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久しぶりの母校ホール

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ロイヤルアカデミーオブミュージック(英国王立音楽院)大学院のバイオリン科コンチェルト試験の伴奏で、久しぶりに母校のホールで演奏してきました。

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会場はロイヤルアカデミーのメインホール、Duke's Hall。
卒業してからは殆ど来る機会がなかったのですが、在学中は、自分自身のコンチェルト試験や卒業試験、友達の伴奏などで何度も演奏した思い出のホールです。

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このホールで演奏するのは、2年前にチェロのMichelleの卒業試験でブラームスのチェロソナタを弾いた時以来なので、かなり久しぶりになります。

今回伴奏させて頂いたのは、バイオリニスト原田亮子さんの伴奏で、チャイコフスキーのバイオリンコンチェルト第1番。ちなみに「のだめカンタービレ」のヨーロッパ編で千秋が指揮者コンクールの最終審査で指揮をした、「ラッラ~~ソファラドソ~ラソ~~」という、あの名曲です。

今でこそ、ドラマに使用される程に超有名な曲ですが、完成した当時は、チャイコフスキーがこの曲を捧げた大ヴァイオリニスト、アウアーから、「バイオリンソロパートが難しすぎて演奏不能」と烙印を押され、楽譜を受け取り拒否されたんだそうです・・・( ̄□ ̄;)  しかも初演ではオーケストラもやる気がなく酷いな演奏で、初演の批評は散々な酷評だったのだとか。なんだかラフマニノフの交響曲1番の初演エピソードと似ています。

原曲はバイオリンとオーケストラで演奏される曲ですが、音大のコンチェルト試験では、全生徒にオーケストラ付きで審査する訳にもいかないので、通常オケパートをピアノが演奏する形で試験が行われます。
こんな風に、バイオリンやチェロなどのコンチェルト伴奏で「一人オーケストラ」を経験できるのも、ピアノの醍醐味だなぁ・・と思います。

バイオリンの原田亮子さんの演奏も、伴奏していてうっかり聴き入りそうになってしまうほど深い音で素晴らしく、本番は無事終了。ラフマニノフとも深い関係にあるチャイコフスキー(ラフマニノフにとって、チャイコフスキーはモスクワ音楽院時代の大先生でした)の代表作の一つでもあるこの名曲を、彼女と一緒に、久しぶりに母校のホールで演奏できて、とても幸せなひと時でした。



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ところで久しぶりに行った学校は、入り口にデジタル掲示板が出来ていたり、学食がオンラインで予約出来るようになっていたりと、急にハイテク化されていて驚きました!

日本人からすると、学校の掲示板がデジタルでも、珍しくもなんともないのですが、
何せ1823年に創立されたイギリスで最も古い音楽学校。校舎をはじめ、未だに化石のような古い設備を使い続けているロイヤルアカデミーにとっては驚きの進化です!!

練習室の予約も、ネットワーク化されたシステムがあって、学校内色々なところに設置された端末から、予約できるようになっていました。これも私の在学していた3年前にはまだ無かったシステムです。

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とはいってもエレベータ(リフト)は、未だに手動でドアを開ける木製式(入学した頃衝撃を受けました)。在校生の話によると、相変わらずしょっちゅう壊れているみたいです。
電光掲示板の前に、こっちを直した方がいいような気がするのだけど。。。。

古いものを大切に(?)しつつ、
変なところだけ最先端技術を取り入れるアンバランスさは、ある意味イギリスらしいな・・^^;、と思います。

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メイン校舎正面にあるステンドグラスと螺旋階段。
きっとこの建物が建った100年以上前からずっと変わっていない景色です。
ここを下から見上げると、ちょうど4年前に初めてロイヤルアカデミーに足を踏み入れて、
ここでこれから勉強するんだ・・という不安と期待で、ドキドキしていた感覚を思い出します。
by sayaka-blmusic | 2009-03-27 21:11 | ロイヤルアカデミー学校生活

イギリス生まれの掃除機 Henryくん

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イギリス生まれの掃除機、Henryくん。
黒いハットが、イギリスらしくて可愛いです。

