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日本食パーティー苦戦記

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夫の同僚4人が我が家に夕食に来ることに。
しかも趣旨は「日本食パーティ」とのことで、皆「ジャパニーズディナー」を食べれるのを楽しみにしているとのこと!

んーーーー困った!
夫が和食派なので、我が家はイギリスでも朝晩ほぼ毎食和食なのですが、彼らが今回求めているのは多分、普段の家庭の和食というより、これぞJapanese!と分かりやすい「ザ・日本食」。しかもパーティ用のメニューとなると想像が付かない。お寿司?すきやき?何がいいんだろう・・。

渡英以来、外国人の友達や知り合いと日本食レストランに行くということは今まで何度もあったのですが、今回のように外国人のお客様を家の食事にご招待するというパターンは初めて。しかもその4人はアイルランド系イギリス人一人、インド系イギリス人一人、イタリア系イギリス人2人と、ルーツもバラバラなので、皆が揃って好きなものというと余計イメージが難しい。

実は、今回と同じメンバーで以前日本食レストランに行った時、食わず嫌い王決定戦みたいな感じで、彼らに「納豆」「イカの塩辛」「もずく酢」の「3大苦手そうな料理」を試食させてしまったことがあるのです。(ダントツ1位で彼らが苦手だったのは、なんと「イカの塩辛」)あの時はかなり拷問に近い思いをさせてしまったので、今回は、決して珍味試食会ではなくて確実に「おいしい」と思ってもらえる料理を出したい!


ということで、我が家ではパーティの数日前から作戦会議。
在英年数の長い友達に聞いたり、ロンドンの日本食レストランでよくあるメニューを思い出したり、ネットで外国人に人気のメニューを調べたりして集めた情報によると、

●お寿司はみんな喜ぶ。でも生魚は苦手な人が多い。
●米酢の匂いがダメな人が多いので、すし飯を作る時にはレモンを代用した方がいい
●しょうゆや砂糖・みりんなどで味付けた「甘辛」の味が大好き
●「だし」の味を殆ど感じないため、だしを効かせた薄味の料理は、「味が無い」と不評なことが多いらしい
●すきやき、とんかつ、からあげなどが人気
●胡麻和え系も好きな人が多いらしい
●要は自分が中学生だった時に好きだったメニューを出せば大抵喜ばれるらしい



で、上記の情報を統合して、ひねり出したメニューが以下の通り。

●手まり寿司 (スモークサーモンとアボカドとエビマヨと炒り卵と、レモン汁で作った酢飯で。なんとか生魚抜きになったけど、これお寿司じゃないよなぁ・・)
●いなり寿司 
●普通――の鶏唐揚げ (スティックに3つずつ)
●えだまめ (ロンドン最大の日本食チェーン「WAGAMAMA」で人気メニュー)
●ほうれん草の胡麻和え(胡麻和えは人気らしいしほうれん草はイギリス人好きなので)
●うなぎの蒲焼(夫の出身地浜松から丁度届いたので)
●サラダ with シンプルな和風ドレッシング
●メインはすきやき!(好きな具を各自選んで食べれるので)
●デザートは無難にチーズケーキ (日本人に丁度良い甘さだと多分味を感じないので、砂糖は普段の1.5倍位使用)

改めて見てみると、確かに自分が中学生位の時に好きそうなものばかりだぞ。そして全然整合性がないぞ・・・。でもこれだったらとりあえず「絶対苦手!」というものはなさそう。

しかしここまで決定したところで、インド人の彼はヒンズー教徒なので牛肉が食べれない(でも同じ鍋で煮た豚肉ならOK)ということが判明!しかも他全員も、生卵は無理!とのことなので、すきやき自体を変更しようかとも思ったのですが、皆すきやき自体には興味があるとのことなので、急きょ牛肉と豚肉を両方のすきやきで、生卵を使わなくても大丈夫なように薄めの味付けのすきやきにすることに変更。


