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ロンドンの秋景色 Golders Hill Park

気づいたら、あっという間に冬に突入してしまいそうなので、今のうちにロンドンの秋を記憶に留めておきたいと思って、ロンドンの秋景色を少しだけレポートです。

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最近初めて知ったお気に入りの公園、Golders Hill Park。ロンドン北部のHampstead Heathの敷地内の外れに位置する公園です。

ハムステッドヒースといえば、「ノッティングヒルの恋人」の撮影にも使用されているKenwood Houseの辺りが圧倒的に有名ですが、ヒースの外れにあるこのGolders Hill Parkは隠れた穴場的エリアで、実はハムステッドヒースの中で最も整備されている美しいエリアの一つなんだそうです。

こじんまりとした公園の中には、Butterfly Houseという蝶の温室や、鳥やロバなどと触れ合えるミニ動物園があったり、オープンカフェ、ビクトリア調の庭園や、Water Gardenまであって大充実。もちろん全て入場無料。ハムステッドヒースやハイドパーク、リージェンツパークは大きすぎてとても一日では歩いて周りきれませんが、ここは1時間もあれば一周できるので、ちょっとしたお散歩や気分転換に最適。

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おお、こじ~~~~かの~~~バンビ~~~~~です! ってこの歌、誰か知ってるかしら・・・「こじかのバンビ」。私4歳の時に初めての発表会で歌った思い出の童謡なので、こじかを見ると条件反射的にこの歌が頭の中で流れ出します。

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この子は、えーーーっと。なんだろう。
ドンキーと同じ檻の中にいたから、子ドンキー?と思ったら、隣にいたイギリス人のおばさんに全力で否定されました(笑) で、一体何なのかは彼女も分からないらしいのだけど、とにかく可愛いです。


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イギリスの公園で沢山見かけるのが、上の写真で川岸の向こうにいるお二人のように、おじいさんおばあさん(とお孫さん)が仲良くお散歩していたり、木陰のベンチや切り株に二人で腰掛けている姿。すごくほほえましいなぁ・・・と思います。日本って、おじいさんおばあさんが手繋いで公園で散歩・・っていう景色って、何故かあまり見ない気がするけど、イギリスだと本当によく目にします。

余談ですが、懐かしきChage & Askaのno no darlin’という曲のビデオクリップは、ロンドンの景色と共に老夫婦のお散歩姿などが何組か出てきます。彼らも、もしかしてイギリス滞在中にこんな様子を目にして、この曲が生まれたのかなぁ・・と思います。すごく優しい曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=mz5lQkP5E14


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日本の見事な紅葉には遠く及ばないけど、黄金色の木々が日に照らされてキラキラ光るロンドンの紅葉も、これはこれですごく好きです。

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Golders Hill Park (Hampstead Heath)の詳細サイト
地下鉄Northern Line Golders Green駅より徒歩約10分
by sayaka-blmusic | 2009-10-31 07:39 | ロンドンでの日常生活

ロンドンの築地市場Billingsgate Fish Marketへ!しかし・・・

イギリスでの食生活で困ることの一つが、お魚や貝などの新鮮な魚介類が非常に手に入りにくいこと。

イギリスはフィッシュアンドチップスの国と言われている割には、昔ながらの「肉はご馳走、魚は肉の代用品」という意識がまだ残っているのか、魚屋さんがすごーーーく少ない。

スーパーでも、鮮魚コーナーがあるのはかなり大きな店舗のみ。たいていは、肉コーナーや乳製品コーナーに押しやられて、隅の方にちょこっと真空パックのスモークされたサーモンや鯖(Macharel)、たら(Cod)の切り身等が遠慮がちに置いてあるだけです。どうしてもお刺身が食べたい時には、日本食材店の「あたりや」などに行って買うのですが、日本と比べるとやはりかなりの割高なので、頻繁に食べる訳にはいかず。

そんな中、ロンドン最大の魚市場「Billingsgate Fish Market」がロンドン東部のCanary Wharfあるという話を聞き、ずっと行きたいと思っていたのですが、何しろ朝5時に現地にいなければいけないという大きな壁が立ちはだかって、なかなか行けずじまい。

