ロンドンの隠れ音楽スポット「楽譜の古本屋さん」

ロンドンの一角に、楽譜や音楽書籍の古本専門のお店があるという噂を聞きつけ、先々週の週末に行ってきました。

Edgeware Road駅から少し奥に入った静かな裏通りに、突如現れた雑多な店頭。

古本屋さん…というより、店自体が本にうずもれている感じです…。



半分びくびくしながら店に入ると、まるで絵に書いたようなイメージ通りの「イギリスの古本屋さんのご主人」 が(笑)、すごく優しくあれこれ案内をしてくれました。

楽譜は主に地下だよ〜と案内され地下へ。


地下へ行く階段も

ひたすら楽譜と音楽書!


もはや本棚に並べるスペースすらなく、段ボールに入って積み重なっている膨大な数の楽譜。これでもちゃんと、楽器ごと、作曲家ごとになっていました。


ピアノ譜をはじめ、いろいろな楽器の譜面や、室内楽の楽譜、オーケストラのスコアまで、そして世界中の新旧様々なエディションの楽譜が揃っていて、おもわず歓声をあげてしまいました。すごい!!これはほんとに宝の山です。


鍵盤の白い部分が半分くらいはがれおちてしまっている古〜いピアノが古本にまみれてうずもれていました。「最近調律したばかりのピアノだよ〜」と、トンでもなく狂った音のピアノのキーを叩きながらご主人が紹介してくれました。うーむこれってホントに調律したんだろうか…それともご主人の一種のブリティッシュジョーク?? 

それにしても、この破れかけた古い楽譜の山の中に、これまた壊れかけたボロボロピアノが、あまりにもしっくり似合いすぎていて、もしかしたら本当に、ここで夜な夜な作曲家の霊たちが集まってこのピアノを囲んでミニコンサートをしているのかも??と思ってしまう位、なんだか不思議な雰囲気に満ちた空間でした。


お目当てのラフマニノフの変わった版の楽譜とかはあまり見つからなかったのですが、代わりに大豊作だったのが、今通っている作曲のクラスで使う参考書類。


オーケストレーションの本から、対位法の本などなど、この中の数冊は、実際にクラスでおすすめ参考図書として紹介されていて、アマゾンで調べたら一冊40ポンド位もするので諦めていた本もなんとここで発見!しかもこれらのハードカバーの本が、なんと2、3ポンド。安いものは1ポンド以下! きゃああ本当に宝の山です。


あと面白かったのは、珍しいアフリカ音楽のピアノ楽譜。アフリカ民謡などを元にしたクラシック曲の作曲家といては、イギリスではコールリッジテイラーが有名だけれども、おそらくその流れを組んだ新しい作曲家たちのピアノ曲集やCDなど。最近、民族音楽をモチーフにしたピアノ曲作曲にもすごーく興味があるところだったのでとってもタイムリー!ちなみにこれらの楽譜は古い楽譜でなくて最近出版された新品。このような新古品の楽譜も格安でいくつか売っていました。

一緒に行った夫も、トランペットの楽譜や、ジャズ、ブルースの本など沢山見つかって大喜びで、「今度はお弁当持って一日がかりで来よう!」と言い出すほど(笑)


店のご主人と記念に一枚。

私たちが夢中になって楽譜などをあさっていたら、おじさん「紅茶でも飲むかい?」と声をかけてくれて、おじさんご自身の水筒からトクトクトクとマグカップに紅茶を注いで淹れて下さいました。ビスケットもたべるかい?とビスケットまで出してくれて、本にかこまれてしばし休憩タイム。おじさんが約40年前にこのお店を始めた時の話など、色々伺っていました。

今や日本では、古本マーケットはすっかり一大市場になってしまって、コンビニの数と同じくらいBOOK OFFの数がある、という状況になってしまったけど(ちなみに私はBOOK OFFも大好きだけれども)、こういう風に、人と人がつながり合えて、カビとほこりの中でボロボロの本の中からお気に入りの一冊を見つけることのできる小さな古本屋さんも、古本屋の原点らしくて本当にいいなぁ…と思います。

このお店の雰囲気とおじさんの温かい心配りにあまりにも感動して、「ブログで写真付きで紹介してもいいですか?」と聞いたら、恥ずかしそうに一応OKを出してくれたので、ここでご紹介。

Archie Bookstore (最寄り駅 ロンドン Edgeware Road駅)
http://www.archivebookstore.co.uk/
83 Bell Street
London NW1 6TB

ロンドン在住の方はもちろん、ご旅行でロンドンに行かれる方も、音楽好きの方だったら、きっとお気に入りのお宝の一冊を見つけられるお店だと思います。

ただしカビ、ホコリアレルギーの方はご注意〜〜(私もしばらくくしゃみと鼻水がとまりませんでした…笑)
# by sayaka-blmusic | 2009-11-23 11:05 | ロンドン音楽事情
アフガン音楽の夕べ

ロンドン西部のアクトンにある「Asian Music Centre」で開催されたアフガン音楽のリハーサルを聴きに行ってきました。今まで一度も耳にしたことのないアフガニスタンの音楽を聴けるということで始まる前からとっても楽しみ!


コンサートではなくリハーサル、ということで入場はなんと無料。じゅうたん敷きの部屋に、演奏者が輪のように座り、観客である私達がそのまわりを囲んでじゅうたんにペタンと座って聴くという、なんとも幻想的な雰囲気の中での演奏。

音楽が始まると、今まで聴いたことのない独特の響きとリズムに、一瞬で魂をもっていかれてしまいました。


こちらはアフガニスタンの音楽で主役級の大事な役割を果たすギターのような楽器、RUBAB(日本語ではルバーブともラバブとも呼ばれるみたいです)。どこか物悲しく優しい響きのする、本当に美しい音色の楽器です。


タブラというドラム。ぼわんという、まるで水の中で鳴っている音のような、なんともいえない素敵な味のある音がします。インドの音楽にもよく使われる楽器だそうです。


終わった後にアップで撮らせて頂いたタブラの写真。下についているワインのコルクのような部分を上下に調節して、音の高さや音質を調節するのだそうです。


ハルモニュームという鍵盤楽器。鍵盤の反対側(写真でいうと右側部分)が、まるで開きかけの引き出しのようにぽこぽこ開きます。ここを手で動かして空気を送り込み、音を出すのだそうです。原始的な手動オルガンといった感じかも。こちらもインド音楽でも使われます。



歌のついている曲もいくつかあり、それぞれの曲の前に歌詞を解説して下さったのですが、内容は、宗教上の歌、恋の歌、戦争に行く子供を案ずる母の歌、などなどなど。どこの国でも、神様への賛美と、恋愛と、親子の絆は、永遠のテーマなのだなぁ・・と実感。

歌の歌詞や、楽器の珍しさと共に、もう一つ最も興味深かったのが、曲で使われている旋法(モード・スケール)の多様さ。それぞれの民族音楽には、例えば沖縄音階(ドミファソシド)やスパニッシュモードのように、固有の旋法があることが多いのです。アフガニスタンの音楽も基本的にコードでなくモード(旋法)がベースで作られているのですが、そのモードが一種類でなく、曲によって実に様々。ある曲はメジャーペンタトニックスケール(ドレミソラド)のみ、ある曲はフリジアンモード(ド♭レ♭ミファソ♭ラ♭シド)のみを忠実に使って作られているかと思えば、ある曲は、上行形が沖縄音階(ドミファソシド)に似た音階、下行形はミクソリディアン(ド♭シラソファミレド)に似た音階と、不思議なミックスによる独特の音階が使われていたり、ある曲はいかにもイスラム的な音階だったり・・、と本当に様々。

あまりにも興味深かったので、終わった後、ルバーブを弾いていた奏者の方に、アフガン音楽における旋法について質問しに行ったら、重要なポイントをいくつか教えて下さった後名刺を下さって、ここにメールをくれれば、更に詳しい資料を送ってあげるよーと言って下さいました。名刺をふと見たら、ロンドン大学ゴールドスミス校の民族音楽学の教授! まさにアフガン音楽における旋法の研究をされている方でした。(その後メールでやりとりして、本当に資料を送って頂けることに!今楽しみに待っているところです)


アフガニスタンは、シルクロードの十字路ともいわれ、海上輸送がメインの貿易手段となる前は、東西交易の重要な場所として様々な地域の人々が流入し、そのため、地域によってペルシャ音楽、インド音楽など異なる地域から影響を受けている音楽が発達していったそうです。アフガン音楽における旋法の多様さや独特さは、もしかしてこういうようなところから来ているのかなぁ・・とも思います。

今でこそ、クラシックとジャズ、ロックと民族音楽などなど様々なジャンルのフュージョンやクロスオーバーが一般的になってきていますが、もしかしたらアフガニスタン音楽は、世界最古の「フュージョン音楽」だったのかもしれません。

コンサートの最後に、来賓でいらしていたアフガニスタン大使からの挨拶とメッセージ。アフガニスタンというとやはり今はマシンガンや戦争のイメージだけれども、元々は音楽を愛する人々の国。早く、人々が心から自分達の音楽を奏でたり聴いたりすることを楽しめるような、そのような日々が戻ることを祈ってやまないと言っていました。

(今でこそ、アフガニスタンで若者によるポップスも少しずつ盛んになってきているようですが、タリバン政権真っ最中の頃は、音楽を弾くことだけでなく聴くことも禁止されていたそうです)


世界には、まだまだ私の知らない様々な音楽があるんだ・・ということを改めて思い知らされた一夜でした。

日本やヨーロッパの殆どの「音楽大学」では、ピアノを専攻した場合、基本的には西洋音楽、しかも限られた時代のクラシック音楽だけを勉強して、自国の日本音楽すらまともに勉強しないまま、音楽の全体像を知った気になって卒業してしまう(私もその一人)のは、実はすごくもったないないことなんじゃないかな・・・と思います。
# by sayaka-blmusic | 2009-11-20 01:12 | ロンドン音楽事情
作曲のクラス

自分の作曲の幅をもっと広げたくて、
現在ロンドンのとある音楽学校の作曲の夜間コースに通っています。

クラシックとジャズの和声理論、コードやモードの理論をふまえた上で、それをどうやって実際の作曲、特にFilm Music(映画音楽)などの作曲に生かしていくかという授業。

自分が今作曲しているピアノ曲のジャンルが、クラシックでもジャズでもなくてどれかというと映画音楽やフュージョンに近いのと、今後映像などとのコラボレーションにもとっても興味があったので、この授業の趣旨と方向性は、今の私の興味のど真ん中ストライク!