イギリスはもちろん全世界で人気で、日本でも話題になり、
子供用ミニ掃除機やキャラクターグッズまで販売されているそうです。

ヘンリーくんは、イギリス国内では業務用掃除機No.1のシェアを誇り、
なんと首相官邸や国会議事堂、ヒースロー空港、BAなどの飛行機内などでも活躍中。

そのほか、フランクフルト空港やパリ・シャルル・ド・ゴール国際空港、オーストラリアのオペラハウスなど、世界的にさまざまな場所で使用されているそうです。もちろん一般家庭用としても使用されています。

イギリスは、他の電化製品ではぱっとした会社がないものの、なぜだか掃除機に関しては人気メーカーが多い気がします。バズーカ砲のようなデザインでお馴染みのDyson社もイギリスの掃除機メーカーだし。



さて、今住んでいる家も、引っ越してきたら
備え付けの掃除機がHenryくんでした。

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緑Henryくんです。

イギリスの賃貸住宅は、基本的にFurnished(家具備え付け)のため、
掃除機や冷蔵庫などの基本的な家電用品は、予め全部そろっている場合が多いのです。

さて、このHenryくんですが、可愛いだけじゃなくて掃除機としてもかなり優秀。手元のスイッチもなく、本体の電源のみというかなりシンプルな作りですが、吸い取り力はバッチリ。
あと嬉しいのはコードがめちゃくちゃ長くまで延びること。
家中プラグを差し替えてまわるという手間がなくて楽!

あと、Henryくん自体がかなりどっしりと安定しているので、どこまで行ってもゴロゴロと付いてきてくれて、気づいたら後ろでHenryくんが仰向けにひっくり返っていたという事態がありません(←日本の掃除機は軽すぎてたまにこれが起こる気がします)


ところで、Henryくんのウェブサイトを見てみたところ
Henryくんには、なんと兄弟、友達、ガールフレンドまでいるそうです!

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ガールフレンドのピンクのへティちゃん、

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弟のジェームスくん

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友達のヌバックくん (HPによるとイギリス生まれフランス育ちだそうです)

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業務用にも使える大型のチャールズくん 


などなど。(c)Henry House  (写真転載許可済)


こうやってずらーーっと並ぶと機関車トーマスを彷彿とさせます。
うーん、どれも可愛いけど、掃除機は一台しかいらないのでコレクションできないのが残念。



ちなみにHenryくんの名前の由来は、
昔からイギリスの貴族の家に仕える執事にはHenryという名前の方が多く、
「執事のようにご主人様のために働く優秀な執事」という意味も込めてHenryと名付けられたそうです。


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我が家の執事を最後にもう一枚。
お天気が良かったので、お庭に出して記念撮影。

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Henryくんのメーカー、イギリス・Numatic社のサイトはこちら
http://www.numatic.co.uk/

日本初のヘンリー専門店 Henry Houseのサイトはこちら
http://henryhouse.jp/
by sayaka-blmusic | 2009-03-23 17:57 | ロンドンでの日常生活

サクラサク ~ロンドン・アーモンドの花満開!~

ロンドンもだんだん暖かくなってきて、あちらこちらでお花が咲き始めました。
これからがロンドンの一番気持ちの良い季節に突入です。

この季節になると、ロンドンのあちらこちらで時々目にするのがこの木。

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桜にそっくりです!


ロンドンで初めての春を迎えた時、出張レッスン先のウェストアクトンで、この木の並木を見つけて
ロンドンにも桜が咲くんだーー!と驚いたのですが、
知り合いの方に、あれは桜じゃなくてアーモンドの木(Almond tree)らしいと教えて頂きました。

以来毎年、春が近づくと、この花が咲くのを楽しみにしています。

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桜のような桃のような・・・、本当に良く似ています。
調べてみたところ、桜も桃もアーモンドも、同じ「バラ科サクラ属」なんだそうです。

桜と違う点は、満開になっても木から溢れるように一面になるのではなく、微妙にまばらに咲くところ。

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でも、まばらなピンクの花の透き間から、
時折真っ赤なロンドンバスが透けて見えるこの光景が、
とっても「ロンドンの春」という感じがして、私は好きです。
by sayaka-blmusic | 2009-03-20 17:39 | ロンドンでの日常生活

日本語暴走中!