ですが、先週末の土曜日、諸条件がやっと合って、ようやく行くことができました!
朝3時半に起きて、4時過ぎに出発。朝5時に現地着。もちろんまだあたりは真っ暗。

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Canary Wharf はロンドン東部のテムズ川沿いにある再開発地域で、東京でいうとお台場みたいな感じです。魚市場のバックに高層ビルという不思議な光景。

このBillingsgate Fish Marketは150年以上の歴史を持っていて、北はスコットランドのアバディーン、南は南西イングランドのCornwallから毎日運ばれてくる魚介類を求めて、ロンドンの多くのレストランや魚屋さんも日々ここに仕入れに来ているそうです。

早朝5時のマーケットスタートの時点で駐車場は既にいっぱい!何とか駐車スペースを見つけて中へ。

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すごい活気!! まさにロンドンの築地!といっても私自身は築地に行ったことないのですが、行ったことがある人によると、築地と比べたらやっぱり5分の1位の規模だそうです。でもロンドンでこれだけの魚介類が揃っている景色は衝撃!

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ロブスター

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カレイとサーモン

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カニ、カニ、カニ、カニ!!
大好きな魚介類が辺り一面にある光景に、すっかりハイテンションに。

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マテ貝。こんな風に生きたままバンドに縛られて売っています。

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体長1メートル以上のかじきまぐろ(Sail Fish)も発見!! さすがにこれは買って帰れません・・・。


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その他、各種魚、ホタテ、イカ、タコ、サメやうなぎ、何故か牛の足まで売っていました。

殆どは箱売りで、バラ売りは少ない為、一般客は、何家族かで合同で買って後で分けるパターンが多いようです。それでも多すぎるものもあるので、「あの~~これ、バラ売りはありますか?」と聞いたら、「一個ずつ買いたかったらTESCO(スーパー)に行ってね~笑」と笑いながら言われてしまいました。まあ、確かにそうですね・・。

そんな中でも量り売りしている店がいくつかあったので、カレイ2匹、スズキ5匹、巨大エビ2尾、巨大いか1杯、巨大ハマグリ4個、たこ1匹、鮭切り身、マテ貝16本、あさり500グラム、カニ2杯、を購入。以上で全部合わせて30ポンド位。これを一緒に行った友達夫婦と分けたので、一人当たり7ポンド位でこれだけ色んな種類のシーフードが食べられるというのはロンドンで考えると格安です!

開始後30分ほどたつと、既に品数の少ないものは売り切れ始めてしまっていました。やっぱりスタートから15分位が勝負みたいです。

6時頃にマーケットを出発し、朝7時前には自宅に帰ってきました。まだ薄暗いうちに用事から帰ってくるというのは不思議な感覚。それにしても眠い・・・・。あのマーケットに毎日買出しに行っている業者さんは、これを毎日繰り返しているんだと思うと尊敬です。

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家に帰って、最低限の魚の処理や下ごしらえをして冷蔵庫や冷凍庫に放り込んだ後、さすがに眠いので数時間仮眠。この日はレッスンが無かったので昼間に自分のピアノの練習や用事を済ませた後、夕方からいよいよ市場で買ってきた魚介類で夕飯準備スタート!

カレイは煮付けに、マテ貝は網焼き、カニは茹でて酢味噌と酢じょうゆで! 滅多に買わない日本酒も買って、一緒に魚市場に行った友達ご夫婦も交えて、ロンドンでは滅多にできない魚介類三昧ディナーです(^-^)

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まずマテ貝の網焼き。これが食べたくて今回マーケットに行ったようなものでした。みりんや醤油、お酒、ショウガを混ぜたタレをかけながら網で焼くと、すごく良い香りが漂ってきます。食べてみると、やっぱり美味しい~~~!こってりした濃厚な味で日本酒に合います。

カレイ(Plaice)は日本のものに比べるとかなり肉薄でぺったんこすぎるけど、煮付けにすると日本とほぼ同じ味。

カニも、ちょっと身が少ないけどそれなりにおいしいし、カニ味噌の部分も美味!