余談ですが、ラフマニノフの曲(特にオケの曲)って、クラシックの作曲家の中でダントツに映画音楽に近い気がする。実際映画にもよく使われているし。


さて、このコースを担当している先生は、
実際にイギリスのTV音楽や映画音楽を制作しているイギリス人作曲家。

様々なジャンルの曲の分析をしながら、実際の映画音楽で使われている手法、オーケストレーションの実際的なテクニックなどなどを学んでいます。

教材のジャンルは実に多岐に渡っていて、バッハのマタイ受難曲、ラヴェルやドビュッシーなどフランスものの弦楽四重奏の分析の他、イギリスらしくビートルズの曲のバックの弦楽四重奏パートの分析とか、スターウォーズやインディージョーンズなどで知られる映画音楽の大家ジョン・ウィリアムズを始め、様々な映画音楽の曲の分析などなど。

展覧会の絵や、ラヴェルのマ・メール・ロワなど、ピアノバージョンとオーケストラバージョンが両方存在する曲に関しては、その比較などをしながら、効果的なオーケストレーションに関してディスカッションしたりしていきます。あーーーーこういう授業、ラフマニノフの交響曲ピアノソロバージョン作る前に受けていれば、あんなに四苦八苦しないでもっと楽に編曲できていたかもしれない・・・(T T)

音大の音楽理論や和声の授業では、当然のことながらクラシックの曲の分析しかしてこなかったので、このように様々なジャンルの曲を、様々な方向性から分析する多角的アプローチは、私にとって本当に新鮮。

最近ラフマのソナタを練習していて改めて強く実感したのだけど、はっきりいって、ラフマニノフの曲とかは、クラシックの和声理論のみよりも、ジャズの理論も併用して分析した方が、はるかに分析しやすいし、暗譜もしやすい。ラフマのソナタ2番2楽章の冒頭テーマなんて、思いっきりジャズの典型のツーファイブの連続だし、使われているテンションもジャズと共通しているものがかなり多いし。



このクラスは、宿題もかなり実践的で、映画音楽の王道であるモードを多用した作曲方法(ドリアンのみ、フリジアンのみでの曲作りなど)など、毎回異なる宿題テーマが課されて、そのテーマに沿って、各自PCのシーケンサーで丸々一曲作曲し、更にオーケストレーションして持ち寄り、次の授業で、お互いの作ってきた曲を聴きあってディスカッションをしたりします。

授業の内容も、宿題の内容も、あんまりにも今の自分にとって面白くて、最初の数回の授業では、興奮しすぎて鼻血・・・こそ出なかったものの、酸欠状態になってしまったほど。ヒトって自分の興味のストライクゾーンのことに出会うと、じっとしてても酸欠(逆に過呼吸?とにかく呼吸困難状態)になるんだってこと初めて知りました・・・。

-------------------------

さて、このクラスは少人数制で生徒は私を含めて4人。このコースはある程度既に作曲や音楽活動のバックグラウンドがある人対象のコースなのですが、そのバックグラウンドが皆さまざま。

一人目はイギリス人のCくん。

一度彼の作曲の宿題を初めて聴いたとき、そのまんまディスカバリーチャンネルのドキュメンタリーで流れていてもおかしくないようなセンスと完成度の高さに仰天し、「この人、どう考えてもプロ!! 」と思って、授業のあとに直接本人に聞いたら、彼はダンスミュージックなどの作曲をしながらDJとして10年以上イギリス各地で活動した後、自分で音楽製作会社を設立し、BBCやMSNを顧客に音楽提供をしているというホントのプロでした・・・・・・。 彼は今更クラスを受ける必要があるんだろうかと疑問に思うんだけど、本人曰く、感覚だけで作ってきたから理論に自信がなくて、このクラスを取ることにしたのだとのこと。 毎回、彼の宿題はめちゃくちゃ聴くのが楽しみ!

もう一人の生徒はロシア人のSちゃん。 ロシアでバリバリのクラシックピアノの英才教育を受けてきたのだけど、数年前にロシアでなんと宮崎駿の映画を見て、久石壌の音楽に感激し、アニメ映画音楽を勉強するためにロンドンに来たのだそうです。一年目は大学院で映像音楽を実践的に学んでいて、今年は更に作曲に焦点を宛てて学ぶ為に、このコースを取ったのだそうです。今から数年はロンドンにいるけれども、いつか日本でアニメーション映画の音楽制作に関わるのが夢なのだそうです。

私はラフマニノフが好きで好きで、ロンドンでも日本でもラフマニノフばかり演奏しているんだということを言うと、「ロシア人の私が日本に行くのが夢で、日本人のあなたがロシアのラフマニノフを演奏してて、それでお互いロンドンにいるって、なんだか不思議な感じね」と笑っていました。

そんなんで、皆全く別々のバックグラウンドを持ちながらそれぞれ生み出す音楽は、個性に溢れていて、同じ課題に対しても、全くテイストの違うものが出来上がってきます。 毎回の皆の宿題を聴いたり、ディスカッションをしたりしながら刺激を受けるのが、楽しくてしょうがないです。

--------------------------------

音楽とは本当に幅広くて、
今この瞬間にも、世界中の様々な場所で様々な人たちが、
それぞれ湧き上がる気持ちを音にして、新しい曲や歌が生まれている。

今まで20年以上ずっと、弾く側のみにいたけれど、
作る側にも立ってみて初めて気づいた、大切な沢山のこと。 

今まで何気なく弾いてきたベートーベンやモーツァルトなどのピアノの作品も、どこか、ただ弾きこなすための「テキスト」として捉えてしまっていたのだけど、どんなに素晴らしい「芸術作品」だったのかいうことも、作曲を学べば学ぶほど改めて気づかされています。

自分の中で、ここ最近、音楽に対しての観念が
ガラガラと音を立てて変わっていっているのを、感じています。

音楽ってやっぱり、本当に素晴らしい。
# by sayaka-blmusic | 2009-11-14 08:40 | ロンドン音楽事情
誕生日


下の写真は、宇宙人到来の図・・・。



ではなく、バースデーサプライズの瞬間!

キッチンで後かたづけをしていたら、リビングで呼ぶ声がするのでドアを開けると、
真っ暗闇の中にろうそく。事態が飲み込めずしばし呆然と立ち尽くす私。

そして暗闇の中から、夫のトランペットによるハッピーバースデーの歌が!!

トランペットに合わせて、近所に住む友達夫婦(このブログに何度も登場しているRちゃん夫妻)が歌ってくれて、しかもそのご夫婦がこんなに可愛いケーキを用意してくれていました。



全くのサプライズだったので腰抜かすほどびっくりしたと同時に、感激で涙...。
本当にうれしかったです。

ということで昨日(11月3日)、無事誕生日を迎えました!
何歳になったのかは非公開にしておこうと思ったら、
妹あすかが先に自分のブログであっさり暴露してました。

味噌爺って....。ひどい...(ToT)


がむしゃらに走り抜けた20代だったけれど、
今こうやって平安な気持ちで30代最初の誕生日を迎えられること、
本当に感謝の思いが溢れます。

30代は何があるかわからないけど、
出会う方々、起こる事柄一つ一つに精一杯の感謝をかみしめながら、
一日一日を大切に、過ごしていくことができればと思います。


上の写真は友達が
「さやかちゃんの誕生日に空からプレゼントが降ってきたよ!」
と写真メールを送ってくれたOxford Streetのイルミネーション!
偶然にも、ちょうど昨日から点灯開始だったそうです。

本当に空からプレゼントだぁ~!

ロンドンは既にクリスマスへのカウントダウンが始まっています。
# by sayaka-blmusic | 2009-11-05 09:45 | ロンドンでの日常生活
ロンドンの秋景色 Golders Hill Park
気づいたら、あっという間に冬に突入してしまいそうなので、今のうちにロンドンの秋を記憶に留めておきたいと思って、ロンドンの秋景色を少しだけレポートです。


最近初めて知ったお気に入りの公園、Golders Hill Park。ロンドン北部のHampstead Heathの敷地内の外れに位置する公園です。

ハムステッドヒースといえば、「ノッティングヒルの恋人」の撮影にも使用されているKenwood Houseの辺りが圧倒的に有名ですが、ヒースの外れにあるこのGolders Hill Parkは隠れた穴場的エリアで、実はハムステッドヒースの中で最も整備されている美しいエリアの一つなんだそうです。

こじんまりとした公園の中には、Butterfly Houseという蝶の温室や、鳥やロバなどと触れ合えるミニ動物園があったり、オープンカフェ、ビクトリア調の庭園や、Water Gardenまであって大充実。もちろん全て入場無料。ハムステッドヒースやハイドパーク、リージェンツパークは大きすぎてとても一日では歩いて周りきれませんが、ここは1時間もあれば一周できるので、ちょっとしたお散歩や気分転換に最適。


おお、こじ~~~~かの~~~バンビ~~~~~です! ってこの歌、誰か知ってるかしら・・・「こじかのバンビ」。私4歳の時に初めての発表会で歌った思い出の童謡なので、こじかを見ると条件反射的にこの歌が頭の中で流れ出します。


この子は、えーーーっと。なんだろう。
ドンキーと同じ檻の中にいたから、子ドンキー?と思ったら、隣にいたイギリス人のおばさんに全力で否定されました(笑) で、一体何なのかは彼女も分からないらしいのだけど、とにかく可愛いです。



イギリスの公園で沢山見かけるのが、上の写真で川岸の向こうにいるお二人のように、おじいさんおばあさん(とお孫さん)が仲良くお散歩していたり、木陰のベンチや切り株に二人で腰掛けている姿。すごくほほえましいなぁ・・・と思います。日本って、おじいさんおばあさんが手繋いで公園で散歩・・っていう景色って、何故かあまり見ない気がするけど、イギリスだと本当によく目にします。

余談ですが、懐かしきChage & Askaのno no darlin’という曲のビデオクリップは、ロンドンの景色と共に老夫婦のお散歩姿などが何組か出てきます。彼らも、もしかしてイギリス滞在中にこんな様子を目にして、この曲が生まれたのかなぁ・・と思います。すごく優しい曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=mz5lQkP5E14



日本の見事な紅葉には遠く及ばないけど、黄金色の木々が日に照らされてキラキラ光るロンドンの紅葉も、これはこれですごく好きです。

-------------------------------
Golders Hill Park (Hampstead Heath)の詳細サイト
地下鉄Northern Line Golders Green駅より徒歩約10分
# by sayaka-blmusic | 2009-10-31 07:39 | ロンドンでの日常生活
ロンドンの築地市場Billingsgate Fish Marketへ!しかし・・・
イギリスでの食生活で困ることの一つが、お魚や貝などの新鮮な魚介類が非常に手に入りにくいこと。

イギリスはフィッシュアンドチップスの国と言われている割には、昔ながらの「肉はご馳走、魚は肉の代用品」という意識がまだ残っているのか、魚屋さんがすごーーーく少ない。

スーパーでも、鮮魚コーナーがあるのはかなり大きな店舗のみ。たいていは、肉コーナーや乳製品コーナーに押しやられて、隅の方にちょこっと真空パックのスモークされたサーモンや鯖(Macharel)、たら(Cod)の切り身等が遠慮がちに置いてあるだけです。どうしてもお刺身が食べたい時には、日本食材店の「あたりや」などに行って買うのですが、日本と比べるとやはりかなりの割高なので、頻繁に食べる訳にはいかず。

そんな中、ロンドン最大の魚市場「Billingsgate Fish Market」がロンドン東部のCanary Wharfあるという話を聞き、ずっと行きたいと思っていたのですが、何しろ朝5時に現地にいなければいけないという大きな壁が立ちはだかって、なかなか行けずじまい。

ですが、先週末の土曜日、諸条件がやっと合って、ようやく行くことができました!
朝3時半に起きて、4時過ぎに出発。朝5時に現地着。もちろんまだあたりは真っ暗。


Canary Wharf はロンドン東部のテムズ川沿いにある再開発地域で、東京でいうとお台場みたいな感じです。魚市場のバックに高層ビルという不思議な光景。

このBillingsgate Fish Marketは150年以上の歴史を持っていて、北はスコットランドのアバディーン、南は南西イングランドのCornwallから毎日運ばれてくる魚介類を求めて、ロンドンの多くのレストランや魚屋さんも日々ここに仕入れに来ているそうです。

早朝5時のマーケットスタートの時点で駐車場は既にいっぱい!何とか駐車スペースを見つけて中へ。


すごい活気!! まさにロンドンの築地!といっても私自身は築地に行ったことないのですが、行ったことがある人によると、築地と比べたらやっぱり5分の1位の規模だそうです。でもロンドンでこれだけの魚介類が揃っている景色は衝撃!


