも大枠とか、使う和音進行くらいは決めておいたほうがいいんでしょうか?」
と尋ねると、

「絶対にやめといた方がいい。中途半端に決めると、それにとらわれて、逆に上手く行かなくなる。全神経を、写真から受けるインスピレーションに集中させて、全てその場で完全即興した方が絶対にいい音楽ができる!」

とのお言葉。
ひいいい、そんなこといってもやっぱりこわい・・と思いながらも、先生の言葉とピグミーの写真の力を信じて、あえて何も決めずに思い切って挑戦! 会場のあたたかさと、ピグミーの皆さんから、写真を通して、次の音や和音を教えてもらっているような感覚になり、無事6分間の即興演奏を終えることができました。この日一番自分自身の素直の気持ちを音に込められたのは、この即興演奏だった気がします。

そして、最後の2曲を演奏中、ピグミー支援のためのチャリティ袋を回させて頂きました。

そもそも、今回のイベントの一番の目的は、ピグミー支援のためのコミュニティセンタープロジェクトのためのチャリティ。

現在アフリカの森に約20万人住んでいるピグミーたちですが、先進国による森林伐採や、西洋思想だけに基づいた自然保護活動(動物だけを保護して、森と共生している先住民を追い出す国立公園作りなど)の影響で、住む場所を失いつつあるという現状が、Jeromeと志帆さんより説明されました。

皆様のご協力で、今回のイベントで集まった寄付金は、お陰様で目標額の600ポンドに到達しました!この日皆様にご寄付頂いた寄付金と、文房具類は全て、志帆さんを通して直接カメルーンに届けられピグミー支援(コミュニティセンタープロジェクト)のために使われます。

そして全てのプログラムが無事終了。
自分も出演したはずのイベントなのに、イベント中、沢山のことを学んだり、新しいことに驚いたり、考えさせられたり、本当に充実していたし楽しいひとときでした。

終わった後会場にて、カメルーンで飲まれている「ハイビスカスティー」と、アフリカのお菓子「プランテンバナナチップス」をご用意。服部さんがロンドンのアフリカンマーケットで探し出してきて下さったものです。お客様と一緒に歓談しながら頂きました。「プランテンバナナ」はピグミーさんたちの主食の一つでもあります。


今回の公演は、主に在英日本人向けのイベントということで告知していて、イベント自体も日本語で行ったのですが、それにも関わらず、イギリスのピグミー研究&支援関係者も駆けつけて下さったのもとっても嬉しかったです。

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ピグミー支援のために活動しているイギリス人&アフリカ人の混合ユニットバンド「BAKA BEYOND」のボーカリストのスーさん。

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前にブログにも登場した、ケント大学でピグミー研究を行っているビリー。

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そして今回特別スピーチもして下さった、ピグミー支援の世界第一人者であるロンドン大学のJerome博士。しほさんと一緒に3人で最後に記念撮影。

今回のイベントにいらして下さった皆様、またイベントの為にご協力やお手伝い頂いた皆様、本当に本当にありがとうございました。

今月7月23日の追加公演をお申し込み下さった皆様、更にパワーアップした公演にできるように頑張りますので、どうか楽しみにしていて下さい!

今後このイベントの英語バージョンもやろう!とか、日本でもシリーズ化して全国でチャリティトーク&コンサートをやろう!などなど、服部さんと一緒に色々話しているところです。近い将来、是非実現したいと思っています。
by sayaka-blmusic | 2010-07-13 21:38 | コンサート関連 | Comments(6)

いよいよ今夜!! 「アフリカ・ピグミーの森へ」

ピグミー研究者の服部志帆さんと半年がかりで用意してきた今回のイベント、
チャリティトーク&コンサート「アフリカ・ピグミーの森へ」いよいよ今夜が本番となりました!

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ピグミーとは、4500年以上前からアフリカの大地に自然と共生しながら住み、現在でもアフリカ全土の森でなんと20万人ほど暮らしている狩猟採集民族の方々です。

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思えば私自身のピグミーとの出会いは、6年くらい前に遡り、UNESCO所有のピグミーの歌の音源をサンプリングしてハウスミュージックと融合させた 「Deep Forest」というグループの音楽を聴いて、「このバックで歌っている人たちは一体どんな人たち??!どんな偉大な音楽家にもできないような神がかった音楽性!!!!」と感動して、興味を持ったのがきっかけ。

その後、ロンドンで昨年末しほさんと出会い(その時の日記はこちら)、ピグミーと実際に3年間生活を共にされたお話をお聞きして衝撃を受け、色々お話を伺っているうちに、ピグミーの歌のみならず、その生活や文化にも本当に感銘を受けました。