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と、このあたりまでは順調。こんなに安くておいしいなら、Billingsgate Fish Marketまた行きたいね~!と話していた矢先。

そろそろ、あの巨大えびをグリルして食べよう、とした辺りから方向がおかしなことに。

こんがり焼けたおいしそうな姿に、期待度200%で、巨大エビにかぶりつく。

ん・・?明らかに生ぐさい。火を更に通し直してもやっぱり同じ。ありえないくらい極端に生ぐさい味で、とても食べられる味じゃないので、四人とも一口でギブアップ!!



一刻も早くこのエビの味を口から消し去りたくて、あさりのお味噌汁で口直しをしようということに。今日買ってきたばかりのあさりだし、作る手順も日本と同じだし、そうそう変な味になりえないでしょうと安心しきっていたのですが、お味噌汁の中のあさりの身を口に入れて噛んでみると、中からじわ~~っとあさりの風味、ではなく、

なぜか・・・・


石油の味・・・・・・・・・!!!



石油食べたことあるのか、と聞かれたらそれは無いけれども、その場にいた4人ともが、確信を持って「石油の味!」と言い切ったので、私の味覚の問題ではないはず。

うーーん、北海油田あたりで取れたあさりなのか、工業排水の近くで取れたあさりなのか、はたまたアラブの油田????とにかくどう考えても石油の味。

砂抜きしている時点から様子がおかしかったので、ん?とは思っていたものの、加熱したら普通にパカパカ口開いてたから大丈夫だと思ったのですが・・・。恐らく生きてる死んでるの問題ではなくて、生きていた場所の問題と思われます。

これまた一口でギブアップ!!
口いっぱいに広がってしまった石油の味を消すために、急きょコーラだのアイスだの、味が正反対のものをニュースエイジェント(コンビニ)から買ってきて必死に口に放り込むはめに。せっかくの日本酒やマテ貝の余韻も、ぜーんぶ一緒にコーラで流し去らさねばならぬ屈辱。

う・・・・・・・・・・・しばらく海老とアサリは見たくないかも・・・・・・・・。

その後、他の美味しかったはずの魚介類も、あの衝撃のエビや石油アサリの味がよみがえってきてしまって、なかなか箸がすすまず。なんとか一通り平らげた頃には一同げっそり・・・。

冷凍庫で眠っている、イカやタコ、スズキなどが外れでないことを祈るばかりです。

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で、今日の結論。

考えてみれば当たり前のことなんだけど、やっぱり魚介類に関しては日本が圧勝だなと改めて痛感しました。サーモンや鯖など、日本よりも油がのっていて美味しいお魚も一部あるものの、全体的に考えると、やっぱり日本で食べる魚介類が圧倒的に美味しい。

それに、いつでも新鮮で安心して食べられる魚介類が、市場まで行かずとも近所の魚屋さんやスーパーで気軽に買えるということは、やはり長い魚文化の歴史を持つ日本ならではだなと思います。

そのような歴史を持たないイギリスで魚介類を手に入れる、ということを前提とすれば、確かにBillingsgate Fish Marketは、ロンドンではこれ以上無い位品揃えはいいと思います。私達が今回買わなかったもので、とっても美味しいものも、もしかしたらあるのかもしれません。ただ、あまりに当たり外れの差が大きいので、新鮮なものとそうでないものをよっぽど吟味して買わないと、今回のように、トラウマになりうる位のショッキングな体験をする危険性があるかも・・・。

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それにしても、最近の日記を読み返してみると、野菜狩り、果物狩り、栗拾い、魚市場・・・と週末ごとに食べ物を求めて放浪している気がしてきた・・。潜在意識の中にイギリスの食べ物に対するストレスが溜まっているのかも・・(笑)
by sayaka-blmusic | 2009-10-26 22:38 | ロンドンでの日常生活

栗拾い&皮むきとの格闘・・・

先々週末のことなのでかなり前の話になってしまいますが、ロンドン郊外にあるグリニッジ公園(Royal Greenwich Park)に栗拾いに行ってきました。

グリニッジ公園といえばグリニッジ子午線(経度0度)が通るグリニッジ天文台(Royal Greenwich Observatory)があることで有名。

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子供の頃、世界の時刻の中心であるグリニッジというと、なんだか神秘的なイメージで、山の中に人知れず天文台と研究施設が・・・というようなイメージだったのですが、実際のグリニッジ天文台は、そんなイメージをあっさり覆すかの如く観光客で大賑わい。