ロブスター


カレイとサーモン


カニ、カニ、カニ、カニ!!
大好きな魚介類が辺り一面にある光景に、すっかりハイテンションに。


マテ貝。こんな風に生きたままバンドに縛られて売っています。


体長1メートル以上のかじきまぐろ(Sail Fish)も発見!! さすがにこれは買って帰れません・・・。




その他、各種魚、ホタテ、イカ、タコ、サメやうなぎ、何故か牛の足まで売っていました。

殆どは箱売りで、バラ売りは少ない為、一般客は、何家族かで合同で買って後で分けるパターンが多いようです。それでも多すぎるものもあるので、「あの~~これ、バラ売りはありますか?」と聞いたら、「一個ずつ買いたかったらTESCO(スーパー)に行ってね~笑」と笑いながら言われてしまいました。まあ、確かにそうですね・・。

そんな中でも量り売りしている店がいくつかあったので、カレイ2匹、スズキ5匹、巨大エビ2尾、巨大いか1杯、巨大ハマグリ4個、たこ1匹、鮭切り身、マテ貝16本、あさり500グラム、カニ2杯、を購入。以上で全部合わせて30ポンド位。これを一緒に行った友達夫婦と分けたので、一人当たり7ポンド位でこれだけ色んな種類のシーフードが食べられるというのはロンドンで考えると格安です!

開始後30分ほどたつと、既に品数の少ないものは売り切れ始めてしまっていました。やっぱりスタートから15分位が勝負みたいです。

6時頃にマーケットを出発し、朝7時前には自宅に帰ってきました。まだ薄暗いうちに用事から帰ってくるというのは不思議な感覚。それにしても眠い・・・・。あのマーケットに毎日買出しに行っている業者さんは、これを毎日繰り返しているんだと思うと尊敬です。

-------------------------

家に帰って、最低限の魚の処理や下ごしらえをして冷蔵庫や冷凍庫に放り込んだ後、さすがに眠いので数時間仮眠。この日はレッスンが無かったので昼間に自分のピアノの練習や用事を済ませた後、夕方からいよいよ市場で買ってきた魚介類で夕飯準備スタート!

カレイは煮付けに、マテ貝は網焼き、カニは茹でて酢味噌と酢じょうゆで! 滅多に買わない日本酒も買って、一緒に魚市場に行った友達ご夫婦も交えて、ロンドンでは滅多にできない魚介類三昧ディナーです(^-^)


まずマテ貝の網焼き。これが食べたくて今回マーケットに行ったようなものでした。みりんや醤油、お酒、ショウガを混ぜたタレをかけながら網で焼くと、すごく良い香りが漂ってきます。食べてみると、やっぱり美味しい~~~!こってりした濃厚な味で日本酒に合います。

カレイ(Plaice)は日本のものに比べるとかなり肉薄でぺったんこすぎるけど、煮付けにすると日本とほぼ同じ味。

カニも、ちょっと身が少ないけどそれなりにおいしいし、カニ味噌の部分も美味!

-------------

と、このあたりまでは順調。こんなに安くておいしいなら、Billingsgate Fish Marketまた行きたいね~!と話していた矢先。

そろそろ、あの巨大えびをグリルして食べよう、とした辺りから方向がおかしなことに。

こんがり焼けたおいしそうな姿に、期待度200%で、巨大エビにかぶりつく。

ん・・?明らかに生ぐさい。火を更に通し直してもやっぱり同じ。ありえないくらい極端に生ぐさい味で、とても食べられる味じゃないので、四人とも一口でギブアップ!!



一刻も早くこのエビの味を口から消し去りたくて、あさりのお味噌汁で口直しをしようということに。今日買ってきたばかりのあさりだし、作る手順も日本と同じだし、そうそう変な味になりえないでしょうと安心しきっていたのですが、お味噌汁の中のあさりの身を口に入れて噛んでみると、中からじわ~~っとあさりの風味、ではなく、

なぜか・・・・


石油の味・・・・・・・・・!!!



石油食べたことあるのか、と聞かれたらそれは無いけれども、その場にいた4人ともが、確信を持って「石油の味!」と言い切ったので、私の味覚の問題ではないはず。

うーーん、北海油田あたりで取れたあさりなのか、工業排水の近くで取れたあさりなのか、はたまたアラブの油田????とにかくどう考えても石油の味。

砂抜きしている時点から様子がおかしかったので、ん?とは思っていたものの、加熱したら普通にパカパカ口開いてたから大丈夫だと思ったのですが・・・。恐らく生きてる死んでるの問題ではなくて、生きていた場所の問題と思われます。

これまた一口でギブアップ!!
口いっぱいに広がってしまった石油の味を消すために、急きょコーラだのアイスだの、味が正反対のものをニュースエイジェント(コンビニ)から買ってきて必死に口に放り込むはめに。せっかくの日本酒やマテ貝の余韻も、ぜーんぶ一緒にコーラで流し去らさねばならぬ屈辱。

う・・・・・・・・・・・しばらく海老とアサリは見たくないかも・・・・・・・・。

その後、他の美味しかったはずの魚介類も、あの衝撃のエビや石油アサリの味がよみがえってきてしまって、なかなか箸がすすまず。なんとか一通り平らげた頃には一同げっそり・・・。

冷凍庫で眠っている、イカやタコ、スズキなどが外れでないことを祈るばかりです。

--------------------------------------------

で、今日の結論。

考えてみれば当たり前のことなんだけど、やっぱり魚介類に関しては日本が圧勝だなと改めて痛感しました。サーモンや鯖など、日本よりも油がのっていて美味しいお魚も一部あるものの、全体的に考えると、やっぱり日本で食べる魚介類が圧倒的に美味しい。

それに、いつでも新鮮で安心して食べられる魚介類が、市場まで行かずとも近所の魚屋さんやスーパーで気軽に買えるということは、やはり長い魚文化の歴史を持つ日本ならではだなと思います。

そのような歴史を持たないイギリスで魚介類を手に入れる、ということを前提とすれば、確かにBillingsgate Fish Marketは、ロンドンではこれ以上無い位品揃えはいいと思います。私達が今回買わなかったもので、とっても美味しいものも、もしかしたらあるのかもしれません。ただ、あまりに当たり外れの差が大きいので、新鮮なものとそうでないものをよっぽど吟味して買わないと、今回のように、トラウマになりうる位のショッキングな体験をする危険性があるかも・・・。

---------------

それにしても、最近の日記を読み返してみると、野菜狩り、果物狩り、栗拾い、魚市場・・・と週末ごとに食べ物を求めて放浪している気がしてきた・・。潜在意識の中にイギリスの食べ物に対するストレスが溜まっているのかも・・(笑)

# by sayaka-blmusic | 2009-10-26 22:38 | ロンドンでの日常生活
栗拾い&皮むきとの格闘・・・
先々週末のことなのでかなり前の話になってしまいますが、ロンドン郊外にあるグリニッジ公園(Royal Greenwich Park)に栗拾いに行ってきました。

グリニッジ公園といえばグリニッジ子午線(経度0度)が通るグリニッジ天文台(Royal Greenwich Observatory)があることで有名。


子供の頃、世界の時刻の中心であるグリニッジというと、なんだか神秘的なイメージで、山の中に人知れず天文台と研究施設が・・・というようなイメージだったのですが、実際のグリニッジ天文台は、そんなイメージをあっさり覆すかの如く観光客で大賑わい。


入場料無料で見学できる施設もあり、子午線上のモニュメントは記念撮影に並ぶ人で長蛇の列。今回は栗拾いメインで来たので、中の施設などはゆっくり見れませんでしたが、今度機会があったらじっくり見てみたいなと思います。プラネタリウムなどもあるようです。


さて、駐車場から天文台のある丘に向かう並木道とその一帯は、これでもかという程の無数の栗の木!! 

見渡す限りの栗の木です。


栗拾いに来ている家族連れも沢山いました。

中には、専用の器具を持ってきて、木から直接わっさわっさと取っているプロ(??)も・・・。(ちなみに、木から直接取ったり、木を無理矢理揺すって落として取るのは、公園の規約で禁止されています。)


地面には、これまた無数の栗のイガが落ちているのですが、驚くことに、殆どがカラ!! 栗の木と同じ位、取りに来ている人もやはり多いみたいで、メインの栗並木通り沿いは、既に殆ど取られてしまった後でしたが、少し外れた奥の方にはまだ残っていてそこで沢山拾えました。ただし、かなり小ぶりの小さいサイズの可愛い栗。


イガに包まれた栗。栗の姿って、なんて強烈に秋を感じさせるんだろう・・と思います。
栗の季節というと、展覧会とか学芸会とかのシーズンど真ん中だったからか、栗を見ていると、なんでだか無性に小学校の体育館を思い出してしまう私・・・。


その後、小一時間ほど、もくもくとひたすら栗拾い。イガから栗を取り出す時にかなりトゲがささって痛いので手袋か軍手を持っていけばよかったーと後悔!


そして持って帰ってきた約1.5キロの栗。(いくつか巨大な実が混じっていますが、これは栗でなくマロニエの実(トチの実)らしく、渋くて基本的には食用に向かないそうです。)

マロニエを取り除いて、正真正銘の栗の方は栗ご飯にしようと思ったら、一個一個の栗サイズが小さすぎるために皮剥きが大変すぎて(鬼皮はお湯にしばらくつければ簡単に剥けるのですが、渋皮をきれいに剥くのが大変・・)約300グラムで力尽き、取りあえず剥いた分だけ栗ご飯に。

翌朝、栗の渋皮のラクなむき方を調べていたところ、渋皮が剥けないのなら渋皮ごと渋皮煮にすればいいんだと分かり、今度は渋皮を綺麗に残して剥こうとしたら、こういう時に限って逆に渋皮が中途半端に取れてしまう・・。うううなんで言うことを聞いてくれないの栗さん(TOT)

しかしながら途中から超高速に剥けるコツを発見し(お湯につけて置いて柔らかくした栗をまな板に倒して置き、幅の広い側の端に、渋皮を傷つけないよう包丁を薄く入れ、まな板に押しつけたまま栗をくるっと回転させると、鬼皮が一筋むけるので、その後指でかぽっと残りの鬼皮を取ります。この方法だと一個あたり5秒でむける!)やっと作業がスピードアップ!