そしていよいよ迎えた当日。

びくびくしながら一品ずつ出すと、大体どれも嬉しいことに好評だったのですが、中でも
大人気だったのが、唐揚げ!! あっっ・・という間に無くなってしまいました・・。えだまめも「これWAGAMAMAで食べたことあるー!」と喜んでぱくぱく食べてくれました。

肝心のすきやきも好評でしたが、しらたき、白菜、などなど、具が一個一個すべて珍しいものばかりなので、お肉以外の具については、最初は若干躊躇していたみたいでした。

手まり寿司といなり寿司も人気ですぐに全てなくなりました!いなり寿司の中身のすし飯を「これチーズ??少し甘くて美味しいー」と言ったのには驚きましたが・・・(笑)


ということで、何とかかんとか終了した日本食パーティ。途中まで食事のことばかり気になってしまっていた私も、途中からはすっかり話が楽しくなって、夜遅くまでたっぷりと楽しい時間を過ごすことができました。

と、終わった途端、
今度は彼のイギリス人上司2人が、
近いうちに我が家に「日本食ディナー」にいらっしゃるということに!!
ひいいぃぃぃっ!もうネタがありませんっ!

どなたか外国人に喜ばれる日本食メニュー教えて下さい~~!




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by sayaka-blmusic | 2009-04-26 19:05 | ロンドンでの日常生活

「菜の花畑とRyeの村」 イギリス・ケント州1泊旅行 2日目

Sandwich村近くのB&Bに泊まった翌朝、ケント州を南下し、田畑の間を流れる水路がどこか日本の田園地帯を思わせる、Romney Marsh(ロムニーマーシュ)へ。

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のどかな風景をしばらく走ると、気づいたら右も左も一面の菜の花畑に。
ちょうど満開のタイミングだったみたいです。

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菜の花の中で記念撮影。
気候も穏やかで、ロンドンより少しだけ暖かい気がしました。

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更にしばらく走ると、ファーム沿いの道路脇で卵を販売していました。販売といっても、「勝手にお金を置いて卵を持って行って下さい~」という日本の農家にも時々ある無人販売形式。ちなみに1ダース(12個)で1.60ポンドというのは、ロンドンのスーパーの約半額位。早速2ダース分買ってみました。ちなみにロンドンに帰って早速食べてみたのですが、生でも調理しても本当に美味しかったです。半分の値段で二倍の美味しさって、やっぱり田舎は凄い!

その後、ケント州東南の海沿いにある、Ryeという小さな村へ。ここは何年か前に「Best Beautiful British Village」に選ばれたこともある村だそうです。

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ちなみに上の写真の建物「Mermaid Inn」は1156年創業の宿なんだそうです。言われてみると確かに、前日の日記に登場した12世紀の建物「Pilgrims」と造りが似ている気がします。

歩いてすぐに一周できてしまうくらいこじんまりとした村でしたが、丘の上の塔に向かって続く石畳の道はとってもお洒落で可愛いらしい景色でした。今ではすっかりのどかな村ですが、昔はヨーロッパ大陸からやって来る脅威に対抗するために築かれたイギリス南東の防衛の港の一つとして栄え、 15世紀にはイギリス南東部で最も重要な港だったそうです。

Ryeやその隣村のCamber近辺の海沿いにはRye Bayと呼ばれる海岸線が続きます。

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まるで海の上を歩いているような不思議な感覚。海面(地面)に鏡のように影が映って幻想的な光景です。
ここはローマ時代からの干拓の名残で湿地帯のようになっていて、完全に陸地でも完全に海でもない不思議な陸地がずーーっと続いています。

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海の上を歩く犬、の図。

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海岸の手前にはCamber Sandsという砂丘があり、辺りには見たことのない植物も沢山。Wild Lifeの宝庫だそうです。

