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ロンドンの時刻表

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上の写真は何かというと、
ロンドンのバスの時刻表。

え、時刻「表」じゃない?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これで立派な時刻表の役割を果たしてしまっているのです。

上の表の場合の意味は
「およそ6分から10分毎にバスがきます。以上。」

そして、下の写真は、ロンドンのセントラルラインのある駅の時刻表

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始発時刻、終電時刻、
そしてその間の時間は
「3分から10分に一度電車が来ます」
という記述のみ。

わずか3行で見事に簡潔してしまっている時刻表。
しかも3分から10分って、かなり時間の幅がある気が。。。

山の手線の時刻表のように、豆粒のような字で、2、3分刻みですばらしく細かくずらーーーーーっと並べて記載され、しかもその時間の通りに忠実に電車が到着する日本の交通網とはあまりにも対照的。



ロンドン内の地下鉄やバスは、一日の本数がよほど少ない便でない限り、このような時間表示になっています。(BRなどの鉄道は別。)

最初ロンドンに来たときは、このあまりのシンプルさというかアバウトさに、唖然としてしまったものですが、慣れてしまうと意外とこの方が分かりやすくて便利なのです。

ちなみに、これらの時刻表に対応して、駅構内やバス停の電光掲示板はどうなっているかというと、
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このように、どこどこ行きが、今から何分後に来るか、ということがリストアップされています。
これも便利、というかとっても楽。何せ時計を見なくても今から何分後に来るかがわかるので、時計を取り出す必要がないし、現在の時間から逆算して何分後に来るかを計算する必要もない。






ところで、この時刻表や電子掲示板を見ていると
知り合いのイギリス人の方が、ふとこぼしていたある言葉を思い出します。

「日本人の方と話していて、どうしても慣れないことが一つあるんです。待ち合わせなどで日時の約束をする時、私達イギリス人は通常、

『来週の水曜日』『2週間後の木曜日』

というように今から何週間後の何曜日かという形で言うことが多いんですが、日本人の方々って

『28日』『16日』

というように、日付で言うことが多いですよね。
日付で言われてしまうと私達イギリス人は、「えええとそれって何週間後の何曜日でしたっけ」、と混乱してしまうし、私が「来週の水曜日」というと、日本人の方は「ええとそれって何日でしょうか」となってしまうことが多いんです。」


うーーーん、確かにイギリス人の人達って数週間後の予定でも、日付で言わずに、何週間後の何曜日、というように表現することが多くて、特にロンドンに来た当初は私も混乱してしまうことがよくあった気がする・・・。



これって、最初に挙げた時刻表や電光掲示板の話と共通するところがあるような気がします。


365日、24時間という決まったスケールの中で、きっちりその時間や日にちを指し示そうと心掛ける日本人の感覚。

それに対して、自分が今いるこの地点から何分後、何週間後というように相対的に指し示すイギリス人の感覚。



もちろん人にもよると思うし、どちらが良いということではないと思うのだけれども、

イギリスの、この妙にいい加減な感覚というか、
カレンダーや時計を気にせずに、自分が今いるここの場所から「何分後」「何週間後」と手を伸ばせるようなこの感覚は、

案外ゆったりとしていて好きだったりするのです。
by sayaka-blmusic | 2007-03-23 16:54 | ロンドンの不思議

ラフマニノフコンサートご報告

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インターネット問題や何やらで、1ヶ月以上も遅い報告になってしまいましたが、
2007年1月31日のラフマニノフリサイタルの写真をアップさせて頂きたいと思います。

セントラルロンドンのセントポール大聖堂の近くのチャーチ、St.Martin within Ludgateで行ったこのリサイタル、平日昼間にも関わらず、イギリス人、日本人含め本当に多くの方々に来て頂き、本当に嬉しかったです。
いらして頂いた皆様、本当にありがとうございました。

下の写真は、会場の客席の様子。
この会場、「St.Martin within Ludgate」は、ロンドンの金融街シティの一角に位置するのですが、一歩建物の中に入ると、イギリスの教会らしい厳かな趣きのある素敵なチャーチです。
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プログラムは以下の通りでした。

松本さやか ラフマニノフコンサート
(THE ANGLO-JAPANESE SOCIETY OF WESSEX 2007 Classical Concert Series)

演奏曲目

ラフマニノフ:ライラック
ラフマニノフ:「音の絵」 Op.39 No.4
 ちょっと一息 ~ 日本の曲紹介コーナー ~ 小山清茂作曲 かごめ変奏曲
ラフマニノフ:チェロとピアノのためのソナタ 第3楽章 (Cello: Michelle So)
ラフマニノフ:パガニーニラプソディより第18変奏 ピアノソロバージョン
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 第1楽章 ピアノソロバージョン with Cello