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現在、先進国による森林伐採により、ピグミーたちが生活を続けることが難しくなってきているということ(上の写真は時実際のピグミーの森で起きている森林伐採の様子)、しほさんがそのためにピグミー支援のご活動を続けていらっしゃることを知り、何か少しでも私にもご協力できることはないかと思ってお話しているうちに、「それでは一緒にトーク&コンサートのイベントをやりましょう!」ということになったのが今回のきっかけです。

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さて、今回のイベントは、入場は無料で、お客様から頂く寄付金は全額ピグミー支援に回そうという趣旨から始まったので、コンサートにかかる経費を最小限に抑えるため、基本的に全て手作りのコンサート! しかも何もかもが初めてのことだったので、色々なことが手探りでした。

演奏予定の曲もドビュッシー3曲以外の8曲は、今回のイベント用にピグミーのイメージから作曲したオリジナルの手作り(?)曲。イベントの構成やスライド集などなども、しほさんと何回も何回も打ち合わせを重ねて、手探りの中できあがっていったものです。 手作りといえば、終演後にお出しする予定のアフリカのお茶「ハイビスカスティー」も志帆さんの手作りです(^-^) 

最初は、
「プロジェクターやスクリーンはどうしよう」
「会場費はどうしよう」
などなど問題が山積みだったのですが、
その後、ご好意でプロジェクターやスクリーンをかして下さる方が現れ、イベントの趣旨に賛同して安くスペースを提供して下さる会場も見つかり、またアートコーディネーターである西原さんが司会進行を引き受けて下さり、受付やスタッフを引き受けて下さる方が見つかり・・と、本当に多くの方々のご協力のお陰で今回のイベントを実現できることになりました。

本当に、本当にありがとうございました!

私達一人一人が世界のためにできることなんて、ほんの少しかもしれない。
でも、イギリスというチャリティー大国に来て、数多くのチャリティイベントに参加してみて分かったことは、
一人一人が、気負わずに楽しみながら、少しずつ少しずつ、お金やモノが動くべきところに動いて行く手助けを続けて行けば、きっとやがてそれは大きな動きになっていくということ。

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今日のイベントのためにご協力頂いた方、今日のイベントに集って下さる方、応援して下さっている方々、みんなの思いが、遠くカメルーンの森へ届きますように・・。
(今日集められる文房具や寄付金は全て、実際に志帆さんの手によって、カメルーンに届けられる予定です)

予約して下さった方々、ご確認までに、以下が今日のコンサートの場所や時間です。

チャリティトーク&コンサート 「アフリカ・ピグミーの森へ」
2010年7月9日(金) 18:30開場 19時00分開演
場所:The Schott Music Shop(イギリス・ロンドン)
48 Great Marlborough Street London W1F 7BB, United Kingdom(Oxford Circus駅から徒歩3分。LIBERTYの並びにあります)
詳細 http://www.borderlessmusic.com/pygmy/


日本の皆様、いつか日本でこのイベントをやろうと話していますので、是非楽しみにしていて下さい!!
今夜のイベント本番の模様はまたこの日記でアップさせて頂きます。


※記事の中で使わせて頂いている写真は、服部さんが撮影されたもので、許可を得て掲載させて頂いています。写真の無断転載はご遠慮下さい。
by sayaka-blmusic | 2010-07-09 22:23 | コンサート関連 | Comments(2)

ロンドン中の道ばたにピアノが出現!!


もしも公園の真ん中にピアノがあって、
通りかかったおじいさんが懐かしの曲を奏でたり、
子供たちが今習っている曲を弾いてみたり、
そしてそれをきっかけに、そこに集う人々の間にコミュニケーションが生まれ、
ひとときの素敵な空間がうまれたなら・・。

でも実際、そんなこと、雨の問題もあるし、
ピアノの盗難の心配もあるし、実現不可能な話だよな・・。

と思ってしまいそうになりますが、

なーーんとそれを本当に実現してしまっているのがロンドン!!!