そんな訳で早朝から大量の皮剥きと格闘し 、生徒さんのレッスンの始まる朝10時までに何とか皮剥き全終了。その後レッスンや練習の合間に火を止めたりつけたりしながら一日がかりでできあがった渋皮煮は、栗ご飯よりずっと美味しかったです(^-^) (渋皮煮に必須の重曹は、Bicarbonate of sodaという名前でスーパーで売ってました)

その後ピアノの生徒さんと話していたら、なんと我が家から徒歩圏内の公園(ハムステッドヒース)でも、栗がわんさか取れるという情報が!それどころかロンドン中の小さい公園や通りでもそこら中で沢山栗が落ちてるよ~との情報も!更には、近所のスーパーでも、拾ったのよりもずっと大きな立派な栗が、格安で売っていました・・・ははは・・・・^^;

ということで、わざわざグリニッジまで行かずとも、ロンドン市内で気軽に秋の味覚をゲットできるようです。取りに行く場合は10月中旬あたりまでがギリギリシーズンのようです。

---------------

グリニッジ公園(Royal Greenwich Park)のHP
(駐車場から天文台に向かう一帯が栗並木です)

ハムステッドヒースのHP
(ケンウッドハウス側の駐車場からハウスに向かう辺りで栗拾いができるそうです)

# by sayaka-blmusic | 2009-10-15 05:21 | ロンドンでの日常生活
<お知らせ>オリジナル曲、期間限定で一部分試聴できます
先日の日記にも書いたばかりの、オリジナル曲のCDですが、
今回のプロジェクトのProducerであるYongenのウェブサイトのトップページにて、
今日から期間限定で、ほんの一部ですが試聴できるようになっています。

試聴できるのは、今回録音した17曲中の3曲の、それぞれ出だしの数秒部分のみのダイジェストですが、是非聴いてみて頂けたら嬉しいです。

さらに、ワガママを承知でお伝えさせて頂くと、もし可能であればPCにイアフォンなどをつないで聴いてみて頂くと、ファツィオリ・ピアノの音質がもっと鮮明に伝わるかなと思います・・・ m(_ _)m

Yongen のウェブサイト
http://www.yongen.com/
(右下に浮遊しているSayaka Matsumoto Samplerと書いてある石の再生マークボタンをクリックすると流れます。)

Yongenのブログ
http://www.yongen.sakura.ne.jp/html/blog.php
(レコーディングの時の様子なども日記に書いて下さっています)

# by sayaka-blmusic | 2009-10-05 23:38 | CD・レコーディング関連
日帰りカーディフ
とある伴奏レコーディングのお仕事でカーディフに日帰りでいってきました!


甘いのは分かってるのについ惹かれていつも買ってしまうKrispy Kremeのドーナツ一個とコーヒーをパディントン駅で買って電車へ。ロンドン・パディントン駅から、ウェールズの首都カーディフ駅までは、電車でちょうど2時間位です。

以下、自分自身のおさらいも兼ねて・・、
The UK(グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国) は四つの非独立国イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから成りたっています。


(地図引用はこちらより)

上から青色のScotland、黄緑のNorthern Ireland、ピンクのEngland、薄オレンジ色のWales。(濃い緑色のIRELANDの部分はU.Kに含まれず、アイルランドとして独立国。)

これらの4つの地域は、歴史や民族のルーツは異なり、それぞれの地域が首都を持ち、地方行政はそれぞれ異なるそうですが、国際上では独立国ではなく、「The United Kingdom(The U.K)」として一つの国と見なされます。ただし、サッカーとラグビーにおいてはそれぞれのナショナルチームを持つことが認められているために、「イングランド代表」「ウェールズ代表」などが別々に存在するとのことです。

日本語で「英国」とか「イギリス」という時は、これらの四つの国を総称した「The U.K」を指します。中学の英語の時間に「イギリス=England」と習った気もしますがこれは厳密に言うと間違い・・ということになりますよね ^^;

----------

話は戻って、今回私が行ったのは、この4つの国のうち、薄オレンジ色のウェールズの首都カーディフ。ウェールズに足を踏み入れるのは渡英以来初めてだったのでわくわくして向かいました。

ロンドンからカーディフまで向かう場合、上の図を見ても分かるとおり、陸路をずっとたどると、遠回りになってしまうため、Walesの真南にあたる対岸部分のブリストルの辺りから、北のカーディフに向かって海を渡るルートです。ブリストル駅を過ぎてしばらくたって、そろそろ橋を渡るころかなぁ・・と、カメラを持って待ち構えていたら・・・。


(●o●;)

突然真っ暗。


どうやら海底トンネルだったようです。
後から調べてみたところ、Severn Tunnelという海底トンネル(正確に言えば河底トンネル)で、このトンネルが、ウェールズとイングランド間の電車交通の便を支えていて、UKの電車のトンネルとしては最長のものだそうです。とはいっても、長さにすると7000メートル位とのことで、電車に乗っているとあっという間。ちなみに車の場合はトンネルでなくM4という道路で、Severn Bridgeという長い橋を渡ることになるそうです。

Wales側に出てからNewport駅などを過ぎて、ようやくカーディフ駅到着!

駅に着くとまず驚いたのは、何もかもが2ヶ国語表示だということ!
駅の表示を初め公共の表示は全て、英語とウェールズ語の2ヶ国語で書いてあるのです!


下が英語、そして上がウェールズ語(Welsh)です。


駅構内の表示も全て英語とウェールズ語の並列表記。


街中の案内表記や、


スタバの店内案内表記まで!

もともとウェールズはゲルマン系のアングロサクソン人によるイングランドとは異なる独自の文化を持ったケルト人の国だったのですがイングランドの統治下になってしまったのが13世紀。その後地方分権をかかげるブレア政権のもと、1999年にようやくウェールズ議会が成立、同時に一定の自治権が認められ、その際に二か国語の表示および小学校での英語ウェールズ語両方の授業が義務づけられたそうです。

今でも日常的にウェールズ語が使われている地域も一部あるそうですが、それ以外の多くの住民はもちろん英語が第一言語なので、特に都心部では英語だけで事足りるといえば足りるのに、ここまで二か国語の表示を街中くまなく徹底させて、自国の文化を歴史の中に埋もれさせずに守り抜こうという姿勢には圧倒されました。ウェールズ人の母国への誇りたるやすごいものがあるのだなぁ・・と感動。必要以上に何でもかんでも街中英語表記にしちゃう日本と真逆の方向を行っているかも。

---------

さて到着後、待ち合わせまで1時間ほど時間があったので、ウェールズに来たら絶対に買いたいと思っていた二つのものを探しにハイストリートへ。

探そうと思っていたものの一つ目は海苔!なんとウェールズでは昔からの伝統珍味の一つに「海苔」があるらしいのです。

これは日本人としてはウェールズの海苔を食べずして帰るわけにはいかない!と思い、早速カーディフ駅近くの中央市場へ。色々尋ねた挙げ句、やっと探し当てたのはなんと魚屋!

海草の一種なので魚屋にあってもおかしくないといわれればそれまでなのですが、海苔というと乾物コーナーにあるイメージなので、魚屋にあるというのは何とも新鮮。


ロブスターの左側にある、この黒いドロドロした物体が、ウェールズ版海苔の佃煮「LAVERBREAD」。

瓶詰めで売っていないのでロンドンまで持って帰れそうになく、ちょっとだけ味見させてもらってもいいかと尋ねると、店のおじさんが気前良くどかぁっとお皿に乗せてくれたはいいのですが・・・


確かに海苔の味はするのですが、海苔を、想像しうる限り限界までこーーーーーってりクリーミーな味にしてある感じで、日本人の味覚からすると、一口でギブアップしてしまいました。せっかく大盛りにして頂いたのに申し訳ないデス。 うーーん見た目は「ごはんですよ!」そのままなのに・・・。


そしてもう一つ試したかったのはウェールズ産のワイン。ウェールズは水に恵まれているために、イギリスでは珍しく昔からワインの生産が行われているらしい、とガイドブックで予習してきたので、ハイストリートにある一番大きなワイン屋さんへ。お店のご主人に聞いてみると、

「ウェールズ産ワインはうちには置いていないんだよね・・・っていうか正直あんまり美味しくないから勧められないなぁ」と苦笑い。

首都の駅前の目抜き通りのワイン屋にさえ置いてもらえないウェールズワインって、そこまでマズいのだろうか、と逆に気になってしまって、隣のデパートのFOOD COURTに行ってみたところ、


ありました!取りあえず自宅用に一本購入。上の写真はフルーツワインですが、買ったのはオーソドックスな白ワイン。イギリス産ワインを買うのは初めてです。


-----------------

すっかり前置きが長くなってしまいましたが、ここまでがカーディフ到着後30分での出来事で、その後スタバで軽くお昼を一人で食べた後に、フルート/ピッコロ奏者の山村有佳里さんと待ち合わせて、録音場所の音楽院へ。


ハイストリートはお花に溢れていて明るい雰囲気。 盆地のせいか、ロンドンよりかなり温かい気がしました。


カーディフ城。中には入りませんでしたが、外から見ただけでも荘厳な眺め。


録音を行った英国ウェールズ王立音楽大学。珍しくピッコロ科のある大学で、山村さんは日本人では初のピッコロ科在籍なのだそうです。


レコーディングを行った学内スタジオ。学内スタジオというと残響が殆どなくてモコモコした音の部屋が多いのですが(アカデミーのスタジオがまさにそう!)、ここの学内スタジオは程よく響きがあって、弾いていて気持ちよかったです。

イギリス人現代作曲家のフルートとピアノのための作品の委託録音でした。今回の録音はドイツのラジオで放映する用だそうです。つい最近自分自身の曲のレコーディングをしてきたこともあって、「作曲家本人はどういう風にここを弾いて欲しいのだろう」とかなり気になってしまうのですが、この日作曲家本人は都合で来られず、フルートの山村さんと二人で、手探りでの音楽作り。


終了後、山村さん、レコーディングエンジニアのEdとControl Roomにて。山村さんは、この翌日に12年間のヨーロッパ生活を終えて日本へ本帰国!今後は日本を拠点としてフルート&ピッコロの演奏活動をされるそうです。イギリス生活最終日にこうやって初めてお会いできて、色々とお話させて頂いたり、一緒に演奏させて頂けて本当に嬉しかったです。


-----------------

ということで、ドタバタと日帰りでその日のうちにまたロンドンに戻ってきました。

買ってきたウェールズ産ワインの味はどうだったかというと、


ワイン屋のおじさんが言うほどマズくもなかったけど、めちゃくちゃ美味しいわけでもなかった・・、という感じでした(^-^;) そもそもイギリス産ワインって、何の料理に合わせるのが前提なのかしら・・・フィッシュアンドチップス・・? やっぱりイギリスはどちらかというとビールやエールが合う国なのかも。