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Ryeの村の玄関口には、その日の早朝に取れたばかりの地元の魚を売る魚屋さんがありました。もちろん値段はロンドンと比べると破格!ここでSea Bass(スズキ)やニシンなどを買って帰ったのですが、どれも唸る程美味しかったです。イギリスのシーフードも捨てたもんじゃありません。

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というわけで、あっという間に過ぎた2日間のケント州旅行。

ロンドンから少し足を伸ばすだけで、ロンドンでは滅多に食べれない新鮮な魚介類や、宝石のような景色に出会えるケント州。また時間ができたらゆっくりと行って、今回立ち寄らなかった村にも行ってみたいな・・と思います。
by sayaka-blmusic | 2009-04-16 01:38 | イギリス国内旅行日記

「サンドウィッチ村」 イギリス・ケント州1泊旅行 1日目後半

一日目前半「牡蠣の町ウィスタブル」 はこちら

牡蠣の町ウィスタブルを名残惜しく後にし、午後はウィスタブルから南東に少し行ったところにあるSandwichという小さな村へ。

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この村はSandwichの語源にもなったとも言われている中世の小さな村(Sandwichの由来となったSandwich伯爵の領地だった村)です。

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中世から続くという、町を取り囲む壁やチャーチなどが印象的でしたが、インフォメーションセンターが閉まっていたこともあり、ガイドブックも持っていなかった私たちはどこが見所か分からず半迷子状態でぐるぐる街を回って出てきてしまいました。


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「Pilgrims(巡礼者達)」と呼ばれる建物。迷子状態になっている最中に何気なくとった写真でしたが、帰ってきてから調べたところ、この建物はノルマン時代(1100年前後)に造幣局だったと考えられている場所で、ここで作られた当時のコインは大英博物館に展示されているのだそうです。

このような長い長い歴史を持つ建物がいくつも、あまりにさりげなく建っているので、特に目を留めずに通り過ぎてきてしまったのですが、下調べをきちんとしてから来れば、きっともっともっと発見や感動が大きかったのかなぁ・・と今頃になって少し後悔。

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サンドウィッチで見かけた素敵な名前の通り。「No Name Street」

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通り沿いにはおそろいの名前の「No Name Shop」がありました。
実際サンドウィッチ村を見て回っている最中は、情けないことにこういう「わかりやすい発見」しか見つけられませんでした。うーん、次回は予習してから行きます・・。


その後、Sandwichからすぐ近くのStapleという村へ向かい、今日の宿泊施設であるB&B「The Three Tuns」へ。

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B&Bの正面にある牧場では、顔の黒い羊たちがお出迎え。 なぜか皆カメラ目線・・・。

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ここは、グレートブリテン王国ができたばかりの1712年に農家として建てられ、その後1750年ごろから、地元のエールを売るパブとなり、その後B&Bとなったそうです。これまた長――い歴史を持つ建物。イギリスにはこのように、古い歴史を持つパブや水車小屋、お城などが改築されてB&Bやホテルになっていたり、1月に泊まったFarm Stayのように農場が宿を提供していたりと、日本には見られない様々な宿泊施設が沢山あります。

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ちなみにこのB&Bは、今でも地元の「Real Ale」が貯蔵されているということで、バーカウンターとレストランが併設されていて、夜には宿泊客以外にも沢山のお客さんが来ていました。夕飯はここで頂いたのですが、豚の心臓や内臓をハンバーグのような形にした料理など、イギリスの伝統料理をリーズナブルな値段で頂くことができました。

ケント州サンドウィッチ村近くのB&B 「The Three Tuns」のHP
http://www.thethreetunsstaple.co.uk/


「イギリス・ケント州1泊旅行 2日目」へ続く
by sayaka-blmusic | 2009-04-15 05:56 | イギリス国内旅行日記

「牡蠣の町ウィスタブル」イギリス・ケント州1泊旅行 1日目前半

4月10日から4月13日まで、イギリスはイースター休暇で4連休でした。日本のゴールデン休暇にあたるもので、家でのんびりと過ごす人もいれば、ヨーロッパ諸国に旅行に行く人など、過ごし方は色々。

