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WEB写真作品集アップ!

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ロンドンで活躍中のフォトグラファー長谷川佳之氏に撮影して頂いた写真が、WEB写真作品集としてオフィシャルホームページ内にアップ完了されました。

Richmond、Peckhamなど、ロンドンの郊外各地で撮影した写真が、5つのテーマの作品集にまとめられています。

ロンドンの美しい景色も一緒に楽しんで頂けると思うので、
是非ご覧になってみてください。


↓↓↓ WEB写真作品集はこちらから ↓↓↓
http://www.borderlessmusic.com/official/gallery/
by sayaka-blmusic | 2006-01-27 19:24 | ひとりごと

緊張の克復方法

今日はロイヤルアカデミーの特別講座、「音楽家のためのメンタルトレーニング」の、第3回目のワークショップに参加してきました。

緊張の仕組みを学んだり、実際に本番前に精神状態を整える方法を学んだり、音楽家にとって、本当に実践的に役立つ授業です。

今日のテーマは「本番前に頭に浮かぶ、ネガティブな考えを乗り越えるには」。

確かに本番直前、舞台裏では、緊張のあまり
もうだめだー、とか、絶対失敗するー、という気持ちが頭から離れなくなることはよくある。

4人ずつのグループに分かれてディスカッションし、普段の本番前にに、どのようなネガティブな考えが頭にうかんでくるか、意見を出し合う。

ちなみに私のいたグループは、ピアノ専攻2人、チェロ専攻1人、バイオリン専攻1人。

「私にはやっぱり才能はないかもしれない」
「解釈が理解されなかったらどうしよう」
「先生や観客の期待に応えられないかもしれない」
「途中で分からなくなって止まってしまい大恥かくかもしれない」
「もっとうまい他の人と比較されて何か言われるんじゃないか」

などなど、どんどん意見が出てくる。
どの意見も「私のもその気持ち分かる分かる!」というものばかり。

どんな国でも、何の楽器を専攻していても、国際コンクールで活躍しているような人でも、皆同じように緊張するんだな、と思うと何だか正直少し気が楽になった。

面白かったのは、皆「大きなホールでの演奏より、小人数の前での小さなコンサートの方が緊張する」ということで意見が一致したこと。
「こんな小さなコンサートで緊張するのはおかしい」
と思い過ぎることで、余計緊張してしまうんだそうだ。

その後、それぞれの考えへの対処方法をまた皆で話し合う。

こんな風に、本番前の自分の精神状態を冷静に見つめ直したり、他の人の場合の話を一度に色々聞いたりすることは滅多にないので、本当に貴重な経験になった。


ところで緊張って、人間だけじゃなく、動物が生きて行くための本能として備わってるものらしい。

ライオンが敵に会った時、
選択できる方法はたった2つ。

戦うか、逃げるか。

この二つの間で迷った瞬間、筋肉が収縮し、フリーズしてしまう。心拍数はあがり、呼吸は浅く速くなる。

ピアノの本番も同じ。
舞台裏まで行ったら
もう逃げたくても逃げられない。
その結果、舞台までは逃げずに出て行っても、
実際「逃げ」の演奏(安全運転的な面白みのない無難な演奏)をしてしまうことは、よくあることだと思う。


ところで、授業で教わったことの中から、あらゆる場面の緊張の解消に役立つ実践方法を一つご紹介。

緊張してきたら、片目ずつを隠してかわりばんこにゆっくり右端から左端を見渡し、これを左右の目両方で交互に何度か繰り返すといいらしい。

緊張してくると、脳の活動が左脳に偏ってくるらしい。片目ずつ均等に使うことで、偏ってる脳の働きを均等にして、緊張をおさえることができるんだそうです。
by sayaka-blmusic | 2006-01-20 08:58 | ロイヤルアカデミー学校生活

二人で奏でる音楽

最近ロイヤルアカデミーで一番行動を共にしているのが、アメリカからの留学生、チェロ専攻の女の子ミッシェル。
私達は今月末のpresentation of performanceのクラス発表で、ラフマニノフのsonata for piano & celloを2人で共演する予定です。

