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インフル疑惑、は晴れたものの・・・・

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ロンドンに戻ってきて早10日、
時差ボケも殆ど治って元通りの日常生活が戻ってきた矢先の昨日、


朝起きると物凄い頭痛と気持ち悪さ。


何だコレは・・・と思いつつ、頭痛薬のEVEを飲んで、
何とか午前中の生徒さんのレッスンを終える。

昼頃に一度回復したものの、夕方辺りからぞくぞくっと寒気に襲われて、
同時に腰を中心とした関節痛が。
熱は急に上がってきて、一時間近くの間に35度台から一気に38度近くに。

この熱の上がり方といい、関節の痛さといい、
これは今年の2月にインフルエンザにかかった時と全く同じ!

うわーーーとうとう来たか新型インフルエンザ!


もしもインフルエンザなら、明日からの生徒さんのレッスン等、
色々変更しなくてはいけないので、まずは病院に・・と思って
かかりつけの日系病院、Hendonにあるロンドン医療センターに連絡。

電話予約の時点で、インフルエンザの疑いがある場合には病院には来ないでくれと言われるかと思いきや、現在はそういう対応は無いようで、普通に診察してもらえることになりました。

とはいっても、診察までの間は一応隔離室のようなところへ。
隔離室内でも、あまりの腰の痛さと気持ち悪さに耐えられなくて室内のベッドに横になる。

そして診察が始まり、まずは早速インフルエンザの簡易検査をしてもらうと、
インフルエンザ反応は無し。


とりあえず、ほっとする。


かといって、喉も腫れてなくて咳もないので、普通の風邪っぽくもない。
一方で、この強い腰の痛みと、気持ち悪さと熱。

「いったい何だろうね・・」と診察しながら先生も首をかしげる。


先生は、「腰の痛みと熱と吐き気、というと、腎盂腎炎かもしれませんね。念の為、血液検査と尿検査をしておきましょう。明日には結果が分かるので、もう一度きて下さい。タミフルじゃなくて抗生剤の方を出しておきます。あと、明日来た時にも、念の為もう一度インフルエンザの検査をしますね」



そして血などを抜かれた後に、取り合えず一度帰宅。

夫からは、
「腎盂腎炎だとそのまま入院の可能性もあるから、
明日病院行く時、取り合えず泊まる道具持って行った方がいいよ~」
と脅かされ(?)る。

う、入院はいやだ~~~、インフルエンザで一週間外出禁止もイヤだ~~~、
病気でも、インフルエンザでもなくて、第三の結果であってほしい!



そして翌朝、かなり緊張しながら結果を聞きに病院へ。


すると先生、

「検査の結果、悪い数値は全く無かったので、腎盂腎炎では無さそうです。
ただ、白血球の値が若干高いので、確かに何かのウィルスと戦った気配はあるのですが・・・、もしかして・・・・」





もしかして?







「もしかして生牡蠣とか食べました?」





!!!!


た、食べました~~~~~~!!!!




そう! 私、具合が悪くなる2日前、
前に一度行った牡蠣の街ウィスタブルに、夫と二人でまた行って、
真夏だというのに生牡蠣を二人で1ダース、食べてきてしまったのです・・。
(何せ安いし美味しいので・・。なんと巨大生牡蠣が1ダース(12個)で5ポンド!)


「でも、私おなかは大丈夫だったし、一緒に食べた夫はピンピンしてますが・・・。」


「個人差があるのですが、生牡蠣って、人によって2日後位にこういう症状が出てくることがよくあるんです。
お腹こわさなくても、ウイルスで、熱とか関節痛とか出てくることがあるんですよー」