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日本にも進出しているドラッグストア「Boots」。
イギリスではSuper Drugと並んで二大ドラッグストアで、主な駅の周辺には必ずこのお店があります。前に湯たんぽの日記の時にも書きましたが、本場イギリスの「Boots」は、日本の「Boots」のような小洒落たイメージは特になく、薬をはじめ、シャンプーや日用洗面道具、化粧品がなどがメインで、ちょうど日本のマツキヨみたいな感じです。

で、ブーツなどのドラッグストアに行くたびに最近気になってしまうのが、こちらの商品。

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ジャパニーズスパ 「年」(??)

しかも、この「年」の漢字、変なところにヒゲが付いていて、少なくとも私は今までに日本ではお目にかかったことのない漢字。第一、仮にも化粧品だというのに、女性の心情を思いっきり逆撫でするようなネーミングは一体・・。

メーカーはImperial Leather。よく見かけるので英国では結構大手のメーカーなのではと思います。

「はてな?」と首をかしげつつ、怖いもの見たさで買ってみると、いたって普通ーのイギリスにありがちな香りと使い心地。ちなみに説明書きには「ジャスミンとライスミルクとグリーンティーによる、東洋の伝統的なブレンド・・・」とあります。ますます謎。米ぬか石鹸はともかくとして、緑茶やらジャスミンやらごちゃまぜにした石鹸なんて、私は日本では聞いたことがないです・・・。

ところでイギリスでは、ボディシャンプーのことをシャワージェル、もしくはシャワークリームといいます。4年前にイギリスに来たばかりの頃、このことを知らず、ドラッグストアで「ボディシャンプー」を探して、永久にぐるぐる探し回っていた思い出があります。日本のボディシャンプーはお風呂の洗い場に置けるようにポンプ型になっていますが、こちらのシャワージェルは、
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上の写真のようにシャワーのカーテンレールに引っ掛けられるように上側が取っ手型になっているものも多いです。お風呂文化の違いは、こんな些細なところにも現れています。



変な日本語シリーズでついでにもうひとつ。
良く行く韓国食材屋さんに置いてある、中国産の日本のお餅。

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あわのモキ。

説明するまでもなく明らかに「モチ」と言いたい所なのだと思いますが、
きっと「チ」を「キ」と見分けが付かなかったのでしょう・・。

それにしても「モキ」って妙に気持ちのよい響き・・。モキ。モキモキ。


こういう「変な日本語」は洋服やファッション関係でも時々目にします。
日本人にとってアルファベットが「カッコイイ文字」に写るように、
どうやら欧米人にとってはひらがなや漢字が、神秘的でクールな文字に映るらしいです。
カタカナで「ナイキ」とプリントされたTシャツを着ている人なども目にしたこともあります。

で、時々ロンドンで目にする気になるブランドがこちら。

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「極度乾燥(しなさい)」

SUPERDRYを、素晴らしく直訳した模様です。かっこ内の(しなさい)がポイント。
恐らく、DRYは命令形とも名詞とも取れますよという意味だと思います。

うーむ、ここまでくれば日本人も脱帽。確信犯にしてもあっぱれです。

気になって調べてみると、イングランド中部のチェルトナムに本社を持ち、全英中にショップを持つ、れっきとしたブリティッシュブランド。なんとあのベッカムなども御用達ということもあり、イギリスの若者の間で今人気のブランドなんだそうです。

http://www.superdry.com/
SUPERDRY(極度乾燥しなさい) のウェブサイト


というわけで、ロンドンにいると、堂々とプリントアウトされたり商品化されて市民権を得ている不思議な日本語を頻繁に目にすることができます。

まあ私も、日本で中学生の頃着ていたお気に入りのTシャツのロゴは、今考えてみると

「Walking is good for health」
(歩くことは健康に良いことです)

という、トレッキング推進委員会みたいなセリフが書いてあったし、渡英から3年以上たった未だに気づかないところで沢山恥ずかしい英語の間違いもしていると思うので、決して笑えない訳ですが・・・。


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姉妹記事(?)ということで、過去にアップした「ロンドン発日本食の怪しい魅力」の日記はこちら。
by sayaka-blmusic | 2009-03-04 19:23 | ロンドンでの日常生活