もともとのきっかけは、入学したての10月にさかのぼります。

私は、ロイヤルアカデミーでの初アンサンブルは、どうしてもこのラフマニノフのソナタをやりたかったのだけど、なかなかパートナーのチェリストが見つからず、思い切って授業内で募集をかけさせてもらったところ、それまで一度も話したことのなかったミッシェルが、「私もこの曲大好きだから、是非一緒にやりたい!」と名乗りをあげてきてくれたのです。本当に感謝(T T)

色々話してみたら、好きな作家が一緒だったり、音楽以外の興味の方向(アートマネジメント)も一緒だったりして、あっと言う間に仲良くなりました。

欧米人は室内楽(2人以上で演奏するアンサンブルのこと。要するに合奏です)の合わせ(リハーサル練習)をあまりマメにしないという定説を一気に覆すかのごとく、ミッシェルはホントに頑張り屋さんで、12月半ば頃から冬休み中も含めて、なんと毎週2~3回(1回2時間)のリハーサルを設定してくれてます。

1フレーズずつどういう風に音楽を作っていきたいかとことん話し合ったり、ミッシェルがピアノでチェロパートを片手で弾きながら私がピアノパートを弾き、チェロなしのピアノ連弾バージョンで合わせてみたり。普通に通して弾いても30分に渡る大曲なので、それを部分ずつ細かく分けてきちんと仕上げて行くのは本当に大変な作業。

でも正直、ここまで徹底的にアンサンブルの練習をしたことは初めてだったので、すごくいい勉強になっています。(普通は本番前に軽く2、3回合わせるだけというパターンが多い)

かれこれ既に10回を越すリハーサルを共にしている間に、お互いの呼吸が自然とわかるようになってきた気がする。

音楽って、国籍とか文化の違いとかを越えて、一つのものを作り上げることができる最高の手段だなーと改めて思う。



今日は、ミッシェルのチェロの先生のレッスンと、私のアンサンブル専門の先生のレッスンが立て続けにあり、二人してレッスンのハシゴ状態。

最初のレッスンでは、もっと二人それぞれのソロが生きるようにということで、それぞれ遠慮しないで思い切り主張しあう方法を教わったのだけど、
うまく消化し切れないまま連続して次のレッスンに向かったら、今度は主張しすぎてしまったらしく、先生から、

「お互いの音をもっと聞いてアンサンブルを大切に!」

とのご注意が。


自分の音だけでなく、相手の一つ一つの音にも精一杯耳を澄ませて、お互いがリードすべきところでは、相手を一方的に引っ張っていくというより、相手も一緒に包み込むような感じで、メロディを奏でていく。
これが、実際なかなか難しい。

ちなみにこのMichael Dussek先生、バイオリニスト五嶋龍の最新アルバム等でも伴奏をされている方で、アンサンブルの現役超プロフェッショナル。アンサンブル専門の立場から、実践にすぐ役立つアドバイスをして下さるので、一時間の間に、自分たちでも驚く位、みるみる音楽が変わっていく。

色々試行錯誤しながらも、レッスンの終わり頃には、今までとはまた違ったアンサンブルの響きが生まれかけてきました。


1人より2人で作っていく音楽は、その相乗効果やお互いの化学反応で、時々思いもかけない至福の瞬間が生まれたりする。

本番まであと2週間、2人の間にどんな化学反応が起きて一つの音楽が仕上がって行くか、本当に楽しみです。
by sayaka-blmusic | 2006-01-18 07:20 | ロイヤルアカデミー学校生活

カランスクール無事終了!

ロイヤルアカデミーの授業が冬休み中の1ヶ月間、短期集中で通っていたスピーキングスパルタ学校「カランスクール(Callan school)」の授業が終わりました。(カランスクールの衝撃の体験レッスン日記はこちら

効果はどうだったかというと、
少なくとも私の中では、こんな短期間に英会話力がアップしたのは初めてだし、何より、「英語」に対する意識が180度といっていい位変わった気がします。

カランスクールで学んだ最大のことは、どんどん間違えること。
あの猛スピードで質問されて瞬時でフルセンテンスで答えようとしたら、
どんなに頑張ったって、皆、文法やイントネーション、発音で、
何箇所もおかしいところが出てくるんです。
自国の訛りのアクセントの癖も全員の前で指摘されて露にされる。
でもみんなお互い様だから、
もう恥ずかしいとかそういう感情は、1週間目には消えちゃうもんです。
先生は必ずそれらの間違いを片っ端からきっちりと直していってくれる。
それを休みなく1日2時間繰り返す。

