カテゴリ:ひとりごと( 27 )

誕生日

お陰様で元気に、私にとっては初めての、家族5人での誕生日を迎えることができました。昨年の誕生日以来の一年間は、双子妊娠〜入院〜出産〜子供達の入退院、颯太の入園などが次々と重なって、月日と時間の感覚が完全麻痺していたので、もう今年の誕生日なんだと思うと変な感じです(笑)

誕生日当日は、湘南に家族でドライブに行って、ケーキの代わりに大好きなしらす丼でお祝いしてもらいました。

e0030586_14461469.jpg

湘南新道沿いの「しらすやガーデン」。以前一度行ってとても美味しかったので再訪です。

e0030586_14461246.jpg

釜揚げしらす丼!下の雑穀米ととてもよく合います。
こんもり過ぎて、上の卵が裏側に落下中!

e0030586_14461343.jpg

しらすかき揚げ丼!ご飯部よりかき揚げ部分が大きい!!
味付けも絶妙です。


しらす三昧の後は、海近くの公園へ。
e0030586_14461481.jpg

颯太、公園の石山のてっぺんで仮面ライダーゴーストに変身中。。。


e0030586_14461583.jpg

男子組(パパ&おにいちゃん)が仮面ライダーごっこ中、女子組はベビーカーでのんびり待機〜。


e0030586_14461696.jpg

昨年の誕生日には、まだお腹の中にいた双子ちゃんたち。家族全員が健康で、元気に過ごせること、仲良く笑いあえること。本当に何よりも幸せなことだなぁと、心から感謝の思いでいっぱいになった誕生日でした(^o^)
by sayaka-blmusic | 2015-11-04 15:00 | ひとりごと | Comments(0)

サンクトペテルブルグからのお便り

e0030586_9383949.jpg

ロンドン時代のロシア人の友達ナターシャが「CD届いたよ〜!」と、「Morning Star〜暁〜」と「Midnight Sun〜夕桜〜」の2枚のCDの写真を、ナターシャの自宅のバルコニーから、サンクトペテルブルグの街の風景をバックに撮ったものを送ってくれました。

大好きなラフマニノフのゆかりの地でもあるサンクトペテルブルグ。ナターシャいわく「ここでは、天気がよいと、実際に"Midnight sun" が見れるよ〜」とのこと。北緯60度のサンクト、夏は白夜に近いそうです。

いつか本物のMidnight sun" 、私も見てみたいです!
嬉しかった。ありがとう、ナターシャ!
by sayaka-blmusic | 2013-06-15 09:41 | ひとりごと | Comments(0)

帰国から今日でちょうど1年

e0030586_1324480.jpg

はっと気づいたら、今日でロンドンからの本帰国から、
ちょうど1年でした。

山ほどの段ボールと、スーツケース5つと、ベビーカーと、9ヶ月の颯太を抱えて、3人でドタバタと日本に転がり帰ってきたのが、1年前の10月25日。

ついこの間のような気もするし、ずっと昔のような気もします。


6年半のイギリス生活後、すぐに日本に再適応できると思っていたけれど、精神的にもう一度適応するのには思ったよりも時間がかかりました。

日本に溶け込めているのか自分でも分からず、電車に乗っていても店で買い物していても「私、なんかオカシイことしちゃってるんじゃないか」みたいな自意識過剰状態になり(笑)過度に適応しようと肩肘はったり、今考えると帰国から半年位は何だか自分を見失っていたなぁと思います。

そんな私のパニックをよそに、
颯太はすくすくと元気に成長。

この1年で、歩けるようになり、
走れるようになり、踊れるようになり、
カタコトの言葉をしゃべれるようになり・・。


手探りながらも、日本での生活が何とか立上がって、
今こうして親子とも元気で過ごせているのは、

家族や友達はじめ、本当に多くの方々に支えられてきたお陰です。
本当に感謝です。


今でも、ロンドンのことを思い出すだけで10秒位で簡単に涙が出る程、ロンドンでの友達皆が恋しいし、これからもずっと、ロンドンで過ごした6年半の日々は、大切な私の一部分です。

それと同時に、ようやく歩き出せた日本での第一歩は、
私達家族にとって、とても大事なスタート。

ゆっくりと、
家族3人でしっかり手をつないで、
一歩一歩、歩んでいきたいと思っています。


※上の写真は、帰国前ロンドンで最後に住んでいた家の最寄り駅Golders Greenの街の景色。
by sayaka-blmusic | 2012-10-25 00:47 | ひとりごと | Comments(2)