# by sayaka-blmusic | 2009-10-01 19:49
オリジナル曲CD ミックス終了!

先日日本でレコーディングした自作の17曲のオリジナル曲たち。

日本でミキシング作業が終わった音源がプロデューサーのYongenのお二人から届き、
さっそく聴かせて頂きました。Yongenによる仮ミックス後、更にとある名エンジニアの方がミキシングして下さったとのことです。

17曲全曲が、私が思っていたイメージの更に先をいくかのように、
それぞれ違った質感、光沢を帯びて、生まれ変わっていました。

そしてファツィオリの楽器の素晴らしさが、ますます引き出されていてびっくり。

自分の作った曲が、ファツィオリのピアノで弾いた瞬間に新たないのちが吹き込まれて、
さらにそれがエンジニアさんのミックスによって絶妙な音量バランスや音質で、更に生まれ変わって・・・・。

今まで、コンサートでは、本番のその瞬間に向けて用意し、その瞬間に全て出し尽くして終了していたのですが、レコーディングは、時間をかけて用意し、何度も納得いくまで取り直したものが、更にその後ミキシングなどそれぞれのプロフェッショナルの方々の手によって生まれ変わっていき、最終的に、聴いて下さる方のお手元に届くという長い長いプロセス。

今回作っている作品は、プロデューサーやエンジニアー、FAZIOLIの皆様はじめ、色々な方々とのコラボレート作品であって、私が担ったのは、作って弾くという、ほんのわずかな一端だったのだなぁ・・・と実感しています。

関わって下さっている全ての方に感謝すると同時に、
CDが出来るのが本当に楽しみです。
そして、早く皆さんにも聴いて頂けたらという気持ちで一杯です。

-----

先日のレコーディングの様子の日記はこちら


# by sayaka-blmusic | 2009-10-01 19:17 | CD・レコーディング関連
ロンドン「JAPAN祭」レポート
少し時間が経ってしまいましたが、先週末に行ったロンドン「ジャパン祭り」のレポートです。


このJapan 祭りは、在英日本人の会である「JRA(The Japanese Residents Association in the UK)」が中心となって企画し、今年初めて開かれたお祭り。ロンドンで最大のマーケットの一つ「Spitalfields Market(スピタルフィールズマーケット)」を一日貸し切りで行われました。

会場に着いてみると、とにかく凄い人!人! 
お祭りの規模も、人出も想像していた以上でびっくりしました。




メインステージで行われていた和太鼓や浴衣のショーには特に凄い人だかり。

屋台コーナーは、ロンドンの人気日本食レストランなどが出店していて、


焼き鳥やたこ焼き、焼きそばなど縁日の定番メニューはもちろん、



お寿司屋ではおすし作成講座なども行われていました。


キティちゃんのグッズはやはり大人気。


日本の手ぬぐいやせんす、ぞうりなども。


また、様々な日本文化体験コーナーも。


けん玉体験コーナー。



折り紙教室のブース。主催はBritish Origami Societyで、教えているのもイギリス人でした!後でウェブサイトを調べてみたら、この団体、なんと創立40周年にもなるイギリス人の折り紙愛好団体なんそうです。



将棋教室のコーナー。こちらも講師はイギリス人!



日本酒試飲&販売コーナー。日本酒は「SAKE (サーキーと発音)」として、欧米人の間でも人気です。



新聞で作ったかぶと。懐かしい!新聞の「更年期かも・・」の文字が若干気になりますが・・・・。



自分の名前を、カタカナで、習字で書いてもらえるコーナーなどもあったようです。



つい爆笑してしまったのは、メインステージで行われていたプログラムの一つ、パラパラショー! 女子高生や、懐かしの「やまんばメイク」で女子高生に扮した出演者達が、パラパラを踊っていて、お客さんも一緒に踊る「パラパラ体験」コーナーも! 10年ほど時代が錯誤している気がしないでもありませんでしたが(笑)外国人はもちろん、日本人にとっても「懐かしの1980~90年代日本カルチャー」が垣間見れたのは楽しかったです。




いやーーーーーーお祭り全体が物凄い熱気でした。大盛況を明らかに通り越して人が多すぎて、たこ焼き一つ買うのに一時間以上並びそうだったので、結局何も買えずに諦めて帰ってきてしまいました^^;

主催者のブログによると、15000人の人出を予想していたところ、実際の来客数は倍以上(3万人以上!)だったとのこと。

お祭りの場ではあまりの人ごみの中で何も考えられなかったけど、家に帰って冷静に考えてみたら、ロンドンで初めての「日本祭り」で主催者の人出予想をはるかに上回る3万人もの人出があってSpitalfields Marketなんかじゃ収まりきらなかったという事実は、これは凄いことなんじゃないかと、思いました。

通常、ロンドンで開かれる日本人主催によるイベントは、日本人しか集まらなくて内輪で終わってしまうことが往々にしてあるのですが、今回のジャパン祭りは、現地イギリス人やその他の国籍の方々がお客さんの半数以上を占めていました。

そしてもう一つ衝撃だったのが、日本文化を紹介していたのが、必ずしも日本人でなかったという事実。

例えば折り紙教室も、将棋教室も、イギリス人講師! イギリス人が率先して日本の文化を広めているということに、衝撃を受けてしまいました。すごく嬉しいような、くすぐったいような、それでいて我が身を振り返ってみると自分自身は日本文化のことを何にもしらないよなぁ・・・と思ったり。

実際、海外に住んでみると、欧米人から日本人に対する目線は、一概に好意的とも好意的でないとも言えない、色々な感情が混ざり合った一言でくくりきることの出来ない複雑な感覚だなと思うのですが、彼らにとって、日本という国は先進国の中で自分達と全く違う文化を持っている数少ない国の一つであって未知の部分が多いということは事実。

一方、日本人の欧米に対する目線はどうかというと、全ての人がとは言わないけど、多くの人が持ってしまいがちなのが(そして私にも渡英当時特にひどかったのが)極端な欧米コンプレックスと英語コンプレックス。

日本人として海外に来たはいいけど、日本人として何を発信していいのか分からない。発信の前に、ひとまず現地に溶け込むのに精一杯。

私を含め多くの人がそうなってしまいがちな中、今回の「ジャパン祭り」は、「外国人から見た日本」と「日本人から見た日本」の目線を両方取り入れつつ、日本文化をこれだけ幅広くバランスよく紹介していて、素晴らしいことだと思いました。それはこのお祭りが、平均在住年数10~20年を超える主に永住者を中心にした、いわば「ベテラン在英日本人」の会であるJRAの主催だったからこそこのような絶妙なバランスで実現したのかなと思います。


-----------

ところで私、ふと思ったのですが、
小学校や中学校の授業科目に、「日本文化」という授業が必修で加わったらいいのでは?と思います。「日本史」や「社会」とは全く別のくくりで。

国際社会に出て行っても恥ずかしくない最低限の自国の歴史や文化に対する知識。それこそお寿司の握り方でもいいし、お茶とかお花とか、着物や浴衣の着方とか、同時に最新の日本のカルチャーとか。それらを学んで、体験して、そしてそれを外国人相手と想定してプレゼンしたりする授業。

英語教育ももちろん大切だと思うけど、無理な早期英語教育だけでなく、そんな授業があったなら、日本人が海外に出て行く時の大きな壁が、一つ解消されるのでは・・と思います。

どんなに英語を勉強してから外国に来ても、実際のコミュニケーションの弊害となっているのは、もっと心理的なことだったり、日本人としての「ぶれない芯」の足りなさだったりすると思うので。



# by sayaka-blmusic | 2009-09-25 20:24 | ロンドンでの日常生活
ロンドンで美味しい鶏ガララーメンを作る!

昔から自他共に認めるB級グルメ好きの私。ラーメンももちろん大好き!10年前に最初に作った自分のホームページには、「東京ラーメン名店めぐり5段階評価」のコーナーまであり、当時の先輩に「ピアニストはイメージというものが大事なんだからラーメンの紹介コーナーまでやるのはちょっと・・・」とやんわりお叱り(?)を受けたことも・・・。(別にいいと思うんだけどな・・・^^;)

しかしロンドンには日本にあるような美味しいラーメン屋さんは殆どありません。これは自分達で作るしかない!ということで、昨年の冬頃から突如ラーメン作りにはまり出した私と夫。特にロンドンの冬は日が短く、週末も天気が悪い時は外に行くよりも家でラーメン作り~ということで、昨年の冬は週末ごとに夫婦でラーメン作りを繰り返していました。

夏の間は、しばらく作っていなかったのですが、ここのところまた寒くなってきたので、久しぶりにまたラーメン作りを再開。

我が家のラーメンは、基本的に鶏ガラ+和風だしのダブルだしスープです。とんこつラーメンも一度トライしたことがあり、ある日一度、夫が中華街から突然とんこつの山を持ち帰って、「これでだし取ってラーメン作ろうよ~」と言い出したものの、骨をかち割るのに、ハンマー持って駐車場で格闘しなくてはいけなかったのと(道行く人からかなり変な目で見られた・・しかもめちゃくちゃ硬い!)、だしが出るまでに6時間位かかって大変なので、以来、お手軽な鶏ガラメインのスープを基本にしています。


鶏ガラは、近所のユダヤ系肉屋に売っています。鶏ガラは、英語ではChicken Carcass。直訳するとなんと「鶏の死骸」! 

レジで買おうとしたら、ユダヤ人の店員さんに「骨だけだけど、本当にいいのか?」と確かめられました(笑)普段はどのように使うのですか?と聞いてみたところ、やっぱりスープのダシだそうです。

小さいサイズのものですが、4匹分入って1.3ポンド。安いです。今回は沢山作って保存しておこうということで、12匹分買いました。


丸ごとだとこんな姿ですが、スープを抽出しやすくするために、はさみでひたすらぶつ切りに。もくもくとはさみで12匹分のガラを無言で切り続ける二人・・・。

余分な油や灰汁を取るために、一度茹でこぼしてから、


ネギの青い部分やしょうが、にんにくなどと一緒に巨大なべで、2,3時間位火にかけてだしを取ります。


一方で、和風だしの準備。


「だしマニア」の夫が日本から持ってきたかつおぶしの塊と、実家から持ってきたかつおぶし削り器。

この鰹節と、昆布・にぼし・海老の頭で和風海鮮だしを取ります。各だしを入れたり引き上げるタイミング少しで、全く味が変わってしまうので、和風だしの味調節は、だしの味に私より敏感な舌を持つ夫担当。鍋に張り付きながら、「ん、まだかつおが強い。あ、にぼしの風味これでOK」とチェックしながら味を調節。海老の頭は今回初めて加えたのですが、スープに甘みが加わって大正解!



そして出来上がったのが、


鶏ガラスープと、


和風海鮮だしスープ。


この二種類のスープを、味のバランスを見ながら合わせて、醤油、塩こしょう、などで味を調節して(入れすぎるとだしの味が壊れる)、最後に隠し味でゆずをほんの少し入れたら、スープの完成!