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入場料無料で見学できる施設もあり、子午線上のモニュメントは記念撮影に並ぶ人で長蛇の列。今回は栗拾いメインで来たので、中の施設などはゆっくり見れませんでしたが、今度機会があったらじっくり見てみたいなと思います。プラネタリウムなどもあるようです。


さて、駐車場から天文台のある丘に向かう並木道とその一帯は、これでもかという程の無数の栗の木!! 
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見渡す限りの栗の木です。

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栗拾いに来ている家族連れも沢山いました。

中には、専用の器具を持ってきて、木から直接わっさわっさと取っているプロ(??)も・・・。(ちなみに、木から直接取ったり、木を無理矢理揺すって落として取るのは、公園の規約で禁止されています。)

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地面には、これまた無数の栗のイガが落ちているのですが、驚くことに、殆どがカラ!! 栗の木と同じ位、取りに来ている人もやはり多いみたいで、メインの栗並木通り沿いは、既に殆ど取られてしまった後でしたが、少し外れた奥の方にはまだ残っていてそこで沢山拾えました。ただし、かなり小ぶりの小さいサイズの可愛い栗。

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イガに包まれた栗。栗の姿って、なんて強烈に秋を感じさせるんだろう・・と思います。
栗の季節というと、展覧会とか学芸会とかのシーズンど真ん中だったからか、栗を見ていると、なんでだか無性に小学校の体育館を思い出してしまう私・・・。


その後、小一時間ほど、もくもくとひたすら栗拾い。イガから栗を取り出す時にかなりトゲがささって痛いので手袋か軍手を持っていけばよかったーと後悔!

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そして持って帰ってきた約1.5キロの栗。(いくつか巨大な実が混じっていますが、これは栗でなくマロニエの実(トチの実)らしく、渋くて基本的には食用に向かないそうです。)

マロニエを取り除いて、正真正銘の栗の方は栗ご飯にしようと思ったら、一個一個の栗サイズが小さすぎるために皮剥きが大変すぎて(鬼皮はお湯にしばらくつければ簡単に剥けるのですが、渋皮をきれいに剥くのが大変・・)約300グラムで力尽き、取りあえず剥いた分だけ栗ご飯に。

翌朝、栗の渋皮のラクなむき方を調べていたところ、渋皮が剥けないのなら渋皮ごと渋皮煮にすればいいんだと分かり、今度は渋皮を綺麗に残して剥こうとしたら、こういう時に限って逆に渋皮が中途半端に取れてしまう・・。うううなんで言うことを聞いてくれないの栗さん(TOT)

しかしながら途中から超高速に剥けるコツを発見し(お湯につけて置いて柔らかくした栗をまな板に倒して置き、幅の広い側の端に、渋皮を傷つけないよう包丁を薄く入れ、まな板に押しつけたまま栗をくるっと回転させると、鬼皮が一筋むけるので、その後指でかぽっと残りの鬼皮を取ります。この方法だと一個あたり5秒でむける!)やっと作業がスピードアップ!

そんな訳で早朝から大量の皮剥きと格闘し 、生徒さんのレッスンの始まる朝10時までに何とか皮剥き全終了。その後レッスンや練習の合間に火を止めたりつけたりしながら一日がかりでできあがった渋皮煮は、栗ご飯よりずっと美味しかったです(^-^) (渋皮煮に必須の重曹は、Bicarbonate of sodaという名前でスーパーで売ってました)

その後ピアノの生徒さんと話していたら、なんと我が家から徒歩圏内の公園(ハムステッドヒース)でも、栗がわんさか取れるという情報が!それどころかロンドン中の小さい公園や通りでもそこら中で沢山栗が落ちてるよ~との情報も!更には、近所のスーパーでも、拾ったのよりもずっと大きな立派な栗が、格安で売っていました・・・ははは・・・・^^;