City of London Festival の一環として「Play me! I'm yours」という名前のストリートピアノフェスティバルが2008年から毎年行われているのです。今年はNew Yorkでも同時に行われているそうです。

毎年6月から7月にかけての期間のみですが、ロンドン内の公園やパブリックスクエア、遊歩道など、合計21カ所に、21台のアップライトピアノが置かれ、期間中、通りかかった人は誰でも演奏して良いことになっています。当然、弾くのも聴くのも無料です。警備員もいません。完全放置状態(!)です。

ロンドンで仲良くさせて頂いているお友達Chigusaさんからこのことを教えて頂いて、先週末、Chigusaさんと一緒に、21カ所のうちのひとつであるハムステッドヒースのピアノを弾きに行ってきました。

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ハムステッドヒースはロンドン北部に広がる巨大な公園で、入り口がいくつもあるのですが、Highgate Road側の入り口から入って少し歩いたところに、バンドスタンドがあり、そこに古—いアンティークのようなピアノが可愛らしく置かれていました。

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ポロポロと単音の音が聞こえてくるので近づいてみると、40代位のイギリス人のおじさんが、鍵盤を触っていて、「僕は何の曲も思い出せないから、もし何か曲を覚えているようだったら是非弾いて!だいたいの音は鳴るよ! 」とおじさん。

え、だいたい?(^-^;)ってことは出ない音もあるってことよね?

と思いながら恐る恐る弾いてみると、素晴らしく年季の入ったピアノで(笑)音が狂いまくっているのはもちろんのこと、高音域や低音域は音の出ない場所も沢山。

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アップライトの前面のふたが壊れていて中がむき出しになっていて、しかもハンマーが数本折れて無くなっています。弦が切れて音が鳴らないピアノは見たことあるけど、ハンマーが折れて鳴らなくなっているピアノは生まれて初めてみました。

このフェスティバルで使われているピアノは、全て寄付によるものだそうです。

不思議なことに、バッチリ音の出る新品のピアノより、この壊れかけたピアノの方が、公園の緑と風の中に合っている気がしてすごく気持ちよくて、弾いているうちに最高のピアノのような錯覚に陥ってきました(^-^)

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私がドビュッシーやオリジナル曲を弾いたり(ラフマニノフはこのピアノではちょっと不可能。というかピアノが壊れるかも 笑) Chigusaさんが日本の歌を演奏したり、Chigusaさんと連弾したりしている様子を、おじさんはニコニコしながら一生懸命聴いてくれて色々感想をくれました。

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せっかくだからおじさんも一緒に連弾しましょう!ということになり、
いつも夫とのセッションで使っているジャズのReal Book(コードとメロディの書いてあるソングブック)を持ってきていたので、おじさんにメロディを弾いてもらい、私が伴奏をつけて連弾をしてみることに。おじさんの思い出の曲だという「God Bress' the Child」や「Little Boat」、私の好きなKeith Jarretの「Memories of Tomorrow」などなど。

他に弾きたい人も現れなかったので、ずっと3人で組み合わせを変えながらあれこれ連弾で弾き続けていたら、あっという間に1時間半近くが経過。

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終わった後、Chigusaさんとおじさんと3人で。こうやって知らない人と音楽を通じて知り合えたり、風と緑の中で、きままに好きな曲を弾けるなんて、本当に素敵なことだなぁと心から感じました。

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ところで、Chigusaさんから、この場所も素敵だけれども、更に絶景のところにピアノが置いてあるとの情報を入手。なんでも、ロンドンを象徴するあの「タワーブリッジ」が正面に見えるテムズ側沿いに、ピアノが設置してあるとのこと。

これはフェスティヴァル終了前に是非行ってみなければ!ということで、
先週末、夫と一緒に行ってみました。

ロンドンの金融街Monument駅からテムズ側沿いの遊歩道に出てタワーブリッジ側に少し歩いたところにピアノを発見!

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ピアノの真後ろにタワーブリッジ!! まさに絶景です!!!!!!

水辺でピアノが痛みやすいせいか、ハムステッドヒースのピアノにも増して音が狂っていたピアノでしたが、テムズ側やタワーブリッジを眺めながらピアノを弾いていると、なんだか現実味がないような、どこかに意識がトリップするような不思議な感覚になりました。

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今週9日のピグミーイベントで弾く予定のオリジナルを何曲かソロで弾いてみました。こんな絶景を眺めながらピアノを弾けることは、この先恐らく機会が無いでしょう。。

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その後、時々ぽつぽつ通りかかる観光客や通行人の方々から声援を頂きつつ、夫のトランペット(夫は趣味でトランペットをやっています)とピアノのアンサンブルで、「Misty」「A Child is Born」などのジャズのスタンダードを数曲演奏したり、即興セッションをしたり、日本の「赤とんぼ」を弾いたりして、大満足で帰ってきました。

それにしてもこんな絶景で、弾きたい人続出でさぞかし並んでいるかと思いきや、私達の他に殆ど誰もいなかったのが不思議。まだ3年目ということもあり、イギリス人の間でもまだあまり知られていないイベントのようなので、もっと口コミで広がれば、もっと沢山の音楽好きの人たちに弾いてもらえるのではないかなと思います。

2010年は7月10日までピアノが設置されているそうです。
子供でも大人でも、初心者でもプロでも、本当に誰でもどんな曲でも好きなように弾き放題とのことなので(実際聴いている人も少ないので全然恥ずかしくないと思います)ロンドンにお住まいの方でピアノがお好きな方は是非HPをチェックしてピアノを弾きに行ってみて下さい!