再会

e0030586_23343962.jpg


飯田橋のCANAL CAFEで、フルートの絹田朋子さんご家族と、ピアニストの加納裕生野ちゃんと、久々に皆で再会。ロンドンで知り合った、大切な大切な音楽仲間。

ゆきのちゃんとは、私がまだロンドン行ったばかりの頃、一緒に試行錯誤しながらジョイントコンサート開いたり、、朋子さんとは、お互い子供が産まれてからも、子供あやしあいながら必死に一緒にコンサート準備した思い出があります。


音楽をやっていると、やっぱりすごく孤独になる瞬間があります。

右も左もわからないイギリスでの1からの音楽活動スタート、自信が全く無くなってしまうことも、先が見えなくなることもしょっちゅうだったけど、

そんな時、支えになったのは、やっぱりかけがえのない仲間でした。


こうやって日本でももう一度皆で会うことができて、本当に嬉しいです。


e0030586_23374886.jpg


e0030586_23374833.jpg


ちなみに、このCANAL CAFEは川の水上に位置するレストラン。
前身はなんと大正時代に東京で最初にできたボート場なんだそうです。

オープンテラスのデッキサイドから鯉やカモは見れるし、サギもアヒルも亀もいるし、目の前を通るJRも見えるしで、颯太やめぐちゃん(朋子さんのお子さん)も大喜び! 料理(イタリアン)も美味しくて、大人にも子供にもオススメのスポットです。

飯田橋 CANAL CAFE
http://canalcafe.jp/
by sayaka-blmusic | 2012-09-13 23:49 | ひとりごと | Comments(2)

あれから・・

東日本大地震から3週間が経ちました。

イギリスに住み始めてから約6年、こんなにも自分が「日本人であること」を痛感したことはありませんでした。イギリスに数万人いる他の在英日本人の方々にとっても同じかもしれません。

震災の日から、BBC他テレビ局では連日トップニュース、日本のTVでは流していなかったような衝撃的な映像も沢山流れていて、

離れていて祈ることしかできない分、はがゆくて、不安で、悲しくて、ロンドンにいながらにして精神的不調をきたしてしまった日本人の方々も、多く居ると聞いています。

イギリスの新聞各社も、最初の一週間位は、ずっと毎日4面位に渡って特集がされていました。津波や地震の被害、被災者のインタビューなどはもちろん、原発の1号機から4号機までの現在の状況を、図解で詳しく説明してあるものもあり、イギリス人のおばさんと話していたら「今日は電源作業が〜〜まで進んだのよね?」なんて、すごく詳しいイギリス人もいて驚きました。


そして、原発。

毎日、日本の主要ニュースサイトと、BBCやCNN、それからCNICの毎日の会見、色々な方のツイッターやブログ、YouTube、2chに至るまで、できる限りの情報を毎日追って見ていますが、 不安や恐怖や怒りや悲しみや、作業員の方々への敬意、色々な思いが渦巻いています。

それと同時に、

私は昔から、デジモノ、PC、ガジェット大好き人間で、電気のない生活など考えられないタイプなのですが、

小中学校の頃、社会科の時間に「原子力発電はクリーンなエネルギー、原子力の平和利用!」と教科書通りにまるで標語のように丸暗記し、全く疑問にも思わないまま約20年、

日々、ブログやメールをするために、コンサートを行う照明のために、iPadや携帯を使う為に、毎日使っている電気の何割が、どうやってどこで、実際はどんな問題を抱えながら作られていたのか、今まで殆ど気にも止めていなかった自分自身にも愕然としてしまいました・・。

福島の問題はもちろん、浜岡原発や六ヶ所村の再処理工場はじめ全国の原発のこと、代替エネルギーのことなど、これから私も日本国民の一人として、真剣に考えていかなくてはと痛感しています。




<イギリスでは、数えきれない程の震災チャリティ!>

そして、ここイギリスでも、すごい勢いで今回の日本の震災へのチャリティが広がっています。

まっさきにロンドン三越の玄関ロビーで、チャリティコンサートを開いた葉加瀬太郎さんを筆頭に、プロ、アマチュア問わず、ロンドン各地で毎日のように、数えきれない位のチャリティコンサートが行われています。明日4月3日は、 元オアシスのリアム・ギャラガーや、blurのグレアム・コクソといったUKのロックスターたちが、ロンドン南部で日本の災害の為のチャリティーライブを行うそうです。

またロンドンの現地小学校や中学校では、日本人の生徒さんやお母さん方が中心となって、ケーキセールやお寿司セールのイベントを開いて、募金を集めていらっしゃいます。

ロンドンの駅や、スーパーマーケットの入り口などでは、日本人はもちろん、日本人以外も方々も協力して、募金活動が行われています。

この3週間で、ロンドンで行われた東日本大地震のための各種チャリティ活動の数はは、きっと軽く1000は越すのではないかと思います。




<モスリンスクエアプロジェクト始動!>

そんな中、我が家の颯太は、もうあと3日で生後3ヶ月を迎えようとしています。

この3週間、つい夜中の授乳の度に、気になってPCで日本のニュースをチェックしまい、寝れないまま次の授乳の時間になり・・ということを繰り返してしまっていたのですが、

そんな中、2週間位前から、颯太が急にニコニコ笑顔を見せるようになりました。「あーーあーーーえるえあーー」と喃語でしゃべりながら一生懸命何かを話しかけてくれています。

そんな颯太を見ていたら、

私も、ニュースみながら泣いたり悲しんだり心配で震えたりしているだけじゃダメだーーー!

