レコーディング無事終了! その2 


「その1」の続きです。

今回のレコーディングは、東京・田町にあるファツィオリピアノ日本総代理店のショールームで録音させて頂きました。

e0030586_1722151.jpg


「FAZIOLI(ファツィオリ)」は、イタリア発の新しいピアノブランドとして、ヨーロッパでは既にかなりの地位を確立し、ブーニンやアンジェラヒューイット等数々のピアニストに絶賛され愛用されている名器です。

手作りにこだわったピアノということで、まだ絶対数が少ないらしく、特に日本ではまだ希少な存在のファツィオリピアノ。私自身は昨年5月にロンドンでのラフマニノフリサイタルでファツィオリのピアノに出会って以来(あの時演奏したSt.James Church, Piccadillyのピアノは、なんとファツィオリのフルコンだったのです!)、すっかりその魅力のとりことなってしまい、いつかまた演奏できたら・・、と強く強く願っていました。

なので今回、Fazioliピアノの中でも最上級モデルのフルコンが、最高の状態で置いてあるこのファツィオリ・ジャパン・ショールームでレコーディングできるというのは、私にとって夢のような経験でした。

e0030586_1722532.jpg


録音セッティング後。ピアノはFazioliのフルコンサートグランドピアノ、F308です。
このショールームに本格的な録音機材を運び入れてのレコーディングは異例とのことだったのですが、Fazioli Japanの社長アレックワイル氏や、技術氏の越智氏にご協力頂いて、実現することができました。本当に感謝です。

レコーディングは合計二日間。
その間、楽器の素晴らしさに触発され、録音の真っ最中にも色々なインスピレーションが湧き上がって来ました。

深い深いベース音から、眩しく光る高音、限りなく優しい鈴のような音まで、「こんな音色が弾きたい」とイメージした時に、その期待の何倍もの魅力を持つ音で答えてくれる、魔法のようなピアノでした。

そしてもう一つ特筆すべきは、ペダル!

e0030586_17244369.jpg


ファツィオリピアノには通常のピアノに付いている三本のペダルに加えて、一番左側に「四本目のペダル」があります。ソフトペダルは、ハンマーの位置が横にずれて、音色が変わるのに対し、この4本目のペダルは、ハンマー全体が上がり近くから弦を打つことで、音色はそのままに音量だけ落とすことができます。音色は変えずに、ピアニシモを出したい場合や、特に速いピアニシモのパッセージなどに重宝します。
今回のオリジナル曲でも、ソフトペダルに加えて、この4本目のペダルも、さまざまな箇所で使用させて頂きました。

またソフトペダルの方も素晴らしくて、普段は音が変にこもるのが嫌であまり使わないのですが、このファツィオリピアノは、ソフトペダルをフルに踏んだ状態から、半分踏んだ状態、薄く踏んだ状態まで、まるでグラデーションのように様々な音色が可能で、ソフトペダルに対する意識が覆されました。


二日間のレコーディング風景より。

e0030586_17251645.jpg


技術師の越智氏、調律中。本当に素晴らしい調律・調整をして頂きました。

e0030586_17253613.jpg


セッティング中。プロデューサーのYongenのお二人です。

e0030586_17255644.jpg


17曲を2日間で一気に録音・・というのは、まさに集中力との戦い・・! でも、録音したものをその場で聴き直しながら、少しでも良い物を目指して徐々に作り上げていくというのは、一発勝負のコンサートとはまた違った醍醐味でした。

e0030586_1727508.jpg


自分自身の作曲した曲が、ファツィオリピアノで演奏することによってまた全く新しいイマジネーションを伴って誕生する瞬間は、身震いする程エキサイティングな時間でした。

e0030586_17281044.jpg


レコーディング2日目無事終了後、ファツィオリピアノ日本総代理店の社長アレックワイル氏と技術師の越智氏、プロデューサーのYONGENのお二人(亀井登志夫氏・亀井知永子氏)と一緒に。

---------------

このブログを読んで下さっている方や、今までコンサートにいらして下さっていた方には、私のこれまでのラフマニノフ弾きとしての活動を応援して下さっている方々が多かったので、その皆様に「オリジナルの作曲も始めました!」とお伝えすることは、私にとって正直かなり不安もあり、勇気のいることだったのですが、ファツィオリピアノやプロデューサーのお二人始め、多くの方々のご協力のお陰で、きっととても良いアルバムに仕上がると確信しているので、今は、このブログを読んで下さっている皆様にも、早く出来上がったアルバムを聴いて頂きたい気持ちで一杯です。 

ちなみに、ラフマニノフの演奏の方は、ロンドンで春に、またローマで夏に、コンサートを予定しています(もしかしたらラフマニノフに加えてオリジナル曲もプログラムに含めるかもしれません)。

CDに関しても、コンサートに関しても、また詳細が決定しましたらこのブログ上でお知らせさせて戴きます!
by sayaka-blmusic | 2009-08-18 17:31 | 作曲活動関連
<< インフル疑惑、は晴れたものの・・・・ レコーディング無事終了! その1  >>