City of London Festival「Play me! I’m Yours 2010」ホームページはこちら
(ロンドン内のピアノ設置場所一覧の地図もあります)
http://www.streetpianos.com/london2010/

昨年のストリートピアノについてChigusaさんがレポートされている素晴らしい記事はこちら!
このイベントが始まることになったきっかけなども載っています。
http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/08/26_9937.html

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ところで、雨が降ったら、これらのピアノはどうするのかという問題についてですが、基本的に放置みたいです(笑) 一応ビニールシートが置いてあって、雨が降ってきたら気づいたら誰かがかけてあげるようになっているのですが、ピアノのふた部分位しか覆えないので、多分殆ど意味無し^^; 濡れたい放題です。

また盗難についてですが、去年のHPを見てみると、やはり一カ所で盗まれてしまった場所があったようです。その後もピアノは行方不明とのこと。犯人はよっぽどピアノが欲しかったのか、それとも売りたかったのか分かりませんが、ピアノには「Play me I’m yours!」と思いっきりペイントしてあるし、しかも壊れまくっているピアノを、その後持っていても売っても、リスクしかない気が・・。

今回初めてこのイベントを体験してみて、このようなストリートピアノが日本では実現しにくい理由がなんとなく分かった気がしました。

良くも悪くも完璧主義でなく何事も「まいっか」で済ませられるイギリスだからこそ、そしてピアノメーカーの少ない国だからこそ、このイベントが成り立っているのかもしれません。

日本のように、大手ピアノメーカーが多い国だと、ストリートピアノに提供されるピアノもきっとこれらの日本製のピアノが多くなり、そうなると、メーカーとしてはやはり当然、メーカーの名をかけて最高の状態のピアノを置きたくなる。そうなると、やれ調律はどうする、雨が降ったらどうする、盗難の場合は?警備員の配置は?など、永久に問題が山積みになってしまって、なかなか実現には至らないのかも。

でも個人的には、世界的なピアノメーカーを持つ日本だからこそ(ヨーロッパでもYAMAHAやKAWAIの評判やシェア率はものすごく高いです)、そして地域社会での世代を超えたコミュニケーションが希薄になってきてしまっている日本だからこそ、是非実現して欲しいイベントだなぁと思います。
by sayaka-blmusic | 2010-07-06 20:48 | ロンドン音楽事情 | Comments(12)

ローマ日記「番外編・ローマで一番おいしいティラミス」


音楽用語を子供達に教える時、フォルテやピアノ、クレッシェンドなどの次に、一番に覚えてくれるのが「ドルチェ(dolce)」。子供用の曲にも頻繁に出てくる音楽用語なのですが、

「イタリア語では『お菓子』、という意味で、お菓子みたいに甘—く弾いてねっていう意味だよ〜」

というと、一回で覚えてくれます。

さて、イタリアのドルチェの代表的なものの一つといえば「ティラミス」。
イタリア語で、「私を元気づけて」という意味らしいです。知らなかったー!

ローマに行く前に、ネットで美味しいレストランやカフェなどについて色々検索していたら(食べ物だけは下勉強した私・・)、「ローマで極上のティラミスが食べれる有名カフェ」という記事を発見! なんでも「新鮮なマスカルポーネ・チーズを使ったティラミスは今まで味わったことのない極上の味で日本で食べるものとは全く異なる」んだとか。 しかも手頃な値段らしく、これは行くしかない!と思い、ホテルの地図より何より先に、このページをプリントアウトしてロンドンから気合いを入れて持参!

ローマに着いてから、直穂子さんに「このお店、おいしそうなんで行きたいなぁと思っているんです」と話をすると、なーんと直穂子さんが連れて行ってくれようと計画してくれていたお店と同じであることが判明!直穂子さんも何度も行っている行きつけのお店で、ティラミスが本当に絶品なんだそうです。

ということで、コンサートの翌日のローマ1日観光の日に、直穂子さんに連れて行って頂きました。

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ティラミスで有名なカフェ「POMPI(ポンピ)」。私達は車で行ったのですが、地下鉄だと地下鉄A線Re di Roma駅から徒歩3分だとのことです。

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ジェラートやケーキなど美味しそうなお菓子が沢山あって目移りしそうになるけど、今日の目的はやっぱりなんといってもティラミス!