一方で、チャーシューと味玉を作っておきます。




豚バラブロックは普通にロンドンのスーパーでも売っていて、チャーシューはよく夫が作ってくれます。


他の具として、メンマ・・・・は滅多に売ってないので、代わりに中国の「腐竹」という湯葉のようなものを、お湯で戻した後に醤油やお砂糖で軽く煮て、メンマもどきを作っています。腐竹自体にくせがない味なので、特に美味しくも不味くもありませんが、メンマと似た見た目にはなります(笑)

麺・・・・までイチから作っていたら休日まるまる潰れてしまうので、これだけは手抜きです(笑) 近所の韓国食材屋に売っている中国の生麺を使っています。


最後に、ねぎとにんにくと鷹の爪をサラダ油で熱して、焦がしネギの香味油を作ります。



作っておいたチャーシューと味玉、もやしや海苔を乗せ、香味油を少しかけたら




完成~~~~~~~~~~!!


この半年で何度も何度も思考錯誤を繰り返した末、今回が一番おいしくできました! 

今夜は余った鶏がらスープで炊き込みご飯♪ 明日はチャーシュー丼♪ と、その後しばらくラクができるのも、ラーメン作りの良いところです(笑)

ロンドン在住の皆様、鶏がらラーメンを作りたくなった時は、ユダヤ系肉屋へ~~~!!

# by sayaka-blmusic | 2009-09-15 00:42 | ロンドンでの日常生活
今度はトマト・玉ねぎ狩り(Pick Your Own Farm 第二弾)
前回の野菜狩りの日記を見て下さったピアノの生徒さんが、
「Pick Your Own Farmなら、もっとロンドンに近いところにも一つありますよ~~」
と耳寄り情報を教えて下さったので、
先週末の土曜日は、早速そちらのファームに行ってきました。

Enfieldにある「Parkdside Farm」は、ロンドンの我が家から車で30分以内の距離。
午前中に生徒さんのレッスンを済ませ、午後に用事を済ませ・・夕方から野菜狩り・・という半々日スケジュールでも気軽に行ってくることができました。



ということで2週続けて週末の野菜狩りです(笑)




今回のファームは、前回のような大規模な施設でなく、農協の販売店ような雰囲気。
小規模ながら、畑は綺麗に整備されていて、
しかも前回のファームには無かった「トマト」「玉ねぎ」「ブラックベリー」などがあるとのこと!


早速向かったのがミニトマト畑。

赤くなりかけのミニトマトって、緑やオレンジ、黄色、様々な色合いでカラフルなキャンディみたい。
とっても可愛いです。


完熟ミニトマトはこんなに鮮やかな色。山のように収穫してきました。



玉ねぎ畑。
一見荒野に見えますが、ちゃんとこの中に大量の玉ねぎが埋まっているんです。


うっかりすると踏みつけてしまいそうな感じです。


あと、今回大ヒットだったのは、ブラックベリー。

スーパーで売っている高いブラックベリーより断然甘くて美味しかった!


他にも前回と同じとうもろこしやズッキーニ、ほうれん草などなど、
先週採った分は、先週一週間かけてほぼ食べきってしまったので、またどっさりと再収穫。
これでまた、今週一週間分の野菜を確保です(笑)



帰ってきたら、採ってきたばかりのトマトやズッキーニ、玉ねぎ、かぼちゃなどを
オリーブオイルやガーリック、ハーブなど一緒に全部一気にまとめて野菜のオーブン焼きに。
アーティストコーチ青木理恵先生から教えて頂いたレシピです。
採れたて野菜から、ジューシーな甘みがたっぷり染み出ていて美味しかったです!


日本にも、もし都心から車で30分位で行ける郊外に、
何種類もの新鮮な野菜を自分で収穫できて、こんな風に採った分だけ格安で買えるような農場があったら、絶対ヒットするだろうなぁ・・・と思います。


---------------

ロンドンから車で北へ30分。
Parkside Farm Pick Your Ownのウェブサイトはこちら
http://www.parksidefarmpyo.co.uk/
# by sayaka-blmusic | 2009-09-08 22:33 | ロンドンでの日常生活
野菜・果物狩りへ (Pick Your Own 農場)
イギリスは先週末3連休でした。 牡蠣ウイルスからは完全復帰し、この週末こそは体に良いものを・・ということで(?)、ロンドンから日帰りで野菜・果物狩りに行ってきました。



イギリスには、Pick Your Own(PYO)Farmと呼ばれる、家族連れや観光客など一般Visitorが、その時に旬の作物を、採りたいだけ採って、量り売りで買うことができるスタイルの農場がいくつもあります。

今回行ったのは、ロンドン南西のSurrey州にあるGarsonsという農場。 ロンドン北部の私の自宅からだと、車で50分位でした。 田舎のおじいさんがのんびり経営しているような感じかと思いきや、駐車場数百台分やレストラン、ファームショップなどなども備える一大娯楽施設。ちょっとしたテーマパークのような感じでした。とはいっても、1871年創業とのことで、かなり老舗のようです。



上の図のように、敷地内がそれぞれの区画ごとに様々な異なる野菜や果物が植えられています。畑の総面積100エーカー以上(東京ドーム10個分位)、作物の種類は40種類以上だそうです。それぞれの区画で好きなだけ(買いたいだけ)採って、区画ごとの売店で計量してもらってお金を払うシステム。 入場料のようなものは一切ありません。


まずは入り口に一番近いきゅうり畑へ!

ここでドキドキしながら最初の収穫、きゅうり2本。もちろんもっと採とうと思えばいくらでもあるのですが、そんなに大量に持って帰っても食べきれないので、食べれる分だけの収穫です。


次にズッキーニ畑。
イギリスでは、フランス語の呼び方の「Courgette」という名前で呼ばれています。


大きくなったお化けズッキーニ状態のものは、「Marrow」という別の名前の野菜だそうです。ちなみに上の写真で私が持っているのはかなり大きいのでMarrow。


ズッキーニって、こんな風に地面を這い蹲るように生っているんですねーー! 意外。
きゅうりに似ているけれど、実はかぼちゃの仲間なんだそうです。



さて次は問題です。


一見キャベツに見えるこの野菜、一体なんでしょう??



答えはカリフラワー!


カリフラワーって、こんな風に巨大なキャベツのような葉に何重にも包まれて、一番奥に真っ白なキレイな姿でちょこんと鎮座しているんです。その姿はまさに「姫」! キャベツと同じ原種に由来するらしく、もぎ取る時には茎からキャベツそっくりの香りがしました。


こちらはサヤエンドウ。



一見かぼちゃの墓場のように見えますが、ちゃんと全部生きてます。 
まさにハロウィーンで出てきそうなかぼちゃの畑。


次はとうもろこし畑へ。


一面のとうもろこし畑。一見誰もいないように見えますが、実は中に人がいっぱいいます。ドラマで犯人逃走中に隠れる場所にとうもろこし畑がよく使われる理由が納得。

とうもろこしは沢山採りました。実が既に黄色くなっているものは、採ったまま生で実をかじっても甘くて美味しかったです。



こちらはプラム畑。今がまさに旬。完熟プラムが一面にぶら下がっていました。




次は楽しみにしていたいちご畑のエリアへ。


あまりに美味しそうで、つい皆採りながらパクパクつまみぐい(笑) ちなみに二つ上の写真の奥にある民家とこの畑との間に塀などは無く、閉園間近になっておもむろに民家からおばさんが出てきて、無断でいちごを数個もぎとって帰っていきました(笑) きっと毎日いちご食べ放題なんだろうなぁ・・・^^;



最後にほうれんそう畑へ。 ビニール袋いっぱいに摘んでも、わずか49ペンスでした。



こちらは併設されているファームショップ。自分達で採りそびれた野菜なども買うことができ、ここでは育っていない野菜、地元産のチーズなんかも売っています。



これが今日の収穫物。山盛りのいちごとプラム、カリフラワー、ズッキーニ3本、きゅうり2本、とうもろこし5本、ほうれんそう一袋分、で合計8ポンド位でした。 値段的にはスーパーよりちょっと安いかな、という位ですが、こうやって自分でもぎとらせてもらってしまうと、何だか「野菜のいのちの代金」という感じがしてしまって、どうにも安すぎる感覚がしてしまいます。



この日の夕食は、自宅にて、採れたて野菜のグリルや焼きとうもろこしなどなど、野菜三昧!
ついさっきまで大地と繋がって呼吸して生きていた野菜を、もぎとって、こうやって食べていると、(「ガラスの仮面」にも出てきたけれど)、「食べる」ということは、まさに「生命をいただく」ことなんだなぁ・・と実感しました。 

自分の体の中に、色々な生命のエネルギーをもらって、日々生きている。
当たり前のことなのに、なかなか気づけないけど、本当に感謝だなぁ・・と思います。

それにしても、あんな風に地面にゴロゴロ転がっているズッキーニとか、お姫様みたいなカリフラワーを目の当たりにするとこれから八百屋さんに行った時に、目線が変わりそうです(^-^)


-----------------------

ロンドンからの家族連れ日帰りドライブに最適!大人も子供も楽しめます。
ロンドン近郊のPick Your Own農場(Pick Your Own Farm)一覧はこちら
http://www.pickyourownfarms.org.uk/London_area_pyo.php

今回行った農場 「Garsons」はウェブサイトこちら
http://www.garsons.co.uk/
# by sayaka-blmusic | 2009-09-01 20:08 | ロンドンでの日常生活
インフル疑惑、は晴れたものの・・・・


ロンドンに戻ってきて早10日、
時差ボケも殆ど治って元通りの日常生活が戻ってきた矢先の昨日、


朝起きると物凄い頭痛と気持ち悪さ。


何だコレは・・・と思いつつ、頭痛薬のEVEを飲んで、
何とか午前中の生徒さんのレッスンを終える。

昼頃に一度回復したものの、夕方辺りからぞくぞくっと寒気に襲われて、
同時に腰を中心とした関節痛が。
熱は急に上がってきて、一時間近くの間に35度台から一気に38度近くに。

この熱の上がり方といい、関節の痛さといい、
これは今年の2月にインフルエンザにかかった時と全く同じ!

うわーーーとうとう来たか新型インフルエンザ!


もしもインフルエンザなら、明日からの生徒さんのレッスン等、
色々変更しなくてはいけないので、まずは病院に・・と思って
かかりつけの日系病院、Hendonにあるロンドン医療センターに連絡。

電話予約の時点で、インフルエンザの疑いがある場合には病院には来ないでくれと言われるかと思いきや、現在はそういう対応は無いようで、普通に診察してもらえることになりました。

とはいっても、診察までの間は一応隔離室のようなところへ。
隔離室内でも、あまりの腰の痛さと気持ち悪さに耐えられなくて室内のベッドに横になる。

そして診察が始まり、まずは早速インフルエンザの簡易検査をしてもらうと、
インフルエンザ反応は無し。


とりあえず、ほっとする。


かといって、喉も腫れてなくて咳もないので、普通の風邪っぽくもない。
一方で、この強い腰の痛みと、気持ち悪さと熱。

「いったい何だろうね・・」と診察しながら先生も首をかしげる。


先生は、「腰の痛みと熱と吐き気、というと、腎盂腎炎かもしれませんね。念の為、血液検査と尿検査をしておきましょう。明日には結果が分かるので、もう一度きて下さい。タミフルじゃなくて抗生剤の方を出しておきます。あと、明日来た時にも、念の為もう一度インフルエンザの検査をしますね」



そして血などを抜かれた後に、取り合えず一度帰宅。

夫からは、
「腎盂腎炎だとそのまま入院の可能性もあるから、
明日病院行く時、取り合えず泊まる道具持って行った方がいいよ~」
と脅かされ(?)る。

う、入院はいやだ~~~、インフルエンザで一週間外出禁止もイヤだ~~~、
病気でも、インフルエンザでもなくて、第三の結果であってほしい!