と、気づかされました。

そして、被災地の避難所などや疎開先で、赤ちゃんの子育てをしているお母さん方や妊婦さん、また原発の心配がある中暮らしている東日本全域のお母さん達や妊婦さん方のために、 何かできないか・・・と考えていた時、

ふと目の前にある一番身近なものが目に止まりました。

e0030586_0798.jpg


「モスリンスクエア」です。

モスリンスクエアとは、いわばイギリス版の赤ちゃん用巨大ガーゼハンカチです。イギリスでは「おむつ、ミルク(母乳)、モスリンスクエア」の3つが乳幼児必須子育て道具と言われているほど、一般的なものです。

しかも、現在被災地で足りない物資をネットで調べている時に、「赤ちゃん用のガーゼハンカチ」とありました。モスリンスクエアは日本のガーゼハンカチの4倍程の大きさですが、その分用途が更に広いです。

赤ちゃんの口を拭いたり、げっぷをさせる時のクロスにしたり、おくるみにしたり、シーツやブランケットにしたり、とにかく用途が広くてめちゃくちゃ便利。しかも、面が広いので汚れにくいし、乾き易いので、避難所などで、洗濯が思うようにできない場所では、きっと重宝するのでは?と考えつきました。


被災地に直接大量に届けると、現在避難所には段ボールが大量に積み上げられていて、かえって迷惑になってしまう(支援物資2次災害)可能性があるとのことだけど、違う方法で被災地のお母さん達に届けられる方法がきっとあるはず、と早速リサーチ開始。

———————————————

まずは、大量にモスリンスクエアを確保できるかの確認。これはロンドンにあるベビーグッズの問屋さんに事情を話したところ、安くまとめて購入できることになりました。

受け入れ先に関しては、産婦人科医の竹内正人先生などが協力して下さり、
被災地の助産院などへ他の赤ちゃんグッズと一緒に、直接届けたり郵送して下さる関東の助産院さんなどが、いくつか名乗り出て下さりました。

モスリンスクエアに、早速興味を持って下さる助産院さん等から、こんなにすぐにいくつもレスポンスを頂けると思っていなかったので、本当に嬉しい驚きでした。

今後も順次、送り先候補の助産院さんは増えていきそうです。

関東の助産院さんなどには、被災地に持っていって頂ける必要枚数分を予め仰って頂き、もし配りきれなかった分は、助産院でチャリティセールをして頂き、被災地への募金にあてて頂くという方法を取らせて頂くことにしました。これなら皆様から頂いた募金が、形を変えて1円残らず必ず被災者のお母さん達の元に届くことになります。

昨日、さっそく第一便をパッキングしてお送りさせて頂いたところです。来週、第二便を発送予定です。

今回の震災の支援は、決して短期で終わるものではなく、長期的な支援になると思うので、今後もしこのプロジェクトが大きくなって、ロンドンのママさん達皆から、被災地を含む日本各地のママさん達に、継続的に支援をすることができたら、理想的だなと思っています。

つきましては、ロンドン在住のママさん達(ママさん以外ももちろん大歓迎です!)やこれからママさんになる妊婦さん達皆様に、このプロジェクトを継続するための、モスリンスクエアの購入資金のカンパ募金を募らせて頂きたいと思います。


次の日記に、詳細を書かせて頂きます。  → こちらに続く。
by sayaka-blmusic | 2011-04-03 00:09 | ひとりごと | Comments(0)

新年! & 予定日2日前

Happy New Year!!!