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皆で注文したのは、オーソドックスなチョコティラミスと、ここのお店ならではの珍しい白い苺ティラミス。

黒ティラミスと白ティラミス、どちらも最高においしかったです!
濃厚なのにさっぱりでしつこくない。白ティラミスも絶妙なバランスの味に生の苺の爽やかさが加わって最高。

うーーーん、危険だ、普段甘いものはそんなに大量に食べないのに、これはいくらでも食べれてしまう。

ローマにご旅行などで行かれる際には是非おすすめです。
お店の情報は、以下のウェブページが詳しいです。
http://www.amoitalia.com/roma/tiramisu_pompi.html

ということで、最後はお菓子でしめくくってしまいましたが、4日間のローマ旅行(本来の目的は確か演奏だったはず・・ )の日記でした。最後まで読んで下さって本当にありがとうございました!
by sayaka-blmusic | 2010-07-03 09:00 | イギリス国外旅行日記 | Comments(2)

ローマ日記「バチカン市国編」

ローマ日記「コンサート本番編」「ローマ観光編」のつづきです。

ローマ滞在最終日は、ローマの中に位置する世界最小の主権国家「バチカン市国」へ。

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正直、バチカン市国については、「カトリックの総本山」ということと、「世界最小の国」という漠然とした知識しかなく、私の頭の中では、高ーーい壁に囲まれた小さな国に入るのに厳しいセキュリティチェックを受け、ものものしい警備の中、神聖な場所に入る・・というようなイメージがあったのですが、

実際はそんなことなく、空港にあるような簡単な荷物検査はあったものの、特に身分証明書を提示するようなこともなく、あっさりと入国。(というか正直、どの時点からバチカン市国なのか分からなかった・・。セキュリティゲートに入ったところかしら?)普通に博物館や美術館に入るのと似たような感じでした。ただし、短パンやノースリーブなど露出の高い服での入場は禁止されています。

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とはいえ、バチカン内に入るまでにこの行列!全て観光客(&巡礼者?)です。30分位並んだのですが、この日はまだいい方で、土日などは混んでいると3時間位並ぶこともあるのだそうです!

そしてメインの大聖堂であるサンピエトロ寺院へ。

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内部もものすごい人ごみの中、まず右手前にある一番有名な「ピエタ像」へ。

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写真だとぶれてしまっていますが、これは本当に本当に素晴らしかったです。観光客に押しつぶされ、記者会見中の映画スター並にフラッシュを炊かれまくっているのに(写真は禁止されていません)、それでもそのオーラをびくとも崩さず、静かな輝きを放ち続けているピエタ像。ミケランジェロの最高傑作の一つと言われています。マリアの像が余りにも若く見えたので(10代位の少女に見える)、聖母マリアじゃなくて一瞬マグダラのマリア?と思い後で調べてみたところ、やはりこの議論は実際あるらしいですが、実のところはマグダラのマリアでなく聖母マリアだそうです。ミケランジェロはあえて若く神々しい聖母マリアの姿に仕上げたらしく、なぜミケランジェロがこのような若いマリアの姿を表したのかについては、今でも議論が続いており様々な解釈がなされているそうです。

ちなみにミケランジェロがこの作品を完成させたのは弱冠23歳!やはり天才です・・。

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サンピエトロ寺院の内部。写真の下部のわずかにうつる人間の背の高さと比較して頂くと分かるかと思いますが、すさまじい天井の高さです。一番高いドームの部分(写真奥側)の高さは180メートルにもなるのだそうです。

更に奥に入るとペテロ像が。
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そもそもこのバチカンの地は、使徒ペテロのお墓があった場所とのことで、最近の発掘調査では、実際に聖ペテロの墓と骨が発見されたそうです。このペテロ像、右足を触ると幸福が訪れるという伝説があるらしく、あまりにも観光客や巡礼者が右足ばかりを触ったせいで右足の先が摩擦で削れてしまっていて、今では触るのが禁止され、それを見張って注意する担当の警備員までいました。それでもそれを無視して右足を触ろうとする人多数・・。

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この日、ちょうどここで結婚式も行われていました。ウェディングドレスでなく白いスーツ姿の花嫁と、花嫁の父、そしてブライズメイド。