なるほど・・・、超納得。


ということで、犯人判明です。
今まで一度も牡蠣にあたったことはないのに、しかも牡蠣大好きなのに、ショック・・・。

でも、取り合えず病気やインフルエンザじゃなくて、本当によかったです。




今の状態はというと、
抗生剤のお陰で、だいぶ良くなって来たものの、未だにフラフラして
RPGでいうと、

「ゆうしゃはどくにおかされた」

状態のまま、活動しているような感じで、なんとも気持ち悪いです。うううう。



それにしても、牡蠣の食中毒は、お腹に限らず、
熱や関節痛のようにインフルエンザそっくりの症状になることもあるとは・・・。

皆様も真夏の生牡蠣にはお気をつけて下さい~~~~~。
by sayaka-blmusic | 2009-08-27 05:24 | ロンドンでの日常生活

レコーディング無事終了! その2 


「その1」の続きです。

今回のレコーディングは、東京・田町にあるファツィオリピアノ日本総代理店のショールームで録音させて頂きました。

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「FAZIOLI(ファツィオリ)」は、イタリア発の新しいピアノブランドとして、ヨーロッパでは既にかなりの地位を確立し、ブーニンやアンジェラヒューイット等数々のピアニストに絶賛され愛用されている名器です。

手作りにこだわったピアノということで、まだ絶対数が少ないらしく、特に日本ではまだ希少な存在のファツィオリピアノ。私自身は昨年5月にロンドンでのラフマニノフリサイタルでファツィオリのピアノに出会って以来(あの時演奏したSt.James Church, Piccadillyのピアノは、なんとファツィオリのフルコンだったのです!)、すっかりその魅力のとりことなってしまい、いつかまた演奏できたら・・、と強く強く願っていました。

なので今回、Fazioliピアノの中でも最上級モデルのフルコンが、最高の状態で置いてあるこのファツィオリ・ジャパン・ショールームでレコーディングできるというのは、私にとって夢のような経験でした。

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録音セッティング後。ピアノはFazioliのフルコンサートグランドピアノ、F308です。
このショールームに本格的な録音機材を運び入れてのレコーディングは異例とのことだったのですが、Fazioli Japanの社長アレックワイル氏や、技術氏の越智氏にご協力頂いて、実現することができました。本当に感謝です。

レコーディングは合計二日間。
その間、楽器の素晴らしさに触発され、録音の真っ最中にも色々なインスピレーションが湧き上がって来ました。

深い深いベース音から、眩しく光る高音、限りなく優しい鈴のような音まで、「こんな音色が弾きたい」とイメージした時に、その期待の何倍もの魅力を持つ音で答えてくれる、魔法のようなピアノでした。

そしてもう一つ特筆すべきは、ペダル!

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ファツィオリピアノには通常のピアノに付いている三本のペダルに加えて、一番左側に「四本目のペダル」があります。ソフトペダルは、ハンマーの位置が横にずれて、音色が変わるのに対し、この4本目のペダルは、ハンマー全体が上がり近くから弦を打つことで、音色はそのままに音量だけ落とすことができます。音色は変えずに、ピアニシモを出したい場合や、特に速いピアニシモのパッセージなどに重宝します。
今回のオリジナル曲でも、ソフトペダルに加えて、この4本目のペダルも、さまざまな箇所で使用させて頂きました。

またソフトペダルの方も素晴らしくて、普段は音が変にこもるのが嫌であまり使わないのですが、このファツィオリピアノは、ソフトペダルをフルに踏んだ状態から、半分踏んだ状態、薄く踏んだ状態まで、まるでグラデーションのように様々な音色が可能で、ソフトペダルに対する意識が覆されました。


二日間のレコーディング風景より。

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技術師の越智氏、調律中。本当に素晴らしい調律・調整をして頂きました。

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セッティング中。プロデューサーのYongenのお二人です。

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17曲を2日間で一気に録音・・というのは、まさに集中力との戦い・・! でも、録音したものをその場で聴き直しながら、少しでも良い物を目指して徐々に作り上げていくというのは、一発勝負のコンサートとはまた違った醍醐味でした。

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自分自身の作曲した曲が、ファツィオリピアノで演奏することによってまた全く新しいイマジネーションを伴って誕生する瞬間は、身震いする程エキサイティングな時間でした。