ということで、わざわざグリニッジまで行かずとも、ロンドン市内で気軽に秋の味覚をゲットできるようです。取りに行く場合は10月中旬あたりまでがギリギリシーズンのようです。

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グリニッジ公園(Royal Greenwich Park)のHP
(駐車場から天文台に向かう一帯が栗並木です)

ハムステッドヒースのHP
(ケンウッドハウス側の駐車場からハウスに向かう辺りで栗拾いができるそうです)




<おまけ宣伝>
↓もし宜しければこちらも聴いてみて頂けたら嬉しいです(^ー^)

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このブログの筆者、ピアニスト朝岡さやか 
2012年9月26日オリジナルピアノソロCD発売

Amazon.co.jp「Morning Star 暁」

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「太陽」をテーマにした8曲です。
是非聴いて頂けたら嬉しいです。
→こちらから無料試聴できます

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by sayaka-blmusic | 2009-10-15 05:21 | ロンドンでの日常生活

<お知らせ>オリジナル曲、期間限定で一部分試聴できます

先日の日記にも書いたばかりの、オリジナル曲のCDですが、
今回のプロジェクトのProducerであるYongenのウェブサイトのトップページにて、
今日から期間限定で、ほんの一部ですが試聴できるようになっています。

試聴できるのは、今回録音した17曲中の3曲の、それぞれ出だしの数秒部分のみのダイジェストですが、是非聴いてみて頂けたら嬉しいです。

さらに、ワガママを承知でお伝えさせて頂くと、もし可能であればPCにイアフォンなどをつないで聴いてみて頂くと、ファツィオリ・ピアノの音質がもっと鮮明に伝わるかなと思います・・・ m(_ _)m

Yongen のウェブサイト
http://www.yongen.com/
(右下に浮遊しているSayaka Matsumoto Samplerと書いてある石の再生マークボタンをクリックすると流れます。)

Yongenのブログ
http://www.yongen.sakura.ne.jp/html/blog.php
(レコーディングの時の様子なども日記に書いて下さっています)
by sayaka-blmusic | 2009-10-05 23:38 | 作曲活動関連

日帰りカーディフ

とある伴奏レコーディングのお仕事でカーディフに日帰りでいってきました!

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甘いのは分かってるのについ惹かれていつも買ってしまうKrispy Kremeのドーナツ一個とコーヒーをパディントン駅で買って電車へ。ロンドン・パディントン駅から、ウェールズの首都カーディフ駅までは、電車でちょうど2時間位です。

以下、自分自身のおさらいも兼ねて・・、
The UK(グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国) は四つの非独立国イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから成りたっています。

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(地図引用はこちらより)

上から青色のScotland、黄緑のNorthern Ireland、ピンクのEngland、薄オレンジ色のWales。(濃い緑色のIRELANDの部分はU.Kに含まれず、アイルランドとして独立国。)

これらの4つの地域は、歴史や民族のルーツは異なり、それぞれの地域が首都を持ち、地方行政はそれぞれ異なるそうですが、国際上では独立国ではなく、「The United Kingdom(The U.K)」として一つの国と見なされます。ただし、サッカーとラグビーにおいてはそれぞれのナショナルチームを持つことが認められているために、「イングランド代表」「ウェールズ代表」などが別々に存在するとのことです。

日本語で「英国」とか「イギリス」という時は、これらの四つの国を総称した「The U.K」を指します。中学の英語の時間に「イギリス=England」と習った気もしますがこれは厳密に言うと間違い・・ということになりますよね ^^;

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話は戻って、今回私が行ったのは、この4つの国のうち、薄オレンジ色のウェールズの首都カーディフ。ウェールズに足を踏み入れるのは渡英以来初めてだったのでわくわくして向かいました。

ロンドンからカーディフまで向かう場合、上の図を見ても分かるとおり、陸路をずっとたどると、遠回りになってしまうため、Walesの真南にあたる対岸部分のブリストルの辺りから、北のカーディフに向かって海を渡るルートです。ブリストル駅を過ぎてしばらくたって、そろそろ橋を渡るころかなぁ・・と、カメラを持って待ち構えていたら・・・。


(●o●;)

突然真っ暗。


どうやら海底トンネルだったようです。
後から調べてみたところ、Severn Tunnelという海底トンネル(正確に言えば河底トンネル)で、このトンネルが、ウェールズとイングランド間の電車交通の便を支えていて、UKの電車のトンネルとしては最長のものだそうです。とはいっても、長さにすると7000メートル位とのことで、電車に乗っているとあっという間。ちなみに車の場合はトンネルでなくM4という道路で、Severn Bridgeという長い橋を渡ることになるそうです。

Wales側に出てからNewport駅などを過ぎて、ようやくカーディフ駅到着!