あのスピードと密度で授業が進んで行くと、
2時間の中で、全員分(8人)あわせると、きっと1000以上の間違いを犯してるんです。
でも一人一人、自分の数知れない間違いを通して、
そして他のクラスメイト達の間違いを通して、皆明らかにすごい勢いで上達している。
カランのスパルタメソッドならではの効果だと思う。

カランスクールいわく、
「大人が語学習得する際の最大の敵は、間違いに対する恐怖。
カランメソッドは、生徒が安心して「間違う」ことのできる場所を作ることを重要視してます」
とのこと。

うーん納得。
安心して間違うどころか、強制的に間違えざるを得ない環境がしっかり作られてるもの(笑)

どんどん喋ってどんどん間違えて、
どんどん直してもらったり、
どんどん真似していくことが、
本当に最大の上達方法なんだなーと身をもって実感しました。


思えば、今まで私、
英語を勉強することにばかり気を取られて、
こんな風に英語を「練習」したことって、今まで殆どなかった気がする。
(某英会話スクールに昔通ってたことがありましたが、あれは練習とはいえない・・)

日本って本当に、英語を「勉強」する環境は整っていても、
英語を「練習」する環境には恵まれていないよなーと思う。

例えば、海外のニュース番組が聞きとれたり、
TOEICでかなりの高得点が取れても、
実際の会話ではほとんど喋れない、とはがゆい思いをしている日本人は、
本当にたくさんいるんじゃないかな、と思う。

ピアノと同じだなあと思った。
例えば、ピアノを弾いたことのない人が、
いくらCDでいい演奏をたくさん聞いたって、
音楽理論を勉強したって、
自分で指を動かして、
試行錯誤したり間違えたりしながらも頑張って練習していかない限り、
ピアノが弾けるようには絶対ならない。

カランスクールは、
ピアノでいえば、
ハノンやエチュードの基礎練習みたいな感じでした。
絶え間ない基礎的反復練習。
正しい指の形で、正しいタッチで、
先生に悪いところを直してもらいながら、
手が覚えこむまで繰り返す。

ああ、今まで私はハノンやエチュードもなしに、
いきなりソナタとかを弾こうとしていたんだなと実感。


カランでの一ヶ月でのお陰か、
今まで、ネイティブの友達と話してる時も、
「これは正しい言い方かどうか自信がないから、言いたいけど言わないでおこう」
と引っ込めてた部分が、
最近は、間違ってでも何でも口に出してどんどん言うようになってきた。
そうすると、相手が「ああ、こういうことね?」と綺麗な英語で言い直してくれて、
ああ、なるほどそういうのか、と学べたりする。
もしも「間違えるかもしれないから」と思って黙ってたとしたら絶対に得られなかったこと。

あと、例えば、ピアノの出張レッスン先の生徒の、イギリス人のお父さんとかと英語で話してる時に、
うまく話せなかったり、途中で自分でも意味不明な英語になってしまったりして、
生徒さんのお宅の玄関出たあと、
「もー自分のばかばかばかー」と消え入りたいくらい恥ずかしい気持ちになったりすることがあるけど、
最近は、その悔しさが消えないうちに、うまく言えなかった表現を書き出して、
家に帰って辞書やネットで調べたり、イギリス人の友達に聞いたりするようになってきた。
悔しい経験から学んだ表現って、不思議なことに、その後もちゃんと頭に残るもんだなと思う。

今までの倍、間違いを犯してるかもしれないけど、
だからこそ、今までの倍のスピードで、たくさんのことを吸収している気がします。

間違いは最大の「学ぶ」チャンス。
恥ずかしさや悔しさは、何よりのモチベーション。

そう思うことにしたら、
何だか英語が、一気に怖くなくなってきた気がする (^-^)


