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英語とピアノの交換レッスン 「Creativity」

イギリス人の友達Barryと、ピアノ&英語の交換レッスンを始めて早3カ月。
2時間のうち、1時間は私が彼にピアノを教え、1時間は彼が私に英語を教える、という感じです。

友達同士だとお互いいい加減になってしまって、まともにレッスンにならないんじゃないかと心配してたのですが、
3か月たった今、ピアノのレッスンも順調で、
彼も毎回カランスクール並のスパルタカリキュラム&ライティングの宿題を出してくれるので、
本当によい交換レッスンになっています。

将来ジャーナリスト志望で、昨年は「Creativity」について論文を書いていた彼は、
英語レッスンの中身も正にクリエイティビティのかたまり!

例えば、次々見せられる絵や写真を元に、イメージを膨らませて、
その場で短いショートストーリーを作っていく、という課題。
ストーリーの中にはそれぞれ5感に関する表現を必ず含めなきゃいけない。
味覚とか嗅覚に関する表現って、ついワンパターンになりがちなので、表現の幅を広げる意味でもすごく勉強になる。

次は景色や人々の写真集を1ページずつ見ながら
それを見てどういう感情が沸き起こって来たかを説明していく課題。
相当感性を敏感にして写真から何かを感じ取ろうとしないと、
山の絵ね、ふーん
で終わってしまうので、
相当感覚を研ぎ済ませて挑まなければいけない。

そして極め付けが、
英語の短い詩を読んで、そこから得たイメージやインスピレーションを元に3分間の即興劇を演じる、という課題。
これを続けざまに何セットもさせられる。
実は私は中学時代演劇部出身(「ガラスの仮面」に影響されたヒトです。。)なので、こういうのは割と好き、なはずなんだけど、
即興でイメージを膨らませてそれを表現する、というのはすごく大変。。
自分のイマジネーション力のなさを痛感させられます。

この間はとうとう
「じゃ、セリフなしでジェスチャーだけでやってみて」という課題まで飛び出し、ここまでくると
もはや英語のレッスンでもなんでもなく、月影先生の紅天女の特訓状態です。。;;

いやもちろん英語の勉強にもなってるんだけど
私にとっては、それ以上に、
想像力と創造性のすごくいい訓練になってる。

彼の出すライティングの宿題も本当にクリエイティブ。
ちなみに前回の宿題は「自分がマガジンを発行するとしたらどんなマガジンにするか」を
趣旨やセールス方法をまとめた企画書と共にサンプルマガジンまでつけて提出するという宿題。大変だったけどすっごく面白かった。


レッスンはレッスンでも、ただ教え込まれるのと、こうやって自分の創造力をフルに使わなくてはいけないレッスンとでは、
面白さが全く違ってくるのだなーと実感。(注 カランのやり方は例外。あれは大いにアリだと思います)

しかも、表現したいものが先立って、
この気持ちや感情を伝えるためには、
どんな言葉を使ったらいいか、
というジレンマから覚えた言葉って、
不思議なことに、時間がたっても絶対に忘れない。

ピアノも同じで、
テクニックのための音楽ではなく、
音楽(表現)のためのテクニックだものね。


「創造性の訓練」、
これって絶対、音楽のレッスンでも(というか音楽のレッスンでこそ)必要な要素な気がする。

楽譜、という限られた情報の中から
いかに見えない世界を描き出すか。

音楽を演奏するって、
まさに想像(Imagination)と創造(Creation)の繰り返しだもんなぁ。。。

と思った私は、
この「創造性レッスン」を、ピアノのレッスンバージョンに置き換えてみて、
自分のピアノの生徒さんたちのレッスンで応用して試して見ました!

そしたら思った以上の効果が。
やっぱり子供の創造力、想像力ってすごい。。

長くなりそうなので続きはまた次回。
by sayaka-blmusic | 2006-04-26 22:38 | ロンドンでの日常生活
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