年明けの瞬間は、自宅で陣痛待機(?)をしながら、
のんびりとBBCの花火中継を見ていました。

ロンドンの年明けといえば、テムズ河の花火。

e0030586_21332829.jpg

カウントダウンで0時0分になった瞬間に、ビッグベンをバックに数十分に渡って花火が打ち上がる、毎年恒例のイベントです。

e0030586_2134271.jpg

テムズ河沿いの大観覧車ロンドンアイのゴンドラの一つ一つからも花火が発射されます。ちなみにこちらの花火は、日本の花火のような芸術性は微塵もなく、とにかく「打って打って打ちまくれ〜〜」みたいな感じです・・(笑)

ここ以外にもカウントダウン前後からロンドン中あちこちで花火が打ち上げられているので、夜中23時〜1時頃にかけては、自宅の窓の外でも常に花火の爆音が聞こえている状態。

新年を迎える少し前に紅白などのお祭りイベントは終わらせ「ほたるのひかり」を歌った後に、除夜の鐘で静かーに新年を迎える日本。

一方、イギリスでは、新年になった瞬間に花火でにぎやかにお祝い、そして花火が一通り終わった後に「ほたるのひかり」を歌う、というように、なんとも対照的な年明けです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、いよいよ出産予定日2日前となりました。お腹の大きさも、これ以上は皮がつっぱって大きくなれないよ〜という感じで、代わりに少し下に下がってきました。

現在の体調はというと、クリスマスあたりから前駆陣痛が始まって、いっときは8分間隔の規則正しい強い張りが数時間続いて、「これはいよいよ本陣痛に繋がるかも!!」と思ったのですが、いつの間にか遠ざかり、

お医者さんからは「安産のためにはなるべく動いた方がいいですよ〜」と言われたので、

昨日の大晦日には、安産&陣痛促進に良いと言われている

ー 大掃除(特に床磨き)
ー 階段を登ったり降りたり
ー スクワット
ー 焼き肉を食べる

など、ぜーーーーんぶ試したのですが、

現在は、張りの気配すら全く無くなってしまいました・・・(笑)

出産直前は胎動が少なくなると言われているけれども、未だに赤ちゃんはのんきにボコボコお腹蹴ったりしゃっくりしたりしているので、もうちょっと先かなぁと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーー


改めまして、
明けましておめでとうございます。

2010年は大変お世話になりました。
実生活でお世話になった方々、ブログを通してコメントやメールを下さった方々、時折ブログを読んで下さっている方々、皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。

2011年が皆様おひとりおひとりにとって、更に素敵な一年となりますよう、
心からお祈りしています (^ー^)
by sayaka-blmusic | 2011-01-01 21:46 | ひとりごと | Comments(8)

31歳になりました

e0030586_2354960.jpg


昨日11月3日、無事31歳の誕生日を迎えました。



今までは誕生日というと、単純に

「自分が産まれた日」

だと思っていたけど、




これから赤ちゃんの出産を迎える今考えてみると、誕生日って、

「母親が命がけで自分を産んでくれた日」

なんだなぁと、思います。



私の母の姉(伯母)は、私が産まれる前の年に、お産直後の心臓発作で亡くなっていて、そんなことがあった直後の初めての出産で、母にとっては、どんなにかどんなにか不安だったろうと思います。

でも、母は、そんな不安の中でも、私のことを産んでくれた。

11月3日は、そういう日なんだな・・と思うと、31年前のこの日に、私のことを産んでくれた母はもちろん、父や、今までの人生で出会ってきて支えて下さった先生方や友達、沢山の方々に、本当に感謝の思いが溢れます。




昨日、友達のSちゃんから、

「お誕生日おめでとうございます!
さやかさんと旦那さんのイメージで、粘土細工を作りました。写真を添付します」

ということで、写真を頂きました。

あまりにも温かい素敵な作品だったので、ご紹介させて頂ければと思います。

e0030586_2355481.jpg


1月3日が予定日なので、お腹の赤ちゃんの「初めての誕生日(推定)」まで、ちょうどあと2ヶ月を切りました。Sちゃんの作ってくれたこの粘土細工作品のように、夫と二人で、温かいゆったりとした気持ちで大切な赤ちゃんの誕生を待ちたいなと思っています。

(一番上の写真は、先週末訪れたWalesのAberdovyの海の夕焼けです)
by sayaka-blmusic | 2010-11-04 23:09 | ひとりごと | Comments(6)

ロシア語勉強その後


以前日記に「ロシア語始めました!」というエントリーを書いてから約1ヶ月。

ロシア人の友達ナターシャとの交換レッスン(私が彼女にピアノを教えて、彼女が私にロシア語を教える)も、それ以来順調に毎週続き、先日5回目のレッスンとなりました。

キリル文字の各発音の仕方は何とか全部完了し、続いて筆記体の書き方が一通り終わり(キリル文字の筆記体は活字体と全く違う形が多いので、初期の段階から習得が必須なんだそうです)、簡単なあいさつと自己紹介、活用のいらない単純な文や質問の作り方までなんとか終わりました。英語でいうと、This is a pen. とか、I am a boyとか、Is she a teacher? とか、その辺りのところまでやっとこさ辿り着いたところです。

ここまでやってきて思ったことは、

とにかくロシア語、超〜〜楽しい!!!

