<   2007年 07月 ( 2 )   > この月の画像一覧

日舞との共演、無事終了!

e0030586_5362256.jpg

       (公演の行われたセントジョーンズスミススクエア正面。)


前回のブログでも予告させて頂いたとおり、
The Tricycle -三奏会-のロンドン公演の一部にて、
「クラシック音楽」と「日舞」の新しいコラボーレションの試みに参加させていただきました。

プログラムの2番目にあたる、ドビュッシー「月の光」と宮城道雄「春の海」は
舞踊:勝美巴恵さん、フルート:小倉氏、ピアノ:松本さやかによる
和と洋の要素を織り交ぜた共演。

当日の舞台は、
ピアノが左手前に縦に配置、フルートが右手前、
そして踊り手が、中央奥の壇上、という、
当初の予定とは逆向きの三角形の、
ユニークな配置での演奏だったのですが、
この配置のお陰で、弾いている間もずっと踊りを鑑賞させて頂くことができ、
美しい踊りを目前にしながらの伴奏、本当に幸せでした。

日舞の持つ独特の間や緊張感と、
ドビュッシーの空気感や間は、
どこか共通するところがあり、
不思議な位違和感を感じずに、
アンサンブルをさせて頂くことが出来ました。

自分の体に流れている血のルーツである日本の伝統的な舞踊と、
自分が物心付いた時から学び続けているクラシック音楽の融合・・。

本当に素晴らしい経験をさせて頂いたな・・と思います。

恥ずかしながら、日舞の公演をこんなにも間近でじっくり見させて頂くのは私自身初めてで、
他のプログラムの、藤娘、大原女、紀州道成寺も思わず見入ってしまいました。

幼い頃から訓練して鍛え抜かれた洗練された動き、
ふとした表情や手先の動き、
静寂さと激しさが同居したエネルギーが深いところから流れ出すかのような、
和楽器や長唄の演奏・・・。圧倒されました。


ヨーロッパに住むようになってから、
特に強く感じるようになったのですが、

例えば、和室に一歩足を踏み入れた時の「ぴん」とした緊張感、
和服での佇まい、

あのオーラというか緊張感って、
日本にしかない独特の品の良さだと思います。

私が普段演奏しているのは西洋音楽だけれども、
日本人にしかないこの凛とした緊張感は、
日本人にしかない持ち味として、
自分のクラシックの演奏の中にも持ち続けていきたいな・・と改めて思ってしまいました。


途中、和楽器の解説コーナーなどもあり、
日本人の私でも全く知らなかったことばかりで
興味深かったです。

満員の会場には沢山のイギリス人の方々もいらっしゃり、
ここロンドンで、こんな風に日本文化が紹介されていること、
そしてそのお手伝いが少しでも出来たことを、
本当に嬉しく思いました。



e0030586_5365691.jpg

終了後のレセプションパーティにて。
共演させて頂いた若手日本舞踊家の勝美巴恵さん、フルートの小倉氏と一緒に。



e0030586_5371364.jpg

リハーサル時の会場内の様子。
リハーサルの雰囲気も、楽屋の雰囲気も、普段のコンサートとは全く違っていて貴重な経験でした。



e0030586_5373696.jpg

今回の公演をプロデュースされた、
文化庁文化交流使の舞踊家、勝美巴湖さんと一緒に。
by sayaka-blmusic | 2007-07-10 05:56 | コンサート関連

日舞とクラシック音楽のコラボレーション!

e0030586_2331052.jpg



今週7月4日、なんと歌舞伎舞踊(!!)と共演させて頂く予定です。

文化庁文化交流使として在英中の勝美巴湖さん企画・主催、
在英日本大使館後援による、
「The Tricycle(三奏会)ロンドン公演」の、
4つの演目の中の1つで演奏させて頂きます。

私が演奏させて頂く曲目は、
ドビュッシーのベルガマスク組曲の中から「月の光」と、宮城道雄の「春の海」の二曲。
演奏は、1月30日のコンサートに引き続き、フルートの小倉氏との共演させて頂きます。

この演目では、舞台上に日舞の踊り手さん、フルート、ピアノが3角形に配置される形なのですが、このような、日本の伝統芸である日舞と、西洋音楽であるドビュッシーのコラボレーションは、世界初の試みということです。



先週末、日本からいらした若手日本舞踊家、勝美巴恵さんとのリハーサルを終えました。

日舞との共演は、当然私にとっても生まれて初めての経験なので、
リハーサルをしてみるまでは、どんな風に音楽と踊りが溶け合うのか、
正直私自身全く想像も付かなかったのですが、
まるで、もともとこのドビュッシーの曲がこの踊りのために作られたかのように、
あまりにも自然に溶け込んだ美しい振り付けと舞に、思わず息を呑んでしまいました。


リハーサルには、振り付けを担当された家元の先生もいらしていたので、
振付をされた際のイメージなどを色々お伺いすると、
一人でピアノを弾いていた時には決して思いつかなかった場面や風景、ストーリー・・。

日本舞踊、という、全くジャンルのかけ離れた方法で
ドビュッシーの音楽が表現されているのを目にした瞬間、
今までとは全く違う角度から、この曲の美しさや魅力が見えてきた気がします。


日舞、フルート、ピアノの三位一体による新しいコラボレーション、

日本人として、ここロンドンで、日本の伝統芸能と共に演奏させて頂けること、
そしてそれをイギリスのお客様方に観て頂けること、
こんな貴重な機会を頂けたこと、本当に感謝です・・。


他の演目では、
長唄、三味線など、日本の邦楽界にて第一線で活躍されている演奏家の方たちが出演される予定で、きっと素晴らしい公演になると思います。

ロンドン在住でご興味のある方がいらっしゃいましたら、
是非いらして頂けたら嬉しいです。



***********************

以下は公演の詳細です。

The Tricycle - 三奏会  ロンドン公演

文化庁文化交流使:勝美巴湖による日本舞踊公演

日時: 2007年7月4日(水)19:30~21:20
場所: St.John's Smith Square (ジュビリーライン ウェストミンスター駅 徒歩5分)
(地図はこちら

舞踊: 勝美巴湖 勝美伊三次(勝美流家元 特別出演) 勝美雅隆 勝美巴恵
長唄: 渡辺雅宏 味見純 枡屋利次郎
三味線: 今藤長龍郎 松永忠一郎 今藤龍市郎
鳴物: 藤舎呂英 堅田新十郎 藤舎正生 望月潤 堅田昌宏
フルート: 小倉正広  ピアノ:松本さやか

プログラム

1. 長唄「藤娘」    Dance by Tomoko Katsumi
2. ドビュッシー「月の光」(ピアノとフルートとの共演による世界初演) 宮城道雄「春の海」 -洋楽と邦舞の邂逅  Dance by Tomoe Katsumi
3. 長唄「大原女」 Dance by Masataka Katsumi
4. 長唄「紀州道成寺」 Dance by Isaji Katsumi and Tomoko Katsumi

チケット £15 £10 (£5/£3)
Box Office : 020 7222 1061 Book Online: http://www.sjss.org.uk

後援: 在英日本大使館
協賛:笹川財団/JAL/大和証券/三井住友銀行/東芝/スタンレー電気/読売新聞

※チケットが売り切れ間近とのことで、当日券は販売されない可能性があります。
ボックスオフィスにお問い合わせの上、お出掛け下さい。
by sayaka-blmusic | 2007-07-02 23:36 | コンサート関連