バチカン市国のサンピエトロ寺院の中で結婚式だなんて、よっぽどカトリックの重要職の娘さんか何かなのでしょう。まるでモデルさんみたいでキレイでした〜!しかし残念ながら、あまりにも観光客が多すぎて&うるさすぎて、厳かとはほど遠い雰囲気。

そのまま人に押しつぶされそうになりつつふんらふんらになりながら、人ごみの波に押し出されて、いつのまにか外へ。

ふーーー、バチカンは世界最小の国であると同時に、昼間の瞬間人口密度がダントツ世界最高であることは間違いないでしょう。もうちょっとじっくり見たかったけど、何しろ人が多過ぎた・・。(私自身もその人ごみの原因の一人なわけですが・・)

そしてサンピエトロ大聖堂の外に出ると、バチカンを象徴する存在のひとつでもあるスイス衛兵が、子供達と写真を取っていました。

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「わたしもわたしも〜♪」と思って、横に並んだら、

「Only Children!」と怒鳴られながら、スイス衛兵の一人に背中をどーーーーんっと突き飛ばされてしまいました。がーん、子供以外とは写真撮影禁止らしい。

後で直穂子さんから聞いたところによると、バチカン市国のスイス衛兵は、スイスから、見目麗しい美少年が選び抜かれて派遣されるらしく、本人たちもそのことを非常に誇りに思い、プライドが高いんだそうです。それにしても何もつきとばさなくても・・(泣)

ということで、感動も沢山あったものの妙—に体力を消耗してしまったバチカン観光でしたが、帰ってきてから色々調べていたら、興味深いことが沢山。

スイス衛兵については、その歴史は500年前までさかのぼり、16世紀頃からスイス衛兵がバチカン市国の警備にあたっているらしいです。スイスは農作物が取れない土地だったため、古くから衛兵の輸出(?!)が盛んで、その後スイスの憲法で衛兵の輸出は禁止されたものの、バチカンだけは例外として認められているのだそうです。

あと、バチカンの使用言語についても非常に興味深くて、公用語はラテン語で、通常の業務はイタリア語、外交用語としてはフランス語が用いられ、スイス人衛兵達の共通語はドイツ語、というなんとも複雑なことになっているらしいです。


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ところで、イタリアの中にある小国、といえば、イタリアの海岸沿いのリミニ近くの山のてっぺんにあるサンマリノ共和国に、サンマリノ国際ピアノコンクールに参加するために2週間ほど滞在していたことがあるのですが、この国も非常———に面白い国でした。(その時の日記はこちら

「サンマリノ共和国」は、4世紀にローマ帝国がまだキリスト教を迫害していたころ、聖マリノさんが当時の皇帝ディオクレティアヌからの迫害から逃れるために、山にこもって出来上がった世界最古の共和国。

その後、迫害から一転してローマがキリスト教権力の中心地となり、教皇領の繁栄と衰退を経て、イタリア建国後、教皇領の問題で教皇とイタリア政府が対立し、教皇はバチカンの丘に立てこもり、その和解の結果独立国家として1926年に生まれたのが「バチカン市国」。

同じイタリア内の小国家でも、その設立の理由が、一見似ているようで実際の意味では全く違う(むしろ正反対??)ところにあるというのは、とても面白いなと思いました。

最後の日記は「番外編・ローマでいちばんおいしいティラミス」です♪
by sayaka-blmusic | 2010-07-03 08:07 | イギリス国外旅行日記 | Comments(2)

ローマ日記「ローマ観光編」

ローマ日記「コンサート当日編」からの続きです。

コンサート本番翌日は、ローマ在住ベテランの直穂子さんが、
ローマ観光1日凝縮超ハイライトツアーに案内して下さいました。

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まずはトレビの泉。いきなり一つ目からその荘厳なスケールにびっくり!!ちゃんと恒例の「後ろ向きコイン投げ入れ」もしました(笑)

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ローマ最古のドーム、パンテオン。ラファエロのお墓もこの中にあります。改装中でした。

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映画「ローマの休日」で一躍有名になったスペイン広場&スペイン階段。ちなみに数年前から条例で飲食一切禁止となってしまったそうです。ネットで理由を調べてみたら、ここでオードリーヘップバーンの真似をしてジェラートを食べて辺りを汚す人が増えてしまったためだとか??