英語の勉強でも、高校&大学時代に合計2年間勉強し(そして全て忘れ)たドイツ語でも、こんな楽しさを感じたことはありませんでした。

ロシア語自体に不思議な魅力があるからなのか、ナターシャの教え方がものすごく上手だからなのか、初めて自分から能動的に興味を持った言語だからなのか、
多分その全部なのだろうなと思います。

まだロシア語の一番の難しい部分である複雑な格変化(なんど一つの単語につき語尾変化が最大で36変化らしい・・)にまつわる部分に至っていないので、こんな悠長なことを言っているのかもしれませんが(^-^;)、このワクワクと楽しさをキープしつつ、頑張っていきたいなと思っています。

ーーーーーーーーーーーーーーー

ところで、ロシア語を勉強し始めたのは、敬愛するラフマニノフのことをもっと知りたいから、というのがきっかけだったのですが、ロシア語の「音」と、ラフマニノフの音楽の共通点が、早くもいくつか見つかった気がします。

一つ目は、ロシア語の「硬音」「軟音」の概念。

ロシア語の発音&綴りの仕組みでは、
母音が 硬母音字,軟母音字と2系列あります。

例えば日本語では、

「M」という子音に
「A」「I」「U」「E」「O」 (あいうえお)の5つの母音を組み合わせて、
「MA」「MI」「MU」「ME」「MO」の5つの音を作ることができます。

ロシア語の場合、組み合わせる母音が、硬母音字の
а、 э、 о、 у、 ы
の5つ(ほぼ「あ、え、お、う、い」に該当)の他に、軟母音字の
я、 е、 ё、 ю、 и
があり、日本語でいうと、単体だと「や、え、よ、ゆ、い」で、子音と結びついた時には、小さな「ゃ、ぇ、ょ、ゅ、ぃ、」 にあたる感じです。

なので、例えば
「M」と硬母音「a」を合わせると「Ma (ま)」
「M」と軟母音「я」を合わせると「Mя (みゃ)」 

このようなセットの仕方は、規則的な子音と母音の組み合わせで読みに親しんでいて、しかも「ぴゃ」「にゃ」「きょ」などの軟音も日本語の中にもともと持っている私たち日本人にとっては、すごく分かりやすいなぁと思います(もちろん実際の音は日本語の発音とはかなり違いますが・・)。ちなみに、面白いことに日本語の「い」は「あいうえお」の中で一つだけ例外的に実は軟母音(舌の横奥が上顎にぴったりつく)なので、硬母音の「い」の方は「い」の口で「う」と言うような発音になります。

で、硬音、軟音、という考え方ってすごく面白いなぁと思ったのと同じように、
ラフマニノフの曲でも、「ここは硬音だ」、「ここは軟音化してる」だ、と思うような箇所が多々ある気がしました。まるで「にゃ」とか「ぴゃ」とかの柔わらかい音を持つ音符や、逆に、「パ」「ク」とか「ツ」など、混じり気の無い、クリアな硬音で終わるフレーズなどなど。

ロシア語って、本当に音楽みたいだなぁと思います。
以下のサイトで、ロシア語ネイティブによるツルゲーノフの朗読が一部聞けるので、ぜひ聞いてみて下さい。ロシア語のひびき、美しすぎて悶絶です。
http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/ru/pmod/practical/index.html

ラフマニノフに限らず、作曲家の音楽と、作曲家の母国語には、すごく共通するところが多い気がします。例えばドビュッシーの音楽はフワシュワしていてフランス語っぽいし。

——————

二つ目に思ったこと。

ロシア語は、やたらめったら単語が長い!
そのかわり、英語のように不規則に読み方が変化しないので、 音さえ覚えてしまえば、ほぼ発音通りに綴ればよいという良い点もあるのですが、それにしても長い!!

例えば、「24番目」という単語は、

двадцатьчетвёртое

1単語だけで18文字もあり、それこそ (;´д`)こういう顔したくなる感じです。

まあ、世界で一番長い単語は、とあるタンパク質の名前(英語)で189819 文字あるらしいので、それに比べたらかわいいもんですが、そんな特別な単語でなくて、日常生活に使うような単語でも、一単語が15〜20文字近くあるようなものも多くて、今後どんどん覚えられるのか、かなり不安です。

一説によると、ロシア語は単語が長いほど美しいという価値観があるんだとか。

ラフマニノフを初め、ロシア人の作曲家の書く曲は、曲のメロディの一つ一つのフレーズがとっても長いことも多いですが、そんなとこも、ロシア音楽とロシア語で共通しているのかなと思います。