駅に着くとまず驚いたのは、何もかもが2ヶ国語表示だということ!
駅の表示を初め公共の表示は全て、英語とウェールズ語の2ヶ国語で書いてあるのです!

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下が英語、そして上がウェールズ語(Welsh)です。

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駅構内の表示も全て英語とウェールズ語の並列表記。

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街中の案内表記や、

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スタバの店内案内表記まで!

もともとウェールズはゲルマン系のアングロサクソン人によるイングランドとは異なる独自の文化を持ったケルト人の国だったのですがイングランドの統治下になってしまったのが13世紀。その後地方分権をかかげるブレア政権のもと、1999年にようやくウェールズ議会が成立、同時に一定の自治権が認められ、その際に二か国語の表示および小学校での英語ウェールズ語両方の授業が義務づけられたそうです。

今でも日常的にウェールズ語が使われている地域も一部あるそうですが、それ以外の多くの住民はもちろん英語が第一言語なので、特に都心部では英語だけで事足りるといえば足りるのに、ここまで二か国語の表示を街中くまなく徹底させて、自国の文化を歴史の中に埋もれさせずに守り抜こうという姿勢には圧倒されました。ウェールズ人の母国への誇りたるやすごいものがあるのだなぁ・・と感動。必要以上に何でもかんでも街中英語表記にしちゃう日本と真逆の方向を行っているかも。

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さて到着後、待ち合わせまで1時間ほど時間があったので、ウェールズに来たら絶対に買いたいと思っていた二つのものを探しにハイストリートへ。

探そうと思っていたものの一つ目は海苔!なんとウェールズでは昔からの伝統珍味の一つに「海苔」があるらしいのです。

これは日本人としてはウェールズの海苔を食べずして帰るわけにはいかない!と思い、早速カーディフ駅近くの中央市場へ。色々尋ねた挙げ句、やっと探し当てたのはなんと魚屋!

海草の一種なので魚屋にあってもおかしくないといわれればそれまでなのですが、海苔というと乾物コーナーにあるイメージなので、魚屋にあるというのは何とも新鮮。

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ロブスターの左側にある、この黒いドロドロした物体が、ウェールズ版海苔の佃煮「LAVERBREAD」。

瓶詰めで売っていないのでロンドンまで持って帰れそうになく、ちょっとだけ味見させてもらってもいいかと尋ねると、店のおじさんが気前良くどかぁっとお皿に乗せてくれたはいいのですが・・・

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確かに海苔の味はするのですが、海苔を、想像しうる限り限界までこーーーーーってりクリーミーな味にしてある感じで、日本人の味覚からすると、一口でギブアップしてしまいました。せっかく大盛りにして頂いたのに申し訳ないデス。 うーーん見た目は「ごはんですよ!」そのままなのに・・・。


そしてもう一つ試したかったのはウェールズ産のワイン。ウェールズは水に恵まれているために、イギリスでは珍しく昔からワインの生産が行われているらしい、とガイドブックで予習してきたので、ハイストリートにある一番大きなワイン屋さんへ。お店のご主人に聞いてみると、

「ウェールズ産ワインはうちには置いていないんだよね・・・っていうか正直あんまり美味しくないから勧められないなぁ」と苦笑い。

首都の駅前の目抜き通りのワイン屋にさえ置いてもらえないウェールズワインって、そこまでマズいのだろうか、と逆に気になってしまって、隣のデパートのFOOD COURTに行ってみたところ、

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ありました!取りあえず自宅用に一本購入。上の写真はフルーツワインですが、買ったのはオーソドックスな白ワイン。イギリス産ワインを買うのは初めてです。