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シーサーが暗殺され「ブルータス、お前もか」の最後の言葉を残したとされる、アルジェンティーナ広場。今でも発掘の途中だそうです。

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ナヴォーナ広場。素晴らしい噴水も沢山あり、とっても美しい広場でした。この広場は、不思議と創作意欲をかき立てられる場所ということで、晴れた日は数々のアーティストが画材を持って訪れるのだそうです。

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アッピア旧街道の一部。一見なんてことのない道に見えますが、2000年以上前から存在し、数々の英雄や奴隷達がここを通り、ローマの歴史を築いて行った重要な道。横の壁はなんと当時のままだそうです。

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コロッセウム。かつて多くの公開処刑が行われた場所でもあり、遠くから見てもどことなく不気味な雰囲気が漂っています。このような歴史も踏まえて、今では死刑廃止のイベントに使用されたりもするそうです。

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ラテラフェ教会。ヴァチカンがカトリックの総本山になる前は、この教会が総本山だったそうです。

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ローマ時代のの水道橋の遺跡。ローマ人は帝国内のどの場所にも水道を建設したそうで、しかも完全に重力に頼った構造で、 緻密な計算に基づき、効率よく水を運んでいたそうです。 同水準の水道が新たに建設されるのは19世紀後半になってからだとか。現代においても水道工事などで使われる「サイフォンの原理」なるものをローマ人たちは既に知っており応用していたのだそうです。やっぱりローマ人凄すぎる!

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真実の口。完全に観光者専用スポットと化してしまっていて、行列に10分ほど並んだ後、係員がしきる中、「はい、お一組で写真一枚ねーーー!はい終わり!ハイ、次の人!!」みたいな感じだったので、手を口に入れると、偽りの心がある者はその手首を切り落とされる、あるいは手が抜けなくなるという伝説に思いをはせる・・という余裕もなく、写真だけパチリ。

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カピトリーノの丘を上がり、市庁舎の裏にある、古代遺跡群フォロ・ロマーノへ向かいます。この階段は、馬も上がれるように、馬の歩幅に合わせて階段が設計されているのだそうです。

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フォロ・ロマーノは東西約300m、南北約100mに渡って存在する古代ローマの中心部の遺跡群。あたり一面がローマ時代の遺跡!!この丘から見渡したフォロ・ロマーノの光景の衝撃は、とても写真ではお伝えしきれません!

上の写真の凱旋門も、中世には地下に埋もれていて、19世紀の発掘で掘り起こされたもの。長年土の中で眠っていたおかげで、むしろ保存状態が良いのだそうです。今でも発掘作業は続けられています。

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向こうに見える柱は サトゥルヌスの神殿の跡。現在残っている柱は283年のものだそうです。右も左も遺跡に囲まれたこの場所に立っていると、タイムスリップをしてしまいそうな不思議な感覚になりました。


ということで、直穂子さんのお陰で、ローマ一日超凝縮ハイライトツアーを、大満喫してくることができました。

塩野七生先生の「ローマ人の物語」の大ファンの夫は、この日一日中、全てのスポットで、「うおおおおお」「おおおおお」と感動の雄叫びをあげておりました。

大長編歴史小説「ローマ人の物語」については、夫から「ローマに行く前に絶対読んでおいた方がいいよ」と言われていたのですが、文庫だと全巻合わせて40巻近くというボリュームにおじけづいて、全く手をつけていなかったことを、今更ながら大後悔・・。

その結果、全てのスポットで、直穂子さんと夫から解説をして頂くハメに。トホホ・・。

しかし、下勉強ゼロで行ってしまった私にとっても、ローマの光景は圧巻でした。

まさに「街中が遺跡」。すぐそこの道路脇に何気なくある壁が、2000年近く昔のものだったりする。

ふと、人類が今の時代に作っているもので、2000年後も残っているものって何かあるだろうか・・と考えてしまいました。日本は地震があるからまず無理かな・・とか、それ以前に私達人間がこの先2000年もこの地球を大切にし続けられるのかな・・とか。

普段自分の頭の中に現れる時間軸って、数十分とか、数時間とか、せいぜい2、3年後、どんなに長くても10年〜20年。

このローマの街に今でも残る、2000年という年月の軌跡や遺跡が、物語や想像の中だけではなく、目の前の現実ものものとして現れると、言葉に表せないような、ずーーんとした衝撃と感動を覚えました。

次回は、「バチカン市国観光編」です。
by sayaka-blmusic | 2010-07-02 00:46 | イギリス国外旅行日記 | Comments(2)

W杯 日本vsパラグアイ TV観戦日記 & パラグアイ国歌

昨日の W杯決勝トーナメント、 日本vsパラグアイ戦 、惜しかったーーー!!!!!