——————

ところで、ナターシャはレッスン中は英語で説明してくれるのですが、私にくれるテキストや説明の紙は全て、ロシア語で解説してあるロシア語テキストなので、彼女が帰ってしまった後は、時々「?????」と一人で混乱に陥ることがあります。

分かりやすくロシア語が解説してあるウェブサイトはないかなぁと探していたところ、東京外国語大学が無料で公開している多言語モジュールを発見。

東外大言語モジュール
http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/index.html

英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、 朝鮮語、モンゴル語、インドネシア語、フィリピノ語、タイ語、ラオス語、ベトナム語、カンボジア語、ヒンディー語、アラビア語、トルコ語、日本語、

となーーーんと19カ国語を網羅!! 

各言語とも、初心者でもステップごとに自分で学習できるようになっていて、音声ももちろんついていますし、動画での会話シミュレーション機能なども、大充実。しかも日本語での丁寧な説明付きです!これらが全て無料とは驚き。

世界中の多言語を独学で勉強してみたい方、是非おすすめのウェブサイトです!
(しかし、ラオス語とかカンボジア語などのマニアックな言語もあるのに、何故イタリア語だけないのかが謎)
by sayaka-blmusic | 2010-04-29 06:14 | ひとりごと | Comments(11)

自信というもの



前回の日記に書かせて頂いたムジカノーヴァの特集記事を書かせて頂くにあたって、ロイヤルアカデミー在学中に受けていた「音楽家のためのメンタルトレーニング」の授業で使用したプリントやノートなどを押し入れの箱から掘り起こして色々眺めていました。

そんな中、最初の授業で使用したプリントに、「自分の演奏や、音楽家であることに対する不安などを、なんでも挙げてみましょう」という項目がありました。

その項目の下の空欄部分に、ひときわ大きい文字で当時の私が書いていたのが、

「自信がない」

という1文。


そう、私自身小さい頃から、自分の演奏に自信を持つということが本当に苦手で、

「さやかちゃんの演奏ね〜、きちんとは弾いているのだけど、あと一つ自信をばーんと持って弾ければね〜」

と言われることが、幼い頃から非常——にしばしば。私にとっては、「自信を持って弾けない」ということが、緊張してどうにかなっちゃうということ以上に、大きな問題でした。この走り書きを見る限り、ロイヤルアカデミーに入った頃の私にとっても、一番の問題はそれだったみたいです。


あれから3年、イギリスでも色々コンサートをさせて頂くようになって、「自信」という面で、少しは変わったかというと、


やっぱり変わっていません…(^—^;)


自信がないまま、お客さんの前で弾くのなんて失礼だ、そんなんならコンサートなんてしない方がいい、という意見も、もっともだと思うけど、どんなに練習したところで、練習しきったという事実には自信を持てても、自分自身のピアノに対してはやっぱり一向に自信が持てない。


でも、ここ1、2年。それでいいんだ、そのままでいいんだ、と受け入れることができるようになった気がします。


そのきっかけは、ほかでもないラフマニノフ。
彼の伝記を読んでいた時のこと。


自分の才能に絶対的な自信を持って、天才的に次から次へと曲を書き続けたモーツァルトなどとは対照的に、

ラフマニノフは、常に自分自身の自信の無さ、人からどう思われるかという不安や、傷つきたくないという不安と戦っていたと言われています。

特に、交響曲1番の初演失敗をきっかけに、自信喪失のどん底になり、鬱病で2年間の闘病生活を送り、その復帰作がかの有名な「ピアノ協奏曲2番」。この曲は、彼の精神科医であるダーリ氏に捧げられているというのは、良く知られた話です。