そして翌朝、かなり緊張しながら結果を聞きに病院へ。


すると先生、

「検査の結果、悪い数値は全く無かったので、腎盂腎炎では無さそうです。
ただ、白血球の値が若干高いので、確かに何かのウィルスと戦った気配はあるのですが・・・、もしかして・・・・」





もしかして?







「もしかして生牡蠣とか食べました?」





!!!!


た、食べました~~~~~~!!!!




そう! 私、具合が悪くなる2日前、
前に一度行った牡蠣の街ウィスタブルに、夫と二人でまた行って、
真夏だというのに生牡蠣を二人で1ダース、食べてきてしまったのです・・。
(何せ安いし美味しいので・・。なんと巨大生牡蠣が1ダース(12個)で5ポンド!)


「でも、私おなかは大丈夫だったし、一緒に食べた夫はピンピンしてますが・・・。」


「個人差があるのですが、生牡蠣って、人によって2日後位にこういう症状が出てくることがよくあるんです。
お腹こわさなくても、ウイルスで、熱とか関節痛とか出てくることがあるんですよー」


なるほど・・・、超納得。


ということで、犯人判明です。
今まで一度も牡蠣にあたったことはないのに、しかも牡蠣大好きなのに、ショック・・・。

でも、取り合えず病気やインフルエンザじゃなくて、本当によかったです。




今の状態はというと、
抗生剤のお陰で、だいぶ良くなって来たものの、未だにフラフラして
RPGでいうと、

「ゆうしゃはどくにおかされた」

状態のまま、活動しているような感じで、なんとも気持ち悪いです。うううう。



それにしても、牡蠣の食中毒は、お腹に限らず、
熱や関節痛のようにインフルエンザそっくりの症状になることもあるとは・・・。

皆様も真夏の生牡蠣にはお気をつけて下さい~~~~~。
# by sayaka-blmusic | 2009-08-27 05:24 | ロンドンでの日常生活
レコーディング無事終了! その2 

「その1」の続きです。

今回のレコーディングは、東京・田町にあるファツィオリピアノ日本総代理店のショールームで録音させて頂きました。



「FAZIOLI(ファツィオリ)」は、イタリア発の新しいピアノブランドとして、ヨーロッパでは既にかなりの地位を確立し、ブーニンやアンジェラヒューイット等数々のピアニストに絶賛され愛用されている名器です。

手作りにこだわったピアノということで、まだ絶対数が少ないらしく、特に日本ではまだ希少な存在のファツィオリピアノ。私自身は昨年5月にロンドンでのラフマニノフリサイタルでファツィオリのピアノに出会って以来(あの時演奏したSt.James Church, Piccadillyのピアノは、なんとファツィオリのフルコンだったのです!)、すっかりその魅力のとりことなってしまい、いつかまた演奏できたら・・、と強く強く願っていました。

なので今回、Fazioliピアノの中でも最上級モデルのフルコンが、最高の状態で置いてあるこのファツィオリ・ジャパン・ショールームでレコーディングできるというのは、私にとって夢のような経験でした。



録音セッティング後。ピアノはFazioliのフルコンサートグランドピアノ、F308です。
このショールームに本格的な録音機材を運び入れてのレコーディングは異例とのことだったのですが、Fazioli Japanの社長アレックワイル氏や、技術氏の越智氏にご協力頂いて、実現することができました。本当に感謝です。

レコーディングは合計二日間。
その間、楽器の素晴らしさに触発され、録音の真っ最中にも色々なインスピレーションが湧き上がって来ました。

深い深いベース音から、眩しく光る高音、限りなく優しい鈴のような音まで、「こんな音色が弾きたい」とイメージした時に、その期待の何倍もの魅力を持つ音で答えてくれる、魔法のようなピアノでした。

そしてもう一つ特筆すべきは、ペダル!



ファツィオリピアノには通常のピアノに付いている三本のペダルに加えて、一番左側に「四本目のペダル」があります。ソフトペダルは、ハンマーの位置が横にずれて、音色が変わるのに対し、この4本目のペダルは、ハンマー全体が上がり近くから弦を打つことで、音色はそのままに音量だけ落とすことができます。音色は変えずに、ピアニシモを出したい場合や、特に速いピアニシモのパッセージなどに重宝します。
今回のオリジナル曲でも、ソフトペダルに加えて、この4本目のペダルも、さまざまな箇所で使用させて頂きました。

またソフトペダルの方も素晴らしくて、普段は音が変にこもるのが嫌であまり使わないのですが、このファツィオリピアノは、ソフトペダルをフルに踏んだ状態から、半分踏んだ状態、薄く踏んだ状態まで、まるでグラデーションのように様々な音色が可能で、ソフトペダルに対する意識が覆されました。


二日間のレコーディング風景より。



技術師の越智氏、調律中。本当に素晴らしい調律・調整をして頂きました。



セッティング中。プロデューサーのYongenのお二人です。



17曲を2日間で一気に録音・・というのは、まさに集中力との戦い・・! でも、録音したものをその場で聴き直しながら、少しでも良い物を目指して徐々に作り上げていくというのは、一発勝負のコンサートとはまた違った醍醐味でした。



自分自身の作曲した曲が、ファツィオリピアノで演奏することによってまた全く新しいイマジネーションを伴って誕生する瞬間は、身震いする程エキサイティングな時間でした。



レコーディング2日目無事終了後、ファツィオリピアノ日本総代理店の社長アレックワイル氏と技術師の越智氏、プロデューサーのYONGENのお二人(亀井登志夫氏・亀井知永子氏)と一緒に。

---------------

このブログを読んで下さっている方や、今までコンサートにいらして下さっていた方には、私のこれまでのラフマニノフ弾きとしての活動を応援して下さっている方々が多かったので、その皆様に「オリジナルの作曲も始めました!」とお伝えすることは、私にとって正直かなり不安もあり、勇気のいることだったのですが、ファツィオリピアノやプロデューサーのお二人始め、多くの方々のご協力のお陰で、きっととても良いアルバムに仕上がると確信しているので、今は、このブログを読んで下さっている皆様にも、早く出来上がったアルバムを聴いて頂きたい気持ちで一杯です。 

ちなみに、ラフマニノフの演奏の方は、ロンドンで春に、またローマで夏に、コンサートを予定しています(もしかしたらラフマニノフに加えてオリジナル曲もプログラムに含めるかもしれません)。

CDに関しても、コンサートに関しても、また詳細が決定しましたらこのブログ上でお知らせさせて戴きます!
# by sayaka-blmusic | 2009-08-18 17:31 | CD・レコーディング関連
レコーディング無事終了! その1 

今回の一時帰国の重要な目的であるレコーディングが無事に終了し、
先週末無事にロンドンに戻ってきました。

今回のレコーディングの収録曲は、
実はラフマニノフの曲ではなく、全曲自分自身の作曲したオリジナル曲です。


昨年11月末の再渡英後しばらくして、念願のピアノが家に到着し、
嬉しくて嬉しくてずっとピアノを触っていた年末頃に、ふと自分の曲を作ってみたくなり、
心の中に湧き上がってきたシンプルなテーマを元に5分位のピアノソロ曲を一曲作ったことがきっかけでした。

そして1曲目が完成した次の日には、早速2曲目に取り掛かり・・・と、
自分でも不思議な位止まらなくなり、その後、ブリストルのコンサート準備などと平行してオリジナル曲の作曲を続け、5月位までにピアノソロ曲約20曲が出来上がりました。 

私にとっては、作曲の作業というよりも、
新たなロンドン生活の中で、イギリスや日本、そして自分自身を見つめ直したりしながら感じたことを、そのまま音にしている感じで、丁度このブログを綴るのと同じような感覚だった気がします。

オリジナル曲を書き始めてから、
私の中で長年抱いていた「音楽」への概念がガラガラと音をたてて変わっていきました。

表現したいイメージがまずあって、その為にメロディや和声やリズムがあり、それを表す為にテクニックがある。作曲を自分自身でしてみると、当たり前過ぎる位当たり前のその大前提を、26年間もピアノを弾きながら、こんなにも痛感したことは初めてでした。 
今までは、ともすると、「まず音を譜読みして、弾ける様にして、余裕があれば和声分析をして、余裕があれば曲のイメージを考える・・」などという正反対の順番で音楽と向き合ってしまうことも多かった気がします。

以来、ブリストルのコンサートなどの為にラフマニノフの曲等を練習していても、全く楽譜の見方が代わり、ラフマニノフはどうしてこの音を書いたのだろう、どんな音色や気持ちをイメージしていたのだろう、というところから自然と向き合うようになり、和声や曲の作りに対する見方も日に日に変わっていった気がします。

当初は、オリジナル曲でCDレコーディングをするなどとは夢にも思わず、
ただただ夢中になって書き溜めていっただけだったのですが、
そんな中、コンポーザー・プロデューサーとして長年世界的に活躍されているYONGENのお二人(亀井登志夫氏・亀井知永子氏)がCDプロデュースをして下さることになり、
春頃から打ち合わせを重ねながら準備をし、冬から約20曲作曲したうちの17曲を今回レコーディングさせて頂くことになりました!