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すっかり前置きが長くなってしまいましたが、ここまでがカーディフ到着後30分での出来事で、その後スタバで軽くお昼を一人で食べた後に、フルート/ピッコロ奏者の山村有佳里さんと待ち合わせて、録音場所の音楽院へ。

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ハイストリートはお花に溢れていて明るい雰囲気。 盆地のせいか、ロンドンよりかなり温かい気がしました。

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カーディフ城。中には入りませんでしたが、外から見ただけでも荘厳な眺め。

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録音を行った英国ウェールズ王立音楽大学。珍しくピッコロ科のある大学で、山村さんは日本人では初のピッコロ科在籍なのだそうです。

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レコーディングを行った学内スタジオ。学内スタジオというと残響が殆どなくてモコモコした音の部屋が多いのですが(アカデミーのスタジオがまさにそう!)、ここの学内スタジオは程よく響きがあって、弾いていて気持ちよかったです。

イギリス人現代作曲家のフルートとピアノのための作品の委託録音でした。今回の録音はドイツのラジオで放映する用だそうです。つい最近自分自身の曲のレコーディングをしてきたこともあって、「作曲家本人はどういう風にここを弾いて欲しいのだろう」とかなり気になってしまうのですが、この日作曲家本人は都合で来られず、フルートの山村さんと二人で、手探りでの音楽作り。

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終了後、山村さん、レコーディングエンジニアのEdとControl Roomにて。山村さんは、この翌日に12年間のヨーロッパ生活を終えて日本へ本帰国!今後は日本を拠点としてフルート&ピッコロの演奏活動をされるそうです。イギリス生活最終日にこうやって初めてお会いできて、色々とお話させて頂いたり、一緒に演奏させて頂けて本当に嬉しかったです。


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ということで、ドタバタと日帰りでその日のうちにまたロンドンに戻ってきました。

買ってきたウェールズ産ワインの味はどうだったかというと、

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ワイン屋のおじさんが言うほどマズくもなかったけど、めちゃくちゃ美味しいわけでもなかった・・、という感じでした(^-^;) そもそもイギリス産ワインって、何の料理に合わせるのが前提なのかしら・・・フィッシュアンドチップス・・? やっぱりイギリスはどちらかというとビールやエールが合う国なのかも。
by sayaka-blmusic | 2009-10-01 19:49 | イギリス国内旅行日記

オリジナル曲CD ミックス終了!

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先日日本でレコーディングした自作の17曲のオリジナル曲たち。

日本でミキシング作業が終わった音源がプロデューサーのYongenのお二人から届き、
さっそく聴かせて頂きました。Yongenによる仮ミックス後、更にとある名エンジニアの方がミキシングして下さったとのことです。

17曲全曲が、私が思っていたイメージの更に先をいくかのように、
それぞれ違った質感、光沢を帯びて、生まれ変わっていました。

そしてファツィオリの楽器の素晴らしさが、ますます引き出されていてびっくり。

自分の作った曲が、ファツィオリのピアノで弾いた瞬間に新たないのちが吹き込まれて、
さらにそれがエンジニアさんのミックスによって絶妙な音量バランスや音質で、更に生まれ変わって・・・・。

今まで、コンサートでは、本番のその瞬間に向けて用意し、その瞬間に全て出し尽くして終了していたのですが、レコーディングは、時間をかけて用意し、何度も納得いくまで取り直したものが、更にその後ミキシングなどそれぞれのプロフェッショナルの方々の手によって生まれ変わっていき、最終的に、聴いて下さる方のお手元に届くという長い長いプロセス。

今回作っている作品は、プロデューサーやエンジニアー、FAZIOLIの皆様はじめ、色々な方々とのコラボレート作品であって、私が担ったのは、作って弾くという、ほんのわずかな一端だったのだなぁ・・・と実感しています。

関わって下さっている全ての方に感謝すると同時に、
CDが出来るのが本当に楽しみです。
そして、早く皆さんにも聴いて頂けたらという気持ちで一杯です。

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先日のレコーディングの様子の日記はこちら
by sayaka-blmusic | 2009-10-01 19:17 | 作曲活動関連