これ以後、ラフマニノフは自信を持って作曲活動や演奏活動を続けていたのかというと、実は全くそうではなかったそうです。

晩年になりピアニストとしても作曲家としても大成功し、どんな賞賛をもらっても、本当に信じきることができず、常に自分の才能への不安と戦っていたそうです。

晩年のラフマニノフの大作である「コレルリの主題による変奏曲」を、自分自身のコンサートで演奏する時にも、

「長過ぎるんではないか、お客さんは退屈して寝てしまうんではないか、席を立ってしまうんではないか」と常に不安で、

観客の顔色を伺いながら、途中で咳が聞こえたり、観客が退屈そうな気配を感じ取ると、その場でバリエーションをいくつか削除して演奏していたこともあったそうです。

ラフマニノフの伝記の中でその話を読んだ時、別に泣かせどころの箇所でもなかったのに、号泣してしまった私。

ラフマニノフでさえ、そうだったんだ…。

彼ほどの才能のある、世界中から賞賛されていたのに、
最後の最後まで、自分に自信は持てなかった。

人から拒絶されるのが怖くて、傷つくのが怖くて、
怖そうな外見の裏に、今にも折れそうな繊細で弱い心を抱えていたラフマニノフ。

ただの駆け出しのピアノ弾きである私みたいなのが自信を持てないのとは、比べ物にならないくらいの辛さだったろうなと思います。

---------------------

ラフマニノフの音楽には、迷いが不安が聴こえます。

どこへ行きたいのか、何を求めているのか。
自分でも分からなくなってしまうような混乱や、迷い。
外界を恐れるかのような不安。未来への不安。

そんな「迷い」のメロディや和音の中から、少しずつ一筋の道が見えてきます。
その道はだんだん太くなり、やがて、あらがえないような、とてつもない大きな力に導かれて、一つのところへ導かれて行き、その到達点には、必ずまぶしくて目を開けていられない位の圧倒的な「光」があります。

ラフマニノフの曲には、どの曲にも、必ずこの「光のポイント」があって、どんな小曲でも、このポイントに来ると、聴いていても弾いていても、無条件で涙が出そうになってしまいます。まるで自分の存在をそのまま認めてもらえた時のような、究極の安心感と、優しさ。


きっと、この「光」はラフマニノフ自身が求めている光なのかもしれないなぁと、思います。不安で迷い探し続けている先に、きっとあると信じている、光。

---------------------


私自身の話に戻ってしまいますが、

「ピアノを弾いている自分に疑問をもったり、やめようと思ったりしたことはありませんか?」

という質問を受けることが時々あります。

それについてまともに答えを考えると、
ずぶずぶと永久に考え込んでしまいそうになるので、たいてい、

「物心ついた時から弾いているので、ピアノ弾くのはゴハン食べたり息すったりしているのと同じような感じなので、疑問に思うことはなかったです」

と、あっけらかーーんと答えていることが多いのですが、

実際のところは、何万回とある気がします。


それは、

才能とかいう言葉以前に、自分にピアノを弾く資格があるのかという不安だったり、

世の中にこれだけ素晴らしいピアニストが溢れている中、もう一人、このロンドンの片隅でピアニスト人口が増えることが、この世の中にとって果たして本当に貢献していることなのかという疑問であったり、

世界中で飢餓や病気で苦しんでいる人がいるのに、私一人グランドピアノに向かって練習していていいのだろうかという疑問だったり、

そもそも自信がないままピアノを続けていていいのか、いつか本当に自信を持てるようになる日が来るのかという問いであったり。


それでも、どうしてもラフマニノフが好きで好きで、弾き続けて来て、
どういう訳かメロディがわき上がって来てしょうがなくて作曲をしてきて、

自分自身が感動したラフマニノフ曲は、もっと多くの人に知って欲しくて、

その結果、ステージでの演奏も続けて来て、今日この日までピアノを続けて来るに至っています。




きっと、この自分自身への、ぐるぐるぐるぐるした問いは、
ピアノを弾き続けて行く限り、これからずっと続くかもしれない。


けれども、

昔好きだった曲の歌詞にあったように、

「迷い探し続ける日々が答えになること」を信じて、

ラフマニノフの曲でいう「光のポイント」に到着できる日を信じて、

一歩ずつでも頑張っていけたら、と思います。



すみません、結論があるようなないような、とりとめのない独り言でした。
by sayaka-blmusic | 2010-01-27 09:30 | ひとりごと

好きなピアニストについて

友達の結婚式や自分自身のレコーディング等の為に、先週末から日本に一時帰国しています。毎年何故かこの日本の一番蒸し暑い時期に一時帰国・・・・(^-^;) 暑すぎです、ニッポン。今回の滞在は八月半ば頃までの予定です。

ところで今日は私の好きなピアニストの話を書いてみようかなと思います。ピアニストといってもクラシックの好きなピアニストはもちろん沢山いるのですが、今日はあえてクラシック以外で好きなピアニストについて書いてみようと思います。


まず一人目はキースジャレット (Keith Jarrett)
e0030586_15443212.jpg

私にキースジャレットの存在を教えてくれたのは、意外にも桐朋在学中に支持していたピアノの先生です。 当時はまだ音大の教授といえば「クラシックを聴きなさい~クラシック以外は聴いちゃダメ~~」的価値観の先生が多い中、「彼のピアノは本当に素晴らしいから是非聴いて!」と門下生全員の前で先生がかけてくれたのが、この世界的大ヒットとなったケルンコンサートのCD。自由自在に音色を使い分け、限りなく優しいのに、同時に心にぐさりと突き刺さるような音・・。普段数ヶ月かかって一つの曲に取り組み、それでも音色のコントロールだとか内声のバランスのとり方とかうまくいかないのに、完全即興でこんなにも素晴らしい神がかったような演奏をしているということに、当時の私は相当衝撃を受けました。その先生いわく 「クラシックでも、何百回も練習した曲でも、こんな風に一音一音が今この瞬間に生まれ出てきたかのようなインスピレーションで弾くのが理想なのよ」と教えてくれました。 完全即興のコンサートアルバムといえば、彼の「パリ・コンサート」のCDの一曲目の完全バロック風の即興演奏も素晴らしいです。