その2に続く。
# by sayaka-blmusic | 2009-08-18 17:17 | CD・レコーディング関連
好きなピアニストについて
友達の結婚式や自分自身のレコーディング等の為に、先週末から日本に一時帰国しています。毎年何故かこの日本の一番蒸し暑い時期に一時帰国・・・・(^-^;) 暑すぎです、ニッポン。今回の滞在は八月半ば頃までの予定です。

ところで今日は私の好きなピアニストの話を書いてみようかなと思います。ピアニストといってもクラシックの好きなピアニストはもちろん沢山いるのですが、今日はあえてクラシック以外で好きなピアニストについて書いてみようと思います。


まず一人目はキースジャレット (Keith Jarrett)

私にキースジャレットの存在を教えてくれたのは、意外にも桐朋在学中に支持していたピアノの先生です。 当時はまだ音大の教授といえば「クラシックを聴きなさい~クラシック以外は聴いちゃダメ~~」的価値観の先生が多い中、「彼のピアノは本当に素晴らしいから是非聴いて!」と門下生全員の前で先生がかけてくれたのが、この世界的大ヒットとなったケルンコンサートのCD。自由自在に音色を使い分け、限りなく優しいのに、同時に心にぐさりと突き刺さるような音・・。普段数ヶ月かかって一つの曲に取り組み、それでも音色のコントロールだとか内声のバランスのとり方とかうまくいかないのに、完全即興でこんなにも素晴らしい神がかったような演奏をしているということに、当時の私は相当衝撃を受けました。その先生いわく 「クラシックでも、何百回も練習した曲でも、こんな風に一音一音が今この瞬間に生まれ出てきたかのようなインスピレーションで弾くのが理想なのよ」と教えてくれました。 完全即興のコンサートアルバムといえば、彼の「パリ・コンサート」のCDの一曲目の完全バロック風の即興演奏も素晴らしいです。


その後しばらくたって、タワレコで一人で試聴していた時に、涙が止まらなくなってしまったのが上のアルバム「The Merody at Night with You」。キースジャレットが病気で活動休止していた後の復帰作です。とことんシンプルな音使いなのに、一音一音が心にじわーーっと染み入ってくる。夜に部屋で一人で聞きたいアルバムです。



次にご紹介したいのが、ボブ・ジェームズ (BOB JAMES)

フュージョン系では大御所のピアニストです。高校の頃に友達にFOURPLAYのCDを借りたのがきっかけで彼の存在を知りました。 当時のFourplayのメンバーは、ボブジェームズ(キーボード)、リー・リトナー(ギター)、ネーザン・イースト(ドラム)、ハーヴィー・メイソン(ベース)と大御所ぞろい。1998年にリーリトナーが脱退し、代わりにラリーカールトンが加入しています。個人的にはリーリトナーが参加していた頃のアルバムの方が好きです。

ミルフィーユみたいに繊細に重なり合うサウンドが、なんてお洒落なんだろう!と一気にハマり、大学時代(桐朋でなくてICUの方)は大学の友達と一緒にFOURPLAYのコピーバンドもやっていた程。特におすすめはELIXIRというアルバム(写真左上)。ぱっと聴いた印象はおそらく「地味」と思うかもしれませんが、聴けば聴くほど新しい発見がありズブズブはまってしまうというスルメ的アルバム。その中でも「Magic Carpet Ride」という曲は地味お洒落スルメ曲の究極です。

その後、FourplayのピアニストであるBob JamesのソロCDを買い始めてみたらこれも本当に良くて、またクラシックから現代音楽、映画音楽まで幅広く手がけていることにも驚きました。どれも好きなのですが、私の一番のお気に入りは写真右上「JOY RIDE」というアルバムです。 彼のアドリブは、これでもかというほどペンタトニックスケールのみを駆使したソロなのですが、それが逆に彼独特の色になっていて、また軽やかなタッチや、コロコロと跳ね回るような音の質感は誰にも真似できないものだなと思います。ドライブのお供にオススメです。




最後にご紹介したいのは、ジェフ・ネルソン (JEFF NELSON)

Jeff Nelsonについては・・・、彼のピアノの音を思い出すだけで涙が出て来きます。彼はゴスペル・ワーシップ系のピアニストで主にアメリカのチャーチ等で演奏しているようです。このアルバム「PRAYER SONGS」はその名の通り、「祈りの曲」で、別室で様々な人達の祈りをヘッドフォンで聴きながらその場で即興演奏をする、という特殊なレコーディング状況で録音されたものです。

ヒーリングミュージックととても一言ではくくることのできない、計り知れない力を持ったアルバムです。 淡々と続くアルバム2枚分の即興演奏は、理屈抜きに、心のひだに限りなく優しく入り込んできてくれる感覚がします。

私自身、今までで一番辛いことがあった時期、何か音を聞くと心に刺激が強すぎて何の音楽も聴けなかったのですが、唯一聴くことができたのが彼のアルバムでした。彼の音を聴くと、いつでも心があるべき場所に戻れる気がします。彼のCDは他にも色々出ていますが(このCDの続編の3.4も出ています)ダントツおすすめはこの「Prayer songs 1,2」です。




世の中色々なジャンルの音楽があるけれど、それがクラシックであろうとジャズであろうとフュージョンであろうと、その人の中に溢れ出るイメージを音にした時にそれは一つの音楽になって、同じ周波数をキャッチする誰かの心に伝わっていくのだと思う。

いつの日か私も、たった一人の心にでも、一音でも、そんな音を届けることのできるピアニストになることができたら・・と心から思います。


-----------------------------

ご参考までに、上記記事に登場したおすすめCDが購入可能なサイトへのリンクです。

キースジャレット
「The Koln Concert」
「The Merody at Night with You」

Fourplay
「ELIXIR」

ボブ・ジェームズ
「Joy Ride」

Jeff Nelson
「Prayer Songs 1&2」

# by sayaka-blmusic | 2009-07-25 15:54 | ひとりごと
眠れない夜に一瞬で眠りに付ける方法

むかしむかし、私がまだ赤ちゃんだった頃、
それはそれは寝つきの悪かった子でした。

なんでも、両親が童謡を100曲位歌ってあやさないと寝なかったそうな・・。
ちなみに母は声楽科卒、父は学生時代にハワイアンバンドのボーカルをやっていたこともあり、二人とも歌は大好きなので、喜んで歌い続けてくれたみたいですが、それにしても100曲はキツいよなぁ・・・。きっと私の音楽の無意識の原点は、両親が毎晩100曲歌ってくれたというこれらの童謡だろうなぁと思います 笑


そんな私も、物心ついた時からは寝つきが良くなり、
基本的に、夜寝る時の入眠には困らず、ベッドに入ったら割とすぐ寝れるタイプになりました。

しかし、昨年11月に、日本からロンドンに帰って来た時、
時差ボケのせいで、夜中に何度も起きる上に、早朝めちゃくちゃ早く目が覚めてしまうように・・!朝4時や5時に目覚めても、ピアノ練習する訳にもいかないし、かなり辛いです。

その後、半年たった今でもそのリズムが直らず、
夜中に一度も起きずに目覚めることが少なくなってしまいました。
しかも一度起きるとなかなか寝付けない。

で、そんな時に、
ネットで色々検索していた時にひっかかったのが、以下のブログ記事。

http://www.ideaxidea.com/archives/2005/07/post_24.html


要は、眠れないのは、頭で色々考えてしまうからで、
頭以外の場所に意識を逸らせば良い!ということです。

このブログでは、お腹の辺りに、いーち、にーーー、とゆっくり文字を書くと
いつの間にかグラグラ眠くなる・・という方法なのですが、
試してみたところこれがめちゃめちゃ効く!!!

しかし何度か試している間に、
もっと即効性の高い方法があるんではないかと勝手に思い始めた私。

そして私なりに、改良に改良を重ね(?)
行き着いた方法が以下の通り。

------------------------------------

図解! 眠れない夜に一瞬で眠りに付ける方法 さやか版。
(我ながら酷すぎる絵で、ヒトがエイリアンか土偶にしか見えませんがご了承下さい。)


1.リラックスした姿勢でベッドに横になる。



2.右手と左手が、それぞれ一番ラクに手が届くからだの位置を探す。
(ここが文字を書くキャンパスになります。)

※できればこの時に、両方の手の場所が離れていた方がいいです。
おすすめは、片手が腿あたり、片手がこめかみのあたり、


3.そこに、両手同時に、ゆっくりと数字で、
いーち、まる、にーーー、まる、と書き始めます。

この時に「まる」を後に書くのがポイント。
もちろんキレイに書く必要は全くなく、指先を最小限の動かせる範囲で適当~で良いです。


4.それを3,4,5,6、・・と延々と意識がなくなるまで続ける。


5.すると、あらあら不思議、まずは片手が止まり、次第にもう片方の手も止まり、いつの間にか睡眠の海に引きずりこまれていきます。



一応、私なりの根拠(かなーり無理矢理)は以下の通り。

根拠その1.眠れないと余計頭で色々考えすぎてしまうので、頭の中でなく「体の感覚」の意識にそらすことで、頭が冴えてしまうのを防ぐ。(これは上記ブログでも言われていたことです)

根拠その2.一箇所に書くと、そこに意識が集中しすぎてしまうけれど、2箇所に書くことで意識が分散されて、より眠くなりやすい・・・気がする。

根拠その3.左右の指先で全く同じ動きをしていると、何故か眠くなる・・・気がする

根拠その4.一回一回数字の後に「まる」を書くことで、何だか肯定してもらっているような無意識的な安心に結びつく・・・気がする。


効くか効かないかは、もちろん人にも寄ると思うのですが、
取り合えず私には効果抜群の方法みたいです。
最近は、夜中に目が覚めてしまっても、必ずこの方法で再び眠りについています。

なかなか眠れない夜、もしくは夜中に目覚めてしまって寝付けない時などに、
是非お試し下さい!
# by sayaka-blmusic | 2009-07-11 16:52 | ロンドンでの日常生活
爪が・・・・・!


コンサートが無事終わったので、先週土曜から女子サッカーの練習に復帰!
この日は、同じくリージェンツパークで練習しているイギリス人の男女混合チームとの練習試合。

やっぱり広い公園で思いっきり身体動かすのは最高に気持ちいい!!

でも、ただでさえ初心者なのに、コンサート前で練習休んでたので、
全然まともに動けず、チームに貢献しないどころかミスの連発で迷惑かける一方の私・・。


そして試合中、左足の先が、ふとした拍子になんだか変な感覚に。


家に戻ってみてみると、左足の親指の爪がブラーーーンと取れかかってる!

ひいいいい。

右利きな上にポジションも右サイドなので、左足は殆ど使ってないのに(使ったとしてもインサイドキック)なぜアナタが取れる??!!


サッカー暦の長い夫に聞くと、

「あーーサッカーやってたら日常茶飯事だよ。多分すぐに完全に剥がれちゃうよ。
で、また生えてきてもまた踏まれたりして死んで剥がれて、そのうち感覚麻痺して何にも感じなくなるよー」

とのこと。


そんなのは嫌だ~~~。
骨折と同じように、固定すればもしかして直る??
と藁にもすがる思いで、バンドエイドでぐるぐる固定。


くっつけ~~~~くっつけ~~~と必死で念力をかける。


しかし、昨日部屋の中を歩いている時に、爪先で何かが外れる変な感覚が・・。


嫌な予感。
あわてて見てみると、



がーーーーーん・・・。



完全にカポっと外れてしまっていました。
さよなら・・私の親指爪さん・・ (ToT)/~



超ショックです。
ピアニストは手指のマニュキュアが塗れないので、
足のペディキュアだけが楽しみなのに、今年の夏はペディキュア塗れない。
っていうかその前に爪ナシじゃサンダル履けない・・(泣)

下からわずかに新しい爪が生えてきているものの、元の状態になるまでは相当時間がかかりそう。
どなたか爪が早く伸びる方法教えて下さい~~~。

P.S
どう考えても左足親指は踏まれてもいないし使ってもいないので、
ボールじゃなくて上の写真のスパイクが犯人な気がしてきた・・・。
スパイク変えよかな・・・・。
# by sayaka-blmusic | 2009-06-23 19:47 | ロンドンでの日常生活
< 前のページ 次のページ >