アンコール : ラフマニノフ ヴォーカリーズ for Flute & Piano (Flute : Masahiro Ogura)



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1曲目は、ラフマニノフ作曲の「ライラック」

まるで星が降ってくるかのような美しい曲で、
ラフマニノフ自身の録音を聴いて以来、私の大好きな曲の一つです。


2曲目は、ラフマニノフの「音の絵」より第4曲目。
ロイヤルアカデミーの修了リサイタル試験で演奏した曲の中のうちの一曲です。



ここで、「ちょっと一息コーナー」ということで、
日本の民謡「かごめかごめ」のテーマを元にアレンジされている
小山清茂さん作曲の「かごめかごめ変奏曲」を演奏。
かごめかごめのあのメロディが、お琴風、お祭り風、お囃子(おはやし)風など、
様々にアレンジされている、日本独特の響き満載の面白い曲です。

演奏の前に、
予めお願いしていた日本人のお客様数人の方にご協力頂いて、
かごめかごめの実演&ルール説明を行いました。

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プログラムの裏に、ローマ字でも歌詞を書いていたのですが、
イギリス人のお客様方も大きな声で一緒に歌って下さってとても嬉しかったです。

一息コーナーが終わり、
後半は、ラフマニノフのチェロとピアノの為ソナタ、第3楽章からスタート。

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ロイヤルアカデミーでの友達、ミッシェルにチェロのパートを演奏してもらいました。
彼女は韓国系アメリカ人3世、ロイヤルアカデミーの入学以来、ずっと一緒に
アンサンブルパートナーを組んでいるチェリストです。

次は、ラフマニノフのパガニーニラプソディーから第18バリエーションのソロバージョン、

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通常オーケストラと演奏する曲ですが、ここではソロバージョンでの演奏。
ラフマニノフの曲の中でも最も有名なメロディーの一つだと思います。
色々な思い出や思い入れもある曲だったので、
たった2分半の演奏でしたが、
このコンサートの中でも私にとっては一番、思いを音に乗せることができた気がします。
ちなみに、このラフマニノフのパガニーニラプソディーの全曲版は、
2台ピアノにて4月28日のコンサートで演奏する予定です。


最後は、ラフマニノフのピアノコンチェルト第二番、第一楽章。
これも通常オーケストラと演奏する曲ですが、
今回は、ミッシェルのチェロにオーケストラパートの主旋律を演奏してもらい、
ピアノソロ&チェロバージョンという一風変わった組み合わせで、
演奏させて頂きました。



アンコールは、
フルーティスト&国際ビジネスマンである小倉氏に登場して頂き、
ラフマニノフのヴォーカリーズを
フルート&ピアノバージョンにて演奏させて頂きました。

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コンサート終了後、
主催者である、Angro-Japanese SocietyのGodfrey氏と一緒に。
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Godfreyさん始め、このコンサートシリーズのスポンサーのJALさんやSASAKAWA FOUDATIONさんにも感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。


中学生の頃、私が始めてロンドンに演奏旅行に行った時にお世話になった
ホストマザーのJennyも、駆けつけてくれました。

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ロンドンでラフマニノフリサイタルを開く!ということは
私の夢でした。

一番大好きな作曲家の、
一番好きな曲達を、

大好きな方々と一緒に、
大好きなここロンドンで演奏をして、

聞いて下さっている方々に、
ラフマニノフの珠玉のメロディの数々をご紹介できるなんて、
これ以上ない位、幸せなことだなぁと心からかみ締めた一日でした。



ここ異国の地ロンドンで、
本当の意味で「自分ひとり」で生きていくことは、
色々な意味でやっぱり本当に難しい。

でも、ここロンドンで支えてくれている方々や友達、
遠くで応援している家族や友達、
そして今回のようにコンサートに足を運んで下さった方々、

色々な方の存在や言葉に助けられて、
今ここで大好きなラフマニノフを演奏できている。

本当に、本当に、感謝です。





これがロンドンでの私の第一歩。

少しずつ、少しずつですが、
一歩一歩大切に踏みしめつつ、
前に進んでいきたいと思っています。




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ロンドンでの次回のコンサートは、
4月28日、ロンドン西部のEalingにて、
日本から妹あすかを呼び寄せて2台ピアノによるジョイントコンサートを開催します!
詳細は近日中にブログ&オフィシャルホームページにて公表させて頂きます。

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by sayaka-blmusic | 2007-03-12 19:43 | ラフマニノフについて | Comments(5)