1月のイギリス北部ヨーク旅行ですっかりイギリスの田舎の魅力にはまってしまった私、今回もイギリス国内プチ旅行に1泊2日で行ってきました。今回のテーマも、1泊2日という限られた時間の中で、リーズナブルに、そしてどれだけ最大限に楽しめるか。

今回の旅行エリアは、イギリス東南エリアのケント州。「イングランドの庭園」とも言われている美しい地域です。

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まず最初に向かった先は、ケント州の中では北部にあたる海岸沿いのWhitstableという町。ロンドンから車で2時間弱です。(電車だとロンドンから1時間20分前後のようです)

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古くはノルマン時代から漁港地として栄えた町で、特にオイスター(Whitstable Oyster)で有名で、夏にはオイスターフェスティバルも開かれるそうです。海岸近くにはオイスターバーやシーフードレストランが沢山並んでいます。

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オイスターの名が付いた通りまであります。横のイラストは牡蠣じゃなくてホタテのような気がしないでもないけど・・・。


この町を訪れた理由も、もちろん新鮮な生牡蠣をおなかいっぱい食べること!数あるオイスターレストランの中でも特に地元の人たちに一番人気だというWheelers Oyster Barへ。

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レストラン店内は予約でいっぱいだったのですが、ここはテイクアウト(Take Away)可能で、しかも店内で食べるのと比べると半額位の値段で買うことができます。ここで好きなものを注文してTake Awayし、海岸でのんびりピクニック気分で食べる、というスタイルがWhitstable流のようです。

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ボールに1杯の大きな生牡蠣が1ダース(12個)で、なんと4.40ポンド!! 一番スタンダードなWhitstable Oysterがこの値段で、もう少し高いランクのものもありますが、それでもシーフードの高いロンドンじゃ考えられないほど安い値段です。

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他にも、タコや、

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むきサザエ(に似た貝)、むきあさりなどが、1カップ1ポンド(約150円)前後という破格の安さ。どれも本当に新鮮で、美味しかったです。ちなみに食中毒などは全く大丈夫でした。こんなに思う存分シーフードを食べたのは、イギリスに来てから始めてかも・・・。

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海岸沿いはのんびりとした景色が広がっていて、家族連れが遊んでいたり、近くの店で買ったシーフードを食べたりしています。私たちも、大量に買い込んだシーフード(それでも一人あたり10ポンド以下!)をバケツのまま運んできて、さっそく海辺ランチ開始。

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やっぱりオイスターにはOyster Bay?!ということで近くのスーパーで急きょワインも購入。

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老人(と子供)と海。

こんなのどかな景色な眺めながらシーフード・・。ロンドンから1、2時間ほど出ただけで、こんなに綺麗な景色を見ながら、お手軽にこんなに幸せな思いができるなんて、本当に最高です。

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海辺の中央に、何やら山積みになっているものがあるので近寄ってみたところ、なんとオイスターの殻のリサイクルスペースでした。海辺で食べ終わった牡蠣の殻を、皆ここに捨てていけるようになっています。しかしリサイクルといっても一体何に使うんだろう・・。

(追記:日記を読んで下さった方からのコメント情報によると、牡蠣の殻は、汚水浄化システムに使われる他、薬品や建築材料にも使われるのだそうです!)