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レコーディング2日目無事終了後、ファツィオリピアノ日本総代理店の社長アレックワイル氏と技術師の越智氏、プロデューサーのYONGENのお二人(亀井登志夫氏・亀井知永子氏)と一緒に。

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このブログを読んで下さっている方や、今までコンサートにいらして下さっていた方には、私のこれまでのラフマニノフ弾きとしての活動を応援して下さっている方々が多かったので、その皆様に「オリジナルの作曲も始めました!」とお伝えすることは、私にとって正直かなり不安もあり、勇気のいることだったのですが、ファツィオリピアノやプロデューサーのお二人始め、多くの方々のご協力のお陰で、きっととても良いアルバムに仕上がると確信しているので、今は、このブログを読んで下さっている皆様にも、早く出来上がったアルバムを聴いて頂きたい気持ちで一杯です。 

ちなみに、ラフマニノフの演奏の方は、ロンドンで春に、またローマで夏に、コンサートを予定しています(もしかしたらラフマニノフに加えてオリジナル曲もプログラムに含めるかもしれません)。

CDに関しても、コンサートに関しても、また詳細が決定しましたらこのブログ上でお知らせさせて戴きます!
by sayaka-blmusic | 2009-08-18 17:31 | 作曲活動関連

レコーディング無事終了! その1 


今回の一時帰国の重要な目的であるレコーディングが無事に終了し、
先週末無事にロンドンに戻ってきました。

今回のレコーディングの収録曲は、
実はラフマニノフの曲ではなく、全曲自分自身の作曲したオリジナル曲です。


昨年11月末の再渡英後しばらくして、念願のピアノが家に到着し、
嬉しくて嬉しくてずっとピアノを触っていた年末頃に、ふと自分の曲を作ってみたくなり、
心の中に湧き上がってきたシンプルなテーマを元に5分位のピアノソロ曲を一曲作ったことがきっかけでした。

そして1曲目が完成した次の日には、早速2曲目に取り掛かり・・・と、
自分でも不思議な位止まらなくなり、その後、ブリストルのコンサート準備などと平行してオリジナル曲の作曲を続け、5月位までにピアノソロ曲約20曲が出来上がりました。 

私にとっては、作曲の作業というよりも、
新たなロンドン生活の中で、イギリスや日本、そして自分自身を見つめ直したりしながら感じたことを、そのまま音にしている感じで、丁度このブログを綴るのと同じような感覚だった気がします。

オリジナル曲を書き始めてから、
私の中で長年抱いていた「音楽」への概念がガラガラと音をたてて変わっていきました。

表現したいイメージがまずあって、その為にメロディや和声やリズムがあり、それを表す為にテクニックがある。作曲を自分自身でしてみると、当たり前過ぎる位当たり前のその大前提を、26年間もピアノを弾きながら、こんなにも痛感したことは初めてでした。 
今までは、ともすると、「まず音を譜読みして、弾ける様にして、余裕があれば和声分析をして、余裕があれば曲のイメージを考える・・」などという正反対の順番で音楽と向き合ってしまうことも多かった気がします。

以来、ブリストルのコンサートなどの為にラフマニノフの曲等を練習していても、全く楽譜の見方が代わり、ラフマニノフはどうしてこの音を書いたのだろう、どんな音色や気持ちをイメージしていたのだろう、というところから自然と向き合うようになり、和声や曲の作りに対する見方も日に日に変わっていった気がします。

当初は、オリジナル曲でCDレコーディングをするなどとは夢にも思わず、
ただただ夢中になって書き溜めていっただけだったのですが、
そんな中、コンポーザー・プロデューサーとして長年世界的に活躍されているYONGENのお二人(亀井登志夫氏・亀井知永子氏)がCDプロデュースをして下さることになり、
春頃から打ち合わせを重ねながら準備をし、冬から約20曲作曲したうちの17曲を今回レコーディングさせて頂くことになりました!


その2に続く。
by sayaka-blmusic | 2009-08-18 17:17 | 作曲活動関連