カランスクールの授業終了に入れ替わり、
今週から本業(?)の方のロイヤルアカデミーの授業が再開しました。
今学期は1月にアンサンブルのプレゼンテーション、2月3月と立て続けに試験、
と忙しい3カ月になりそうですが、
次の休み期間にはまたぜひカランスクールの授業を再開したいなと思っています。
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写真はカランスクールで一緒に勉強して一緒に間違えまくったクラスメイトの仲間たち。
短い間だったけど本当に皆仲良くなりました。
ポーランド人2人、イタリア人2人、トルコ人、コロンビア人、エクアドル人各一人。



↓もし宜しければこちらも聴いてみて頂けたら嬉しいです(^ー^)

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このブログの筆者、ピアニスト朝岡さやか 
2012年9月26日オリジナルピアノソロCD発売
「Morning Star 暁」 (Amazonにて無料試聴・購入可)

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by sayaka-blmusic | 2006-01-13 08:35 | ロンドンでの日常生活 | Comments(10)

ロンドンの年明けカウントダウン & 新年のごあいさつ

ロンドンの年明けカウントダウンは、
テムズ河での花火が恒例。

イギリスでは花火といえば冬の行事なので、
11月のガイホークスデーと、12月31日の花火が
2大花火イベントのようです。

毎年お正月といえば、
こたつでみかんを食べながら紅白、というのを25年間繰り返していたので、
私にとっては年明けカウントダウンのイベントに行くこと自体が初めて。
ということで、とってもわくわくして行ってきました!


ビッグベン向かいのロンドンアイ(観覧車)の後ろのビルの壁面に
新年1分前からカウントダウンの数字が大きく映し出される。

そして、10秒前から、
テムズ河両岸&橋の上に集まった何万人もの人たちで
一斉にカウントダウン!!

ビッグベンの鐘が零時を告げるのと同時に
花火が打ち上げられます。

この花火、なんとロンドンアイの各ゴンドラから
観覧車一周分ぐるっと円状に出火されるんです!!
ロンドン塔とテムズ河、ロンドンアイ、そして空いっぱいの花火。
忘れられない壮大な光景でした。


ただーーーーし。

なにしろすごい、人、人、人。。。。
まず駅から出れなかった!
会場の最寄の駅から外に出るのに数十分、
更に会場の川沿いにたどり着くまで数十分。
東京の通勤ラッシュピーク時の電車内のような状況のまま
押され潰され、さらにはシャンパンを頭から浴び。。。。

ちなみに、周りからは殆ど英語が聞こえてこない!!
移民や留学生、観光客がほとんどのようです。
そういう私もまさにその1人なのだけど。。

イタリア語だかスペイン語だかでわめきたてる若者グループ。
それを怒鳴りつけて強引に群集を掻き分け進もうとする黒人の太ったおばさん。
テンション最高潮でそこら中にシャンパンを吹き散らす人たち。

つ、ついていけない。。。。(T_T)

とにかく荷物だけは取られないように、
しっかりとバッグを抱きしめて、
人の波に耐える。


日本の花火大会もかなりの混雑だけど、
やっぱり日本人って礼儀をわきまえてるよなーと思う。
絶対ここまでの状況にはならないもの。


正直、花火が始まる前から既に、
この状況を一刻も早く抜け出して、家に無事帰り着くことばかり考えていた私。

しかし花火が終わった後もあまりの混雑で1時間近くその場から動けず。
今日はバスも電車も明け方まで特別運行してると聞いていたのだけど、
実際は、駅のゲートは半分以上閉まってたり、
道路が通行止めのためバスは迂回運行、車も大渋滞。
しょうがないので、ひたすら歩いて南部の駅へ向かい、やっとのことでバスに乗り込む。
結局家にたどり着いたのは2時半すぎ。
新年早々くたくたでした・・。

テレビでも放映されていたみたいなので、
もう来年はTVでいいや・・・(^-^;)
なんだかんだいって、私はやっぱり、こたつでみかん派らしいです。



新年のごあいさつ

あけましておめでとうございます。
昨年は、生まれて初めての海外生活のスタートなど
私にとって本当に大きな転機となる年でしたが、
おかげさまで無事こうしてロンドンで元気に過ごしています!
今年もどうぞ、宜しくお願いいたします。

by sayaka-blmusic | 2006-01-02 23:50 | ロンドンでの日常生活