e0030586_1544018.jpg

その後しばらくたって、タワレコで一人で試聴していた時に、涙が止まらなくなってしまったのが上のアルバム「The Merody at Night with You」。キースジャレットが病気で活動休止していた後の復帰作です。とことんシンプルな音使いなのに、一音一音が心にじわーーっと染み入ってくる。夜に部屋で一人で聞きたいアルバムです。



次にご紹介したいのが、ボブ・ジェームズ (BOB JAMES)
e0030586_15474636.jpg

フュージョン系では大御所のピアニストです。高校の頃に友達にFOURPLAYのCDを借りたのがきっかけで彼の存在を知りました。 当時のFourplayのメンバーは、ボブジェームズ(キーボード)、リー・リトナー(ギター)、ネーザン・イースト(ドラム)、ハーヴィー・メイソン(ベース)と大御所ぞろい。1998年にリーリトナーが脱退し、代わりにラリーカールトンが加入しています。個人的にはリーリトナーが参加していた頃のアルバムの方が好きです。

ミルフィーユみたいに繊細に重なり合うサウンドが、なんてお洒落なんだろう!と一気にハマり、大学時代(桐朋でなくてICUの方)は大学の友達と一緒にFOURPLAYのコピーバンドもやっていた程。特におすすめはELIXIRというアルバム(写真左上)。ぱっと聴いた印象はおそらく「地味」と思うかもしれませんが、聴けば聴くほど新しい発見がありズブズブはまってしまうというスルメ的アルバム。その中でも「Magic Carpet Ride」という曲は地味お洒落スルメ曲の究極です。

その後、FourplayのピアニストであるBob JamesのソロCDを買い始めてみたらこれも本当に良くて、またクラシックから現代音楽、映画音楽まで幅広く手がけていることにも驚きました。どれも好きなのですが、私の一番のお気に入りは写真右上「JOY RIDE」というアルバムです。 彼のアドリブは、これでもかというほどペンタトニックスケールのみを駆使したソロなのですが、それが逆に彼独特の色になっていて、また軽やかなタッチや、コロコロと跳ね回るような音の質感は誰にも真似できないものだなと思います。ドライブのお供にオススメです。




最後にご紹介したいのは、ジェフ・ネルソン (JEFF NELSON)
e0030586_15483310.jpg

Jeff Nelsonについては・・・、彼のピアノの音を思い出すだけで涙が出て来きます。彼はゴスペル・ワーシップ系のピアニストで主にアメリカのチャーチ等で演奏しているようです。このアルバム「PRAYER SONGS」はその名の通り、「祈りの曲」で、別室で様々な人達の祈りをヘッドフォンで聴きながらその場で即興演奏をする、という特殊なレコーディング状況で録音されたものです。

ヒーリングミュージックととても一言ではくくることのできない、計り知れない力を持ったアルバムです。 淡々と続くアルバム2枚分の即興演奏は、理屈抜きに、心のひだに限りなく優しく入り込んできてくれる感覚がします。

私自身、今までで一番辛いことがあった時期、何か音を聞くと心に刺激が強すぎて何の音楽も聴けなかったのですが、唯一聴くことができたのが彼のアルバムでした。彼の音を聴くと、いつでも心があるべき場所に戻れる気がします。彼のCDは他にも色々出ていますが(このCDの続編の3.4も出ています)ダントツおすすめはこの「Prayer songs 1,2」です。




世の中色々なジャンルの音楽があるけれど、それがクラシックであろうとジャズであろうとフュージョンであろうと、その人の中に溢れ出るイメージを音にした時にそれは一つの音楽になって、同じ周波数をキャッチする誰かの心に伝わっていくのだと思う。

いつの日か私も、たった一人の心にでも、一音でも、そんな音を届けることのできるピアニストになることができたら・・と心から思います。


-----------------------------

ご参考までに、上記記事に登場したおすすめCDが購入可能なサイトへのリンクです。

キースジャレット
「The Koln Concert」
「The Merody at Night with You」

Fourplay
「ELIXIR」

ボブ・ジェームズ
「Joy Ride」

Jeff Nelson
「Prayer Songs 1&2」
by sayaka-blmusic | 2009-07-25 15:54 | ひとりごと