ということで、1日目のお昼からお腹も心も大満足。

小さな小さな町でしたが、海辺の景色も、海辺の設備もきれいで、とても雰囲気がよく、
牡蠣を食べる為だけでもロンドンからまた来たい、とまで思ってしまう町でした。


「サンドウィッチ村」イギリス・ケント州1泊旅行 一日目その2へ続く

by sayaka-blmusic | 2009-04-14 22:28 | イギリス国内旅行日記

イギリス版リサイクルショップ 「チャリティショップ」

(注:今回の記事はかなーり長いです。)


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ロンドン郊外のショッピングエリアには必ずといっていいほどあるのが、
チャリティショップ (charity shop)。

一般家庭等から寄付された、不要になった洋服や靴、食器、おもちゃなどが売っている、
日本でいう「リサイクルショップ」です。

恐らく地代の関係で、Zone1の繁華街などには多くはないのですが、住宅街の多いZone2以降になるとどんなに小さい町でも、商店街に必ず数店あります。私の住んでいるエリアは特に多く、メインストリートだけでも5,6店のチャリティショップがあります。

チャリティショップとリサイクルショップとの一番の違いは、収益が福祉を目的に寄付される非営利活動であるということと。商品も、買取という形でなく寄付。またショップの店員も、基本的に無給のボランティアの方たちです。

なので、チャリティショップの入り口には、
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上記の写真のような、ボランティア募集のお知らせが貼ってある店が多く、またそれぞれのチャリティショップが、それぞれの目的を持っていて、買う側にとっても、どのような活動に寄付されるのかが分かるようになっています。

例えば、
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収益はガン(癌)研究のための資金となる、Cancer Research UKのチャリティショップ。

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学習障害(LD)の子供たちへの募金を目的としたNorwoodのショップ。

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北ロンドンのバーネット地区にあるホスピス「North London Hospice」が直接運営するショップ。

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ガン患者の為のケアとホスピスへ寄付が目的の Marie Curie Cancer Careのショップ。

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そしてロンドンで最も頻繁に目にするチャリティショップはOxfam。途上国や難民の飢餓・貧困救済活動をしている、世界的に有名なチャリティ団体です。このOxfamだけでイギリス内に700店舗あるとのこと!

他にも沢山のチャリティショップがあるのですが、どのショップも、上記のようにぞれぞれの活動の明確な目的を掲げています。売り上げから、店の維持費を抜いた分がそのまま寄付に回されるということですが、それぞれのチャリティ団体にとって、これらのチャリティショップの売り上げはかなりの重要な資金源になるとのことです。



さて、チャリティショップで売っている物の内容ですが、
いかにも不用品という、くたびれきった洋服や雑貨もあるにはありますが、
ちょっと探してみると、意外な掘り出し物も沢山あります。

日本の古着屋で売っていたらビンテージとして凄い高値が付くんじゃないかと思うようなジーンズやジャケットなどもあれば、ロンドンの人気アパレルショップの昨シーズンの商品が、なぜか新品のままタグ付きで出ていることもあります。他にも、アンティークのようで可愛い食器や各種CD、DVD、本などもあり、しかも値段は、フリマ終了10分前並の価格!実際、日本の古着ショップや雑貨ショップのバイヤーが、買い付けの為にイギリスのチャリティショップを回るのも良くある話だとか。


ということで、渡英直後からチャリティショップはまるで宝探しのようで大好きだったのですが、
最近買ったのはこちら。
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ディズニーの絵本集。一冊89ペンス。
小さい生徒さんや付き添いでくる子供達の為の、レッスン待ち時間用です。
早速大活躍で、一番の人気は「モンスターズインク」。

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こちらはキレイな柄の日本の湯呑み4個セット。なんと4個で1.6ポンド!
側面にMade in Japanというシールが貼ってあるままだったので、多分新品です。
日本から持ってきていた湯呑み茶碗を、最近一つ割ってしまったばかりだったので丁度良かったです。


現在全英で6500店舗あるといわれ、イギリスの小売業界にとっては最大の脅威になっているというチャリティショップ。その起源は救世軍が貧しい人々に中古の衣服を販売していた19世紀にまでさかのぼるそうです。

その後、現在の形のようなチャリティショップが建てられたのは第二次世界大戦後。
ナチスによって占領されたギリシャにおける深刻な飢餓を救済するために設立された「Oxfam」が、1948年にオックスフォードに建てたのが最初のチャリティショップだとのことです。