でも、心から感動しました。

イギリスでは昼の15時からITV1での生中継。
ロンドン中心部で受けている即興演奏のレッスンが終わった瞬間、地下鉄で大急ぎで帰って、自宅のTVをON!試合開始になんとか間に合いました。

一人でTVに向かって「あーー」とか「うーーー」とか「ぎゃぁあぁ」とか叫びながら、あっという間に90分近くが経過。

このままだと延長戦に突入する気配になってきて、
しかもちょうどレッスンに来た生徒さん兄弟(5歳Kくん&6歳Sくん、日本人)が到着!

うーーむ、どうしよう〜〜。まさか延長戦にまでなりそうだとは想定していなかった〜!

でもきっと、KくんとSくんもサッカー好きなはずだし、日本応援したいはずだし、長い人生の中で、この子達にとっても、今日この瞬間ピアノを弾くことより、この試合を一緒に応援した方が絶対いいはず!! って要は自分が見たいだけな気もするけれど、ぐるぐる考える前に、ええい聞いてしまえ〜。

そして思い切って、生徒さん&お母さんにおそるおそる
「あの・・、今日はレッスン代いらないので、もしよかったら一緒に観戦しませんか?」と提案してみる。すると、

お母様&KくんSくん
「実は私達もギリギリまで家で応援していて、まさかサッカー見たいのでレッスンお休みしますとも言えなかったので、すごく嬉しいです!!(ToT)」

私「良かったーーー!! 」(ってピアノの先生失格かも私・・)

と、急きょ今日は「応援の日」にすることに決定!

延長戦の後半、選手達がもう体力がつきかけてフラフラになりながらもボールを追って守っている姿を見て、涙が出そうになりました。試合の前半終了後のハーフタイム中、イギリスの解説者達は「両チームとも守りに入るばかりで全然駄目」なんてコケおろしていましたが、実際「守り続けて、守り通す」こともどんなに大変なことか。90分間+30分間、イタリアなどの強豪を抑えてF組一位通過してきたパラグアイからの攻撃を、見事無失点におさえ通した日本、本当に素晴らしかったと思います。

そしてさらにまさかのPK戦へ。
そこで、次の生徒さん10歳のRちゃんとお母様も到着し、ギャラリーは子供3人、お母様方2人、そして私の、合計6人に。

ソファや地べたに座りながら、6人でピアノの前の小さなTVを凝視。

PKが始まると、6歳のSくん緊張しすぎて、「うううこわくて画面見れない!セーブしたら教えて!」とソファにうずくまってしまいました。

10歳のRちゃんは、祈るように手を合わせて「お願い・・!」と今にも泣き出しそう。

いつもニコニコの5歳のKくんも、いつになく真剣な表情。


そしてとうとう試合終了が決まってしまった瞬間、

Rちゃんはこらえきれず涙。。。

お母様方2人と私は、しばし呆然。。。

その後Rちゃんのピアノのレッスンを始めたのですが、Rちゃんレッスン開始後もしばらく涙目でした(ToT)つられて私も涙が出そうに。 

ということで、ピアノの先生としてはダメダメな一日でしたが、大好きな生徒さんたちと一緒に応援できて、そして日本代表のあんなにも大健闘している素晴らしい試合を見れて本当に感動しました。

普段自分が向き合っているピアノは基本的に個人競技(競う訳じゃないけど)だから余計感じるのかもしれないけど、やっぱりチームスポーツって素晴らしいなぁと思う。個人個人のエネルギーと、そしてそれが調和されて一丸となった時に放出される凄まじいエネルギー。

コンサートやなんやら、色々な事情でずっとお休みしてしまっている女子サッカーの練習だけど、色々落ち着いたらメンバーの皆に会いに、また顔を出したいなぁと、ふと思いました。


P.S  ところで!! 試合直前に、Twitterで

「パラグアイ国歌、テンポ速くて歌うのむずかしそうだ。。。」

とつぶやいたら、ある方から以下の返信を頂きました。

『パラグアイの国歌と同じ作曲家・作詞家によるウルグアイ国歌も是非ご一聴のほど!これまたかっこよくまた長い作品で・・・違う国なのに同じ作者というのは、パラグアイ国歌ってウルグアイからの贈りものなのです』

知らなかった〜!!! さっそくYouTubeでチェックしてみると、確かに雰囲気似てる!
そして両方とも前奏もめちゃくちゃ長いし歌も長いっ!

こちらパラグアイ国歌(最後の方がテンポ速くなって早口言葉みたいになります)
http://www.youtube.com/watch?v=QTRM6NMY2c0&feature=related

こちらウルグアイ国歌。
http://www.youtube.com/watch?v=5tyE2nWd9_Y&feature=related
by sayaka-blmusic | 2010-07-01 03:07 | ロンドンでの日常生活 | Comments(4)