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このブログでも何度か話題に取り上げましたが、イギリスにおけるチャリティの一般社会への浸透度やその規模の大きさは色々な場面で驚かされます。

イギリスにはチャリティ法があり、チャリティコミッションに登録している団体は現在なんと20万団体以上。エリザベス女王も約700ものチャリティ団体の総裁をしているそうです。歴史も古く、既に一世紀には、慈善団体のようなものが存在していたという説もあるほど。

実際にチャリティ団体が急増したのは、19世紀に入ってから。産業革命により経済の格差が広がり、しかしそれと同時に、「富める人ほど 社会に還元するのが当たり前」という観念も、自然と浸透していったそうです。

うーーん、素晴らしい。

日本人の感覚だと、敗戦という歴史的バックグラウンドを持っているせいか、生真面目な気質上なのか、「今余裕があっても、いつまた生活が困るか分からない。万が一のために少しでも貯蓄しておかなければ!」という方につい気持ちが向いてしまいがちな気がします。




イギリスに来てから私自身が参加or見学させて頂いたチャリティイベントというと、

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毎年、総額何十億円もの寄付金が集まるロンドンマラソン、

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Oxfamが主催しているケンブリッジのウォーキングイベント、

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昨年演奏させて頂いたホスピスのチャリティコンサート、

など、それぞれ規模の違うチャリティイベントではあったけど、
そのどれにも共通していたのは、
皆が本当に「楽しみながら」、チャリティに参加していたというということ。


イギリス人とチャリティイベントなどの話をすると、必ずわくわくと凄く楽しそうに話す印象があります。きっと、小学校の頃からチャリティイベント等に自然と関わってくる中で、
 「チャリティ=楽しいもの。わくわくするもの」
という、日本人からするとちょっと意外な公式が頭の中に出来上がっているのかなぁ・・と思います。

例えば、「笑いが人間を救う」というコンセプトで活動する「Comic Relief」というチャリティ団体が主催する、国民的チャリティイベント「Red Nose Day」は、一般市民から学校の先生、果ては首相まで、国民皆で赤い鼻(スーパーなどで販売され購入代金が寄付となります)を付けたりと、イギリスらしいユーモア満載のチャリティイベントも沢山あります。

正直、日本に居た頃は、募金活動とかチャリティ活動というと、「さあ活動しましょう!」みたいな気負いや、人前で堂々と良いことをするのは恥ずかしいみたいな変な気恥ずかしさを感じてしまっていたのだけど、こんな風にエンターテイメントと融合しながら、社会の中に自然と組み込まれていると、気負いどころか
「自分は純粋に楽しんでいるだけのつもりが、結果的に誰かの為にもなっていた」
という位自然な感覚で参加できる気がします。




家の中の不用品を寄付すれば家が片付いて嬉しいし、安い値段で掘り出し物が見つかったらラッキー。マラソンやウォーキングも、出場する本人も思い出になって楽しいし、募金をして応援する友達や家族も楽しい。

そしてその寄付金によって助かる人たち、Happyになれる人たちがいる。

こんな風に、チャリティ活動によって、関わる人たち皆がハッピーになれるシステムが社会の中にしっかりと根付いているというのは、本当にすばらしいことだな・・と心から思います。


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<上記に登場したチャリティイベントの際の日記はこちら>

ケンブリッジを歩くウォーキングイベント「Oxfam Walk」 (2007年6月) 
ロンドンマラソン (2008年4月)
チャリティコンサート(2008年6月)


<ソース>
チャリティショップ100%活用術
http://mamimcguinness.com/wp-content/articles/charity1.pdf
イギリスのチャリティ事情
http://www.ukinfo.jp/culture/charity.php
by sayaka-blmusic | 2009-04-05 17:43 | ロンドンでの日常生活